東京で飲食店を開業する際、「内装」や「料理の質」だけでなく、お客様の“最初の接点”となる看板・ファサード(建物書面から見た外観)の設計は極めて重要です。
駅前でも路地裏でも、看板や外観次第で「入りたくなるか/通り過ぎられるか」が決まります。
特に東京は競合が多く、店の数も看板の数も多いため、「目に止まる工夫」が不可欠です。
この記事では、飲食店専門の内装会社「スタジオテンポス」の施工経験をもとに、集客に直結するファサード設計の5つのポイントを解説します。
目次
お店の“顔”はコンセプトとズレないことが第一
看板やファサードは、そのお店が「何屋なのか」「どんな空気感なのか」を一瞬で伝えるツールです。
たとえば、落ち着いた和食店なのに派手な電飾看板では、お客様に不安や違和感を与えてしまいます。
店内の内装コンセプトを外観にも連動させる設計で、統一感のあるブランディングが可能です。
ターゲット層と提供メニューに合った外観が「入りやすさ」を生み、結果として回遊客の集客率を高めます。

看板は「見やすさ」と「位置」が命
看板は大きければ良いというものではなく、遠くからもパッと内容が伝わる見やすさが大切です。特に東京のように建物が密集したエリアでは、視線の通り道(人通りの角度)を意識して、周りの看板との差別化、設置が可能なら高い位置に設置することが効果的です。
たとえば、上部看板だけでなく、歩行者目線のアイキャッチサインや袖看板なども活用すると、通行人の視認範囲が広がります。

照明は“点灯してこそ価値が出る”
夜間営業の飲食店では、看板やファサードの照明設計が来店数に大きな影響を与えます。
明るすぎると安っぽく見え、暗すぎると営業しているかすら分からない。
照明の色温度(電球色/昼白色)も業態によって適したものがあり、雰囲気と誘導性を両立するライティングが理想です。スタジオテンポスでは、照度シミュレーションを含めた看板の照明設計が可能で、光で「空気感を伝える設計」を行っています。

東京の狭小店舗は「ガラス面」が勝負
10坪以下の狭小物件が多い東京では、看板よりもむしろ**ファサード=“中の見え方”**が重要になることも。特に通行人が多いエリアでは、大きなガラス面を使って中の雰囲気を見せる設計が効果的です。
中の照明・客層・活気などが“見える状態”を意識することで、「あ、ちょっと入ってみようかな」と思わせるきっかけになります。スタジオテンポスでは、ガラスの面積・照明・動線を一体で考えるファサード設計を行っています。
SNS時代の「映える外観」づくり
いまや看板やファサードは、「店を見つけるため」ではなく、「写真を撮られる前提」で設計する時代です。たとえば、ネオンサイン・立体文字・手書きペイントなど、写真映えする要素を取り入れることでSNS投稿されやすくなり、無料で集客につながることも。
スタジオテンポスでは、写真に写る構図まで想定したファサードデザインを提案しています。
お客様が“入りたくなる”だけでなく、“誰かに見せたくなる”外観づくりも売上に直結するのです。

■ まとめ
どれだけ素敵な内装や美味しい料理を提供していても、「入ってもらえなければ意味がない」のが飲食店。その最初のハードルを超えるのが、看板とファサードです。
スタジオテンポスでは、店内の内装だけでなく、視認性・世界観・導線・SNS映えまで考慮した外観設計を行っています。
“入りたくなる”外観づくりがお店の成功の第一歩です。