配膳ロボットって何?何をしてくれるの?

飲食店まめ知識

(この記事は2023年7月時点の情報に基づき作成しております。)

配膳ロボットの最新状況

こんにちは!テンポスドットコムのハカセです。テンポスドットコムには2022年7月から在籍しています。もともと飲食店検索サイトを運営する会社で働いていたので、飲食店が大好きです。最近飲食店に行って見つけた配膳ロボットが面白かったので、紹介します。どうぞ最後までお付き合い下さい。

まずは配膳ロボットの最新の状況から紹介します。総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済が、少子高齢化、人口減少の深刻化に伴う2030年問題を控え、労働力人口減少の解決策や生産性向上の実現策として注目されるサービスロボットの国内市場を調査しています。

昨今人口減少のため若い労働力が減ってきていて、今までのように安価に学生アルバイトを雇うことができなくなってきており、飲食店を始めとするサービス業では人手不足が深刻な影響が出ています。この問題をなんとかするために、飲食店内のサービスの効率化や自動化が特にチェーン店を中心に進んでおり、その中の配膳についてロボットが人手不足の解決として注目されだしています。

株式会社富士経済が行った調査によりますと、配膳ロボットは2023年ではおおよそ9252台ほどが導入されていると見られており、そのうち飲食店が8800台と95%を締めているそうです。後は小売店で95台、宿泊施設で280台という状況です。これは2022年比率で148%となっています。すごい成長ですね。

また2030年の予測ではこの4.9倍の3万890台ほどになると予想されています。他にもオフィスでは業務用の清掃ロボットこちらは小売店、宿泊施設、オフィスで導入されており2023年で6890台が稼働していると推計されています。こちらも2030年には4.7倍になるとの予測が出ています。すごいですね。

配膳ロボットってどんなの?

今配膳ロボットに注力している外食チェーンはすかいらーくグループです。ガストやバーミヤンで、猫型ロボットが料理を運ぶ様子を見たことがある人は多いのではないでしょうか。22年12月に猫型配膳ロボットを、全国のガスト、しゃぶ葉、バーミヤン、ジョナサン約2,100店舗に、3,000台を導入したと発表していました。

 私も近所のガストで見てきました。導入されているロボットは、中国の大手ロボットメーカーPudu Roboticsが開発した猫型配膳ロボット「BellaBot(ベラボット)」というものです。中国からはるばるやってきたんですね。ちなみにすかいらーくでは21年8月に実証実験を開始したそうなので、そこから約1年4カ月でのスピード導入だそうです。決断がすごいです。

 実際に見てきました。近くの席まで来ると娘も大喜び、料理を受け取ってボタンを押すと表情を変えて帰っていきました。普通に人間にサービスされるのも良いものですが、ファミリーレストランでそこまで接客を求めていないせいか、猫型ロボットの配膳のほうがどういうわけか心があたたまりました。
ちゃんとアイスクリームも溶けないうちに運んでくれてましたし、ビールの泡もちゃんと保たれてました。テキパキしてて素晴らしかったです。後で知ったのですが、耳を触ると喜ぶらしくて、雰囲気が良くなりました。

配膳ロボットのコストと導入メリット

配膳ロボットのコストですが、種類も色々あって様々なようです。ソフトバンクロボティックスがやっているServiやkeenbotなどは5年プランで月々99,800円~が目安金額だそうです。またPuduRoboticsの猫型配膳ロボットですが1台364万円で通販サイトで取扱がありました。またロボットバンクが開発したRomibot S1は税抜99万円だそうで、ここまで来るとかなり現実的になるかもしれません。個人的には猫型のように、愛くるしさがあるかどうかはかなり大事な要素になりそうに思いました。

 導入メリットは当然人手がかからなくなることです。例えばすかいらーくではピークタイムにはキッチンからたくさん料理が出てくるため、ほかのメンバーがフォローに入って配膳を行なっていたそうです。ロボットを導入したことでその作業をロボットが肩代わりするので、ヘルプがいらなくなります。


導入によって、ノンピーク時にはドリンクバーをよりきれいにしておく、トイレチェックも頻繁に行なうなどのサービスの向上につなげながら、ピーク時には今までより早く空いたテーブルを片付けることができ、次のお客さんにスピーディーに入っていただけるようになったそうです。

まとめ

いかがでしたか?今回は配膳ロボットについて紹介しました。もちろん導入するのにはコストが掛かりますし、小さなお店では自分でやったほうがきっとコストが小さいと思う方も多いと思います。
ただ配膳をロボットにやってもらった場合どうなるか、お店の中での動きをもっと効率化できないかを考えてみるきっかけになるだけでも店舗運営が改善すると思います。まずは近くのすかいらーくグループの導入店舗で見てみて下さい。

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