飲食店経営において、調理器具の選定は料理の品質や作業効率に直結する非常に重要なポイントです。
特に開業準備中の方や、機器の入れ替えを検討中の方にとっては、何を選ぶべきか悩みどころかもしれません。
この記事では、業務用調理器具の選び方のポイントと、飲食店で人気の定番アイテムをご紹介します。

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目次
業務用調理小物・備品を選ぶ際のポイント

飲食店で日々の業務効率と料理のクオリティを支えるのは、ガスレンジやスチコンといった大型機器だけではありません。
調理小物や備品も、現場の動線やスピード、衛生面に大きく関わってきます。
選び方を間違えると使いにくかったり、すぐに壊れたり、厨房内でストレスの原因になりかねません。
以下では、業務用調理小物・備品を選ぶうえで重視すべきポイントを詳しく解説します。
耐久性・素材の確認は必須!
飲食店では1日数十〜数百回も使う備品が多く、家庭用とは比べものにならない酷使環境です。
・プロ用のステンレス製器具(例:ボウル、バット、トング)は、錆びにくく衝撃にも強い。
・耐熱シリコン製のヘラやゴムベラは、熱に強く衛生的。
・特にソースや炒め物に重宝。
プラスチック製は軽くて扱いやすいですが、業務用グレード(ポリカーボネート製など)を選びましょう。
「安いから」と家庭用を入れるとすぐに破損して買い直す羽目になることも。
使いやすさ=作業効率アップ
調理中はスピード勝負。
握りにくいトングや、すべりやすい包丁、重すぎる鍋などは、作業効率を大きく落とします。
・グリップ性の良い道具(滑りにくいハンドル)
・左利き対応の器具(ピーラー・計量スプーンなど)
・持ち手の熱対策がされているか(鍋・フライパンの取手など)
実際にスタッフが使ってみて、「毎日ストレスなく扱えるか」で選ぶのがポイントです。
洗いやすさ・衛生面も重要視すること
食中毒リスクがある業界では、「洗いやすさ」=「安全性」と言えます。
・凹凸が少なく、分解できる構造の器具(計量カップ、スライサーなど)
・食洗機対応かどうかも確認(特に高温除菌を行う現場では重要)
・色分けされた器具で交差汚染防止(生肉用・野菜用のまな板など)
飲食店向けの備品は、「HACCP対応」や「衛生管理推奨品」の表記を確認して選ぶと安心です。
ストック性・サイズ展開をチェック
飲食店では「1個だけ」ではなく、「複数同じものを揃える」ケースがほとんど。
収納のしやすさや、買い足しやすさも重要です。
・同じメーカー・同じシリーズで揃えておくと見た目もスッキリ。
・スタッキング(積み重ね)可能かどうかで収納効率が大きく変わります。
・サイズ展開が豊富なシリーズ(例:ボウル、バット)は、作業ごとに使い分けしやすいです。
価格とコストパフォーマンスのバランス
毎日使う小物は消耗品としての側面もあるため、価格と耐久性のバランスが重要です。
例:ピーラーやトングは数百円でも質の差が出やすいので、1つグレードを上げるだけで寿命が倍以上になります。
・よく使う備品は「消耗品前提でまとめ買い」しておくと、トラブル時も安心。
・ブランドを揃えることで交換部品や買い足しがしやすくなるメリットも。
ジャンル・業態に合わせた特化アイテムの有無
たとえば和食・中華・洋食では、必要となる調理小物が異なります。
和食:寸胴鍋、すだれ(巻きす)、卸し金(銅製)など
中華:強火対応のお玉(長柄)、中華包丁、チャーハン用中華鍋
洋食:ホイッパー、ソースパン、スキレット、マドラーなど
カフェ:ミルクフォーマー、スケール、シリコンモールドなど
ジャンルに合った専用備品は、仕上がりの差や作業スピードに直結します。
飲食店で人気の定番・業務用調理小物&備品

ここでは、実際に多くの飲食店で愛用されている定番調理小物・備品をジャンル別に紹介します。
ボウル・バット類(仕込み・下ごしらえに必須)

ステンレス製ボウル(業務用厚口)
丈夫で割れず、衛生管理もしやすい。サイズ違いで複数必要。
角バット(18-8ステンレス製)
漬け込みや衣づけ、下処理など多用途。蓋付きも人気。
ポリカーボネート製バット・ボウル
軽量で扱いやすく、スタッキング可能。冷蔵保存にも◎。
まな板・包丁まわり(交差汚染防止がカギ)

業務用抗菌まな板(色分けタイプ)
食材ごとに使い分けしやすく、HACCP対策に最適。
包丁(洋包丁・和包丁・中華包丁)
グリップ性や耐久性が高く、業態に合わせた種類を選ぶのがポイント。
包丁スタンド・まな板立て(ステンレス製)
乾きやすく衛生的な設計が人気。壁掛けタイプも便利。
トング・お玉・ヘラ(盛り付け&調理補助)

トング(先端シリコン・滑り止め付き)
盛り付け、揚げ物、サラダなどあらゆる場面で大活躍。色分けも可。
耐熱お玉(ナイロンまたはステンレス)
スープ、煮込み料理に欠かせない定番。鍋に傷が付かない素材も◎。
ゴムベラ・木べら(耐熱・抗菌)
炒め物や生地づくりに。特にスープやソース用は“しなり”が重要。
計量器具(味のブレ防止)

デジタルスケール(防水・大容量タイプ)
仕込み用に大容量モデルが人気。防水で衛生的。
メジャーカップ(ステンレス製・ポリカ製)
耐久性が高く、目盛りが見やすいものが選ばれやすい。
計量スプーン(セット販売・業務用サイズ)
繰り返し使っても劣化しにくい材質が理想。
ザル・水切り・裏ごしアイテム

ステンレスザル(目の細かいタイプ)
麺類・野菜の水切りに。変形しにくく丈夫な構造がポイント。
ボウルとセットで使えるパンチングザル
収納性も良く、仕込み効率アップ。
裏ごし器・こし器
スープ・ソース・ペーストづくりに必須。和食店・カフェで特に需要あり。
温度・時間管理系のツール

キッチンタイマー(デジタル・多機能タイプ)
複数アラームや防水機能付きが人気。
調理用温度計(スティックタイプ・瞬間測定)
揚げ物やロースト系の焼き加減管理に必須。HACCP対策でも注目。
盛り付け・演出アイテム

ピンセットトング(細工用)
前菜・デザート・寿司店などでの繊細な盛り付けに。
デコスプーン・ドレッシングボトル
カフェや洋食店での“映える”盛り付けに人気。
油引き(シリコン製・綿タイプ)
鉄板焼・お好み焼きなどに必須。衛生管理しやすいタイプが◎。
その他の定番アイテム

シンク用水切りネット・ゴミ受け
清掃の時短&排水の衛生対策に
耐熱手袋・ミトン
オーブン調理やスチコン作業での安全確保
調味料入れ(ボトル・ケース)
液体・粉体それぞれに使いやすいタイプを
現場で“毎日使う道具”こそ、プロ仕様を選ぶべき
調理小物や備品は、「コストを抑えがち」なアイテムですが、実は現場の作業効率やスタッフの安全、料理の品質に大きく影響する重要な存在です。
■頻繁に使う=壊れにくく、洗いやすく、作業しやすいことが最優先
■ジャンルに合わせた専用品で、仕上がりとスピードを両立
■揃えるなら“業務用品質・プロ仕様”が長持ちして結果的にお得
コスパ重視で賢くそろえる!調理小物の買い方テクニック

業務用の小物備品は数が多いため、「どこにお金をかけるか」「どこでコストを抑えるか」の判断が重要です。
以下の視点を持つことで、無駄なく効率よく揃えることができます。
◎優先すべきは「頻繁に使う道具」
毎日何度も使うもの(例:包丁、トング、まな板など)は、耐久性・使い心地・衛生性を最重視して、多少高くてもプロ仕様を選ぶのがおすすめ。
逆に、使用頻度が低い道具は、汎用品やセット品で十分なこともあります。
◎スターターセットを活用
飲食店のオープン時など、一度に多くの備品を揃える必要がある場合は、業務用スターターセットの活用も有効。
トングや計量スプーン、まな板などがまとめて揃うため、単品で買うよりコスパが良く、必要なものが漏れにくい利点も。
◎業務用の「まとめ買い」でコストダウン
バットやザル、ゴムベラなどは複数あっても困らない消耗品。
メーカー直販や業務用ネットショップでは、まとめ買い割引や業者価格が設定されていることが多く、店舗によっては20〜30%安く買えることもあります。
◎不要になった小物は買取やリサイクルも検討
備品は小さいとはいえ、在庫が増えると管理が大変になります。
不要な調理小物は中古厨房機器業者の買取サービスや、店舗間のリユース掲示板などを活用して、コスト回収&整理整頓を。
◎コストだけでなく「価値とリスクのバランス」を見る
調理器具はただ安ければいいわけではなく、導入後の安定性・信頼性・保守性までを見据えて判断することが大切です。
安物買いの銭失いにならないように、「機器の役割」「頻度」「故障時の影響度」を総合的に評価しながら選ぶことが、長期的なコストパフォーマンスにつながります。
まとめ
調理器具の選定は、店舗の運営効率と料理の品質に直結する大切な要素です。
調理小物をしっかりと揃えることで、作業効率が上がり、スタッフの負担軽減にもつながります。
この記事を参考に、あなたのお店に最適な業務用調理器具を見つけてください。
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