「カフェをやってみたい!」と思ったとき、多くの人がぶつかる最初の疑問。
それは「開業って具体的に何をすることなの?」ということです。
おしゃれなカフェで働いた経験がある人も、コーヒーが大好きな人も、いざ“自分のお店を持つ”となるとイメージがぼんやりしてしまうもの。
ここでは、飲食業界の経験がある先輩と、開業を夢見ている後輩が会話しながら、「そもそも開業とは?」を探っていきます。

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目次
開業って「お店を始める」だけじゃないの?

後輩:「先輩、率直に聞きたいんですけど、“開業する”ってつまり“お店をオープンすること”ってことですよね?」

先輩:「うん、そう思う人は多いね。でも実際は“お店を始める瞬間”だけじゃなくて、その前の準備も全部ひっくるめて“開業”なんだよ。」

後輩:「準備も含めて、ですか?」
先輩:「そうそう。むしろ準備が9割って言ってもいいくらいだね。」
開業に必要な準備って?
後輩:「準備って、例えばどんなことがあるんですか?」
先輩:「いろいろあるよ。ざっと挙げると…」
お金の計画を立てる
自己資金や融資をどう組み合わせるかを考える。
物件を探す
立地や家賃の条件、店のコンセプトに合うかを見極める。
メニューを決める
人気が出そうな商品だけじゃなく、原価や仕込みのしやすさも考える。
許可を取る
保健所や消防の申請をクリアしないと営業できない。
スタッフを集める
もし一人で回せないなら、仲間づくりも必要になる。
後輩:「わあ…想像以上にやること多いですね。」
先輩:「そうなんだ。みんな“コーヒーを出すお店を始める”くらいに思うけど、実際にはその裏に膨大な準備があるんだよ。」
開業の日はゴールじゃない
後輩:「じゃあ、オープンの日ってやっぱりゴール感ありますよね? それまでの準備を乗り越えたわけですし。」
先輩:「気持ちは分かるけど、実は逆。オープンの日はゴールじゃなくて、スタートラインに立った瞬間なんだよ。」
後輩:「スタートライン…?」
先輩:「そう。開業してからが本番。お客さんが来てくれるか、リピーターになってくれるか、売上をどう伸ばすか。そういう毎日の挑戦が始まるんだ。」
後輩:「なるほど…。開業は“夢の達成”じゃなくて、“夢を現実にしていく始まり”なんですね。」
先輩:「その通り!だから準備と心構えをしっかり持つことが大事なんだよ。」
カフェと飲食店って、同じじゃないの?

後輩:「先輩、単純な疑問なんですけど…カフェって結局“飲食店”の一種ですよね? だったら何が違うんですか?」
先輩:「確かに、どっちも料理や飲み物を出す点では同じ。でも“お客さんが何を目的に来るか”で違ってくるんだよ。」
飲食店は「食べること」が中心
先輩:「例えばラーメン屋や定食屋、居酒屋はどう?」
後輩:「お腹を満たしたい人が来る、って感じですかね。」
先輩:「そうそう。飲食店の多くは“食べること”がメインで、来店の理由は空腹や宴会といった“用事”が中心なんだ。」
後輩:「なるほど、食欲解消が目的なんですね。」
カフェは「過ごす時間」も商品
先輩:「一方でカフェは、“食べるためだけ”じゃなく“過ごす時間そのもの”を楽しみに来る人が多いんだ。」
後輩:「時間を楽しむ…ですか?」
先輩:「そう。例えば、友達とおしゃべりしたいとか、ひとりで本を読みたいとか、ちょっとした打ち合わせをしたいとか。カフェって“飲み物+空間+体験”を売ってるお店なんだよ。」
後輩:「ああ、確かに。コーヒー一杯で何時間も過ごす人もいますもんね。」
先輩:「そう。だから“居心地のよさ”や“雰囲気作り”もすごく重要になる。椅子の座り心地やBGMの音量まで、全部が商品の一部になるんだ。」
メニューの考え方も違う
後輩:「ってことは、メニュー作りも普通の飲食店とはちょっと違いそうですね。」
先輩:「その通り。飲食店は“効率よく提供できる料理”や“回転率”を考えるけど、カフェは“見た目の可愛さ”や“写真映え”を意識することが多い。あと、ドリンクと軽食のバランスも大事だね。」
後輩:「確かに、インスタで話題になるカフェって、メニューのビジュアルが決め手だったりしますね。」
カフェは「食」と「空間」をセットで売る
先輩:「まとめると、飲食店は“食欲を満たす場所”、カフェは“時間や雰囲気を楽しむ場所”っていうイメージかな。」
後輩:「なるほど…。カフェをやりたいなら、料理だけじゃなくて“お店全体の体験”を考える必要があるんですね。」
先輩:「そういうこと!だからカフェは、普通の飲食店よりも“空間演出”の力が問われるんだよ。」
成功と失敗って、何が違うの?

後輩:「先輩、正直なところ聞きたいんですけど…同じようにお店を始めても、成功する人と失敗する人がいますよね。その差って何なんですか?」
先輩:「一言で言えば、“準備と続ける力の差”だね。」
失敗する人の共通点
後輩:「準備と続ける力…? 具体的にはどんな感じですか?」
先輩:「失敗する人でよくあるのは、“勢いだけで始めちゃうパターン”。『カフェをやるのが夢だった!』って気持ちは大事だけど、数字や仕組みを考えずにオープンしてしまうんだ。」
後輩:「あぁ…確かに。熱意だけで走り出しちゃう感じですね。」
先輩:「そうそう。例えば、家賃や人件費をしっかり計算してなかったり、メニューの原価を把握してなかったり。結果的にお客さんが来ても赤字になってしまうことがある。」
後輩:「それは怖いですね…。売れてるのに潰れるって話、たまに聞きます。」
成功する人が大切にしていること
後輩:「じゃあ、逆に成功してる人はどんな準備をしてるんですか?」
先輩:「成功する人は、とにかく“数字に強い”ね。売上や経費をしっかり記録して、改善を繰り返してる。それに、お客さんの声をきちんと拾って、商品やサービスを柔軟に変えていくんだ。」
後輩:「なるほど…開業したら終わりじゃなくて、“改善のループ”を回してるんですね。」
先輩:「その通り。オープン直後からずっと“試行錯誤”が続くと思った方がいいよ。」
熱意と現実のバランス
後輩:「でも、そうなると夢や情熱だけじゃ足りないですよね?」
先輩:「うん。夢や情熱は“エンジン”みたいなもの。でもそれだけじゃ車は動かない。ハンドル=計画や数字がないと、まっすぐ走れないんだ。」
後輩:「うまいこと言いますね! 夢と計画の両方が必要ってことですね。」
先輩:「そう。夢がなきゃ続かないし、計画がなきゃ持たない。その両立こそが、成功と失敗を分けるポイントなんだよ。」
継続できる仕組みを作れるかどうか
後輩:「結局、成功するかどうかは“続けられる仕組み”を作れるかにかかってるんですね。」
先輩:「その通り! だから開業は一瞬の勝負じゃなくて、長く走れる準備をどう作るかがカギになるんだ。」
まとめ:開業はスタートラインに立つこと
後輩:「結局、“開業”ってゴールじゃなくてスタートってことなんですね。」
先輩:「そうそう。むしろそこからが本当の勝負。準備を積み上げてようやくスタートラインに立つ感じだな。」
カフェは「食」だけじゃなく「空間」も商品
後輩:「飲食店の一種だけど、カフェは特に“空間”を大事にするんですね。」
先輩:「その通り。ラーメン屋は“早く食べたい”お客さんが多いけど、カフェは“ゆっくり過ごしたい”お客さんも多い。だから雰囲気づくりや座席の居心地も含めて“商品”なんだよ。」
成功のカギは「夢」と「計画」の両立
後輩:「で、成功と失敗の分かれ道は、“熱意だけじゃなくて計画も必要”ってことですね。」
先輩:「うん。夢や情熱がないと続かないし、計画や数字がなきゃ店が持たない。そのバランスをとれる人が強いんだ。」
後輩:「夢はエンジンで、計画はハンドル…ですよね!」
先輩:「お、覚えてるじゃん(笑)。そのイメージを忘れないことが大事だよ。」
まとめ
後輩:「整理すると…」
・開業はゴールじゃなくて“スタートライン”
・カフェは“料理+空間体験”を提供する特別な業態
・成功するには“夢と計画”の両方が必要
後輩:「こんな感じですかね?」
先輩:「完璧! これを頭に入れておけば、第2回以降の話もスッと入ってくるよ。」

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