パスタは、スピーディーに提供できることが大きな魅力です。
ランチタイムやディナーのピーク時には注文が集中することも多く、いかに効率的に仕込み、安定したクオリティで提供できるかが勝負の分かれ目です。
特に小規模店舗の場合、少ない人数で大量のオーダーをさばくためには、厨房設備の選び方が大きく影響します。
今回は飲食店でパスタを本格的に提供するために必要な機器について、詳しくご紹介いたします。

※記事制作20年以上の担当者が、あなたのお店の良さをインタビューで聞き出して記事を作成します!あなたのお店を記事にして毎月6桁のユーザーが訪問する、全国の飲食店を応援するフードメディア「テンポスフードメディア」に掲載しませんか?上記ボタンをクリックし、詳細をぜひご覧ください。
また、不明点などお気軽に下記ボタンからお問合せください!
目次
茹でる機器 ― 「大量のオーダーを一気にさばく」

パスタ調理の中で最も時間がかかる工程は「茹で」です。
飲食店では同時に複数の注文が入ることが多いため、効率的かつ安定した仕上がりを実現するためには、専用の機器が大きな役割を果たします。
パスタボイラーで安定した茹で上げを実現する
専用のパスタボイラーは、店舗でのパスタ提供には欠かせない機器です。
複数のカゴを同時に使うことができるため、異なる種類のパスタを同時に茹でられます。
また、温度管理やタイマー機能が付いているタイプであれば、スタッフの経験に依存せずに茹で加減を均一に保つことが可能です。
オーダーが重なったときでも仕上がりが安定し、提供スピードを落とさずにすみます。
寸胴鍋とガスレンジを組み合わせて対応する方法
小規模店舗や導入コストを抑えたい店舗では、大型の寸胴鍋とガスレンジを使って対応する方法もあります。
火力の強い業務用ガスレンジを使えば、大量のお湯を短時間で沸かすことができ、パスタの茹で時間を効率化できます。
ただし、パスタボイラーに比べると湯の温度が下がりやすく、茹で時間の管理に注意が必要です。
スタッフが常に状態を確認する運用が求められるため、ピーク時の作業負担はやや大きくなります。
茹で置きと仕上げ茹でをして回転率を上げる
提供スピードを上げる工夫として「茹で置き」もよく使われます。
あらかじめパスタを7〜8割程度茹でて冷水で締めておき、オーダーが入ったら仕上げに短時間茹で直す方法です。
この手法はボイラー・寸胴鍋どちらでも応用可能で、オーダーが集中するランチタイムなどで威力を発揮します。
茹でたての食感を保ちながら、提供スピードを大幅に短縮できるのがメリットです。
茹でる機器選びで店の回転率が決まる
パスタは「待ち時間が少ない料理」という印象をお客様が持っています。
その期待に応えるためには、調理の要である「茹で」の工程をいかに効率化するかがポイントです。
店舗の規模やオペレーションに合わせて、パスタボイラーを導入するか、寸胴鍋で対応するかを検討することが重要です。
ソースを仕上げる機器 ― 「一皿ごとの味を決める」

パスタは茹で上げた麺とソースを絡める最後の工程で味が決まります。
どれだけ良い素材を使っても、この仕上げが雑だと一皿の完成度が落ちてしまいます。
スピードと安定感、そして仕上げの美しさを支えるために、以下のような機器が欠かせません。
業務用ガスレンジ・IHレンジで火力を安定させる
ソースを仕上げるには、フライパンを振ってパスタとしっかり絡める作業が必要です。
このとき、火力が安定しているかどうかで仕上がりに大きな差が出ます。
業務用ガスレンジは強火力が魅力で、短時間でソースを乳化させやすいのが特徴です。
オイル系やトマト系のソースでは特に力を発揮します。
IHレンジは火加減を正確にコントロールでき、焦げ付きにくい点が強みです。
厨房の温度上昇を抑えられるため、夏場や狭い厨房でも作業環境を快適に保ちやすくなります。
深型フライパンで仕上げを効率的に
仕上げで使うフライパンは、通常よりも深さのあるソテーパンタイプがおすすめです。
ソースが飛び散りにくく、清掃の手間を減らせます。
麺をトングでしっかり持ち上げながら混ぜ合わせやすく、ソースの絡みも良くなります。
1〜2人前を均一に仕上げるのに適したサイズを複数用意しておくと、ピーク時にも効率的です。
保温機器でソースを常にベストな状態に
ソースは仕込んでおけば時間短縮になりますが、温度が下がると味がぼやけたり、分離したりすることがあります。
そこで役立つのが保温機器です。
バインマリ―(湯せん機)を使えば、ソースを焦がさず均一に保温できます。
ホットウォーマーを導入すれば、長時間でも一定温度を維持でき、オーダーの都度スムーズに仕上げへ移れます。
ソースごとの特性に応じた仕上げ
最後に、ソースの種類によっても仕上げの工程は変わります。
・オイル系パスタでは、乳化のタイミングが重要で、ガスレンジの強火が活躍します。
・クリーム系ソースでは、焦げつきを防ぎながら温度を保てるIHが便利です。
・トマトソースは煮詰まりすぎない温度管理が必要で、保温機器と組み合わせると効率的です。
ソースの仕上げが店の印象を左右する
パスタ料理は「同じメニューでも仕上げ方で味が変わる」料理です。
特に飲食店では、短時間で一皿ごとに同じ品質を提供することが求められます。
そのために、火力の安定したレンジや深型フライパン、保温機器をうまく組み合わせることが、最終的なお客様の満足度につながります。
下ごしらえを支える機器 ― 「仕込みが早さを決める」
パスタ料理は、提供時に素早く仕上げることが求められるため、仕込み段階での準備が非常に重要です。
ソースのベースや具材をあらかじめ整えておけば、ピークタイムでも安定してスピーディーに提供することができます。
その仕込みを効率的に進めるためには、以下のような機器が大きな助けになります。
フードプロセッサーでペーストやソースの仕込みを時短
ソースのベース作りにはフードプロセッサーが欠かせません。
バジルペースト(ジェノベーゼ)やトマトソースのピューレを短時間で均一に仕上げられます。
玉ねぎやにんじんのみじん切りも数秒で完了するため、仕込み時間を大幅に削減できます。
手作業に比べてブレが少ないため、料理の味を安定させる効果もあります。
真空パック機で保存性と衛生を高める
仕込んだソースや具材は、真空パック機を使うことで保存性が向上します。
酸化を防ぎ、味や香りを長持ちさせられます。
ソースを一人前ずつ小分けにしてパックすれば、オーダー時の取り扱いがスムーズになります。
冷蔵・冷凍庫と組み合わせて使えば、在庫管理がしやすく、食品ロス削減にもつながります。
冷蔵庫・冷凍庫で仕込みを効率的に管理
仕込みをした具材やソースを衛生的に保管するためには、業務用の冷蔵庫・冷凍庫が必須です。
パスタ用のソースは、温度管理が不十分だと分離や劣化を起こしやすいため、庫内温度の安定した機器を選ぶことが大切です。
作業台付きの冷蔵庫を導入すれば、仕込みや盛り付けの動線を短縮でき、作業効率も上がります。
カッティングマシンで野菜や具材の下処理を効率化
大量の玉ねぎやきのこ、ベーコンなどを扱う場合には、カッティングマシンが大活躍します。
均一にカットできるため、火の通りが揃い、仕上がりのバラつきを防げます。
人手での仕込みに比べて時間が短縮され、スタッフの負担軽減にもつながります。
下ごしらえ機器は「仕込みの精度とスピード」を支える
パスタの提供スピードを上げるためには、調理の瞬間だけでなく、その前段階である仕込みが鍵を握ります。
フードプロセッサーや真空パック機、冷蔵・冷凍庫などをうまく組み合わせれば、仕込みの精度が安定し、提供時のスピードも格段に上がります。
結果として、お客様を待たせないサービスにつながり、店舗全体の回転率を向上させることができます。
提供直前の仕上げ機器 ― 「見た目と温度を整える」

お客様のテーブルに届く直前の「ひと手間」が、料理の印象を大きく左右します。
味だけでなく、香りや見た目、熱々感といった要素も満足度を決める大事なポイントです。
そこで役立つのが、提供直前に使う仕上げ用の機器です。
これらを揃えておくことで、同じメニューでもワンランク上の体験を提供できます。
チーズグレーターで香りと高級感をプラス
パルミジャーノ・レッジャーノやグラナ・パダーノなどのチーズを、提供直前に削って仕上げると、お客様の目の前で香りが立ち上り、特別感が演出できます。
細かい粉状から粗めの削りまで調整できるタイプを選ぶと、料理に合わせた仕上げが可能です。
卓上用と厨房用を分けて使えば、オペレーションの効率も高まります。
サラマンダーで食欲をそそる焼き目を
ラザニアやグラタン風のパスタ、チーズをのせたカルボナーラなど、焼き目をつけたいメニューにはサラマンダー(上火グリラー)が活躍します。
表面を短時間でこんがり焼けるため、チーズのとろけ具合や香ばしさが際立ちます。
通常のオーブンに比べてスピーディーで、提供前の仕上げに最適です。
盛り付け用トング・パスタフォークで美しい仕上がりを
提供直前の盛り付けにも専用の道具が役立ちます。
パスタトングを使えば、麺をねじるように持ち上げて盛り付けられるため、美しく立体的に仕上げられます。
パスタフォークは一人前をきれいにすくえるため、盛り付けのスピードと均一感が出ます。
見た目の印象は料理の評価に直結するため、こうした小さな道具が実は大きな役割を果たします。
温度を逃さない工夫で「熱々」を届ける
パスタは温度が下がると風味が落ちやすい料理です。
そのため、提供直前の保温やスピード感も重要です。
温めた皿に盛り付けることで、料理の温度を維持できます。
提供までの導線を短くし、盛り付けから提供までの時間をできるだけ短縮することも大切です。
仕上げ機器は「お客様の印象を決めるラストピース」
料理の最後の工程は、味だけでなく五感で楽しんでもらうための演出です。
チーズの香り、焼き目の見た目、盛り付けの美しさ、そして熱々で届く一皿。
これらを支える仕上げ用の機器を整えることで、お客様の満足度は確実に高まります。
結果として、リピートにつながりやすく、店舗のブランド力を向上させることにもつながります。
衛生・効率を守る裏方機器
パスタ店の厨房は、調理機器だけでなく「裏方の機器」が支えているからこそ、毎日の営業がスムーズに回ります。
見えない部分にこそ投資することで、清潔さと作業効率の両方が確保され、安心してお客様に料理を提供できるのです。
業務用食洗機 ― 「スピードと衛生を両立」
イタリアンでは、パスタ皿・フォーク・スプーン・グラスなど、洗浄物が多岐にわたります。
業務用食洗機を導入することで、大量の食器を短時間で洗い上げることができ、常に清潔な状態を保つことが可能です。
特に高温洗浄タイプは除菌効果も高く、衛生管理の大きな助けになります。
冷蔵・冷凍ストッカー ― 「食材をベストな状態で保管」
トマトや生クリーム、魚介類など、パスタに使う食材は鮮度が命です。
冷蔵庫や冷凍ストッカーを適切に使い分けることで、食材の劣化を防ぎ、仕込みの無駄も減らせます。
さらに作業台一体型の冷蔵庫を導入すれば、仕込みから調理までの動線が短縮され、効率が格段に上がります。
シンク・作業台 ― 「清潔な仕込み場を確保」
調理前の食材を扱うシンクや作業台は、常に衛生的に保つ必要があります。
深型シンクを選べば大量の野菜や麺を洗いやすくなり、作業台は耐久性が高く掃除がしやすいステンレス製が理想です。
仕込み場が清潔で整っていることで、調理スピードにも自然に良い影響が出ます。
ゴミ処理機・衛生備品 ― 「清掃を日常業務に組み込む」
営業が続くと、どうしても生ごみや段ボールが溜まります。
ゴミ処理機や分別しやすいダストボックスを配置することで、片付けの手間を減らし、衛生環境を維持できます。
加えて、使い捨て手袋やアルコールスプレーなどの備品も欠かせません。
これらは一見小さな道具ですが、従業員全員の意識を高め、食中毒防止につながります。
まとめ ― 「裏方が整えば表舞台が輝く」
衛生や効率を守る裏方機器は、お客様の目には見えない部分ですが、店全体の運営を根底から支えています。
食洗機やストッカー、シンクやゴミ処理の仕組みが整っていることで、調理スタッフは安心して調理に専念できます。
結果的に料理の提供スピードや品質が安定し、リピーター獲得にもつながるのです。
パスタに最適な調理機器や調理用具をご紹介!
【業務用/新品】【マルゼン】スパゲティ釜 MGU-046PG 幅450×奥行630×高さ800mm【送料無料】

パスタを一気に茹で上げるには必須の一品。
電気式 スナックベーカー KB-2H 【プロ用】【送料別】/テンポス

グラタン風パスタやチーズをのせた料理の仕上げに最適なスナックベーカーです。
高温で短時間で焼き上げることができ、香ばしい仕上がりを実現します。
18-10 ロイヤル ソテーパン XTD-210 /業務用/新品/送料無料

具材などの炒め物に便利です。
凜彩 24cm パスタプレート OFM10-400/業務用/新品/小物送料対象商品

柄入りで、和風パスタにも合いそうな一品。
パスタの盛り付けに適した深さと広がりを持つパスタプレートは、食材の配置がしやすく、見た目にも美しい盛り付けが可能です。
業務用として耐久性が高く、長期間の使用にも耐えられます。
チーズグレーター ピラミッドチーズグレイター ファンヴィーノ/業務用/新品/小物送料対象商品

お客様の目の前でチーズのカッティングをすることで、特別感を演出出来ます。
TBDW400BAU1 テンポスオリジナル TB食器洗浄機 アンダーカウンタータイプ【業務用/新品】【送料無料】

パスタ店では、パスタ皿やスープ皿などの食器を頻繁に使用します。
このアンダーカウンタータイプの食器洗浄機は、コンパクトながら高性能で、厨房の省スペース化に貢献します。
まとめ ― 「効率化が味を支える」
厨房の効率化は「味の土台」
パスタ店において、効率的な厨房環境は単なる作業の短縮ではなく、料理の味そのものを支える大切な要素です。
オーダーが集中する時間帯でも滞りなく調理が進められることで、ソースの温度が下がることなく、麺の茹で加減も安定し、お客様に常にベストな状態で料理をお出しできます。
衛生管理もおいしさの一部
また、調理器具や作業環境を常に清潔に保つことは、食中毒などのリスクを防ぐだけでなく、安心して食べていただける「おいしさの信頼感」に直結します。
効率化と同時に衛生面の仕組みを整えることが、リピーターを増やすための基盤となります。
機器選びが「未来の運営」を左右する
効率化を支えるのは、日々のオペレーションを助けてくれる機器の存在です。
大きな投資に思える導入機器も、無駄な待ち時間や作業の重複を減らし、最終的には売上とお客様満足度を高める効果につながります。
効率化を目的とした機器選びは、長期的に見てお店の未来を左右するといっても過言ではありません。
テンポスでは、これから開業を目指す方、飲食店の経営についてお悩みの方に向けてさまざまな情報を発信しています。
是非ご活用ください。
業務用調理機器や小物、食器から家具に至るまで、多数取り揃えております。
是非テンポスへご注文からご相談まで、お気軽にお問い合わせください。
#飲食店 #厨房 #パスタ #ソース #ゆで麺機 #パスタボイラー #ソースパン #ハンドミキサー #ソテーパン #サラマンダー #フードプロセッサー