恵方巻で福を取り込もう

外食トレンド

ここ数年ですっかりお茶の間の市民権を得た恵方巻。節分と共に恒例行事となっている方も多いと思います。今回は恵方巻について、歴史や近年の変わりゆく恵方巻まで様々な角度から見てみましょう。

恵方巻の歴史

そもそも恵方巻というものがどう生まれ、全国に浸透していったのかその歴史を見てみましょう。

何故恵方巻は生まれたのか

恵方巻の起源は所説存在しますが、どれも縁起物を体内に取り込もうというゲン担ぎの要素があるようです。それでは、それらを見てみましょう。

関西発祥

諸説ある発祥でも、生まれた地域はわかっているようです。

”商都大阪発祥の風習と言われているが、その起源の定説は未だ存在せず不明な点が多い。現在は「節分の夜に、恵方に向かって願い事を思い浮かべながら丸かじり(丸かぶり)し、言葉を発せずに最後まで食べきると願い事がかなう」とされる”
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』恵方巻より引用

とあるように、関西地方で生まれたというところまでは確かなようです。
その中身は、江戸時代から明治時代に花街の芸子遊びであるとか、商人たちの商売繁盛祈願だった等様々で、「恵方巻」という呼び名も元々は丸かぶりして食べる太巻きなので「丸かぶり寿司」やただの「太巻き」だったという説もあります。

全国への広まり

その頃には全国展開はしておらずごく小さな地域の風習でしたが、そのまま廃れかけていた風習を利用し、海苔問屋の組合が海苔のPRのために復活させ広めた、という話も残っているようです。その際陰陽道における運気のいい方向、つまり「恵方」を向いて食べて縁起担ぎできるという風習自体から「恵方巻」と名づけられ、関西地方では一般的に知られる恒例行事となっていきました。その後大手コンビニチェーンが恵方巻の風習を取り上げたことから全国に広まり今や日本全国の風習として広まりました。

恵方巻のアレコレ

2023年の恵方巻はどちらへ向かって食べたらいいのか、そもそも恵方巻ってどんなもの入れるの?など恵方巻のアレコレを見ていきましょう。

今年の恵方は?恵方巻のルール

広く知られるようになった恵方巻ですが、どのようなルールがあるのかなど細かい部分については知らない方もいるのではないのでしょうか?2023年の恵方はどの方向なの?恵方巻にはルールがあるの?という疑問を解決していきましょう。

2023年の恵方は「南南東のやや南」

2023年の恵方は「南南東のやや南」です。
方位を調べる際は近年ですとアプリなどもあり便利になりましたね。各社恵方巻と共に方角を教えてくれるツールなどを添えてくれるところもあるので活用しましょう。

食べる時のルール

恵方巻を食べる時は縁起のいい方向を向いて食べる事でゲン担ぎをするというルールの他、太巻きを切らずに食すというものがあります。太巻きを切らないことで「縁を切らない」という意味が込められていると言われています。商売繁盛、無病息災、家内安全などを祈って無言で食べます。静かに黙々と食べる事で神様への願い事をしっかりと思い浮かべながら食べる事が出来ます。食べる前に笑顔を恵方へ向けるという説もあります。

恵方巻の中身は?

では、恵方巻の中身には何が入っているのでしょうか?スタンダードなものから最近の様々なアレンジまで色々と見ていきましょう。

スタンダードな恵方巻

元々の恵方巻はお新香を巻いただけの太巻きだったようです。その後、かんぴょうや卵焼きなどを足し、広まっていく過程で「七福神」に合わせた七つの食材を入れたものがスタンダードになっていきました。この頃は鮮度等の問題から生ものを入れないのが通常でした。

かんぴょう

細く長いという形から長寿のイメージがあります。食感も楽しめるので必須の食材です。

甘い卵(伊達巻)

その黄金色から金運を運ぶ縁起物として入れられます。伊達巻はお節に使われる事もあるので縁起のよさはお墨付きですね。甘いのでお子様にも喜ばれます。

シイタケ煮

シイタケは神様へのお供え物として縁起物です。その形が傘のようなことから身を守ってくれる縁起物ともいわれます。

うなぎ、あなご

長寿や上昇の意味があります。その長い姿形から「長寿」の象徴とされています。

桜でんぶ

原料となる鯛から「めでたい」との語呂合わせでの縁起物です。奇麗なピンク色は彩を添えてくれます。

きゅうり

その名から「九つの利」に恵まれるという縁起物です。緑色が映え、食感も抜群です。

えび

飛び出た目からめでたしの縁起物とされています。曲がった腰、ひげなどから長寿を連想させるものでもあります。

恵方巻アレンジ

それでは、現代のアレンジされた恵方巻を見ていきましょう。近年では食材の鮮度を保つ方法が多数存在しているので、以前は使われなかった生ものを入れた恵方巻や巻き方を変えた恵方巻、巻き寿司ではない恵方巻なども登場しています。

色々なものを足してみよう

昔は入れることのできなかった生ものも使用できるようになり、寿司ネタとして大人気な「サーモン」「いくら」「まぐろ」等も入るようになりました。「大葉」等の風味の良いものや「アボカド」「ローストビーフ」等洋風寿司のネタなども人気になりつつあります。味付けをコチュジャンにして和風以外の味も好まれています。

海苔で巻かない巻き寿司

太巻きの進化に伴い海苔で巻いていない太巻きも存在します。海苔の代わりにゴマやとびっこをまぶすことで色合いが華やかになります。海苔が内側に巻かれているものもあるので海苔の風味を感じることもできます。

お寿司ではない恵方巻

昨今ではお寿司ではない恵方巻が登場しています。
ロールケーキを巻き寿司に見立てた恵方ロールや、オムライスを巻いたオムライスロール、具を巻いたパンの恵方巻など様々に変化しています。
今やお寿司だけではなく、「巻かれている」という状態であればOKという風潮になっているようです。文化は時代と共に変化していくものなのでこういう変化も未来へ繋いでいくには良いことかもしれません。
洋風のものもあるので海外の人やお寿司が苦手な人、子供でも楽しく食べることが出来ますね。

まとめ

さて、ここまで恵方巻の歴史や食べ方のルール、現代の変わり種恵方巻について見てきましたがいかがでしたでしょうか?
一地域の風習だった節分の行事が、いまや日本全国に及ぶポピュラーなものとなりました。昔ながらの味付けや具材のみならず、洋風や寿司としての形態に拘らずどんどん進化していく恵方巻ですがこれからも根強く残り更なる進化を期待できる行事です。基本的な部分は残しつつ、和洋中を問わずそれぞれの形で新しい恵方巻を生み出して展開していけるといいですね。

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