できる従業員を育てる!飲食店におけるスタッフ・アルバイトの人材育成の方法

経営ノウハウ

近年の飲食業界の人手不足は年々深刻化しています。採用した従業員がすぐに辞めてしまうことも少なくありません。

人手不足を解消するためには、正しい人材育成の方法で従業員にとって働きやすい環境を作って行くことが大切です。

今回は多くの飲食店が悩んでいる人材育成について、失敗する原因や効果的な取り組みについて紹介します。

飲食店における人材育成

飲食店を運営・管理していくに上で従業員の人材育成は重要課題の1つです。
従業員の質が店舗の売上に大きく関わってくるためです。
そのため、正しい人材育成の方法でできる従業員を育てていくことが大切です。

多くの従業員はすぐに辞めてしまう

日本国内最大手の信用調査会社である「帝国データバンク」が2019年1月が行った調査の結果によると、飲食店の84.1%が人手不足と感じていて、人材育成・教育に課題を感じていることが多いです。

「給与が安い」、「労働時間が長い」、「肉体労働で大変」などの負のイメージがついている飲食業界では、正しい人材育成を行い辞めない従業員を育てることが大切です。

従業員がすぐに辞めないように正しい人材育成と働きやすい環境を作って行きましょう。

出典 人手不足に対する企業の動向調査(2019年1月) | 株式会社 帝国データバンク[TDB]

人材育成を行うメリット

正しい人材育成を行うことで多くのメリットがあります。
今回は、主な得られるメリットを3つ紹介いたします。

サービスの質の向上

正しい人材育成を行うことで従業員一人一人の能力やスキルが上がり、お客様へのサービスの質も向上されます。
接客態度やビジネスマナーなどの研修や教育を行うことでサービスの質に大きく向上します。
飲食店におけるサービスの質は売上や評判に大きく影響するため、研修や教育を必ず行うことが大切です。

人材育成を怠っている場合、悪い接客態度やビジネスマナー、お客様からの注文に時間がかかるなどでクレームや信用の低下につながることもあります。
結果として、サービスの質が低いことで客数の減少や評判の低下になります。

コストの削減

従業員の人材育成を行うことでコストの削減を行うことができます。
最初は、新しく入った従業員に業務を教えるのは、時間もコストも多くかかりますが、その従業員が育つことで行える業務の幅が広がり長期的に考えるとコストの削減になります。

お店の中で教育担当者を決めることで人材育成にかかる時間もコストも削減することができます。
教育担当を予め決めておくことで、新しく入った従業員が業務の質問がしやすい環境やサポートのしやすい環境を作ることができます。
また、教育担当者を決めることでその従業員自体の能力やスキルを向上させることもできます。
人は自分が理解していないことは他人に教えることができないため、教育担当者の能力やスキルを向上もすることができるかもしれません。

モチベーションの維持

正しい人材育成を行うことでモチベーションの維持を行うことができます。
「とりあえずやってみて」や「先輩のやり方を見てやってみて」など具体的な指示がなく放置に近い状態では、新しく入った従業員は不安を感じモチベーションの低下とともに早い段階で辞めてしまうことがあります。

新しく入った従業員は不安を抱えていることが多いため、必ず専任の担当者や先輩従業員をつけてしっかりと人材育成ができる環境を整えましょう。
まずは、しっかりと業務を教え安心感を与えることで、モチベーションの維持を行いましょう。

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※ぐるなびの飲食店向けサイト「ぐるなび通信」へジャンプします。

人材育成に失敗する原因

正しい人材育成を行わないとかえって時間もコストもかかってしまいます。
人材育成を行う際、陥りやすい失敗する原因について紹介します。

ルールが定まっていない

Aさんに聞いた時は○○と言われ、Bさんに聞いた時は××と言われたなどお店の中でルールが定まっていないと従業員間でのトラブルにもつながります。

業務内容に関するルールは予め定めておき、共有することが大切です。

また、いつでも誰でも確認できるように従業員の見やすい位置に貼っておいたり、ノートにまとめておくことも大切です。

時間をかけていない

新しく入った従業員に業務を教えるのは、かなりの時間がかかってしまいますが、これを怠るとその後の業務に大きな支障が出てきます。
そのため、最初は時間をかけてでも新しく入った従業員が慣れるまでサポートする環境を整えましょう。

最初は、接客態度やビジネスマナー、お店のコンセプトやメニューについてなど基礎的なことから教えていくことがいいでしょう。
それから、先輩従業員が横につきながら徐々に業務の幅を広げていくことが大切です。

人材育成に効果的な取り組み

できる従業員に育てるためには、正しい人材育成を行う必要があります。
人材育成に効果的な取り組みについて4つ紹介いたします。

マニュアル・ToDoリストの作成

飲食店であれば大きく分けて「キッチン業務」と「ホール業務」があります。
2つの業務ごとに基本的なマニュアルを作成することでサービスの質を一定に保つことができます。

業務ごとのマニュアルを作成することで新しく入った従業員に対しての育成の時間の短縮と効率化を行うことができます。
まずは、マニュアル通りに業務を行っていただき徐々に様々な業務を教えていくことが大切です。

また、ToDoリストを作成することも効果的です。
マニュアルをもとに日頃の業務から期限のある業務などのToDoリストを事前に作成しておくことで不安の解消ややり忘れを防止することができます。

正しい評価制度

正しく評価されることでモチベーションを高めることができます。
反対にいくら頑張っていても正当に評価されない場合、モチベーションの低下になり離職する原因にもなります。

個人の成長や頑張ろうとしている気持ちに対して、しっかりとほめて評価することが大切です。
昇給や表彰など目に見える形で従業員のモチベーションを上げることもいいでしょう。

研修・教育制度

従業員の成長やスキルなどに合わせて研修や教育を行っていくことが大切です。
適切なタイミングで研修や教育を行うことでさらなる能力やスキルの向上を行うことができます。

また、定期的に面談を行うことも大切です。
面談で従業員の業務に対するフィードバックやヒアリングを行うことでモチベーションの向上と意思疎通を図ることができます。

【人気の記事】できるスタッフがグングン育つ!3ステップ人材育成法
※ぐるなびの飲食店向けサイト「ぐるなび通信」へジャンプします。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
以上が、飲食店における正しい人材育成の方法や失敗する原因などのまとめでした。

近年の飲食業界では人手不足が年々深刻化しているため、正しい人材育成の方法で従業員にとって働きやすい環境を作り辞めない従業員を育てて行くことが大切です。

また、正しい人材育成を行うことでコストの削減やサービスの質の向上などを行うこともできますので、是非自分のお店に合った方法で人材育成の方法でできる従業員に育てていきましょう。


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