飲食店にとって、最新のトレンドを知っておくことはとても重要です。飲食店ではもちろんのこと、料理のトレンドをおさえてお店に取り入れることで、SNSなどで注目を集めて、話題のお店にできます。
ほのかな甘みが楽しめる「パエリア」をご存じの方も多いのではないでしょうか。
パエリアとは、スペイン・バレンシア地方発祥の魚介や野菜、お肉など具材をたっぷり使い、サフランで色付けした米料理です。
今回は、深みのある風味が楽しめる！スペイン発祥「パエリア」について紹介していきます。
レシピについても紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
パエリア発祥
パエリアは、スペインを代表する料理の一つであり、その発祥は地中海に面したバレンシア地方にあります。
もともとは、農民や労働者の間で生まれた庶民的な料理で、収穫や農作業の合間に、手近にある食材を一つの大きな平たい鍋で炊き上げたのが始まりとされています。
16世紀頃には、稲作がバレンシア地方に導入され、米が主要な食材となりました。当時のパエリアは、現在のように豪華な魚介ではなく、野うさぎや鶏肉、豆類、地元で採れる野菜を用いた素朴なものが中心でした。
また、調理にはオリーブオイルやサフランが使われ、これが独特の色合いや香りを生み出しています。
パエリアという名前自体は、調理に用いられる浅くて大きな鉄製の平鍋「パエリャ（paella）」に由来しています。
この鍋は、熱伝導がよく、米を均一に炊き上げられるため、香ばしい「おこげ（ソカラット）」を作り出すのに最適でした。
18世紀頃には、家庭だけでなく祭りや、祝祭行事の場でも振る舞われるようになり、バレンシア地方を代表する伝統料理へと発展していきます。
その後、19〜20世紀にかけて観光業の発展とともに、魚介類やムール貝、エビ、イカなどを取り入れた華やかな「シーフードパエリア」が誕生し、スペイン全土、さらには世界中へと広まりました。
現在では、地域ごとに様々なバリエーションが存在し、バレンシア風、カタルーニャ風、アリカンテ風など、それぞれの土地の食材を生かした独自のスタイルが楽しまれています。
このように、パエリアは農村の素朴な食事から生まれ、長い歴史の中でスペイン文化を象徴する料理へと成長したのです。
パエリアの魅力
パエリアの魅力は、その豊かな味わいと見た目、食文化の深さにあります。
ここでは、代表的なパエリアの魅力について紹介していきます。
主に以下の魅力があげられます。
多彩な食材と豊かな味わい
パエリアは、魚介、肉、野菜などさまざまな食材を一つの鍋で調理する料理です。エビやイカ、アサリなどの魚介類からは海のうまみが染み出し、鶏肉やウサギ肉を加えればコクが増します。
さらに、パプリカやトマト、グリーンピースといった野菜の甘みや彩りも加わるため、一口ごとに異なる味わいを楽しめます。
サフランで色づけされたご飯は香り豊かで、食欲をそそるだけでなく、素材のうまみを引き立てる役割も持っています。
このように、シンプルな調理法でありながら複雑な味わいが生まれるのがパエリアの大きな魅力です。
見た目の華やかさと食卓の楽しさ
パエリアは、その彩りの美しさも魅力の一つです。黄金色のご飯に赤や緑、オレンジなどの食材が散りばめられることで、視覚的にも華やかで食欲をそそります。
また、鍋ごとテーブルに出して取り分けるスタイルは、家族や友人と「ワイワイ」楽しむのにぴったりです。
食卓全体が賑やかになり、料理そのものがコミュニケーションの一部となるため、単なる食事以上の楽しみを提供してくれます。
文化的背景と地域ごとのバリエーション
パエリアは、スペインのバレンシア地方が発祥で、地域ごとに特色あるバリエーションがあります。
たとえば、バレンシア風はウサギや鶏肉を使い、海沿いの地域では魚介のパエリアが主流です。
これにより、料理を通してスペイン各地の文化や風土を感じることができます。
また、家庭ごとに味付けや具材が異なるため、世界中でアレンジされ続けている点も魅力です。
食文化の多様性を一皿で体験できるのは、パエリアならではの魅力といえるでしょう。
このように、パエリアは「多彩な味わい」「見た目の華やかさと食卓の楽しさ」「文化的背景と地域ごとのバリエーション」という魅力によって、世界中で愛される料理となっています。
単なる料理としてだけでなく、人々の心をつなぐ料理としても魅力的です。
パエリア作り方
自宅で作るパエリアの材料は、基本の魚介と野菜を中心に揃えると、本格的な味わいが楽しめます。
ここでは、家庭用にアレンジしやすい分量とポイントについて紹介していきます。
材料
材料は以下のとおりです。
米
・米：2合（洗わずに使用）
・水またはチキンブイヨン：約450ml
・サフラン：ひとつまみ（お湯で溶かして使用）
魚介・肉
・エビ：6～8尾（殻付きでも可、下処理済み）
・イカ：1杯（輪切りまたは細切り）
・アサリ：200g（砂抜き済み）
・鶏もも肉：150g（一口大に切る）
※お好みでソーセージやムール貝を加えてもよいでしょう。
野菜
・玉ねぎ：1/2個（みじん切り）
・パプリカ：赤・黄 各1/2個（細切り）
・トマト：1個（角切り）
・グリーンピース：50g（冷凍可）
調味料・香辛料
・オリーブオイル：大さじ2
・塩：小さじ1～2
・ブラックペッパー：少々
・にんにく：1片（みじん切り）
・レモン：1/2個（仕上げ用）
作り方
作り方のポイントは、まずオリーブオイルで鶏肉と魚介を軽く炒め、取り出しておくことです。
同じ鍋で玉ねぎ・パプリカ・にんにくを炒め、トマトとブイヨン、サフランを加えて味のベースを作ります。
米を加えて軽く炒め、取り出した具材を戻して蓋をし、弱火で水分を吸わせながら炊き上げます。
最後に、蒸らしてレモンを絞ることで、魚介の風味が引き立ち、色鮮やかで香り豊かなパエリアが完成します。
この材料であれば、家庭のフライパンやパエリア鍋でも簡単に作れるうえ、彩りも美しく食卓を華やかに演出できます。
野菜や魚介は、季節や好みに合わせてアレンジできるため、自分だけのオリジナルパエリアを楽しむことも可能です。
パエリアに使う調理器具や食器
テンポスで扱っている、パエリアを作る際に使う調理器具や、おすすめの食器をご紹介！
調味缶 小
パエリア鍋20cm
まとめ
今回は、深みのある風味が楽しめる！スペイン発祥「パエリア」について紹介してきました。
パエリアには、多彩な食材と豊かな味わいや、地域ごとのバリエーションなど多くの魅力が存在しています。
基本の魚介と野菜を中心に揃えるだけで、自宅でもパエリアは作れるため、ぜひ家族みんなで作ってみてください。
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