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ふわとろ食感が味わえる「クラフティー」をご存じの方もいるのではないでしょうか。
クラフティーとは、フランス語の「clafoutis」を日本語読みしたもので、フランスの伝統的なお菓子の一種です。
今回は、ふわとろ食感が味わえる！フランス発祥「クラフティー」について紹介していきます。
レシピについても紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
クラフティー発祥
クラフティーは、フランス中部のリムーザン地方に起源を持つ伝統的なデザートです。
クラフティーは、さくらんぼを主な具材とし、卵・牛乳・小麦粉・砂糖で作る生地をそのうえから流し入れて焼き上げる、プリンとパンケーキの中間のような焼き菓子です。
クラフティーの名前は、オック語（フランス南部の言語）の「clafir（満たす）」に由来するとされており、果物を型に敷き詰める様子を表しています。
もっとも一般的なのは、種入りの黒いさくらんぼを使ったもので、焼くことで果汁が生地に染み出し、豊かな風味を生み出します。
さくらんぼの種をあえて残すのは、果実の香りを強め、食感にもアクセントを加えるためです。
クラフティーは、19世紀ごろからフランスの家庭で広まり、特に収穫期の夏に多く作られるようになりました。
もともとは、家庭料理であり、農家の人々が手に入りやすい材料を使って作る素朴なデザートとして親しまれてきました。
さくらんぼ以外の果物（りんご、洋梨、プラムなど）を使う場合は、正確には「フラン（flan）」や「フリュイ・フランベ（fruit flan）」などと呼ばれ、クラフティーとは区別されることもあります。
今では、クラフティーはフランス国内外で人気のデザートとなっており、カフェやレストラン、さらには家庭でも広く作られています。
素朴ながらも風味豊かで、温かくしても冷やしてもおいしく食べられるため、季節を問わず愛され続けています。
クラフティーはどんな味がする？
クラフティーは、素朴でやさしい甘さと、しっとりとした食感が魅力のデザートです。
焼き上げた生地は、プリンのようになめらかでややもっちりとした口当たりを持ち、卵とミルクの風味が豊かに感じられます。
生地自体の甘さは控えめで、果物の自然な甘みと酸味が際立ちます。
特に、クラフティーの代表的な具材であるさくらんぼを使ったものは、焼くことで果汁が生地に染み込み、ジューシーで香り高い味わいになります。
さくらんぼの甘酸っぱさがミルキーな生地と溶け合い、爽やかさとコクのある甘さのバランスが絶妙です。
使用するさくらんぼによっても風味は変わり、酸味の強いものを使えばよりさっぱりとした後味に、甘みの強いものを使えばやさしい味わいになるでしょう。
また、クラフティーは焼き立てを温かいうちに食べると、「ふんわり」とした食感と香ばしさが楽しめ、冷やして食べればプリンのような滑らかさとしっとり感が増して、また違った魅力を味わえます。
バニラアイスやホイップクリームをそえて食べることで、さらに濃厚な風味が加わり、ぜいたくなデザートになります。
全体的にクラフティーは、派手さはないものの、どこか懐かしく「ホッ」とする味わいで、フランスの家庭の温もりを感じさせてくれるデザートです。
シンプルながらも果物の風味を引き立てる生地との調和が楽しめる、優雅で奥深い味わいが特徴といえるでしょう。
クラフティーの作り方
クラフティーは、特別な材料や道具がなくても、自宅で簡単に作れるフランスの伝統的な焼き菓子です。
ここでは、基本的なさくらんぼのクラフティーのレシピと作り方について紹介していきます。
主に以下の材料や作り方があげられます。
材料（直径20cmの耐熱皿1台分）
・卵：3個
・牛乳：250ml・薄力粉：60g
・卵：3個
・牛乳：250ml・薄力粉：60g
・グラニュー糖：60g
・バター（無塩）：20g（型に塗る用も含む）
・バニラエッセンス（またはバニラエクストラクト）：少々・塩：ひとつまみ
・さくらんぼ（生または冷凍）：約200g（種ありでも種なしでも可）
・粉砂糖（仕上げ用）：適量
作り方
オーブンを予熱する
180℃にオーブンを予熱しておきます。
型の準備をする
耐熱皿や、グラタン皿にバターを塗っておきましょう。焦げつきを防ぎ、風味も加わります。
さくらんぼの準備
生のさくらんぼを使う場合は、洗って水気を切り、好みに応じて種を取ります。
伝統的には、種ありのまま使いますが、食べやすさを考えると種なしの方が便利です。
冷凍さくらんぼを使う場合は、解凍して水気をしっかり切っておきます。
生地を作る
ボウルに卵を割り入れ、砂糖と塩を加えてよく混ぜます。そこに、ふるった薄力粉を加え、粉っぽさがなくなるまで混ぜたら、牛乳を少しずつ加えてのばしていきます。
最後に、バニラエッセンスを加えましょう。
型にさくらんぼと生地を入れる
用意した耐熱皿にさくらんぼを並べ、その上から生地を静かに流し込みます。果物が浮かないよう、そっと注ぐのがコツです。
焼く
180℃のオーブンで、約35〜40分焼きます。表面に軽く焼き色が付き、中央に竹串を刺してなにも付いてこなければ、焼き上がりです。
仕上げ
粗熱を取ってから、粉砂糖をふりかけます。温かいうちに食べても、冷やして食べてもおいしいです。
クラフティーは、季節の果物（りんご、洋梨、ブルーベリー、いちじくなど）にアレンジしても楽しめます。
シンプルな材料で作れるので、お菓子作り初心者にもおすすめの一品です。
クラフティーに使う調理器具や食器
テンポスで扱っている、クラフティーを作る際に使う調理器具や、おすすめの食器をご紹介！
キッチンエイドミキサー
ガススチームコンベクションオーブン 単相100V
まとめ
今回は、ふわとろ食感が味わえる！フランス発祥「クラフティー」について紹介してきました。
クラフティーとは、さくらんぼを主な具材とし他、卵・牛乳・小麦粉・砂糖で作る生地をそのうえから流し入れて焼き上げる、プリンとパンケーキの中間のような焼き菓子です。
プリンのように、なめらかでもっちりとしたクラフティーは、自宅でも簡単に作れるため、ぜひ参考にしてみてください。
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