開業準備ができたらいよいよオープン!飲食店オープン前と当日の流れとは?

経営ノウハウ

飲食店を開業する準備ができたらいよいよオープンです。
お客様に喜んでいただき、リピーター獲得のためにもオープン初日は重要です。
本営業でキッチンもホールもバタバタ大慌てで失敗!こんなことにならないようしっかりと準備をしましょう。
今回はオープンのポイントをお伝え致します。

オープン準備

まずはオープン準備です。
時間がかかるものもございますので、しっかりスケジュール管理をしましょう。

日にちの決定

オープンの日取りの決め方は各人各様ですが、やはり「大安吉日」を選ぶオーナー様が多いです。
また、語呂合わせで決めるのもよいでしょう。
ただし、日取りにこだわりすぎて開店日を遅らせてしまうのは本末転倒なので、必要以上にこだわりすぎないようにしましょう。

プレオープンの日程は、オープン前日~1週間前を目安に設定します。
できれば、問題点を改善するためにオープン3日前程までに行うのがベターです。

招待の準備

家族や知人だけの招待だけであれば、メールや電話などの案内でよい場合もあります。
親会社や店舗物件のオーナーなどの場合は招待状を用意したほうが無難です。
FAXやメールに招待状の文書を添付して送る方法もあります。

アンケートの準備

来店してくれた方には、アンケート用紙を用意しておきましょう。
直接言いにくいことでも、アンケート用紙を使うことによって書いてもらえる可能性が高まります。
料理の味はもちろん、価格、雰囲気、スタッフ対応などチェック形式にすると、お客様も書きやすいです。
アンケート内容は、あまり細かくなりすぎないようにしましょう。

オペレーションの確認

お客様が来店されてからお帰りまでの流れを確認します。以下を重点的にチェックしましょう。

・仕入れ、食材・備品の配置
→食材の仕入れ量、食材の保管場所、調理備品の配置場所
・キッチン
→配線・動線、味と提供時間、厨房機器の動作、衛生チェック
・接客
→席への案内、注文の受け方、トラブルへの対応、片付けのタイミング
・会計
→レジの操作、電子マネーやクレジットなどの端末操作、領収書の書き方

他にも店によってオペレーションは異なりますので、チェックシートを作成するのもよいでしょう。

告知準備

オープン前販促は種類によって準備期間や費用が異なります。
あらかじめどのような販促をするのかを考えて行動しましょう。

また、プレオープン時に、招待客でないお客様が間違って来店される場合があります。
店頭に「本日はご招待の方のみのプレオープンです」など書いた張り紙と、グランドオープンお知らせの張り紙を忘れないようにしておきましょう。
せっかく来ていただいたので、ショップカードなどはきっちり渡して再来店に繋げましょう。

オープン方法

店舗オープンには3パターンありますので、それぞれメリット・デメリット含めて説明していきます。
オープンの仕方は店の状況・特徴などによって変わりますので、しっかり考えましょう。

プレオープン

プレオープンとは飲食店開業の「実践練習」です。
実際にお客様をお迎えし、キッチン・ホール共に問題なく行動できるか最終確認をします。
また、プレオープンによって、近所の方や通りすがりの方への宣伝効果も期待できます。

プレオープンのメリット

・仕入れ、仕込み、キッチン、接客などのオペレーション確認ができる
・店内の設備の動作確認ができる
・問題点がでた場合、グランドオープンまでに改善ができる
・宣伝、販促効果が期待できる

プレオープンのデメリット

・客層など本営業とは状況が違う場合があり、プレオープンの経験が生かせない場合もある
・無料で行う場合、費用をかけすぎて赤字になるリスクがある
・しっかりトレーニングができていないと悪評になり、逆効果になる可能性がある

推奨する招待客

プレオープンでは、オープンするにあたりお世話になった人、友人、家族を招待するとよいでしょう。
遠慮なく意見を言ってくれる身近な方や、多少の失敗を許容してくれる方がいいですね。

ご招待した方の人数が多すぎて、店舗に入りきらないということがないように、立食式にしたり、複数日に分けたりしましょう。

サイレントオープン

サイレントオープンとは宣伝を一切せず、こっそりと店をオープンさせる方法です。
来店数をコントロールしながら、オペレーションに磨きをかけていきます。

サイレントオープンのメリット

・工事の遅れ、仕入れ不足、機器の不具合などの事態にも対応ができる
・来店数をコントロールすることで、お客様に丁寧な接客ができ、サービスの質を高められる
・接客やオーダーミスによる評判の低下を起こしにくい

サイレントオープンのデメリット

・混雑した状況に対応できない可能性がある
・その後の集客、販促がうまくいかない場合がある
・売上があがらず、赤字になる可能性がある

サイレントオープン後

サイレントオープンをして一定期間がたち、徐々に安定してきたら、広告宣伝を始め集客を行いましょう。
スタッフが店に慣れた段階で宣伝することで、様々なトラブルを防ぐくことができます。

宣伝方法としては通常オープンと同様、チラシを配ったり、インターネットの口コミサイトなどの登録を行いましょう。

グランドオープン

グランドオープンとは、いわゆる正式な開店のことです。
チラシやSNSによる告知と共に、ドリンクサービスなどのオープニングキャンペーンを行い、華々しくオープンしましょう。

グランドオープンのメリット

・宣伝告知となり集客、販促効果が高い
・多くのお客様に訪れてもらい、いちおしメニューを食べてもらえる
・高評価を得ることができれば、口コミにより来店数を増やすことができる
・ランニングコストの回収ができる

グランドオープンのデメリット

・対応しきれないほどのお客様が来店する可能性がある
・慣れないオペレーションで、多くのミスをする可能性がある

集客・販促方法

プレオープン、グランドオープンには宣伝することが欠かせません。
お客様を万全に受け入れる体制ができたら、積極的に集客も仕掛けていきましょう。

チラシ

近隣の住む方への認知度をあげる集客方法です。
多くの情報をいれることができるので、短期間での効果が見込めます。

インターネットを使わない層へのアプローチだけでなく、Webサイトやアプリと連動させることも可能です。
配布するエリア、チラシデザイン、キャッチコピーなどをしっかり決めて作成しましょう。

SNS

多くの方がやっているSNSでの集客は優秀なツールといえるでしょう。
拡散力が高いため、短期間での集客が見込めます。
SNS用に店内や料理の写真はきれいなものを選びましょう。

基本的に宣伝コストがかからないこともこの集客方法の魅力の一つです。

看板

看板での集客方法は、長期にわたってオープンすることの認知をしてもらえることができます。
基本的に1つ作成するだけでいいので、宣伝コストもかかりません。
しかしチラシよりも具体性が低いため、訴求力が弱いです。
工事中の時からしっかり告知しましょう。

オープン後

店舗開業はスタート地点です。これから自分の店を繁盛させていかなければなりません。オープン後にしっかりスタッフ同士で反省会をし、次回までに必ず改善しましょう。
スタートアップ直後の経営者は代わりがいませんので、無茶をしすぎて心も体も壊さないよう気を付けながら仕事をしていきましょう。

基本が重要

成功に不可欠なのは「味」「サービス」「経営力」です。
「店内、トイレが綺麗」「サービスの質」「料理がおいしい」「提供時間が早い」「雰囲気が良い」「適正価格」は顧客満足には欠かせませんので、必ずチェックするようにしてください。

オーナーのみなさんは、常に客観的に状況を把握し、分析していかなければなりません。
どのメニューが売れているのか、サービスの充実さ、仕入れや設備のランニングに無駄がないか、様々な角度から検証し改善を重ねていく必要があります。

将来を見据えて一つ一つ努力を積み重ねていくことが、お店を繁盛させ、長く続けていく秘訣です。

リピーターの重要性

新たに開業した飲食店は、物珍しさから、開店して2~3ヶ月は客足が伸びます。しかしリピーターが付かなければ、尻すぼみとなってしまいます。
開店期の集客が多い時期に、次に来店してもらうための動機付けとなる販売促進を行い、リピーターを獲得することが大切です。

リピーターになってくれるかどうかは、2回目の来店が関係していると言われています。
初めて来店したお客様が再来店する確率は40%程、2回目に来店したお客様が3回目も来店する確率は80%程に大きく伸びるとされています。
つまり、2回目に来てもらったときに満足してもらえれば、リピーターを増やすことができるといえます。

継続的に集客するためには、飽きさせないことです。また来たいと思っていただけるよう、リピーターを大切にし、しっかりとしたアフターフォローとサービスをしていきましょう。

リピーターを増やすためには

リピーターを増やすための方法をご紹介致します。

SNSの活用

様々なSNSが普及していますのでLINEやInstagramなどを積極的に活用しましょう。
メニュー表やお手洗いなど、お客様の目につきやすいところにQRコードなどを貼っておきましょう。「友達追加特典」や「フォロー特典」といった表示の仕方をしておくと、リピーター確保に繋がります。

お客様の好みの把握

アンケートを用意し、ご要望の多いものはメニューやサービスに反映させましょう。

また、予約台帳や顧客管理システムの導入をしている場合も、よりよいサービスを実現しましょう。
例えば前回来店された時に窓側の席を希望したお客様には、「本日も窓側のお席ご用意できますがいかがでしょうか。」と声をかけるなど、さりげない気遣いでお客様の心を掴みましょう。

キャンペーン

ご自店でしか食べることのできない期間限定のメニューを作り、キャンペーンを実施することで、定期的に通いたくなる店作りができます。
期間限定メニューで評判の良いものは定番メニューにして、リピート率を上げる方法もあります。
キャンペーンが盛り上がりSNSなどで紹介されれば、新規のお客様を獲得するきっかけにもなります。

見送りの挨拶

お客様がお帰りの際、「ありがとうございました。」は必須ですが、その後に「またいらしてくださいね。」や「またお待ちしております。」など一言付け加えるだけでも、お店の印象アップに繋がります。

また、「来月は季節のメニューが増えます。」や「旬の食材が入ります。」など、季節感を伝えられるとよりよいでしょう。

お見送りの挨拶が、次回来店を促すようなものであるかを見直し、忘れられないうちに再度来店してもらえる店舗づくりを目指していきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
繁盛する店を作るにはスタートが肝心です。お客様が何度も行きたくなるようなお店にするために努力していきましょう。
リピート顧客を一気に増やす手段はありませんので、お店に合ったやり方で一歩一歩取り組んでみてはいかがでしょうか。

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