飲食店のロゴに向いている色や形ってなんだろう?ロゴってそもそも必要?

経営ノウハウ

本記事では、飲食店開業時に気になる「ロゴ」についてまとめています。「ロゴ」は作るべき?どんな「ロゴ」にしたらいいの?とお悩みの方はぜひこちらの記事もご覧ください。

飲食店にロゴってそもそも必要?

想像してください。同じ店名の「てんぽす」という飲食店が並んでいます。

2つの看板を見てみると、A店は、シンプルにゴシック体で書かれた「てんぽす」、B店は、筆文字の「てんぽす」の下にえび天のイラスト、背景が市松模様です。

それぞれどんな印象を受けますか?
A店は何屋なのか分かりにくいですが、B店は看板を見ただけで天ぷらがウリの和食のお店ということが分かります。

商業施設のレストランのように、店前に食品サンプルやメニュー表が置いてあれば、看板はシンプルでも何屋でどんなメニューがどのくらいの価格であるのかが容易に想像できます。

しかし、個人経営のお店であれば店前に食品サンプルを置いたり、メニューを置いたりするのは難しいと思います。その際にお客さんが無意識に見ているのが看板、ロゴです。

すなわち、ロゴを使用することで、お客様にお店のイメージをスムーズに伝えることができるようになるのです。

ロゴがあることのメリット・デメリットは?

ロゴがあることのメリットは、入店前にお店のイメージをお客様へ伝えることができるだけではありません。お店のブランディングにも役立ちます。ブランディングとは、企業名や商品名、店舗名など、名称を冠したものの価値を高めることを指します。

ブランディングと聞くと、「うちは大企業じゃないし、ブランディングなんて向いてない」と感じるでしょう。しかし飲食店でもブランディングはぜひ行ってください。お店のブランド価値を高めることで、価格競争に巻き込まれず、店舗の質で顧客に選ばれることが可能になります。「値段が高くても、美味しいから行きたいお店」というイメージを作り上げることができれば、自ずとリピーターも増え、収益化へとつながります。そしてロゴは、そうしたお店のブランドイメージを想起させ、来店へと誘導する強力なツールになります。

あなたのお店はどんなイメージ?色が与える印象の違い。

あなたは何色が好きですか?ロゴは、使用する色によってかなりイメージが異なります。例えば、オレンジは「元気・陽気・温かい・健康的で親しみやすい」などのイメージがあります。
色の持つイメージが人の心理に与える効果は、科学的には十分に解明されていません。しかし、さまざまな研究によって報告されている色の持つイメージと心理的効果は、チラシや店舗の看板など多様な場面で活用できます。
下記に色の持つイメージやその心理的効果についてまとめましたので、ぜひご活用ください。

:太陽の色でもある赤は、情熱的でエネルギーを感じさせる色です。やる気がない時や、エネルギーを補充したい時に惹かれる色でもあります。また食欲増進にもなる色のため、某ハンバーガーチェーンや、某フライドチキンチェーン、某牛丼チェーンなどチェーン飲食店に赤が多いのも頷けます。

また、視覚的に訴える力が一番強い色だと言われているため、目立たせたい箇所に1つポイントとして使うと効果的です。スーパーの特売セールのチラシも値段を赤くしているお店が多いと思うので、ぜひ見てみてください。

【赤が与える印象】
情熱的・積極的・攻撃的・闘争心・元気・エネルギー・勝利・強い・活発的・興奮・派手・危険・辛い

ピンク:柔らかさや女性らしさ、味覚の甘さを感じさせる色で、女性に好まれる色の一つです。色にはプラスとマイナスのイメージがそれぞれありますが、ピンクはマイナスイメージがあまりありません。最近流行りの韓国デザートなど、女性がターゲットのお店はピンクの看板も多いです。

【ピンクが与える印象】
かわいい・甘い・幸せ・柔らかさ・幸福感・愛情・優しさ・可憐・恋・子供っぽい

オレンジ:温もりを感じさせ、親しみやすく年齢や性別に関係なく万人受けする色です。勇気を与えてくれる効果もあり、不安やプレッシャーを和らげてくれます。
さらに、オレンジには食欲増進の効果もあり、飲食店の店内やWebデザインに取り入れることが多いです。温かみのある定食屋やチェーン店でも赤の次にオレンジが多い印象です。

【オレンジが与える印象】
活力・陽気・健康的・暖かい・温もり・明るい・ノリが良い・賑やか・親しみやすい・安っぽい・マイペース

:クールさや神秘性、穏やかさを感じる色です。青を見るとセロトニン(幸せホルモン)が分泌され、興奮を沈めたり、人を落ち着かせる効果があります。海の色でもあるので、海鮮など海に関連する食材や料理のお店では見たことがあると思います。ただし、食欲減退の色でもあるので、飲食店のロゴで使用する際は、注意が必要です。また、青は平和の象徴の色とも言われ、国際連合の旗のメインカラーとしても使われています。

【青が与える印象】
静か・クール・安全・かっこいい・謙虚・神秘的・平和・水・空・慎重・眠り・信頼感・冷たい

:明るく希望を感じさせ、活動的・活発的なイメージを与える色です。有彩色の中で一番明るく、視覚的に訴える力の強い色です。暗い中でも認識しやすいので、注意を促す標識などにも使われています。飲食店では、卵料理を中心としたお店や、バナナジュース専門店、カレー屋など食材の色を表したい時に使用していることが多いです。

【黄が与える印象】
幸運・ユーモア・希望・喜び・明るい・活動的・純粋・幸福感・豊さ・奇抜・警告・注意・騒がしさ

:木や森などの自然を想像させ、安心感、癒しを与えてくれる色です。また、生鮮食品などの新鮮さをイメージさせることもできます。中間色のため様々な色と調和することができ使い勝手が良い色です。飲食店ではヘルシー思考なお料理が中心のお店で使われているイメージがあると思います。
欧米では、死、毒などをイメージさせる色でもあるので注意が必要です。

【緑が与える印象】
自然・癒し・安全・健康・安らぎ・落ち着き・エコ・回復・再生・生命力・未熟・苦い

白:清潔感や純粋なイメージを与える色です。最も明るい色で、どんな色にも合わせる事ができます。飲食店では、小洒落た雰囲気を出すことができたり、清潔感を打ち出すことができます。居酒屋では赤提灯よりも白提灯を出しているお店の方が女性客が入りやすいと言われています。

【白が与える印象】
清潔感・透明感・新しい・信頼・雪・祝福・無垢・神聖・高潔・真実・儚さ・潔癖

グレー:上品で落ち着いた印象を与えます。グレーは多くの色に合わせる事ができる柔軟性の高い色です。メインではなくベースの色として使用すると全体が安定します。シックなデザインに適しています。

【グレーが与える印象】
上品・高級感・都会的・落ち着き・洒落た・知的・穏やか・曖昧

黒:威厳や重厚さ、高級感を与える色です。他の色と組み合わせやすく、白と反対色で収縮色なため、周りの色を引き締め際立たせる効果があります。
また、黒には不吉なイメージも多くあるので使い方には少し注意が必要です。

【黒が与える印象】
高級感・重厚・・スタイリッシュ・エレガント・上質・洗練・威厳・クール・真面目・強さ

どんな印象を与えたい?形が与える印象の違い。

「〇」を見て、「堅苦しい」と感じる人はいますでしょうか?
ロゴマークで重要なのは色だけではありません。形もお店の印象を左右します。形というと本当に様々あるので、今回はその中でも基本的な形についてお話していきます。

丸みを帯びたフォントやデザインは、和やか、女性的、子供っぽい、カジュアルなどの親しみやすい印象を与えます。

逆に四角などの角ばったフォントやデザインは、堅実、優しい、男性的、大人っぽい、フォーマルなどすっきりした印象を与えます。

そのため、女性や家族連れがターゲットの場合は丸みを帯びた形にした方が、ターゲット層が来店しやすくなります。

試しにフォントで見てみましょう。フォントの異なる「tenpos」を見て、あなたはそれぞれどのようなカフェだと想像しますか?

① Cafe Tenpos
② Cafe Tempos
③ Cafe Tenpos

①はワンプレートランチもやっているような、おしゃれで女性客が多いカフェ
②はゴシック体であまり特徴があるようには感じられない
③はコーヒーが1杯700円くらいでシックな黒ソファがあり、ジャズが流れている落ち着きのあるカフェ

このようなイメージを持たれたのではないでしょうか?
ロゴマークを作る際は、事前にお店のコンセプトやターゲット層をはっきりさせ、それぞれのお店にあった色、フォント、形でデザインするようにしましょう。

看板だけじゃない!ロゴはどんなものに活用できる?

ロゴマークを作成したら、次はそれをどのように活用するかを考えます。
お店の看板にも使えますし、コップやプレートなどにもロゴマークを入れることで、ブランディングにも繋げられます。「ブランディングなんて小難しいことはできない。」というお店でも、ロゴマークを入れておくだけでメリットがあります。

ロゴを使って作れるものは?

まず、ロゴマークを使ってどんなことができるのでしょうか?いくつか例を挙げてみましょう。

・お店の顔になる看板の作成
・手に取ってもらいやすいショップカードの作成
・インスタグラムなどのSNSのアイコン画像への使用
・箸袋・器・カップへの名入れ
・お土産や店内販売もできるステッカーの作成

などなど他にもたくさん使用用途はあります。お店とお客さんとの接点にロゴを用いることで、効率的に認知拡大できるようになるのです。

ロゴを使ったSNS活用術

また、今は飲食店に訪れたお客さんが、料理をスマートフォンで撮影するのが当たり前になってきました。特に若者は必ずと言っていいほど写真を撮っていますよね。写真を撮った若者はそのあとどうしているのかというと、インスタグラムやTwitterなどのSNSにお店の情報を投稿しています。

せっかく無料で宣伝・拡散してくれているのならここを上手く使いませんか?
ロゴマークが入っていたら、若者は無意識にロゴが入るように写真を撮ってくれます。

投稿した人のフォロワーがその投稿を見てお店を知ってくれる、お店に興味を持ってくれる、そして来店してくれる。さらにその人がまたSNSに投稿をしてそのフォロワーが見てくれて…と良い循環が生まれます。

ただし、悪い情報も簡単に拡散されてしまうというのがSNSの怖い点です。若者は写真映えする料理だけでなく、店員さんの接客態度や店内の清潔感も実はきちんと見ているので、ぜひそういった点も意識してくださいね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?飲食店のロゴを作成する際は、どんな印象にしたいか、どんなイメージのお店にしたいか、というところを明確にしてから作成しましょう。
お店のコンセプトは決まったけど、

・どんなロゴを作ったら良いのか分からない
・こういうイメージにしたいけどイラストを描くセンスがない

と悩んでいる方や

・今すぐお店のロゴを作成したい

という意気込みのある方も、ぜひテンポスにおまかせください。
お店のコンセプトにあったロゴマークを作成いたします。
皆さまからのお問い合わせ、ご相談をお待ちしております。

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