~外食産業の再構築に向けた資本業務提携~
2025年5月26日、株式会社テンポスホールディングス(本社:東京都大田区、代表取締役:森下 篤史)は、外食事業を展開するマルシェ株式会社(本社:大阪市阿倍野区、代表取締役:加藤 洋嗣)が実施する第三者割当増資を引き受けることを決定しました。
また、2025年4月にマルシェのA種種類株式290株も取得済みであることも発表しました。
これにより当社はマルシェ株式会社の筆頭株主となる見込みです。本提携を通じて、両社の経営資源を活かしたシナジーの最大化を図り、飲食業界に新たな付加価値を創出してまいります。
目次
外食産業を包括支援するテンポスグループの強み
テンポスグループは、「飲食業界の総合プロデューサー」を理念に掲げ、厨房機器・用品の販売にとどまらず、店舗設計・内装工事、店舗不動産の紹介、リース・クレジット、経営コンサルティング、人材派遣まで幅広いサービスを展開しています。
これらの包括的支援によって、飲食店の開業・運営・再生をトータルにサポートし、業界の成長に貢献してきました。
今回の第三者割当増資の引受を通じ、テンポスグループはマルシェ株式会社と経営協力体制を構築し、マルシェの再成長と事業拡大を後押しします。
マルシェのブランド再構築と事業拡大に向けた支援
マルシェ株式会社は、昭和47年の創業以来、「酔虎伝」「八剣伝」「居心伝」など、全国に広がる居酒屋チェーンブランドを展開してきました。長年にわたる飲食店運営の経験とノウハウを有するマルシェですが、近年は外食市場の変化や人材不足等の課題に直面していました。
本提携により、テンポスグループは以下のような支援を提供し、マルシェの再成長を全面的に支援いたします。
- テンポスグループ既存外食3社の年間230億円の購買力を活かした食材等の共同調達
- 商品開発・メニュー設計・マーケティング支援
- 店舗設計や内装におけるリニューアル支援
- 店舗閉店情報を活かした出店戦略の立案
- 店長候補人材の教育・紹介
これにより、既存ブランドの強化とともに、新たな店舗展開のスピードを加速させる体制が整います。
人材・フランチャイズ・ネットワークの融合による展開支援
テンポスグループが展開する人材サービス会社「ディースパーク」では、飲食業界に特化した人材派遣・紹介業を展開しています。特に注目すべきは、ミャンマー日本語学校との連携により、特定技能制度に対応した外国人材の提供も可能である点です。
マルシェに対しても、このスキームを活用し、国内外からの人材供給を強化。店舗オペレーションの効率化とサービス品質の向上を図ります。
また、テンポスバスターズが持つ全国の飲食店との取引ネットワークを活かし、フランチャイズ展開も促進。新規フランチャイジー候補へのマルシェブランド提案を行い、全国展開の基盤を構築していきます。
出資の概要と今後の展望
テンポスホールディングスが引き受けた第三者割当増資の概要は以下の通りです。
- 取得株式数:普通株式 2,000,000株(1株177円、取得価額:3億5,400万円)
- 増資後の保有株式数:2,106,300株(議決権割合:21.02%)
この結果、当社はマルシェ株式会社の筆頭株主となる見込みであり、同社は当社の持分法適用会社に位置づけられます。これにより、両社の経営はより一層連携が深まり、迅速かつ柔軟な意思決定を実現することが可能となります。
まとめ:持続可能な外食ビジネスの実現へ向けて
今回の資本業務提携は、単なる出資を超えた「共創」の第一歩です。テンポスグループがもつ総合的な支援体制と、マルシェが長年培ってきた居酒屋業態の運営力が融合することで、新たな外食ビジネスモデルを創出することが可能となります。
テンポスホールディングスは今後も、飲食業界における課題解決に挑み続け、業界全体の活性化と価値向上に貢献してまいります。