10坪以下の飲食店必見!施工1万件の飲食店専門施工会社の内装術

出店・開業

東京都内で飲食店を出す場合、10坪以下の小さな物件で開業する方も少なくありません。ただ、空間が限られていると「圧迫感のある空間」になってしまうことも。内装の工夫次第で、広く見せたり、使いやすい動線に変えたりすることは十分に可能です。

本記事では、飲食店専門の内装会社「スタジオテンポス」の視点から、狭小物件でも使いやすい設計テクニックを10のポイントに分けて解説します。

スタジオテンポスとは

壁と天井は「明るい色」で広さを演出

内装の色使いは空間の印象を大きく左右します。特に壁・天井に明るい色(白・ベージュ・淡いグレーなど)を使うことで、光を反射し、空間を広く感じさせる効果があります。逆に暗い色は圧迫感につながるため、手内を広く見せたい場合はアクセント程度にとどめるのがポイントです。

スタジオテンポスでは、お店のコンセプトに合わせて色選びや素材を一緒に決めていきます。

スタジオテンポスの施工事例

天井を「抜く」ことで縦に広がりを出す

横の広さが取れない場合、縦の空間に目を向けましょう。たとえば、7.9坪の狭小物件を活用したイタリアンでは、天井をスケルトンにして天井高を最大限確保し、開放感のある空間を実現。

さらに、入口を全面ガラスにすることで外からの視認性も確保でき、より広く見せる工夫をしました。

店舗改装前後の比較画像:Beforeは古い木製のドアとTAKEOUTの看板がある外観、AfterはFLAMINGOという店名が入ったモダンなガラスドアのエントランス

7.9坪のイタリアン。天井をスケルトンに、入り口を全面ガラス張りで視認性を高く設計。
開放的な空間に。

動線は「最短×シンプル」にする

狭い店内で複雑な通路があると、動きにくさや圧迫感につながります。通路はなるべくまっすぐ、厨房〜ホール〜トイレなどの導線は最短で計画しましょう。

スタジオテンポスでは、店舗オペレーションに基づいた「回遊しやすいレイアウト」を重視しており、狭くてもお客様やスタッフが快適に過ごせる設計を提案しています。

ミラー(鏡)を使って奥行きを出す

内装に鏡を効果的に使うことで、空間が広がるような印象を与えることができます。銀座のバーでは、壁面を全面鏡張りにすることで、実際の面積の2倍以上の奥行きがあるように見える設計となっています。

横幅が狭い店舗でも視覚的な広がりを得ることで、圧迫感を大幅に軽減できます。

▼全面鏡張り施工中写真

鏡張りの壁と赤茶色の模様入りカーペットが敷かれた、広々とした室内空間。

備品・什器は「可動式・軽量」がベスト

動かせない大きな家具は、空間を固定化し、狭さを強調してしまいます。
小さな店舗には「可動式」「軽量素材」の什器をおすすめします。

使わない時間帯は片付けたり、シーンに合わせて席数を変えられるなど、柔軟に使える設計が開業後も重宝されています。

仕切りや下がり壁をなくす

小さな空間で仕切りや下がり壁を多用すると、視界が遮られ圧迫感を感じやすくなります。そこで、空間をあえて一体化させる設計が有効です。

壁の高さを低くしたり、天井からの吊りパネルを省略することで、視界が通り、面積以上の開放感が得られます。のれんやパーテーションでさりげなく区切るなど、視線を妨げずに空間を演出する方法が効果的です。

落ち着いた雰囲気の和風個室が並ぶ居酒屋の店内

居酒屋の例。衝立はなくして間仕切りはのれんやパーテーションを使用。圧迫感はなく、レイアウトも自由自在でシーン別の利用も可能に。

照明は「間接照明+スポット」で立体感を出す

均一で平坦な照明は、空間をのっぺりと見せてしまいます。小さな店では、天井照明に加え、壁や棚に間接照明やスポットライトを組み合わせることで、陰影が生まれ、奥行きが感じられます。


物件の形により照明で広がりや奥行きをみせる店舗設計もスタジオテンポスの強みです。

厨房は「見せるor隠す」でメリハリをつける

厨房スペースが客席と近い小型店では、厨房をどう見せるかが空間全体の印象に関わります。あえてオープンキッチンにしてライブ感を出すか、逆に壁や棚で隠して生活感を減らすか、コンセプトによって切り分けましょう。

厨房設計の基本として洗い場やデシャップを確保することも必要です。

厨房設計の基本(洗い場編)

空間を縦に活用した収納設計

限られた床面積では、収納も“横”ではなく“縦”に活用するのがカギです。たとえば7.9坪のイタリアンでは、棚やストックエリアを縦に積み上げるように設置することで、通路を狭めずに十分な収納スペースを確保。

見せる収納と隠す収納を上手に分け、空間効率を最大化しています。

厨房設計の基本(収納編)

至る所に収納スペースを

床面積が限られた狭小飲食店では、収納がとにかく不足しがちです。
その解決策として有効なのが「空間のあらゆる部分を収納として使う」発想です。

たとえば秋葉原のコンセプトカフェ(3.9坪)では、収納スペースの確保をするためベンチソファの下や、テーブルの高さを上げるために床を上げた部分を活用。写真映えしつつ、現場の利便性も両立する設計が実現しています。

ヒョウ柄の収納付きベンチと、その設計図に描かれた収納スペースの寸法図。

3.9坪のコンセプトカフェ。収納場所が全く取れず空間を最大限利用した収納スペースを提案し採用

■ まとめ

狭い飲食店でも、設計や工夫次第で「広く見える」「快適に使える」空間にすることは十分可能です。
色・照明・家具・導線などを丁寧に計画することで、お客様の印象は大きく変わります。


スタジオテンポスでは、10坪未満の小型店舗を含めて約1万件の施工実績があり、コンセプトに合った最適な内装提案が可能です。限られた空間だからこそ、プロの技術を活かして理想のお店を実現しましょう。

スタジオテンポスへの問い合わせ

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