飲食店にとって、最新のトレンドを知っておくことはとても重要です。飲食店ではもちろんのこと、料理のトレンドをおさえてお店に取り入れることで、SNSなどで注目を集めて、話題のお店にできます。
まろやかな味わいが特徴的な「カンノーロ」をご存じの方もいるのではないでしょうか。
今回は、まろやかな味わいが特徴的！イタリア伝統菓子「カンノーロ」について紹介していきます。
レシピについても紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
カンノーロとは？
カンノーロは、イタリア南部シチリア島を代表する伝統的なデザートで、世界中で広く愛されるスイーツのひとつです。
名前の由来は、イタリア語の「canna（葦の茎）」で、もともとは生地を葦の筒に巻きつけて揚げたことから「小さな管」を意味する「cannolo」と呼ばれるようになりました。
外側の生地は、小麦粉に砂糖、ラードや赤ワイン、時にはシナモンやココアを加えて練り、薄くのばして筒状にし、油でカリッと香ばしく揚げます。
その独特の「サクサク感」が特徴で、食べる直前に中身を詰めるのが基本です。
中に詰められるフィリングは、シチリア特産のリコッタチーズをベースとしたクリームが王道で、砂糖やバニラで甘みをつけ、オレンジピールやシナモン、時にはチョコチップやピスタチオを混ぜることで、風味が一層豊かになります。
仕上げとして、両端に刻んだピスタチオや砂糖漬けのチェリーを飾り、表面に粉砂糖をふりかけることも多く、見た目にも華やかで食欲をそそります。
カンノーロは、祝祭やカーニバルの時期に特によく食べられ、シチリアの人々にとっては幸運や豊かさの象徴でもあります。
その起源は、アラブ統治時代にまでさかのぼるといわれ、蜂蜜やナッツを使った中東菓子の影響を受けている点も特徴的です。
現在では、イタリア全土やアメリカをはじめとする海外のイタリア系移民の間でも広まり、多くの洋菓子店やカフェで楽しむことができます。
「カリッ」とした生地と濃厚でなめらかなリコッタクリームの対比が最大の魅力で、一度食べると忘れられない味わいを持つ伝統菓子です。
カンノーロの魅力
カンノーロの魅力は、見た目の華やかさだけではなく、味や食感、歴史的背景にまで広がっています。
シチリアを代表する伝統菓子でありながら、現代でも多くの人々を惹きつける理由について紹介していきます。
主に以下の魅力があげられます。
食感としての魅力
カンノーロの最大の特徴は、「サクサクの生地」と「なめらかなクリーム」の対比です。
外側の揚げた生地は、「カリッ」と香ばしく、噛むと小気味よい音が広がります。一方で、中に詰められるリコッタチーズのクリームは濃厚でありながら口当たりが軽やかで、ミルキーな甘さが生地と絶妙に調和します。
さらに、チョコチップやピスタチオ、オレンジピールなどのトッピングが加わることで、カリカリ、しっとり、なめらかといった多彩な食感が一度に楽しめるのです。
このバランスこそが、飽きのこないおいしさを生み出しています。
風味の豊かさとカスタマイズ性
カンノーロの魅力は、味の奥深さにもあります。リコッタクリームは、砂糖やバニラで甘みをつけるだけでなく、オレンジピールやシナモンを加えることで爽やかさやスパイス感がプラスされます。
端には、刻んだピスタチオやカラフルな砂糖漬けチェリーを飾ることが多く、視覚的にも鮮やかで食欲をそそります。
また、地域や家庭によってもレシピが異なり、たとえばチョコレートを練り込んだ生地や、マルサラ酒を使った深いコクのあるタイプなど、多彩なアレンジが存在します。
そのため一口に、「カンノーロ」といっても味わいの幅は広く、自分好みの一品を探す楽しみがあります。
文化と歴史が息づく特別感
カンノーロは、単なるデザートではなく、シチリアの歴史や文化が詰まった菓子です。
起源は、アラブ支配時代に遡るとされ、中東のお菓子の影響を色濃く受けています。
シチリアでは、祝祭やカーニバルで食べられることが多く、「幸運と繁栄の象徴」として特別な意味を持ちます。
その背景を知ると、食べるときの感動も一層深まります。また、イタリア移民によってアメリカなどにも広まり、世界各地で「シチリアの味」として愛され続けている点も魅力です。
伝統を守りつつ、時代を超えて人々を楽しませてきた存在感こそ、カンノーロの大きな魅力といえるでしょう。
このように、食感・風味・歴史の三拍子がそろったカンノーロは、単なるお菓子を超えた特別なデザートといえるでしょう。
カンノーロ作り方
カンノーロの作り方は、少し手間がかかりますが、その分完成したときの満足感は格別です。
ここでは、基本的な流れについて紹介していきます。
まず、生地作りから始めます。ボウルに、薄力粉、砂糖、塩を入れ、ラード（またはバター）を加えて、手でサラサラになるまで混ぜます。
そこに、マルサラ酒や赤ワイン、卵黄を加えてまとまりのある生地にし、ラップに包んで冷蔵庫で30分ほど休ませます。
この休ませる工程が、生地をのばしやすくし、揚げた時に「サクッ」と仕上げるポイントです。
次に、成形です。休ませた生地を薄くのばし、円形や楕円形にカットします。
これを金属製のカンノーロ型（筒状の器具）に巻きつけ、端を少し水で留めて剥がれないようにします。
油を170〜180℃に熱し、きつね色になるまで揚げます。揚げ上がったら型から外し、しっかりと油を切って冷まします。
ここで、生地の「カリッ」とした食感が決まります。
次に、クリーム作りです。水切りしたリコッタチーズをベースに、粉砂糖、バニラエッセンスを加えてよく混ぜます。
さらに、チョコチップやオレンジピール、刻んだピスタチオを混ぜ込むと風味が増し、本格的な味わいになるでしょう。
最後に、仕上げです。完全に冷めた生地にリコッタクリームを絞り袋で詰め、両端にピスタチオや、砂糖漬けチェリーを飾ります。
仕上げに、粉砂糖をふりかければ完成です。
カンノーロは、生地にクリームを詰めたまま長時間置くと湿気で食感が損なわれてしまうため、食べる直前にクリームを詰めるのがコツです。
サクサクのシェルと、なめらかなクリームの対比を最大限楽しめます。
家庭で作る際は、本格的な器具がなくても、代用できる筒状のものを使えば挑戦できます。
ぜひ、試してみてください。
カンノーロに使う調理器具や食器
テンポスで扱っている、カンノーロを作る際に使う調理器具や、おすすめの食器をご紹介！
マジミックス フルスペックモデル Fシリーズ
フライパン 24cm
まとめ
今回は、まろやかな味わいが特徴的！イタリア伝統菓子「カンノーロ」について紹介してきました。
カンノーロは、イタリア南部シチリア島を代表する伝統的なデザートで、世界中で広く愛されているスイーツです。
カンノーロは、少し手間がかかるものの、本格的な器具がなくとも自宅でも作れます。ぜひ、イタリアの伝統菓子を作ってみてください。
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