近年、「抹茶」「MACCHA」と印字されたパッケージを、国内外で多く見かけるようになったのではないでしょうか。
現在、抹茶は世界中で人気を集めているのです。
外国人観光客にとって、観光地での体験の一つとして注目されており、抹茶ラテや抹茶スイーツが、街中のカフェにも並んでいます。
しかし、私たち日本人にとっても抹茶の奥深い発祥や魅力、日常での楽しみ方について知る機会は少ないかもしれません。
今回は、世界が大注目している抹茶！発祥や魅力について紹介していきます。
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目次
抹茶の発祥とは？
抹茶は、日本を代表するお茶文化の象徴として知られていますが、その起源は中国にまでさかのぼります。
抹茶の原型は、中国・唐の時代（7〜10世紀）に誕生しました。当時のお茶は、茶葉を蒸して固めた「団茶（だんちゃ）」という形で保存され、それを砕いて粉末状にし、湯に溶かして飲むスタイルが一般的でした。
これが、現在の抹茶の元になったと考えられています。
その後、宋の時代（10〜13世紀）には「点茶（てんちゃ）」という方法が流行します。
これは、粉末にした茶葉を茶碗に入れ、お湯を注ぎ、茶せんのような道具で泡立てて飲む方法で、まさに現代の抹茶に近いスタイルです。
この点茶の文化は、鎌倉時代に日本へと伝えられました。臨済宗の僧・栄西（えいさい）が、1191年に中国から茶の種子とともにその製法を持ち帰り、日本での抹茶文化の基礎を築いたのです。
彼は、「喫茶養生記」という書を著し、抹茶の健康効果を説き、武士階級や僧侶の間に広めていきます。
室町時代になると、抹茶は「茶の湯」として発展し、芸道としての茶道文化が生まれます。
特に、千利休によって完成された「侘び茶」は、抹茶を通じて精神性や美意識を重んじる日本独自の茶道へと昇華しました。
このように、抹茶は中国から伝わった文化をもとに、日本で独自の美意識とともに深められてきたものです。
現代では、和菓子やスイーツ、飲料にも広く使われ、国内外で人気を集めていますが、その背後には長い歴史と文化の積み重ねがあります。
抹茶の魅力とは？
抹茶は、日本の伝統的な粉末状の緑茶であり、茶道をはじめ、日常の飲み物やスイーツなどでも親しまれています。
その奥深い味わいや、文化的背景から、国内外で高い人気を誇っています。
ここでは、抹茶の魅力について紹介していきます。
主に以下の魅力があげられます。
豊かな香りと深い味わい
抹茶の最大の魅力は、なんといってもその風味にあります。茶葉を丸ごと粉末にして使うため、緑茶以上に濃厚なうまみと渋み、そして爽やかな苦みが感じられます。
口に含んだ瞬間に広がる香りは、抹茶ならではの上品さと奥深さを持ち、後味にはほのかな甘みも感じられます。
また、お湯の温度や点て方によって味が微妙に変化するのも魅力の一つで、季節や気分に合わせた楽しみ方が可能です。
健康への効果
抹茶には、カテキンやテアニン、ビタミンC、食物繊維など、いろいろな栄養素が豊富に含まれています。
特に、抗酸化作用のあるカテキンは、生活習慣病の予防や免疫力向上に役立つとされ、テアニンにはリラックス効果があると言われています。
さらに、茶葉をまるごと摂取する抹茶は、通常の煎茶よりも栄養を効率よく取り入れることができる点でも注目されています。
美容や、健康を気遣う人々にとって、抹茶はまさに理想的な飲み物といえるでしょう。
日本文化との深い結びつき
抹茶は、単なる飲み物にとどまらず、日本の伝統文化と深く結びついています。
特に、茶道においては、抹茶は「もてなしの心」や「侘び寂び」の精神を表現する重要な役割を担っています。
一杯の抹茶を点てる所作には、美意識や礼儀作法が込められており、精神的な豊かさを感じさせてくれます。
また、抹茶を使った和菓子や料理も日本独自の食文化の一端を担っており、その美しさと繊細な味わいは、海外からも高く評価されているのです。
このように、抹茶は味・健康・文化の三拍子がそろった、日本が誇るべき伝統の飲み物です。
外国人観光客の間で抹茶が親しまれている理由とは？
近年、外国人観光客の間で抹茶の人気が急上昇しています。その背景には、抹茶の持つ独自の魅力と、日本文化への関心の高まりがあります。
ここでは、なぜ抹茶が外国人に親しまれているのかについて紹介していきます。
主に以下のことがあげられます。
ヘルシー志向にマッチするスーパーフード
抹茶は、健康や美容に関心の高い外国人にとって、理想的なスーパーフードとされています。
カテキンや、テアニンなどの抗酸化物質が豊富に含まれており、デトックス効果やリラックス作用、集中力向上といった効能が期待できます。
また、砂糖を加えないシンプルな飲み方も好まれ、オーガニック志向やナチュラルフードを求める層にも広く受け入れられているのです。
「インスタ映え」する美しさと独特の風味
抹茶の鮮やかな緑色は、他の食材にはない魅力であり、写真映えするビジュアルとしてSNSでも注目されています。
抹茶ラテや抹茶スイーツ、抹茶アイスなど、日本旅行中に目にする抹茶商品は見た目にも楽しく、観光の思い出としても人気です。
また、少し苦みのある深い味わいは「大人の味」として欧米人にも評価されており、日本らしい「本物の味」として親しまれています。
日本文化・伝統への関心
茶道や、和の心に対する興味から、抹茶そのものへの関心も高まっています。京都や奈良では、抹茶体験や茶道体験をする外国人観光客が増えており、抹茶を通じて日本の礼儀作法や精神性に触れることができると好評です。
また、抹茶はお寿司や和食と並ぶ「日本を感じられる味」として、多くの人にとって旅の一つの目的にもなっています。
このように、抹茶は健康・美しさ・文化という魅力を兼ね備えており、外国人観光客にとって非常に魅力的な存在となっているのです。
抹茶に使う調理器具や食器
テンポスで扱っている、抹茶を作る際に使う調理器具や、おすすめの食器をご紹介！
茶筅(野立) 5×8.5cm
マグカップ (オスロ マグ100)
まとめ
今回は、世界が大注目している抹茶！発祥や魅力について紹介してきました。
抹茶は、中国・唐の時代（7〜10世紀）に誕生したと言われています。抹茶が外国人の間で親しまれている理由として、ヘルシー志向にマッチするスーパーフードやインスタ映えする美しさと独特の風味などがあげられます。
健康・美しさ・文化という魅力を持っている抹茶は、今後も多くの人の間で親しまれていくでしょう。
＃抹茶 ＃健康 ＃千利休
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