風邪を引いている時や、病み上がりの際、どのような食事をとればよいか悩んだことがあるのではないでしょうか。
風邪や、インフルエンザなどのつらい症状が落ち着き、少しずつ食欲も戻ってきたとはいえ、身体はまだ本調子ではないかもしれません。
そんな時こそ、栄養のある食事をとりたいものです。
今回は、風邪の時こそ食べたい！栄養満点「おかゆ」について紹介していきます。
レシピについても紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
風邪を引くと食欲がなくなる！？
風邪を引くと食欲がなくなるのは、多くの方が経験する自然な反応です。これは、身体が病原体と戦うためにエネルギーを集中させようとする仕組みと深く関係しています。
まず、風邪の原因となるウイルスが体内に侵入すると、免疫システムはそれを排除しようと活発に働き始めます。
その際、体温を上げてウイルスの活動を抑えるために発熱が起こり、同時に炎症性物質（サイトカイン）が分泌されます。
これらのサイトカインは、脳の視床下部に作用し、消化活動を抑えるように働くため、食欲が低下するのです。
さらに、風邪を引くと喉の痛みや鼻づまり、咳などの症状が現れます。これらが飲食そのものを物理的に不快に感じさせるため、ますます食欲を失いやすくなるのです。
たとえば、喉の炎症で固いものを飲み込むのが辛かったり、鼻が詰まって味や香りを感じにくくなったりすると、食べる楽しみが減ってしまいます。
一方で、食欲が落ちるのは必ずしも悪いことではありません。消化には、多くのエネルギーが必要ですが、その負担を軽減することで、免疫反応にエネルギーを集中できるという利点があります。
ただし、全く食べないと体力が落ちて回復が遅れるため、消化のよいおかゆやスープ、果物などを少しずつ摂ることが大切です。
特に、水分や電解質の補給は欠かせません。
つまり、風邪による食欲低下は体の防御反応の一部であり、自然な現象です。
しかし無理に食べる必要はなく、体が受け入れやすい軽い食事を選び、十分な休養と水分補給を心がけることが、回復への近道となるでしょう。
風邪におかゆがよいのはなぜ？
風邪を引いた時に、「おかゆ」がよいとされるのには、いくつかの理由があります。
体調を崩して食欲がない時でも食べやすく、体力回復を助ける働きがあるためです。ここでは、その理由について紹介していきます。
消化吸収が良い
風邪の時は、消化機能が弱まっているため、脂っこい料理や固い食べ物は胃に負担をかけてしまいます。
おかゆは、米を長時間水で煮込むことで柔らかくなり、デンプンが糊化して消化吸収されやすい形になっています。
そのため、少量でも効率的にエネルギーを摂取でき、弱った体にやさしい食事となります。
胃腸に負担をかけずに。栄養を取り入れられることは、体力を回復させる上で大きな利点です。
水分補給ができる
風邪を引くと発熱や発汗、鼻水などで体内の水分が失われやすくなります。脱水状態になると、免疫力の低下や回復の遅れにつながるため、こまめな水分補給が必要不可欠です。
おかゆは、水分を多く含んでいるため、食べることで自然に水分を摂取できます。さらに、熱いおかゆを口にすると体が温まり、冷えによる不快感の軽減や発汗促進にも役立つと言われています。
体を温め回復を助ける
おかゆは、温かい状態で食べるのが一般的です。体を内側から温めることで血行がよくなり、免疫機能の働きもサポートしてくれます。
また、温かい蒸気を吸うことで、鼻づまりの緩和にもつながります。加えて、梅干しや卵など消化によい具材を加えれば、塩分やたんぱく質も補給でき、回復に必要な栄養をバランスよく摂取できます。
このように、おかゆは「消化によい」「水分補給ができる」「体を温める」という利点から、風邪のときに最適な食事とされています。
無理にたくさん食べる必要はありませんが、体が受け入れやすい形で栄養と水分を補う手段として、とても理にかなった料理なのです。
おかゆ作り方
おかゆは体調が優れないときだけでなく、普段の食事としても体を温め、やさしく整えてくれる料理です。
自宅で作る方法は、とてもシンプルで、基本を押さえれば誰でも失敗なく仕上げられます。
ここでは、基本的な白がゆの作り方について紹介していきます。
主に以下の作り方があげられます。
まず材料ですが、基本は米と水だけです。おかゆは、米1に対して水を5〜10倍程度加えて炊きます。
体調や好みによって、水分量を調整でき、柔らかくトロリとしたものにしたければ水を多めに、少し粒感を残したい場合は水を少なめにするとよいでしょう。
作り方の手順は、次の通りです。まず米を軽く研ぎ、ざるにあげて水気を切ります。その後、厚手の鍋や土鍋に米と分量の水を入れ、中火にかけます。
沸騰してきたら、吹きこぼれないよう火を弱め、鍋のふたを少しずらして置き、「コトコト」と煮込みます。
炊飯時間は、およそ30〜40分が目安で、米がやわらかくなり、水分と一体化して「とろり」とした状態になれば完成です。
途中で水分が足りなくなったら、熱湯を足して調整すると焦げ付きにくくなります。
おかゆは、そのままでも十分にやさしい味わいですが、体調や好みに合わせてアレンジできます。
梅干しをそえれば塩分補給ができ、爽やかな酸味が食欲を刺激します。卵を落とせばたんぱく質が加わり、栄養価がアップします。
また、鶏がらスープやだしを使えば、より風味豊かに仕上がるでしょう。
このように、おかゆは米と水さえあれば簡単に作れるシンプルな料理です。
胃腸に負担をかけずに栄養と水分を摂れるため、風邪や疲労時の回復食として最適であり、普段の健康維持にも期待できます。
おかゆに使う調理器具や食器
テンポスで扱っている、おかゆを作る際に使う調理器具や、おすすめの食器をご紹介！
小レンゲ台付
おかゆ鉢小
まとめ
今回は、風邪の時こそ食べたい！栄養満点「おかゆ」について紹介してきました。
風邪を引いた際におかゆがよい理由として、消化がよいことや体を温め回復を助けることなどがあげられます。
白がゆは、自宅で簡単に作れるため、ぜひ体調が悪い時や普段の食事として取り入れてみてください。
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