飲食店を運営していると、フォークやスプーン、ナイフといったカトラリーが、いつの間にか減っていることはありませんか?
小さな単価のアイテムだからといって放置すると、年間で見れば意外に大きなコストになります。
特に回転の多い店舗では、カトラリーの紛失や破損が利益を圧迫する“隠れコスト”となりかねません。
今回は、経営者や厨房スタッフが実践できるカトラリー紛失対策と、テンポスで購入できるおすすめ商品をご紹介します。

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目次
なぜカトラリーの紛失が利益を圧迫するのか

カトラリーは「消耗品」ではなく「資産」
フォークやスプーン、ナイフは単価が数百円程度と安価に見えますが、実際にはお店にとって立派な資産です。
毎日の営業で必ず使用するため、在庫が減ると追加購入が不可欠になります。
つまり、紛失や破損はそのまま「資産の目減り」となり、利益を直接圧迫してしまうのです。
紛失が積み重なると年間で大きな損失に
例えば、1本あたり300円のスプーンを月に20本紛失したとすると、月間で6,000円、年間では72,000円の損失になります。
これは単なる一例ですが、複数種類のカトラリーが並行して減っていけば、合計金額はさらに膨らみます。
見過ごしがちな小さな数字が、年間単位では大きなコストになる点が注意すべきポイントです。
急な不足はオペレーションにも影響する
紛失はコストだけでなく、オペレーションにも影響を与えます。
カトラリーが不足すると、ピークタイムに「洗浄が追いつかない」「お客様に提供できる本数が足りない」といった問題が発生します。
結果として、スタッフの負担が増えたり、お客様を待たせたりすることになり、サービス品質の低下につながります。
利益率低下は「気づかない赤字要因」
飲食店経営では、売上が伸びていても利益率が下がることがあります。
その隠れた原因のひとつが、カトラリーの紛失です。
料理やドリンクに比べて目立たないコストですが、確実に利益を削っていきます。
つまり、カトラリー対策は「赤字を未然に防ぐ施策」と言えるのです。
こうした観点からも、カトラリー紛失は軽視せず、対策を講じることが経営安定のために重要になります。
紛失や破損が多い原因

バタバタした営業中の扱いによる紛失
ピークタイムの厨房やホールでは、カトラリーの扱いが雑になりやすいものです。
洗浄後の回収時に他の食器と一緒に持ち運ぶ際、床に落としてしまったり、食器と一緒に廃棄物に紛れてしまったりするケースがあります。
特にフォークやスプーンは小さいため、食器の隙間に入り込んで気づかないままゴミ袋に入ってしまうことが少なくありません。
お客様による持ち帰りや誤収納
意図的ではなくても、テイクアウト容器に紛れてカトラリーが持ち帰られてしまう場合があります。
また、セルフサービス形式のお店では、お客様がトレー返却時に誤ってカトラリーを食べ残しと一緒に捨ててしまうこともあります。
さらに、スタッフが慣れていない場合、収納場所を間違えて別の棚に紛れ込み、在庫不足の原因となることもあります。
洗浄工程での破損
業務用食洗機は高温・高圧で洗浄するため、繰り返しの使用でカトラリーの表面に細かな傷がついたり、メッキ加工が剥がれたりすることがあります。
また、カゴに詰め込みすぎると、スプーンやフォーク同士がぶつかり合って曲がったり、刃物類が欠けたりすることもあります。
これにより、使用に耐えない状態になり破棄せざるを得なくなります。
保管方法や収納環境の問題
適切な仕切りや整理トレーがないまま保管すると、フォークやスプーンが重なって取り出しにくくなり、結果的に落下や破損が起きやすくなります。
また、湿気の多い環境ではサビが発生しやすく、見た目の劣化から買い替えが必要になることもあります。
このように、紛失や破損の原因は「ヒューマンエラー」と「環境要因」の両方が絡み合っています。
原因を把握して対策を取ることで、無駄な買い替えを減らし、利益を守ることができます。
紛失を防ぐ具体策5選
対策その1. ゴミ処理時のチェック体制を整える
最も多い紛失原因のひとつは、カトラリーが食べ残しや紙ナプキンに紛れて捨てられてしまうことです。
ゴミをまとめる前にトレーや皿の上を一度チェックする習慣をつけることで、思わぬ廃棄を防ぐことができます。
特にセルフサービスのお店では、返却口に「フォーク・スプーンをこちらへ」という案内を掲示するなど、お客様にも協力していただける仕組みを導入すると効果的です。
対策その2. 保管方法を改善する
カトラリーを雑多にまとめて保管すると、取り出す際に落下や紛れ込みが発生しやすくなります。
専用の仕切り付きトレーやスタンドを活用することで、種類ごとに整理され、管理がしやすくなります。
また、収納場所を厨房とホールで統一しておくと、スタッフが迷うことなく正しい場所に戻せるため、紛失のリスクを減らせます。
対策その3. 在庫の定期カウントを行う
カトラリーは小さいため、いつの間にか数が減っていても気づきにくいものです。
週に一度、あるいはシフト交代のタイミングで本数を確認する習慣をつけると、減少に早く気づくことができます。
早めに原因を特定すれば、持ち帰りやゴミ混入といったパターンを未然に防ぐことが可能です。
対策その4. 耐久性の高いカトラリーを選ぶ
薄くて軽いものは扱いやすい一方で、折れやすく、また誤って混入しても気づきにくいというデメリットがあります。
業務用として販売されているステンレス製のカトラリーや、強度のある素材を選ぶことで、破損や劣化による廃棄を減らすことができます。
多少コストがかかっても、長期的には買い替え頻度が下がり、結果的に経済的です。
対策その5. スタッフ教育を徹底する
紛失防止は、スタッフ全員の意識づけが欠かせません。
新人研修の際に「カトラリーは利益を守る資産である」という考えを伝え、ゴミ処理や片付け時の注意点を具体的に指導しておくと、トラブルを減らすことができます。
また、日常的にチェックリストを活用して確認作業を習慣化することも有効です。
このように、紛失を防ぐためには「物理的な仕組みづくり」と「スタッフの意識改革」の両面が大切です。小さな工夫の積み重ねが、最終的には大きなコスト削減につながります。
使いやすさと見た目も意識する

お客様の口当たりを大切にする
カトラリーは料理と同じくらい、お客様の体に直接触れるアイテムです。
例えばフォークの先端が粗雑に仕上げられていると、食べるときに違和感を与えてしまいます。
スプーンの丸みや厚みも、すくいやすさや口当たりに大きく影響します。
小さな点ですが「食べやすさ」を意識したカトラリーを選ぶことで、料理全体の満足度が自然に高まります。
店の雰囲気に合ったデザインを選ぶ
カジュアルなカフェであればシンプルで軽やかなカトラリー、落ち着いたレストランであれば重厚感のあるもの、といったように店舗のコンセプトと統一感を持たせることが大切です。
カトラリーはテーブルの上で必ず目に入る存在ですので、食器や料理と調和しているかを意識するだけで、提供全体の印象がワンランクアップします。
丈夫さとデザインの両立を意識する
「丈夫だけど無骨」「見た目はおしゃれだけどすぐ壊れる」という極端な選び方は避けたいところです。
業務用カトラリーには、デザイン性と耐久性を兼ね備えた商品が数多くあります。
例えばステンレス製でありながら、表面仕上げに工夫を加えた高級感のあるタイプは、日常使いにもイベントや特別な日にも対応できるためおすすめです。
手入れのしやすさも考える
デザイン性だけでなく、日々の洗浄や管理がしやすいかどうかも重要です。
複雑な装飾やくぼみが多いカトラリーは、汚れが落ちにくく衛生管理の負担になります。
見た目に加え、シンプルで清潔感を保ちやすい形状を選ぶことが、長期的に見ても経済的です。
このように、カトラリーは単に「数を揃えるもの」ではなく、「お客様の体験を左右するツール」でもあります。
使いやすさと見た目の両方にこだわることで、お店の印象はより魅力的になり、リピーターづくりにもつながっていきます。
テンポスでご購入いただけるおすすめカトラリー5選
以下の商品はいずれもテンポスでの購入が可能で、紛失や破損を減らすための要件(丈夫さ・見た目・コスト)をある程度満たしています。
柳宗理 #1250 ステンレスカトラリー テーブルフォーク(12150601-0002)/業務用/新品/小物送料対象商品

ステンレス製で仕上げがサテン(ツヤ消し)なので、指紋や傷が目立ちにくく、お手入れが比較的楽です。
定番タイプのフォークとして、通常営業でもイベント時でも使いやすい一本です。
【店舗定番】【ルミネ デザートスプーン 12入】/業務用/新品/小物送料対象商品
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まとめ買いに向くセット品です。普段使いやデザート提供時の取り皿・スプーンを多数必要とする場面で重宝します。
価格も12本で抑えられており、コスト的にも負担が少ないです。
スプーン レードルスプーン(大) 朱内黒/業務用/新品/小物送料対象商品

和食・中華などレード(ひしゃく)スタイルで使える大きめのスプーン。
ABS樹脂製で衝撃に強く、色の剥げにくさにも配慮されています。
使い捨てではありませんが、軽くて扱いやすい点が魅力です。
スプーン 【かゆスプーン 紫檀木目】幅195mm×奥行34mm/業務用食器/新品/小物送料対象商品

和風の雰囲気を持つスプーンで、特に和食店や茶碗蒸し・かゆなど提供する店舗におすすめです。
洗浄機にも対応しているので、耐久性・衛生面でも安心できます。
フォーク ステンレス オ子様用カトラリー パンダサン フォーク /業務用/新品/小物送料対象商品

子ども用のフォークです。全長が短めで扱いやすく、かわいいデザインも特徴です。
家族客が多いお店、子どもの来店があるイベントなどで使うと喜ばれやすいです。
ステンレス製なので割れにくく、洗浄耐性もあります。
これら商品の選びどころと使いどころ
まとめ買いできるもの
例えば「デザートスプーン 12本入り」のようなセットは、イベント時の数の確保に役立ちます。
コストも一本あたりが安くなるため、紛失リスクを見越して多めに持っておくのが有効です。
素材で耐久性を確保
ステンレス製品は、落下やぶつけるなどの物理的ストレスに強く、長持ちします。
ABS樹脂などの樹脂系も軽くて扱いやすいですが、耐熱や洗浄機対応かどうかを確認すると良いです。
用途別に使い分ける
「子ども用」「和風」「デザート専用」など用途を明確にすると、フォークやスプーンの種類が混ざって紛失するリスクを下げられます。
見た目も用途ごとに揃えると統一感が出て管理しやすくなります。
まとめ ― カトラリー紛失対策は“利益を守る小さな工夫”
小さなロスが積み重なると大きな損失になる
フォークやスプーンは単価が安いため、「1本くらいなくなっても仕方ない」と思われがちです。
しかし、日々の営業で少しずつ紛失や破損が重なると、年間では驚くほどのコストになります。
小さなロスを軽視しない姿勢が、結果的にお店の利益を守ることにつながります。
丈夫でコストパフォーマンスの高いものを選ぶ
頻繁に買い替える必要のない耐久性の高いカトラリーを選ぶことは、無駄な出費を減らす大切な工夫です。
業務用として設計されたカトラリーは、洗浄機や日常的な使用に耐える強度を備えているため、結果的にコストを抑えることができます。
管理の仕組みを整えることでロスを減らす
ケースやトレーでの収納、数を決めたチェック体制など、小さな仕組みづくりで紛失は大幅に減らせます。
スタッフ全員が「カトラリーも大切な備品である」という意識を持つことが、持続的な改善につながります。
見た目や使いやすさはお客様満足度に直結する
耐久性やコストだけでなく、お客様にとって使いやすく、店舗の雰囲気に合ったデザインを選ぶことも重要です。
使い勝手の良いカトラリーは食事体験を快適にし、見た目の統一感はお店全体の印象を高めます。
これは、リピーターづくりや口コミ効果にもつながっていきます。
「備品管理もサービスの一部」と考える
カトラリーの紛失対策は単なる備品管理にとどまらず、お客様へのサービス品質を守るための取り組みでもあります。
数や状態が安定していることで、いつ来ても同じ快適さを提供でき、それがお店の信頼につながります。
このように、カトラリーの紛失対策は派手な改善策ではありませんが、日々の営業で大きな差を生む重要な工夫です。
小さな積み重ねが、最終的にお店の利益を守り、長く愛される店舗運営へと導いてくれるのです。
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