お店のBGMがお客様に与える心理的な影響について

集客・販促

生活において欠かせない音楽は、飲食店だけでなくスーパー、百貨店、美容室、アパレルなど、どの店に入っても耳にします。
BGMは店の雰囲気作りのためだけでなく、店内の作業音や店員同士の会話、外の騒音を消す役割もあります。

ただ、中には「店の雰囲気にあっていない」「音量が大きい」「好みに合わない」などの理由で逆効果になるケースもあります。
ではお店の雰囲気や料理、客層に合う音楽とはどのような音楽か、一例を紹介します。

音楽が与える心理的営業

音楽は耳から直接大脳に伝達され、心を含めた体全体に影響を及ぼします。

大脳は感情に影響するため、聞く音楽の種類や音色により「嬉しさ」「悲しみ」「興奮」「リラックス」など様々な感情を与えることができ、人間の行動に無意識に影響を与える効果もあるため、飲食店で流すBGMはお店の雰囲気だけでなく、「どのような行動をとってもらいたいか」も考え選ぶ必要があります。

アップテンポは回転率、スローテンポは単価UP

アップテンポの音楽は効率性を高めると言われ、アップテンポの曲を流すと食べるスピードもアップし、お店の回転率を上げる効果があるため、ランチやファーストフードなど1人1人の滞在時間を短くし、回転率を上げる場合に利用するケースが多くあります。

スローテンポの曲はリラックス効果により、食べるスピードが遅くなり滞在時間が長くなる傾向にありますが、その分ドリンクなどの注文が増え、アップテンポの曲を流した時と比べ客単価が30%近く上がったとの実証実験もありました。

実際スーパーなどでは、込み合う時間帯はアップテンポの曲を流しレジの混雑を緩和させ、お客様が比較的少ない時間はスローテンポにしゆっくりと店内を見てもらい客単価UPを狙う、などの取り組みも行われています。

飲食店でも、立ち食いソバや速さが売りのランチタイムにスロー店舗の曲が流れていたら違和感を感じ、ティータイムの営業でアップテンポの曲を流し急かされた気分になるなど、店舗により逆効果になることもあるため、お客様がどのような行動をとりたいかを考え音楽を選びましょう。

音楽ジャンルごとの効果

では、どのようなジャンルがどの業種の飲食店に合うのかの一例を紹介します。

クラシック:
西洋音楽の代表、クラシック音楽は優雅さや落ち着き、高級感をイメージさせ、和食やフレンチ、バーなど高級感と落ち着きを重視するお店でよく使われます。
また、ワインとの相性も良く、ワインの産地に合わせ、その国や地方のクラシック音楽を流すこだわりのお店もあります。

ジャズ:
親しみやすく、様々ン曲調があるジャズは様々な業種の飲食店で利用されています。ポップ調の曲は洋風居酒屋やファミリー層が多いレストラン、落ち着いた曲調はカフェやバーなどで利用されるだけでなく、BGMとして耳障りではなく聞き流しやすいことからファーストフードやラーメン店でも使われており、業種を問わず様々な業種で人気の音楽です。

ポップス:
繁華街など、若いお客様や家族連れが多く、常連のお客様以外のお客様が多いお店では、良く耳にする今流行りのポップスを流すお店が多くあります。お客様を選ばず馴染みの曲が多いので一番無難な選択でもあります。

昭和歌謡、演歌:
若い人に向かず、年配のお客様の音楽と思われがちな昭和歌謡や演歌ですが、若い人に昭和レトロの人気が高まっていることもあり、店内の雰囲気とメニューを昔ながらのの居酒屋にし、あえて昭和の歌を取り入れる店舗も多くあります。そのような店では視覚、味覚、聴覚で昭和を感じてもらうため、少し大きめの音量にし、賑やかさを前面に出す演出をしています。

その他:
ピアノやバイオリンの西洋音楽や箏曲などの日本伝統の音楽は、1つの楽器で耳障りにならず、優雅な雰囲気になるため、フレンチレストランや日本料理店などで使われています。

独自の色を出すための音楽

店の雰囲気や料理に合わせた音楽もお勧めです。中華料理では中国、韓国料理では韓国の流行りのポップスを、ステーキハウスではウエスタンミュージックしか流さないなど、店に合わせジャンルを狭めることも効果的です。

また、店主の大ファンの歌手や音楽家の曲だけを流すお店もありますが、ただ好きだけでは一方的になってしまうため、お店の作りも好きな歌手や音楽家の雰囲気に合わせ、しっかりと説明するなど同調するお客様を呼び込めるような店作りも必要です。

中には演歌の日、1970年代のポップスの日など、店の雰囲気やメニューに合わせるのではなく、店内の音楽でお客様を呼び込む工夫をしているお店もあります

まとめ

いかがでしたでしょうか。

BGM一つとっても奥深く「このジャンルの曲が流れたらあの店を思い出す」など、音楽がお店を連想させることもあるため、来てほしい客層やお店の雰囲気、メニューに合わせたBGMを選んでみてください。

ただ、基本はあくまでお店の雰囲気作りが目的で、お客様に不快感を与えては意味がないので、控えめな音で、数曲をリピートしたままにしない、いつも同じ曲しか流す事をしないなど、常に新しい曲を選び、飽きさせない工夫も必要です。

また、お店で流す音楽は商用目的になり、著作権が絡み、市販のCD等をそのまま流すことができないため注意が必要です。

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