新しいメニュー開発にも役立つ!?新潟の五大ラーメン豆知識!

外食トレンド

みなさん新潟には「五大ラーメン」というものがあるのをご存じでしょうか?
新潟の有名な食べ物と言えば、お米、笹団子、日本酒などなどが挙げられると思いますが、実はラーメンがとても有名で、2021年にはラーメンの支出額が日本1位になるほど、新潟県民はラーメンが大好きなんです!

今回は、この新潟五大ラーメンについて詳しい内容を交えて説明していきたいと思います!
ラーメン好きの人はラーメンの豆知識として、ラーメン屋の開業を考えている方やすでにご自身で営んでいる方には、メニュー開発の助けになれば幸いです!

新潟ラーメンの一番の特徴は?

なんといっても、地域によって異なる豊富なラーメンの種類です!
ラーメンは、例えば神奈川だったら横浜家系ラーメン、福岡だったら豚骨ラーメン、と県によってラーメンの特徴が異なることが多いと思います。

しかし、新潟のラーメンは「地域によってラーメンの特徴が異なる」のです!
いくつものラーメンが生まれたのには理由があります。

なぜそんなに新潟ではラーメンが食べられているのか?

新潟は冬になると非常に寒くなる地域です。
そのため、温かいラーメンが人々にとって心地よい食べ物として定着しています。
ラーメンは温かいスープと麺が組み合わさった料理であり、寒い冬には身体を温めるのに適しています。

このあとご紹介する新潟五大ラーメンの一つである「燕三条背脂ラーメン」や「長岡生姜ラーメン」は、主に体を温めるといった目的から生まれたラーメンです。

新潟五大ラーメンをご紹介!

それぞれに特徴的なスープや麺、トッピングが存在する五大ラーメン。

「新潟あっさり醤油ラーメン」
「新潟濃厚味噌ラーメン」
「燕三条背油ラーメン」
「三条カレーラーメン」
「長岡ショウガ醤油ラーメン」

の5種類になります。
以下に、それぞれのラーメンの説明を簡潔にまとめてみました!

新潟あっさり醤油ラーメン

新潟県全域で親しまれるスタイルで、さっぱりとした醤油ベースのスープが特徴です。
麺は細縮れ麺でトッピングにはチャーシュー、メンマ、ネギ、海苔などが使われます。

こちらのルーツは定かではなく、新潟市内にあった屋台で提供されていたラーメンがこのスタイルだったとされています。誕生のきっかけは、屋台で人を待たせられないという理由と火力が不十分であったという理由から細縮れ麺になったとのこと。

その麺に合うように作られたスープがあっさり醤油スープだったということから、「新潟あっさり醤油ラーメン」が誕生しました。

長岡生姜醤油ラーメン

長岡市を中心に広まったスタイルで、生姜風味が特徴です。
醤油ベースのスープに生姜を効かせ、深いコクと風味を持たせます。中細の縮れ麺が一般的で、トッピングにはチャーシューやメンマ、ネギ、海苔、ほうれん草などが使われます。

元祖は新潟県長岡市にある「青島食堂」。生姜ラーメンというスタイルを広めました。東京の秋葉原でも味わうことができます。
誕生のきっかけは「寒い冬でもラーメンで体をもっと温めてほしい」というご主人の想いから、生姜を入れたスープが完成したそうです。

燕三条背油ラーメン

燕市周辺で人気のあるスタイルで、特徴的なスープは背脂をたっぷりと使用しています。
豚骨ベースのスープに背脂を溶かし込み、濃厚な味わいとコクを生み出します。
中太のストレート麺が一般的で、トッピングにはチャーシューやメンマ、ネギ、海苔などが使用されます。

元祖は新潟県燕市にある「杭州飯店」。誕生のきっかけは「出前注文が多かった」から。
燕市は金物産業が盛んな街で、職人の街とも言われています。当時、高度経済成長を迎えていた燕市では夜遅くまで工場が稼働し、工場から大量のラーメンの出前が入るようになりました。

そこで、工場の労働者たちのために、時間が経ってもスープが冷めないようにと、背脂をたっぷりと浮かべ温かさを閉じ込めました。
また時間が経っても麺も伸びにくいようにと、うどんのような太さの麺になり今の燕三条背脂ラーメンが完成しました。

新潟濃厚味噌ラーメン

新潟県内で広く愛されるスタイルで、新潟産の赤味噌と全国の味噌を配合した濃厚でコクのある味わいが特徴です。
スープには豚骨や鶏をベースにした濃い味噌ダレが使用されており、じっくりと旨味が凝縮されています。

風味が強く、少し甘味が感じられることもあります。麺は太麺で、 具材にはキャベツやもやしの炒め野菜、きくらげ、ひき肉などが使用されており、 スープとの相性が良く、食べ応えのある一杯となっています。

最大の特徴は、スープの味が濃いため、別の器に「割り出しスープ」がついてくることです。
元祖は新潟県新潟市にある「こまどり」。誕生のきっかけは居酒屋を営んでいた店主が濃厚味噌の原型となるラーメンメニューを加えたのが始まりだそうです。

三条カレーラーメン

新潟県三条市を中心に広まったユニークなスタイルで、カレーとラーメンが融合したラーメンです。
スープは濃厚なカレー味で、スパイシーで深いコクがあります。
麺は中太のストレート麺が一般的で、カレーとの相性を考慮しています。トッピングには具材のカレーソースのみです。

実は最も歴史が古く、誕生のきっかけは東京の洋食店。小麦粉を練って作るイギリス式のカレールーの製法を取得した職人が、地元三条の食堂でラーメンと合わせたのが始まりです。

そして、燕三条背油ラーメンと広まり方が似ています。燕市の隣にある三条市は金物産業が盛んで工場が多く、食事を作る時間がないほど多忙だったため、カレーのとろみで時間が経っても冷めにくいカレーラーメンが地元職人の間で流行って広まったと言われています。

まとめ

新潟五大ラーメンは、それぞれ異なる特徴と味わいを持ち、新潟のラーメン文化の多様性を反映しています。
地域の特産品や食材を活かした独自のスタイルが人気を集め、地元の人々や観光客に愛されています。

今後新しいメニューを考える際の良いアイデアになったのではないでしょうか?

おいしい料理を考えるためのアイデアとしてはもちろん、気候や保温方法など、別の視点から新メニューを考えるといったアイデアの判断材料になればと思います。

新潟を訪れる際は、地元のラーメン店やグルメガイドを参考にして、ぜひその独自の味わいを堪能してみてください。

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