【第3回】パン屋開業ナビ — ゼロからの挑戦<厨房設備と仕込みのリアル…必要な機材と費用が丸わかり>

出店・開業

ユミ「師匠、パン屋さんって“道具にお金がかかる”って聞くんですけど…どれくらい覚悟しておけばいいんでしょうか? 私、家庭用のオーブンでもいけるのかなって思ってたんですけど…。」

師匠「おっと、それは開業希望者が一度は通る“誤解ロード”だね。パン屋の機材は“家庭用の強化版”じゃなくて、完全に別ジャンルのプロ機材なんだよ。毎日何十キロもの生地を回して、何百個も焼く世界だからね。」

ユミ「うわぁ…なんかもう、お財布が心配になってきました。」

師匠「でも安心しな。必要なのは“全部最高の機材”じゃなくて、“お店に合う最低限のセット”を知ること。ここを押さえておけば、ムダな出費をせずに済むし、逆に必要なところはしっかり投資できる。」

ユミ「なるほど…まずは“必要な機材の正解”を知らないといけないわけですね!」

師匠「そうそう。それに、小さなパン屋ほど、厨房の設計・動線・電気容量の考え方が命。失敗すると、オープン後に『なんでこんな配置にしたんだ…』って毎日後悔することになるからね。」

ユミ「ひぇぇ…気をつけます!」

師匠「じゃあ今日は、“パン屋の基本セット”から“厨房づくりの地雷ポイント”、そして“費用のリアル”まで、全部まとめて案内するよ。ここを押さえれば、開業準備の迷いが一気に減るはずさ。」

パン屋に必要な厨房機器・調理道具をお探しの際はこちら

※記事制作20年以上の担当者が、あなたのお店の良さをインタビューで聞き出して記事を作成します!あなたのお店を記事にして毎月6桁のユーザーが訪問する、全国の飲食店を応援するフードメディア「テンポスフードメディア」に掲載しませんか?上記ボタンをクリックし、詳細をぜひご覧ください

また、不明点などお気軽に下記ボタンからお問合せください!

お問い合わせはこちらからどうぞ!

関連記事:【第1回】パン屋開業ナビ — ゼロからの挑戦

関連記事:【第2回】パン屋開業ナビ — ゼロからの挑戦<コンセプトづくりと物件探しの“沼”へようこそ>

目次

■ パン屋の“最低限セット”はこれ

● ミキサーは“心臓部”

ユミ「師匠、パン屋さんって機材が多いって聞くんですけど…まず何からそろえればいいんでしょうか?」

師匠「まずはミキサーだね。パン屋の心臓みたいなもので、毎日酷使するから丈夫さが命。家庭用とはまったく別物で、30分に1回まわす日もあれば、朝から夕方まで休みなく回し続ける日もるよ。」

ユミ「そんなに働かせるんですか…? それは高いのも納得です。」

FMI キッチンエイドミキサー アームリフトタイプ 6.9リットル【KSM7】ホワイト 幅300×奥行370×高さ420(mm)【送料無料】

商品はこちら

● オーブンは“パンの性格を決める”

師匠「次はオーブン。これはパンの性格そのものを決める機材だね。ハード系なら石床オーブン、菓子パン中心なら風の強いコンベクションと用途が違うよ。」

ユミ「同じ“焼く”でも、向き不向きがあるんですね。」

師匠「そう。合わないオーブンで焼くと仕上がりが安定しないから、パンの種類から逆算して選ぶと失敗しないよ。」

【業務用/新品】【サンテック】コンベクションオーブン COS-200 幅480×奥行535×高さ420(mm) AC100V【送料無料】

商品はこちら

● 発酵の安定にはホイロが必須

師匠「それからホイロ(発酵機)も必要だね。温度や湿度を一定に保ってくれるので、毎日の出来ばえにムラが出にくくなるよ。」

ユミ「パンって生き物みたいって言いますよね。」

師匠「その通り。発酵は気温や湿度にすぐ影響されるから、小規模店ほどホイロの安定性が大きな助けになるんだよ。」

【業務用】発酵器 洗えてたためる発酵器 ホイロ PF203日本ニーダー【送料無料】 幅460×奥行580×高さ680

商品はこちら

● 冷蔵庫・冷凍庫・作業台は“店の基礎”

師匠「あと、冷蔵庫と冷凍庫は必須。バターや具材、仕込み生地の管理に欠かせないよ。作業台も使いやすい高さや広さが重要で、ここが適当だと作業効率が大きく落ちちゃうからね。」

ユミ「なるほど…パン屋の毎日って設備に支えられているんですね。」

LRC-151PX-E 【フクシマガリレイ】ノンフロン横型インバーター冷凍冷蔵庫・3枚扉 幅1500x奥行600x高さ800mm/業務用/新品/送料無料

商品はこちら

● 発酵環境の理解もセット

師匠「パン屋を始めるなら、“温度25〜30℃、湿度60〜70%が基準”といった発酵環境の知識も最低限必要だよ。季節で調整しながら進めるので、ここを理解しておくとトラブルが減るね。」

ユミ「ただ焼くだけじゃなくて、環境づくりまで大事なんですね。」

師匠「これがパン屋の基本セットだよ。まずはこの土台をどう整えるかが、開業準備の第一歩。」

■ 小規模パン屋の“失敗しない”厨房づくり

● 狭い厨房は“動線の破綻”が命取り

ユミ「パン屋さんって、広い厨房がないと無理なんでしょうか? 物件を見ても、狭いところばかりで…。」

師匠「広さより大事なのは“動線”だね。狭いのは問題ないけど、動線が破綻していると毎日ストレスまみれになっちゃうよ。」

ユミ「動線が破綻するって、どういう状態なんですか?」

師匠「例えば、こねた生地を成形台まで運ぶのに“冷蔵庫の前を横切る”とか、“オーブンの前を通らないとシンクに行けない”とか…。作業が交差すると、開店後は地獄みたいになっちゃうね。小規模店ほど、直線的に流れる動きが大切だよ。」

● トースト用とハード系オーブンの“共存問題”

ユミ「オーブンって1台あれば大丈夫なんですか?」

師匠「これも初心者がよく悩むポイントだね。トースト用、菓子パン用、ハード系用と得意分野が全然違うんだ。1台で全部やろうとすると、どこかで限界がくる。」

ユミ「じゃあ、どう選べばいいんでしょう?」

師匠「まずは“何を主力商品にするか”で決めるのが正解。ハード系中心なら石床オーブン、甘いパン中心ならホットエアのコンベクション。“両方出したいから両方ほしい”は開業初期のあるあるだけど、現実には置き場所も電気容量も足らなくなっちゃうね。」

● 電気容量で涙を飲む新人たち

ユミ「電気ってそんなに気にしないといけないんですか?」

師匠「むしろ、小規模パン屋の最大の落とし穴だね。オーブン1台で10kW超えなんて普通だし、ミキサーやホイロも合計すると、一般的な小さな物件の容量ではまったく足らない。」

ユミ「足りなかったらどうなるんです?」

師匠「ブレーカーが落ちる。しかも一番忙しい時間に限って落ちちゃう。そうなると焼成も発酵も止まり、お客さんは来ているのにパンが焼けない…という最悪の事態になりかねない。」

ユミ「こわっ…どうすれば避けられるんでしょう?」

師匠「物件契約の前に“電気容量の確認”をすることだね。工事が必要なら追加費用がかかるけど、あとから気づくより何倍もマシだよ。」

ユミ「厨房ってこんなに考えることが多いんですね…。」

師匠「そうなんだよ。だからこそ、最初に正しい配置と設備選びをしておくと、開業後の毎日が本当に楽になるよ。」

■ どれくらいお金がかかるの?

ユミ「で、結局どれくらいお金がかかるんですか? ミキサーにオーブンに冷蔵庫に…考えるだけで怖いんですが。」

師匠「じゃあ、新品・中古・リースでざっくり比較してみようか。」

【1:新品でそろえる場合】

ユミ「新品ってやっぱり高いですよね?」

師匠「高い。でも、故障リスクが低くて保証も長い。スタートダッシュを重視するなら悪くない選択だよ。」

ミキサー

30〜70万円

デッキオーブン

50〜150万円

ホイロ

20〜40万円

冷蔵庫

20〜40万円

→合計

150〜300万円程度

ユミ「スタートで車1台分…!」

【2:中古でそろえる場合】

ユミ「中古って壊れたりしませんか?」

師匠「モノによるね。ちゃんと整備されてる中古なら十分“戦力”になる。予算を抑えたい人には一番現実的だよ。」

ミキサー

10〜30万円

デッキオーブン

20〜70万円

ホイロ

10〜20万円

冷蔵庫

5〜15万円

→合計

50〜150万円

ユミ「新品の半額以下もいけるんですね!」

【3:リースを使う場合】

ユミ「リースって、毎月払うやつですよね?」

師匠「そう。まとまった資金がない人には最強の選択肢。ただし“総額は新品より高くなる”ことが多い。メリットは、初期費用を抑えつつ、故障対応がセットになっているところだね。」

初期費用

ほぼゼロ

月額

2〜5万円(組み方次第)

契約期間

5〜7年が一般的

ユミ「毎月の支払いと引き換えに、安心を買う感じか…。」

師匠「その通り。事業計画のスタイルによって合う・合わないが分かれるね。」

ユミ「設備の話、聞けば聞くほど現実味が出てきました…開業って想像以上に準備が多いですね。」

師匠「そう。でもね、ここを押さえれば“パンが安定して焼ける環境”が手に入る。設備と動線は、パン屋の戦闘力そのものだよ。」

■ まとめ:設備選びは“最初の判断”が開業後を決める

● ムリのない設備計画が未来を左右します

ユミ「今日の話で、設備って“買えるかどうか”より“毎日ちゃんと使えるか”のほうが大事なんだなって思いました。」

師匠「そうそう。開業前はつい値段ばかり見ちゃうけど、実際は“動線”“電気容量”“仕込み量”が合っているかどうかが勝負なんだよ。」

ユミ「最初に判断を誤ると、あとで全部やり直しになっちゃうってことですよね…?」

師匠「その通り。特にパン屋は“工程が多い”から、一つの機材が詰まるだけで全部に影響する。たとえばオーブンの容量が小さいと『焼成が追いつかない→発酵がオーバー→商品が不安定』みたいにね。」

ユミ「怖い…!でも、逆にちゃんと合った設備をそろえれば、毎日の仕事がすごく楽になりそうです。」

師匠「うん。“最適なライン”が作れれば、仕込みはスムーズだし、無駄な残業も減る。“仕込みの流れと設備の関係”を理解して選ぶことが、実は一番の節約なんだよ。」

● 新品・中古・リースも“戦略”で選ぶ時代です

ユミ「機材の買い方も奥が深いですね。新品が正義ってわけでもないんだなぁ。」

師匠「中古はコスパがいいし、新品は安心、リースは初期費用を抑えられる。それぞれメリットが違うから、“店のステージ”に合わせて選ぶのが正解だよ。」

ユミ「私みたいに小規模で始める人は、どれが一番いいんでしょう?」

師匠「一言でいえば『絶対に止めたくない機械だけ新品、他は中古・リースを検討』だね。オーブンやミキサーは仕事の“心臓”だから新品推奨。それ以外は予算や状況次第で十分だよ。」

ユミ「なるほど…!最初から全部を完璧にそろえる必要はないんですね。」

師匠「そう。大事なのは“失敗しない順番”で買うこと。余裕が出てきたらグレードアップしていけばいい。」

● 開業のスタートラインは“設備を理解した瞬間”です

ユミ「今日の話を聞いて、『設備ってただの道具じゃないんだ』って分かりました。」

師匠「お店の未来を支える“相棒”だからね。無理のない選択をすれば、開業後のストレスが本当に減るよ。」

ユミ「よし…!私も“自分の店に合う設備”をちゃんと考えて選びます!」

師匠「その意気だ。設備の判断は、開業の成功率を大きく変える最初の分岐点。ここを丁寧に進めれば、未来はぐっと明るくなるよ。」

次回「仕込み・販売・人員計画――開業直前の“地獄のスケジュール”を知る」に続く

※独立・開業に至るまでの経緯やとっておきの裏話、成功の秘話などを独占インタビュー!上記ボタンをクリックし、他店舗店主のヒストリーもぜひご覧ください。

カフェに必要な厨房機器・調理道具をお探しの際はこちら

テンポスでは、これから開業を目指す方、飲食店の経営についてお悩みの方に向けてさまざまな情報を発信しています。
是非ご活用ください。

はじめての開業を徹底サポート

開業前・開業後のお悩みにお答えする情報が盛りだくさん!

業務用調理機器や小物、食器から家具に至るまで、多数取り揃えております。
是非テンポスへご注文からご相談まで、お気軽にお問い合わせください。

テンポスドットコムはこちら

#飲食店 #開業 #パン屋 #初心者 #備品選び #新品 #中古 #リース #回転率 #設備 #準備力

関連記事

最近の記事

  1. 【第3回】パン屋開業ナビ — ゼロからの挑戦<厨房設備と仕込みのリアル…必要な機材と費用が丸わかり>

  2. 海外での日本食ブームとは?ブームの背景や戦略について徹底解説!

  3. 奈良はなぜ“柿の名産地”なのか?歴史・気候・文化から理由を徹底解説

「会員登録」で受けられる
3つの特典はこちら

下記「おトク」な情報をメールでお届けします
新商品・限定商品
中古商品の入荷情報
「タメになる」セミナー情報など
無料で開業相談が受けられます
物件情報のお問合せが可能です

Xで最新記事を配信中

twitter
TOP
新規登録