業務用スチームコンベクションオーブンとは?その特徴について一挙ご紹介!

経営ノウハウ

スチームコンベクションオーブンとは、コンベクションオーブンに蒸気発生装置を取り付けて、熱風や蒸気を利用する、さまざまな機能を備えた加熱調理機器です。通称「スチコン」とも呼ばれます。焼く、揚げる、蒸す、炒めるなど、さまざまな調理が可能で、経験の浅い人でもプロの味を再現でき、複数調理や大量調理もできます。本記事ではスチコンの特徴、メリット・デメリットや調理例についてご紹介いたします。

スチームコンベクションオーブンとは?

スチームコンベクションオーブンの特徴について、使用方法や導入するメリット・デメリットについてご紹介いたします。

スチコンの特徴について

スチコンは、スチーム発生装置をオーブンに取り付けた機器で、熱と蒸気をコントロールして、1台で複数調理をします。

一度で多くの調理が可能であり、給食施設やホテルなどで多く使用されています。

スチームとホットエアーの温度や量を設定して、

『焼く』『煮る』『炊く』『炒める』『揚げる』『茹でる』『蒸す』『温める』などの加熱調理の約8割をこなすことが可能です。

スチコンは熱風と蒸気の機能を使用して庫内に対流を起こします。そこで蒸気を循環させて、庫内全体の温度と湿度をコントロールします。

そのためオーブン機能のみの場合は仕上がりにムラが出るケースもあります。しかし、スチコンの場合は複数の調理方法でムラのない仕上がりとなります。

スチコンの使用方法

スチコンは、ボタン一つでプロの味を実現することができます。

ホテルパンの中に食材を入れて、パネルを使用し、時間や調理温度を設定して扉を閉めれば調理が可能です。また、あらかじめ調理モードと温度・時間をプログラミングすることで、調理の際に毎回設定する必要がありません。できあがるまでに他の調理作業も行えるため、生産性の向上にも繋がります。

スチコンの導入メリット

スチコンを導入するメリットは大きく分けて下記の4つが挙げられます。

・誰でも簡単に調理ができる

・同時に複数の調理が可能

・調理時間の削減

・加熱調理の約8割をこなすことができる

誰でも簡単に調理ができる

前述のように、スチコンは使用方法が簡単でボタンひとつで操作が可能です。

手作業の調理では、腕前や経験によっては差が出てしまいます。

ですが、スチコンは簡単に誰でも調理が可能で、時間や温度を正確にコントロールできます。そのため、味や仕上がりにムラがなく均一した料理を作れます。一流のシェフがやっていた調理を、アルバイト一人で代替できます。

同時に複数の調理が可能

料理人が数人がかりでしていた調理もスチコンなら1台で同一温度の場合、複数料理も同時に調理できます。

例として魚料理を焼いている下の段で、肉料理を焼くことも可能です。これらの料理を一緒に調理するとなると、コンロも2つ必要となり時間もかかってしまいます。

スチコンであれば同時調理も可能、その間に他の料理もできるため、作業効率も上がります。

調理時間を削減できる

一度に複数の調理も可能であるため、調理時間も削減できます。

複数料理が必要とされるホテルや給食施設、回転率が高い飲食店では活躍すること間違いなしです。人手不足の解決に繋がる点もメリットとして挙げられます。

加熱調理の約8割をこなすことができる

前述のように、スチコンは『焼く』『煮る』『炊く』『炒める』『揚げる』『茹でる』『蒸す』『温める』など、加熱調理の約8割をこなします。1台で数々の調理を行えるのが、スチコン最大のメリットといえるでしょう。

通常、厨房にはコンロや炊飯器、フライヤーなど様々な機器が必要となりますが、スチコンは複数の調理も1台で行うことが可能です。そのため、機器を揃えるための資金や厨房内のスペース、様々な面でコスト削減にもなります。

スチコンのデメリット

まず価格が高価であることです。しかし、近年では小型化と低価格化が進んでおり、比較的安価で購入できるスチコンもあります。

また、スチコンを使用の際は操作方法などをしっかり理解しておきましょう。導入する際はメーカーや購入業者から説明を受けることをおすすめします。

スチコンの主なレシピ

和食・洋食・中華料理・デザートと多種多様の料理をスチコンでは作れます。

実際にどういった調理が作れるのかご紹介いたします。

焼く

焼く調理方法では、ムラなく焼き上げることが可能です。

コンビモードを使用すれば、スチームを投入しながら焼き、食材の中心に熱が伝わりやすく、多彩なお料理に対応します。

<焼くレシピの例>

焼き魚、鶏肉のステーキ、豚肉の生姜焼き、お好み焼き、グラタン、焼き芋、ケーキなど

揚げる

スチコンでは、食材に含まれる油を利用することで、揚げることが可能です。

そのため、食材に含まれる以上の油を必要とする天ぷらなどしっかりと衣を纏わせるのは難しいです。

<揚げるレシピの例>

鶏肉の唐揚げ、コロッケ、豚かつ、白身魚のフライなど

蒸す

スチコンの代表的なのが蒸す調理法です。スチームモードを使用し、蒸気量を上げることで蒸す調理ができます。

<蒸すレシピの例>

蒸しパン、肉まん、オムレツ、茶碗蒸し、プリンなど

茹でる

スチームモードで茹でる調理もでき、野菜を湯がくことも可能です。

<茹でるレシピの例>

ゆで卵、温野菜サラダ、ほうれん草のおひたし、豚の冷しゃぶなど

炒める

蒸気と熱風を利用したコンビモードでは、炒める調理も可能です。

<炒めるレシピの例>

チャーハン、野菜炒め、焼きそば、ニラ玉など

煮る

鍋で煮込んだ場合、食材と食材がぶつかってしまい煮崩れしてしまうこともあります。

そんなスチコンでは食材が接触せず、煮崩れせずに調理するこも可能です。

<煮るレシピの例>

チャーシュー、煮物、煮込みハンバーグ、カツ煮、サバの味噌煮など

炊く

スチコンはホテルパンに蓋をして調理することで炊飯調理も可能です。

<炊くレシピの例>

お米、炊き込みご飯、赤飯など

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まとめ

いかがでしたか?スチコンは複数調理も可能で人手不足の解消など、飲食店オーナーのお悩みを1台で解決してくれる、便利な厨房機器です。スチコンはメリットも数多くありますが、高価であるため、手の出しずらい飲食店オーナーの方々も多いのではないでしょうか。しかし、導入することで日々の業務で大活躍すること間違いなしです。是非、一度導入に向けて検討してみてはいかがでしょうか。

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