外食業界において、ステーキレストランというと「ステーキのあさくま」の名前を思い浮かべる人は多いでしょう。しかし、「あさくま」の運営企業としての全体像、業態展開、収益構造、FC制度などを詳しく知っている人はそれほど多くありません。
本記事では、あさくまの歴史と強み、業績、課題、今後の展望までを徹底解説します。

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目次
あさくまとは? 基本データと沿革
項目 | 内容 |
---|---|
会社名 | 株式会社あさくま |
設立 | 1948年12月10日 |
本社所在地 | 名古屋市天白区植田西二丁目1410番地 |
代表者 | 代表取締役会長:清水 一成、代表取締役社長:廣田 陽一 |
事業内容 | レストラン経営による飲食事業、及びフランチャイズ事業 |
上場 | JASDAQ(現スタンダード)上場:2019年6月27日 |
親会社・資本関係 | テンポスホールディングスが支配株主(50%超保有) |
沿革と成長の流れ

1948年12月10日創業。後に、1962年に「ドライバーズコーナー キッチンあさくま」を開設し、郊外ロードサイド型レストランの先駆けとなります。
1970年代〜1980年代には、複数地域への出店を拡大、セントラルキッチン方式やマニュアル化で効率化を図りながら成長しました。
2006年にはテンポスバスターズとの資本・業務提携を行い、経営再建と体制強化を進めました。
2019年には上場を果たし、グループ体制の拡充、新業態・子会社統合による事業多角化の動きも進んでいます。
主力業態と多角展開:ステーキを軸としたビジネスモデル
ステーキのあさくま(主力業態)

- あさくまのブランド名として最も知られている業態で、ステーキ・ハンバーグを中心メニューとしています。
- 特徴の一つとして サラダバー(野菜・パン・スープ) を併設し、食べ放題要素を導入している店舗も多いです。
- ファミリー層を重視し、ロードサイド立地や駐車場完備店舗を多く展開。郊外型レストラン戦略が基本になっています。
子会社・グループ業態(多角化展開)
あさくまはステーキ業態を軸としつつ、子会社や業態転換を通じて複数業態を展開してきました。
- もつ焼き居酒屋(エビス参):都市部の駅近くなどでサラリーマンや居酒屋需要を取り込む。
- インドネシア料理・エスニック業態(ワヤンバリ):特色ある料理の提供を通じて多様性を打ち出す試み。
このように、あさくまは「ステーキ中心+派生業態」でブランドポートフォリオを意識した展開を行っています。
全国の店舗数とフランチャイズ(FC)制度
店舗数・構成
- 2025年1月31日現在、直営店70店舗、FC加盟店4店舗の計74店舗を展開。
この構成から、あさくまは自社運営の統制を重視しつつ、FCによる拡張余地を一定抑えている戦略が見て取れます。
売上・利益・業績動向
経営成績(損益計算書)
指標 | 数値 |
---|---|
売上高 | 4,581,766 千円(約 45億8,176 万円) |
営業利益 | 44,643 千円 |
経常利益 | 32,736 千円 |
当期純利益 | 34,955 千円 |
1株当たり純利益 | 約 2円42銭 |
最新の業績動向
公開情報および企業情報サイトをもとに最新の業績をまとめると次のようになります:
- 売上高:83億5,000万円(2025年1月期・単独)
- 従業員数:455名(2024年1月末時点)
財務・収益構造におけるポイント
- 主たる収益源は店舗での飲食売上。ステーキ・ハンバーグが中核商品。
- コスト構造では、牛肉や食材費、人件費、光熱費、賃料が大きな割合を占める。
- 経営効率化を図るため、セントラルキッチン導入やマニュアル整備によるコスト抑制が戦略上重要。
まとめ

株式会社あさくまは、1948年創業、愛知県発祥のステーキレストランチェーン運営企業です。「ステーキのあさくま」を中核に、サラダバー併設型スタイルやロードサイド店舗展開といった戦略で成長を遂げてきました。

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