飲食店にとって、最新のトレンドを知っておくことはとても重要です。飲食店ではもちろんのこと、料理のトレンドをおさえてお店に取り入れることで、SNSなどで注目を集めて、話題のお店にできます。
もっちり甘いスイーツ「あんバターサンド」をご存じの方もいるのではないでしょうか。
あんバターサンドとは、あんとバターを挟んだパンやサブレなどの和洋折衷のスイーツです。
甘党の方には、おいしくたまらないスイーツです。
今回は、甘党にはたまらない！もっちり甘いスイーツ「あんバターサンド」について紹介していきます。
レシピについても紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
あんバターサンドの発祥
あんバターサンドの発祥は、正確な店舗や年は諸説があるものの、戦後の日本で広まり始めたと言われています。
もともと、あんことバターの組み合わせは、昭和初期には既に存在していたといわれ、パン食の広まりとともに自然と生まれた発想でした。
特に北海道では、乳製品が豊富であったことから、あんことバターを一緒に楽しむ文化が根付いた地域でもあります。
昭和30〜40年代には、学校給食や街のパン屋で、コッペパンにあんことバターを挟んだ「コッペパンあんバター」が登場し、庶民の味として定着しました。
この時期から「あんバター」という言葉も徐々に浸透し始めます。素朴な甘さのあんこと、塩味とコクのあるバターの相性のよさが、多くの人々に支持された理由の一つです。
また、名古屋などの喫茶店文化が根強い地域では、トーストにあんこをのせてバターをそえる「小倉トースト」も人気となり、それがあんバターの発想をさらに広げる一因ともなりました。
現代では、全国各地のパン屋やカフェで、いろいろな工夫を凝らしたあんバターサンドが提供され、若者や観光客にも人気のメニューとなっています。
つまり、あんバターサンドは日本独自のパン文化の中で自然発生的に生まれ、時代とともに進化してきた和と洋の絶妙な融合といえるでしょう。
あんバターサンドの魅力とは？
あんバターサンドの魅力は、シンプルな見た目以上に深い味わいや楽しさを秘めています。
ここでは、あんバターサンドの魅力について紹介していきます。
主に以下のことがあげられます。
甘さと塩気の絶妙なバランス
あんバターサンド最大の魅力は、あんこの甘さとバターの塩気が織りなす「甘じょっぱい」味わいにあります。
あんこは、小豆の風味とともにやさしい甘さを持ち、これにコクのある塩味の効いたバターが加わることで、互いの味を引き立て合います。
一口食べるだけで、口の中に濃厚なうまみが広がり、飽きのこない味わいになります。
特に無塩ではなく、ほんのり塩気のあるバターを使うと、あんこの甘さがより引き立ち、大人にも子どもにも愛される味に仕上がります。
食感の対比が楽しい
あんバターサンドは、パンやサンドに使う素材によって食感のバリエーションが楽しめるのも魅力の一つです。
「ふんわり」とした食パンやもっちりしたコッペパン。もしくは、「パリッ」としたバゲットを使うことで、外は香ばしく中はとろりとしたあんことバターの組み合わせが引き立ちます。
さらに、冷たいバターが少しずつ溶けていく過程で食感が変化するため、一口ごとに違った味わいが感じられるのも楽しみの一つです。
どこか懐かしく、新しい
あんバターサンドは、日本人にとってどこか懐かしさを感じさせる存在です。
給食や、昔ながらのパン屋で食べた記憶がある型も多く、「昔ながらの味」として親しまれています。
最近では、発酵バターや自家製あんこを使ったり、パンの種類にこだわったりと、各店が工夫を凝らした「進化系あんバター」も増えており、見た目や味にモダンなアレンジが加わっています。
そのため、老若男女問わず楽しめる、懐かしさと新しさが共存するスイーツとなっています。
このように、あんバターサンドは単なる「パンにあんことバターを挟んだもの」で
はなく、日本人の食文化や感性が反映された、奥深い魅力をもった一品なのです。
あんバターサンド作り方
あんバターサンドは、シンプルながらも奥深い味わいが楽しめる日本の定番スイーツです。
材料も少なく、手軽に家庭で作れるため、おやつや朝食にもぴったりです。
ここでは、基本のあんバターサンドの作り方について紹介していきます。
主に以下の作り方があげられます。
材料（2人分）
・コッペパンまたはソフトフランスパン：2個
・粒あん（またはこしあん）：大さじ4（約100g）
・有塩バター：40g（10gずつカットしておくと便利）
（※あんこは市販のものでも大丈夫ですが、手作りする場合は甘さを調整できます。また、バターは無塩でも作れるものの、有塩の方があんこの甘さを引き立ててくれます。）
作り方
バターをカットしておく
バターは、冷蔵庫から出してすぐ、10gずつのスティック状にカットしておきます。
室温に戻さず、冷たいまま使うことで、サンドしたときにしっかりとした存在感が出ます。
バターの厚さや、量はお好みで調整してみてください。
パンに切り込みを入れる
コッペパンや、フランスパンに縦に切り込みを入れます。
完全に切り離さず、ポケットのような形にすると、あんこやバターがこぼれにくくなるでしょう。
トーストしてもよいですが、「ふんわり」とした食感を楽しみたい場合はそのまま使いましょう。
あんこを塗る（または詰める）
切り込みを入れたパンの内側に、粒あんをたっぷりと塗ります。スプーンやバターナイフで均一に広げると、どこを食べても味が均一になっておいしいです。
粒あんのほか、こしあんや抹茶あん、白あんなどでアレンジも可能です。
バターを挟む
カットしておいたバターを、あんこのうえにのせます。数本に分けてのせると、見た目も美しく仕上がります。
バターが冷たいままだと、食べたときにひんやりとしたアクセントになり、口の中でとろけていく過程も楽しめます。
仕上げ
パンを軽く押さえて、具材がなじんだら完成です。お好みで軽くトーストしてもおいしくいただけます。
ポイント
バターは厚めにカットすることで、あんこの甘さに負けずしっかりと味を感じられます。
また、パンの種類を変えてみると、食感や風味が変わって楽しいです（全粒粉パン、くるみ入りパンなどもおすすめ）。
作りたてをすぐに食べるのが一番ですが、少し時間を置くとバターがなじんでよりしっとりした仕上がりになります。
家庭で作るあんバターサンドは、好みに合わせて自由にアレンジできるのも魅力です。素朴で懐かしい、けれども奥深い味わいをぜひ楽しんでみてください。
あんバターサンドに使う調理器具や食器
テンポスで扱っている、あんバターサンドを作る際に使う調理器具や、おすすめの食器をご紹介！
エナメルトレイ ベーカリー仕様 20mm
ガス高速オーブン中型 涼厨
まとめ
今回は、甘党にはたまらない！もっちり甘いスイーツ「あんバターサンド」について紹介してきました。
あんバターサンドは、戦後の日本で普及したと言われています。甘さと塩気の絶妙なバランスや食感の対比などの魅力により、現在もなお親しまれています。
自宅でもあんバターサンドは作れるため、ぜひ試してみてください。
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