飲食店の現場では、スピードとクオリティの両立が求められます。そこで欠かせないのが業務用フードプロセッサーです。大量の下ごしらえや仕込みを短時間でこなすために、性能の高い機種を導入することで、作業効率が大幅に向上します。
この記事では、飲食店におすすめの業務用フードプロセッサーをメーカー別・機能別に徹底比較。さらに、選び方のポイントや用途別のおすすめモデルも紹介します。

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目次
業務用フードプロセッサーとは?
業務用フードプロセッサーは、大量の食材を短時間でカット、みじん切り、すりおろし、ミンチ、ピューレ加工などが可能な調理機器です。
業務用フードプロセッサー導入で人件費削減&料理の質向上が見込めます。
家庭用とは異なり、連続使用に耐える耐久性やパワフルなモーターを搭載しているのが特徴です。
業務用フードプロセッサーの選び方

家庭用と業務用のフードプロセッサーの最大の違いは、耐久性と処理能力です。飲食店でお使いになるフードプロセッサーを選ぶ際には、以下のポイントを確認しましょう。
【1】処理能力(容量)
1日に処理する食材の量、一度に処理する量を考慮し、適切なサイズの機種を選びます。
一度に処理できる量が多いほど、作業効率が高まります。
小規模なカフェなら2〜3L、中〜大規模店や仕出し業者なら5L以上がおすすめです。
【2】用途に合った機能
みじん切り・スライス・千切り・すりおろし・こね・ミンチなど、必要な加工方法が搭載されているか確認します。
【3】掃除・メンテナンスのしやすさ
日々のお手入れのしやすさも重要なポイントです。
分解洗浄のしやすさや、食洗機対応パーツの有無も確認しましょう。
【4】耐久性・連続使用時間
頻繁な使用に耐えられる、頑丈な設計の製品を選びます。
業務用は長時間稼働が前提ですが、モーターの耐久性や冷却構造もチェックしましょう。
【メーカー別】業務用フードプロセッサーの比較
ここでは、日本国内で高いシェアを誇る主要メーカーを取り上げ、それぞれの特徴を解説します。
クイジナート(Cuisinart)
クイジナート(Cuisinart)は、アメリカ発の調理機器ブランドで、特にフードプロセッサーの分野で世界的に評価の高いパイオニア的存在です。1970年代にフードプロセッサーを一般家庭に普及させた実績があり、業務用モデルも数多くのレストランやホテルで採用されています。
【特徴】
- 高トルクのパワフルモーター
・業務用モデルには750W以上のモーターが搭載されており、硬い食材や粘度の高い生地も難なく処理できます。
・長時間稼働にも耐える耐久性があり、仕込みの大量処理向き
- 多彩なアタッチメント対応(多機能)
・スライス、せん切り、みじん切り、こね、混ぜなどの複数の作業を1台で完結
・ディスクやブレードの交換が簡単で、汎用性の高さが魅力
- ステンレス素材の高耐久ボウル
・業務用モデルにはステンレス製または高耐熱・高耐衝撃性プラスチックのボウルが使われており、厨房の過酷な環境でも使いやすい
【強み】
- パワー:他社と比較してもモーターの出力が高く、処理能力が優秀
- 多機能性:アタッチメントが豊富なので、一台で幅広い加工が可能
- 耐久性:長時間の使用にも耐えられる設計
- 洗いやすさ:分解しやすく、メンテナンス性にも配慮
- 国内サポートあり:日本国内でも代理店が整備されており、修理・部品供給が安定
【留意点】
- 初期費用がやや高め:高性能ゆえに10万円以上のモデルも多い
- 重量がある:安定性重視の設計で持ち運びには不向き
- ディスクの管理:多機能タイプはパーツの種類が多いため、どれを使うかの把握と保管にやや手間がかかる
【こんなお店におすすめ】
- 幅広い調理工程を効率化したい中~大型レストラン
- ソースやスープ、ピューレを多く使う洋食系店舗
- こねや混ぜ作業の負担を減らしたいベーカリーやパティスリー
- 人手不足対策で厨房の自動化を進めたい業態
Robot Coupe(ロボクープ)
Robot Coupe(ロボクープ)は、フランス生まれの業務用調理機器専門ブランドで、世界約130ヵ国以上のプロの厨房で使用されています。まさに「プロ向けフードプロセッサーの代名詞」です。
特に、野菜のスライス・せん切り・みじん切りなどの加工精度が非常に高いことから、レストラン、ホテル、惣菜工場などで長年高い支持を受けています。
【特徴】
- 高い加工精度と均一性
・スライスの厚みが均一で美しい仕上がりになるのが最大の魅力
・特にカット品質を重視するサラダバー・フレンチレストラン・仕出し業者などからの評価が非常に高い
- 大量処理に対応する設計
・1時間に100kg以上の野菜処理が可能なモデルもあり、大量仕込みに強い
・モーターのパワーと耐久性が非常に高く、連続使用にも強い設計
- 専用ディスクで多彩なカットに対応
・スライス、千切り、角切り、波形、せん切りなど約50種類以上のディスクが用意されており、カスタマイズ性が高い
・ディスク交換も簡単で、作業の切り替えがスムーズ
- 衛生・安全面もプロ仕様
・ステンレス製ボディや高耐久プラスチック素材を採用
・安全ロック機構付きで、スタッフが安心して作業できる
【強み】
- カットの均一性:特にスライス・千切りがプロレベルの仕上がり
- 高耐久モーター:長時間・高頻度の使用に耐える設計
- 多彩なアタッチメント:用途に応じて細かく対応できる
- 安定した処理性能:連続使用でもブレが少なく、高い再現性
- 世界的シェア:世界中のレストランやセントラルキッチンで使用実績多数
【留意点】
- 本体価格がやや高め:プロ仕様なので、10〜30万円台のモデルが中心
- 操作に慣れが必要:多機能なので、最初はスタッフ教育が必要なことも
- ディスクの管理:種類が多いため、どれを使うかの把握と保管にやや手間がかかる
【こんなお店におすすめ】
- サラダバーや洋食レストランなど、野菜の仕上がりを重視する店舗
- 惣菜や仕出し業など、大量仕込みを短時間で行いたい業態
- スライス、千切り、ダイスなどの加工を頻繁に行う厨房
- 料理のビジュアル・盛り付けにこだわる高級店やホテル
パナソニック(Panasonic)
パナソニック(Panasonic)は、日本を代表する家電メーカーで、家庭用から業務用まで幅広く展開しています。フードプロセッサーの取り扱いもあります。
業務用ラインは、飲食店や調理現場での「実用性・耐久性・安全性」を重視して設計されており、特に中小規模の店舗やセントラルキッチンの“サブ機”として人気です。
【特徴】
- 日本製ならではの堅実なつくりと操作性
・シンプルな構造で使いやすく、日本の厨房環境に最適化されている
・初めてフードプロセッサーを導入する店舗でも扱いやすいのが特長
- コンパクトで省スペース
・卓上に置けるサイズ感で、限られた厨房スペースでも無理なく設置可能
・重量も比較的軽めで、移動や掃除の際も取り回ししやすい
- 必要十分な機能とパワー
・スライス・せん切り・おろし・みじん切りなど、中小規模店に必要な基本機能を網羅
・一般的な仕込みには十分なモーター出力を備えている
- 衛生・メンテナンス性に優れる
・食洗機対応の部品も多く、洗いやすく衛生管理がしやすい設計
・パーツ供給や修理対応も国内メーカーならではの安心感がある
【強み】
- シンプルで使いやすい:操作が直感的でスタッフ教育が不要
- コンパクトで省スペース:小規模店舗にも設置しやすい設計
- 日本製で安心:修理・サポート体制が充実、信頼性が高い
- コストパフォーマンスが良い:価格帯がリーズナブルで導入しやすい
- 衛生面も◎:食洗機対応・洗いやすい設計で衛生管理が楽
【留意点】
- 容量・パワーに限界がある:大量処理・連続使用には向かないモデルもあり
- 多機能モデルは少なめ:高度な機能やディスクのバリエーションはやや少なめ
- 海外モデルに比べると“プロ向け感”は薄い:本格的なセントラルキッチンには不向きな場合も
【こんなお店におすすめ】
- カフェ・ベーカリー・小規模レストラン
- 少人数で運営している定食屋・惣菜屋
- 厨房スペースが狭く、省スペース機器を探している店舗
- 初めて業務用フードプロセッサーを導入する飲食店
マルチシェフ(MultiChef)
マルチシェフ(MultiChef)は、株式会社三栄コーポレーションが展開する日本製の業務用調理機器ブランドです。
単なる加工機器にとどまらず、日本の刃物技術・金属加工技術・モーター技術を融合させた高品質・高機能な製品づくりが特長です。
プロの現場で使いやすく、安全で、長持ちすることを追求して設計されています。
【特徴】
- 切れ味にこだわる本物の刃:岐阜・関の「正広」製ブレード
・刃物の町・岐阜県関市の老舗「正広」の刃を使用
・包丁のような鋭さと耐久性があり、スパッと美しい仕上がりを実現
・野菜の変色や潰れを抑え、見た目や食感を重視する料理にも最適
- マグネット・ギヤ技術で衛生性&耐久性アップ
・水分や油分の侵入による故障リスクを軽減し、メンテナンス性も良好
・モーターの熱が伝わりにくく、冷製メニューや色変化に敏感な食材にも対応
- 衛生・安全設計が徹底されている
・ワークボールとカバーが正しくセットされないと起動しない誤操作防止機能
・主電源スイッチで完全停止が可能、スタッフの安全を守る設計
・隙間や接合部が洗いやすく、洗浄性・衛生管理もしやすい
- こだわりの“黒い”デザイン
・厨房のホールから見える位置でも違和感のないスタイリッシュな黒色ボディ
・傷や汚れが目立ちにくく、長くキレイに使える
【強み】
- 日本の匠の技を活かした切れ味:正広製ブレードによる高品質な仕上がり
- 非接触ギヤで高い衛生性と長寿命:水濡れやモーター熱への対策が万全
- 安全設計が徹底:誤操作・事故を防ぐ安心設計
- 見た目にも美しく、清潔感ある黒ボディ:デザイン性と実用性を両立
【留意点】
- 海外ブランドに比べて知名度は低め:知る人ぞ知る、という存在感
- 価格はやや高めの傾向あり:高品質ゆえのコストが反映されている
- 一部部品や機能は独自設計:汎用パーツが使えないこともあるため、専用管理が必要
【こんなお店におすすめ】
- 食材の美しさ・切れ味を大切にしたい飲食店(和食・洋食・惣菜)
- 衛生管理を徹底したいレストラン・施設厨房
- 国産品質&安全設計を求める現場
- 「買って終わり」ではなく、長く信頼して使える機器が欲しいお店
【機能別】業務用フードプロセッサーの比較

業務用フードプロセッサーには、大きく分けて「単機能タイプ」と「多機能タイプ」の2種類があります。用途や業態によって適したタイプが異なるため、導入前に自店舗のニーズに合ったものを選ぶことが重要です。
単機能タイプとは?
単機能タイプは、その名の通り「みじん切り専用」「スライス専用」など、特定の作業に特化したモデルです。構造がシンプルなため、壊れにくく、操作が簡単という特徴があります。
メリット
- 処理精度が高く、スピードも速い
- 故障リスクが少なくメンテナンスが楽
- 初期費用が比較的安価
- 調理スタッフが使いやすい
デメリット
- 他の作業に使えない(用途が限定的)
- 店舗の作業が多様な場合、複数台の導入が必要になることも
こんな飲食店におすすめ
- 仕出し弁当・惣菜店(みじん切り専用モデルなど)
- スープ専門店(ピューレ処理専用機など)
多機能タイプとは?
多機能タイプは、一台で「カット・スライス・おろし・こね・ミンチ・混ぜ」など複数の加工ができる万能機です。アタッチメントやディスクの交換でさまざまな機能に対応でき、省スペースで幅広い料理に活用可能です。
メリット
- 多彩な調理が1台で可能=作業効率が高い
- 厨房のスペースを圧迫しにくい
- 初期投資で複数機能を網羅できる
デメリット
- 複雑な構造で清掃・メンテがやや面倒
- アタッチメント管理に手間がかかる
- 単機能機より処理スピードが若干落ちる場合あり
こんな飲食店におすすめ
- 中〜大規模レストラン
- ホテルの厨房
- メニューが幅広い居酒屋・ビストロ
おすすめ業務用フードプロセッサー5選

◆断トツ人気◆【クイジナート】業務用フードプロセッサー 多機能 DLC-10PRO /小型/1.9L
- 外径寸法:幅182×奥行252×高さ348(mm)
- 電源:単相100V 50/60Hz
- 回転数:1500回/分(50Hz)、1800回/分(60Hz)
- 容量:1.9L
- 定格時間:10分
◆おすすめポイント◆
- 小規模施設や少量に特化した多機能タイプ
- 刻む・みじん切り・スライス・すりおろす・する・こねるなどの多彩な調理作業が1台で!
- パワフルでありながら静音性にも配慮
【ロボクープ】マジミックス ベーシックモデル VDシリーズ 容量2.6L RM-3200VD
- 外形寸法:幅190×奥行230×高さ380(mm) ※突起物含む幅195×奥行257(mm)
- 電源:単相100V(50/60Hz)
- 回転数:1500rpm(50Hz) 1800rpm(60Hz)(無負荷時)
- ボウル容量:2.6L
◆おすすめポイント◆
- 限られたスペースでも設置が容易なコンパクト設計
- 高い処理能力
- 切る・刻む・混ぜる・練る・泡立てるなどの多彩な調理作業が1台で!
- 1.0Lのミニボウルが付属しており、少量の処理や液体物の処理にも対応可能
【クイジナート】業務用フードプロセッサー 単機能 DLC-N7JPS /中型/3.0L
- 外形寸法:幅212×奥行298×高さ337(mm)
- 電源:単相100V(50/60Hz)
- 回転数(回/分):1500/1800回/分
- 容量:3.0L
- 定格時間:30分
◆おすすめポイント◆
- 3.0Lのワークボールを備え、コンパクトなサイズ
- 効率的な処理が可能
- 刻む、かくはん、練るの基本機能に特化した単機能タイプ
- 学校や中規模な施設での使用におすすめ
【マルチシェフ】フードプロセッサー MC-200DFPM (多機能タイプ/2.0L)
- 外径寸法:幅241×奥行き197×高さ402mm
- 電源:単相100V(50/60Hz)
- 回転数:1,500・1,800回/分
- 容量:2.0L
- 定格時間:10分
◆おすすめポイント◆
- 場所を取らないコンパクト設計
- みじん切り・粉砕・ミンチ・すりつぶし・ペースト・ピューレ・混ぜる・乳化・スライス・千切り・ごねるなど、幅広く使える多機能タイプ
- 高品質な仕上がり感
【パナソニック】フードプロセッサー MK-K32-W
- 外形寸法:幅221×奥行315×高さ343(mm)
- 電源:単相100V(50/60Hz)
- 回転数(無負荷時)約2900回/分
- 容量:最大500g(ハンバーグのたね)
- 定格時間:30分
◆おすすめポイント◆
- 初めてフードプロセッサーを使われる方におすすめ
- 食洗機対応でお手入れかんたん!
- 刻む、すりつぶす、混ぜる作業が簡単・スピーディーに
- ステンレス製ナイフカッターは2種類の刃で鋭い切れ味
まとめ
業務用フードプロセッサーを比較する際は、「処理量・用途・耐久性・メンテ性」を重視して選ぶのがポイントです。正しい選定によって、仕込みの時間が短縮され、スタッフの負担軽減、料理の品質安定にも繋がります。
飲食店の現場でフードプロセッサーを活用することで、スピード・品質・コストパフォーマンスを同時に実現可能です。今回紹介した各モデルを参考に、ぜひ自店舗に最適な1台を見つけてください。
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