秋の味覚を堪能したいのであれば、「カツオ」を使った料理を試してみませんか。
カツオの旬は、年に2回あり、4〜5月に獲れるものを「初鰹」、8〜9月に獲れるものを「戻り鰹」と呼びます。
春の初鰹は、3月〜5月頃が旬で、脂が少なくさっぱりとした味わいと身の締まりが特徴です。
一方で、秋の戻り鰹は9月〜11月頃が旬で、脂が乗って濃厚でコクのある味わいが楽しめます。
今回は、旬の食材を味わおう！カツオが楽しめるおすすめ料理5選について紹介していきます。
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目次
カツオの旬はいつ？
カツオ（鰹）は日本人にとって非常に馴染み深い魚で、「目に青葉 山ほととぎす 初鰹」という俳句でも知られるように、旬の味覚として古くから親しまれてきました。
実は、カツオには年に二回の旬があり、それぞれに味わいの特徴があります。
まず、「初鰹」と呼ばれるのは、春から初夏にかけての時期、具体的には4〜6月頃にかけてのカツオです。
この時期のカツオは、黒潮に乗って南から北上してきたもので、身が引き締まり、脂は控えめでさっぱりとした味わいが特徴です。
江戸時代から初鰹はとても珍重され、「女房を質に入れても食べたい」と言われるほどの人気を誇りました。
特に、刺身やたたきにすると、その爽やかな風味を堪能できます。
一方で、もうひとつの旬は「戻り鰹」と呼ばれる秋の時期、9〜11月頃です。北上していたカツオが南に戻る途中で豊富に餌を食べ、脂がたっぷりとのっているのが特徴です。
初鰹に比べて濃厚でコクのある味わいを楽しめ、刺身にするとトロのようなうまみが感じられます。
また、たたきにして薬味やポン酢と合わせると脂のしつこさが和らぎ、非常においしいです。
このように、カツオは「春のさっぱり、秋のこってり」と二度の旬を楽しめる珍しい魚で、食文化の中でも特別な存在となっています。
地域によっても、漁獲のピークは異なり、太平洋沿岸の季節ごとに新鮮なカツオが味わえます。
つまり、カツオの旬は春と秋の二度あり、それぞれの個性を生かした料理法で楽しまれてきたのです。
カツオの栄養価
カツオは、味わいのよさだけではなく、豊富な栄養を含む点でも優れた魚です。
特に、健康維持や体力増進に役立つ成分が多く含まれており、日本の食卓で重宝されてきました。
ここでは、代表的な栄養価について紹介していきます。
主に以下のことがあげられます。
タンパク質
カツオは、良質な動物性タンパク質を豊富に含みます。タンパク質は、筋肉や内臓、皮膚、髪などを構成する重要な栄養素であり、成長や体の修復に欠かせません。
さらに、カツオのタンパク質は消化吸収率が高いため、効率的に体に取り入れることができます。
スポーツをしている方や、成長期の子どもにとっても理想的な栄養源と言えるでしょう。
鉄分とビタミンB群
カツオは、赤身魚に分類され、特に鉄分を多く含んでいます。鉄分は、血液中のヘモグロビンの生成に欠かせず、貧血予防や疲労回復に役立つと言われています。
また、カツオにはビタミンB1やB2、B6、B12などのビタミンB群も豊富で、これらはエネルギー代謝を助け、神経や脳の働きを正常に保つのに必要です。
特に、ビタミンB12は魚介類に多く含まれる成分で、神経細胞の保護や赤血球の生成を支える役割を担っています。
DHAやEPAといった不飽和脂肪酸
秋の戻り鰹に、特に多く含まれ、血液をサラサラにする効果が知られています。DHA（ドコサヘキサエン酸）は、脳や神経の働きを活性化し、記憶力や学習能力の向上にも貢献すると言われています。
一方で、EPA（エイコサペンタエン酸）は血栓を防ぎ、動脈硬化や心疾患の予防に役立つと言われている栄養素です。
これらの脂肪酸は、人の体内で合成できないため、食事から摂取することが重要です。
このようにカツオは、タンパク質、鉄分・ビタミンB群、不飽和脂肪酸という観点から見ても、栄養価の高い魚であることがわかります。
味覚だけでなく、健康の面でも積極的に取り入れたい食材です。
カツオが楽しめるおすすめ料理5選！
カツオは、日本の食文化に深く根付いた魚で、旬の時期にはさまざまな料理で楽しまれます。
その魅力は、春の初鰹のさっぱりした味わいと、秋の戻り鰹の濃厚な旨味を異なる調理法で堪能できる点にあります。
ここでは、カツオを存分に楽しめるおすすめ料理について紹介していきます。
主に以下のことがあげられます。
カツオのたたき
カツオのたたきは、もっとも代表的な料理で、高温で皮目だけを炙り、中は生の状態でいただきます。
香ばしさと、生の鮮度を同時に味わえるのが魅力で、にんにくやしょうが、玉ねぎなどの薬味とポン酢を合わせれば爽やかさが引き立ちます。
カツオの刺身
鮮度のよいカツオが手に入るなら、シンプルに刺身で味わうのがおすすめです。
初鰹は、身が締まりさっぱりと、戻り鰹は脂がのって濃厚な旨味を楽しめます。
しょうが醤油で食べると臭みが消え、さっぱりとした後味になるでしょう。
カツオの漬け丼
刺身用のカツオを醤油や、みりんに軽く漬け込み、ご飯にのせて丼にした一品です。
漬け込むことでうまみが凝縮され、ご飯との相性が抜群です。卵黄をのせたり、薬味や大葉をそえたりすることで、さらに食欲をそそります。
カツオの角煮
醤油、砂糖、みりん、生姜などでじっくり煮込むことで、保存性が高まり、ご飯のお供や酒の肴として長く楽しめます。
戻り鰹の脂ののった身を使うことで、コクのある味わいが引き出され、常備菜としても優れています。
カツオのカルパッチョ
洋風にアレンジするのであれば、カルパッチョがおすすめです。薄切りにしたカツオにオリーブオイル、塩、レモン汁をかけ、ハーブや玉ねぎスライスを添えると、臭みが消え、爽やかでおしゃれな一皿に仕上がります。
ワインとの相性もよく、家庭でも手軽に楽しめます。
このように、カツオは和食だけでなく洋風アレンジでも活躍できる万能な魚です。旬ごとの特徴を活かした料理法で味わうことで、季節ごとに違ったおいしさを堪能できます。
カツオに使う調理器具や食器
テンポスで扱っている、カツオに使う調理器具や、おすすめの食器をご紹介！
取っ手付き汁椀ミニ
長手刺身鉢 銀
まとめ
今回は、旬の食材を味わおう！カツオが楽しめるおすすめ料理5選について紹介してきました。
カツオには、初鰹と戻り鰹があり、春と秋にそれぞれ違ったカツオの味わいが楽しめます。
カツオのたたきやカツオの角煮など、旬の特徴を活かした料理法で、ぜひ楽しんでみてください。
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