【ラーメン店・ラーメン久保田】目指すは「3世代に愛される老舗」と語る店主が、東京・阿佐ヶ谷の名店「阿佐谷ホープ軒」から独立後の成功秘話とは?

出店・開業

JR中央線荻窪駅から徒歩4分の立地にあるラーメン店「ラーメン久保田」。2011年にオープンして以来、地域密着系のTV番組やメディアで取り上げられる実力店になりました。店主は、東京・阿佐ヶ谷にある創業75年の「阿佐谷ホープ軒」「ホープ軒本舗」の製麺所で7年の修行を積んだ久保田雄(ゆう)さん。修行先でのノウハウをさらに高めて完成させた、「毎日食べられる一杯」を極めた濃厚な豚骨醤油なのに優しい味わいが特徴の中華そばが大人気!「ホープ軒」愛が半端ない店主のこだわりが詰まった一杯が誕生し、荻窪を代表するラーメンの人気店となった経緯やエピソードを紹介していきます。

開業までの経緯

母親と叔父が東京・阿佐ヶ谷にある1983年創業、今年で85年の「ホープ軒本舗」で働いていたこともあって、小さい頃からラーメンをよく食べていました。その縁もあってか、2005年21歳からここで働き始めました。最初は店舗でしたが、2007年から「ホープ軒本舗」の製麺所で麺づくりを学び、合計7年間の修行後、2011年にJR中央線荻窪駅から徒歩4分の立地に「ラーメン久保田」を開業しました。

「ホープ軒本舗」の製麺所は、いまだに頼まれれば行って製麺作業を行っています。2007年~2014年くらいまでは、みっちり麺づくりを学びましたので、開業後の4年間は、開業しながらも麺づくりを学んでいたことになりますね。これは他の店主さんと比べれば珍しいことかもしれないですね。

身内が「ホープ軒本舗」で働いていたこともあり、苦労することもなくスムーズに「阿佐谷ホープ軒」で働くことが出来たのは運が良かったですね。

このように、東京・阿佐ヶ谷にある創業75年の「阿佐谷ホープ軒」「ホープ軒本舗」の製麺所で7年の修行を積んだ後、自分が生まれ育った「荻窪」で、2011年11月28日に荻窪駅から徒歩4分の場所に「ラーメン久保田」をオープン。新店ながら「知る人ぞ知る」人気店になったのです。

「ラーメン久保田」一番人気の看板メニュー「中華そば」800円(税込)

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苦労したこと、失敗したこと、それらを乗り越えたエピソード

開業する前に苦労したことは、融資に関して地域密着の信用金庫など3件に断られたこと。最終的には大手都銀で融資を受けられましたが、すんなりいくかと思いましたので、早めに準備し行動するに越したことはないです。

また、自分が思っていた以上にお客様を付けることがものすごく大変でした。修行していた「阿佐谷ホープ軒」は大人気のお店で、当たり前のようにお客様が来店されていましたが、実際に自分のお店を知ってもらうのも大変で、お店になかなか入ってきてもらえない状態が続きました。

その状態を打開するために開業後すぐに行ったのが、地道に手作りのビラ配りを行うことでした。奥さんにも客引きや声がけなどを手伝ってもらいました。開業当時の2011年は今ほどSNSが浸透していなかったので、アナログではありますが徐々に効果が出てきました。開業当初は1日100人くらいの来店を見込んでいましたが、実際には40人くらいで苦労しました。

いちばん大きかったのは、TVで紹介されたこと。開店して2年目くらいに地域密着系の人気TV番組で紹介いただき、コロナ禍でも、日曜お昼の旅バラエティ番組で紹介され反響がありました。雑誌での紹介もあり、メディアのパワーには驚かされましたし、ありがたかったです。

また、開業したのが生まれ育った「荻窪」ということもあり、大きな失敗もなく今に至ります。恐らく失敗していたら今はないかなと思いますが。(笑)

もちろん、コロナ禍は他の店舗様同様きつかったですよ。コロナのように誰も想像がつかないことや、自然災害が発生したら大変な状況になりますが、コロナ禍では、一切休まずに行政の指導に従いながら営業をしました。なんとかお客様も来店いただき生活をすることができました。

カウンターのみ7席のスッキリとした店内。

開業してみてはじめてわかったこと

開業してみて、お客様目線になった時にすごく見つめ直すことがあったと思います。開業してからは、自分がお客として他の飲食店に食べに行った時、店員さんの態度など、ちゃんとなっているのかなと思うことがあり、お客として来店しても、なるべくお店側の視点に立って、嫌われないように自然と気遣うようになりました。

修業時代はこのようなことは一切思わなかったのですが、自分のお店に来店してくれるお客様が教えてくれたのではないかと思います。というのも、今のご時世なのか良いお客様が多く来店されます。例えば行列時には、端によって他の人の妨げにならないよう配慮してくれて、そんな気遣いに自分が育てられているような気がしています。

背油が浮く豚骨醤油のスープが程よい濃さで歯切れのよい麺と絶妙にマッチ。チャーシューはしっかりとした味付けで素朴な麺の味を引き立てます。濃厚そうな見た目ですが、毎日でも食べたくなる優しい味わいが特徴。

東京・阿佐ヶ谷にある創業75年の「阿佐谷ホープ軒」「ホープ軒本舗」の製麺所で7年の修行を積んだ後、自分が生まれ育った「荻窪」に「ラーメン久保田」を開業。

テンポスとのかかわり

開業時に新宿店でお世話になり、様々な調理器具を購入させていただきました。また、最近でも五徳が壊れたので、車で川口店に行き購入(新品)しました。通販だと明日使いたいという時には難しいですが、店舗だと、商品がものすごく揃っているので重宝しています。

新宿店に行った際に、厨房機器以外に、椅子やテーブルも置いてあり、お店に行って商品を見ているだけでも楽しいですね。来店頻度は何か壊れたりよっぽど困ったことが起きたりしないと行きませんが、メンバーズカードを作成しましたので、機会があったらまた利用したいと思っています!

今後の展望・開業する方へのメッセージ

今は、お店を増やすことは考えていないので、地域の皆さんが知ってくれる老舗店舗になることを目標にしています。修行した「阿佐谷ホープ軒」が創業75年と老舗で、「ホープ軒本舗」にいたっては、1935年の屋台創業から続く、昭和の空気感を今に残す中華そば店として創業88年の超老舗。

そういったお店は、当たり前のように3世代の家族が来店されていますので、こういう店舗にあこがれを持っています。自分の店舗も開業から13年ほど経ちますので、オープン当初から来店されていたお客様が結婚されたり、子供が高校生になったり、高校生が成人され来店されるのがとても嬉しく、子供の頃だけではなく、大人になっても来店され、食べてもらえるのがやりがいになっています。

開業する方へのメッセージとしては、どうせ開業するなら勢いよくやった方が良いと思います。自分がそうだったのですが、開業される方は若い方もたくさんいらっしゃるかと思うので、今の時代の風潮などをうまく取り入れチャレンジしてほしいですね。今の時代をうまく使った営業方法などは見てみたいし、それを勉強させてもらいたいし、それが見られるのが楽しみでしかないです。

今回、「麺壁九年」の石岡さんから紹介してもらいましたが、彼も勢いをもって営業をされている。ずっと、考えていて頭でっかちになってしまうよりは、勢いでやって開業した後に失敗したら反省すればいいと思います。やらずに後悔するよりは、やって後悔した方が悔いは残らないかと。

また、自分もそうですが、誰かに背中を押してもらった方が助かるタイプ。実際に後押しをいただいた先輩は、高田馬場でラーメン店を開業後、閉められましたが東京・石神井の「辛辛魚」が人気の「麺処井の庄」でやられていますので、一度失敗してもまたチャンスはやってきます。このように、自分の周囲には、成功者の方や、開業後お店を閉められた方もいますが、みんな「やってから考えればよくない?」という方ばかりでしたので、皆さんも積極的にチャレンジしてください。

自分も今振り返り、見つめ直すと様々な苦労は過去のことで、今が幸せだなと感じています。前向きに取り組めば、結果はついてくると思います!自分に常に言い聞かせていますよ!!

とめ

東京・阿佐ヶ谷にある創業75年の「阿佐谷ホープ軒」「ホープ軒本舗」の製麺所で7年の修行を積んだ後、自分が生まれ育った「荻窪」に開業された久保田さん。「ラーメン久保田」のメニューは、最近のラーメン店には珍しく、中華そばとチャーシューメン、そして定番のトッピング類とライスのみ。ラーメン激戦区「荻窪」で生まれ育ち 「阿佐谷ホープ軒」への思いと、店主のこだわりが詰まった一杯が誕生するまでのこだわりを強く感じました。

また、「前向きな姿勢と今が幸せ。」というお言葉は、チャレンジをした後には、必ず幸せが待っているという、これから開業を検討されている方には深く刺さるものではないでしょうか?

テンポスドットコムでは、様々な視点からラーメン店の開業成功を全力で応援します。
自分のお店の業態に合わせて必要なものは何があるのか、詳細を確認することができますので是非ご覧ください!

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#取材協力
店名:ラーメン久保田
店主:久保田雄氏
住所:東京都杉並区上荻1-4-3
TEL:03-3398-8357

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