トルコアイスは、その独特な「伸びる」食感と、購入時のユニークなパフォーマンスで、世界中の人々を魅了している伝統的なデザートです。
日本でも祭りや、観光地などで屋台として見かけることが増え、こどもから大人まで人気を集めています。
トルコアイスとは、いったいどのようなアイスなのでしょうか。
今回は、トルコアイスとは?アイスが伸びる理由やパフォーマンスについて紹介していきます。
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目次
トルコアイス発祥

トルコアイス、すなわち「ドンドルマ」の発祥は、トルコの「カフラマンマラシュ」という都市にあります。
この地域は、山岳地帯に位置しており、冬には豊富な積雪に恵まれる土地柄です。古くから住民は、雪や氷を保存し、果物や乳製品と合わせて冷たい甘味を楽しんでいたと言われています。
そこに用いられたのが、ラン科の植物の根から作られる「サーレップ粉」です。サーレップには、独特の粘りを出す成分が含まれており、牛乳や砂糖と混ぜることで、従来のアイスとは全く異なる弾力と伸びのある食感を持つデザートが誕生しました。
これが今日「トルコアイス」として知られるものの起源です。
また、トルコは古代から東西の交易路の要衝であり、アラブや地中海地域の食文化の影響を強く受けてきました。
その中で「マスティック」と呼ばれる樹脂も加えられるようになり、独特の香りとさらに強い弾力が特徴となりました。
オスマン帝国時代には、宮廷や都市部に広まり、やがてトルコ全土へと浸透していきます。
特に、カフラマンマラシュ産のドンドルマは質が高く、現在でも「マラシュ・ドンドルマ」としてブランド化されています。
つまり、トルコアイスの発祥は単なる偶然ではなく、地域の自然環境と伝統的な食材の利用、さらに東西文化の交流が重なり合った結果生まれたものなのです。
そのユニークな起源こそが、今日でも多くの人々を魅了し続ける理由の一つといえるでしょう。
トルコアイスが伸びる理由とは?
トルコアイスが「伸びる」理由には、いくつかの独特な要素が組み合わさっています。
一般的なアイスクリームには、見られない粘りや弾力は、単なる製法の違いではなく、トルコならではの食材や文化的背景に深く関係しています。
ここでは、その主な理由について紹介していきます。
主に以下のことがあげられます。
サーレップ(ラン科植物の根の粉)の作用
トルコアイスの最大の特徴を生み出しているのが「サーレップ」と呼ばれる粉です。
サーレップは、ラン科植物の根を乾燥・粉末化したもので、水分を含むと強い粘りを発揮します。
牛乳や、砂糖と一緒に加熱・練り上げることで、アイスに驚くほどの粘性と弾力が生まれます。
一般的なアイスクリームが滑らかで、口溶けのよさを重視するのに対し、トルコアイスはサーレップによってしっかりした食感となり、まるで餅のように伸びるのです。
マスティック(樹脂)による弾力の追加
もう一つの大きな要因は、「マスティック」と呼ばれる地中海沿岸で採れる天然樹脂です。
マスティックは、古くから香料や薬として利用されてきましたが、トルコアイスには弾力と独特の香りを与える役割を担います。
この樹脂を混ぜ込むことで、アイスはさらに「もちもち」とした質感になり、伸ばしても切れにくい強さを獲得します。
マスティックは、サーレップと相まって、トルコアイスの唯一無二の“伸びる性質”をより強固にしているのです。
独自の製法と練り上げ方
材料だけでなく、作り方にも秘密があります。トルコアイスは、専用の長い棒を使って何度も練り上げられます。
この工程によって、空気が均一に含まれ、同時にサーレップの粘りがしっかり引き出されます。
通常のアイスクリームは、冷却しながら攪拌(かくはん)して空気を含ませますが、トルコアイスの場合は「こねる・叩く」といった動作を繰り返すことで、より弾力が強くなるのです。
その結果、逆さにしても落ちず、スプーンで引っ張ると長く伸びるユニークな食感が完成します。
このように、トルコアイスが伸びる理由は「サーレップの粘り」「マスティックの弾力」「独自の練り上げ製法」という要素が組み合わさっているからです。
まさに食材と技術、伝統が一体となって生まれた不思議なアイスなのです。
パフォーマンスはなぜやるの?

トルコアイスといえば、独特の「伸びる」食感と並んで有名なのが、販売者によるコミカルなパフォーマンスです。
お客さんがコーンを受け取ろうとすると、目の前で「ひょい」と引っ込められたり、アイスが長い棒に巻き付けられてなかなか渡してもらえなかったりする光景は、日本の祭りや観光地でもよく見られます。
それでは、なぜこのようなパフォーマンスが行われるのでしょうか。
まず、トルコアイスそのものの特性をアピールするためです。普通のアイスでは、形が崩れてしまうような扱いも、トルコアイスは強い粘りと弾力があるため、落ちることなく自在に操ることができます。
その性質を最大限に活かし、視覚的に驚かせることで「不思議なアイス」という印象を強く残せるのです。
次に、娯楽性や観光要素の側面があります。トルコでは、アイス販売は単なる商品の受け渡しではなく、人々を楽しませる文化的要素を含んでいます。
観客が笑い、驚き、写真や動画を撮りたくなるような体験は、商品以上の価値を提供します。
これは観光地や、イベント会場で特に重要で、結果的に宣伝効果やリピーターの獲得にもつながります。
さらに、販売者と客とのコミュニケーションを円滑にする役割もあります。軽妙なやり取りを通じて場が盛り上がり、購入者は「単にアイスを買った」のではなく「楽しい時間を過ごした」と感じます。
こうした体験型のサービスは、食文化の一部としてトルコ国内外で広まり、トルコアイスの人気を高める大きな要因になっているのです。
つまり、パフォーマンスは単なる遊び心ではなく、トルコアイスの特性を伝え、楽しさを共有し、文化的な魅力を広めるために欠かせないものなのです。
アイスに使う調理器具や食器
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まとめ
今回は、トルコアイスとは?アイスが伸びる理由やパフォーマンスについて紹介してきました。
トルコアイスとは、独特な「伸びる」食感と、購入時のユニークなパフォーマンスで、世界中の人々を魅了している伝統的なデザートです。
トルコアイスのパフォーマンスは、娯楽やコミュニケーションを図る目的やトルコの文化を共有するために、行われるパフォーマンスなのです。
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