近年、魚介ラーメンが注目を集めています。魚介ラーメンとは、スープのベースとして魚介類(魚、貝、甲殻類など)の出汁を使ったラーメンを指します。
豚骨や鶏ガラとは異なる、独特のうまみと香りが楽しめることから魚介ラーメンが注目の的になっているのです。
「おいしい!」と思う方がいる中で、「まずい」という方もいる、賛否両論のラーメンです。
今回は、魚介ラーメンはどんな味がするの?発祥や作り方について紹介していきます。

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目次
魚介ラーメンの発祥

魚介ラーメンの発祥には、明確な起源があるわけではないですが、1990年代〜2000年代初頭にかけて、東京都内のラーメン業界で急速に広まりました。
特にその中心となったのが、東京・中野の「中華そば 青葉」です。青葉は、1996年に開業し、動物系と魚介系のダブルスープを組み合わせた「Wスープ」で注目を集め、従来の豚骨や醤油ラーメンとは異なる深みのある味を提供しました。
これがのちの、魚介ラーメンブームの火付け役となります。
青葉の成功をきっかけに、他のラーメン店でも煮干しや鰹節、昆布などを使った魚介系スープの開発が進みました。
中でも煮干しを主役にした「煮干しラーメン」は、特有の苦みや香ばしさで一部のマニア層に強く支持されたのです。
特に、東京・蒲田の「煮干し中華そばつけ麺 宮元」や「凪(なぎ)」などが有名です。
魚介ラーメンの登場は、和風の出汁文化を背景に、日本人の舌に合う「うまみ」を活かしたラーメンとして、年齢層を問わず受け入れられていきました。
また、つけ麺のスープにも魚介系が多く使われるようになり、「六厘舎」などの人気店によって全国に広まったのです。
このように、魚介ラーメンは「和の食文化」と「ラーメン」の融合によって生まれた革新的なスタイルであり、現在では全国に多様なバリエーションが存在するラーメンジャンルの一つとして確立されています。
魚介ラーメンはどんな味がする?
魚介ラーメンは、文字通り魚介類をベースにしたスープが特徴のラーメンで、一般的には煮干し、鰹節、鯖節、昆布、干し貝柱などの海産物から出汁をとっています。
その味は、「うまみ」が非常に豊かで、和食の出汁文化に通じる深みと繊細さが感じられます。
第一にあげられるのが、風味の強さと香ばしさです。特に、煮干しや鰹節を使った魚介ラーメンは、ひと口目から「香り高い出汁の風味」が口いっぱいに広がります。
これは焼いた魚のような香ばしさとともに、鼻に抜ける香りが特徴的です。魚特有のほろ苦さをあえて残すスタイルもあり、ラーメン好きの間では「クセになる味」として人気です。
次に注目すべきは、動物系スープとのブレンドによる奥行きです。多くの魚介ラーメンでは、豚骨や鶏ガラなどの動物系スープと魚介出汁を掛け合わせた「ダブルスープ」が用いられます。
このブレンドにより、魚介の上品なうまみにコクと厚みが加わり、まろやかでバランスの取れた味わいになります。
特に、中華そば系のあっさりスープでは、昆布や干し椎茸などの植物系も加えてさらに奥深い味を作り出しています。
また、魚介ラーメンには塩分や醤油の風味がやや強めに感じられる場合が多く、全体としては「キリッ」とした輪郭のある味に仕上がります。
塩ラーメンや、醤油ラーメンと相性がよく、スープは比較的澄んでいることが多いものの、濃厚なタイプではとろみのある白濁スープになることもあります。
麺との相性も重要で、魚介ラーメンには中細のストレート麺や低加水のパツンとした歯切れのよい麺が使われることが多いです。
これにより、スープの風味をしっかりと絡めて、口の中でスープと麺が一体化するような食感が生まれます。
全体として魚介ラーメンは、和のうまみを活かした繊細で香り高い味わいが魅力であり、ラーメンの中でも比較的上品かつ飽きの来ない一杯といえるでしょう。
魚好きな方や、重たいラーメンが苦手な方にもおすすめできるラーメンです。
魚介ラーメン作り方

魚介ラーメンは、魚介のうまみを引き出した出汁が主役のラーメンで、作るには多少の手間がかかりますが、自宅でも工夫すれば本格的な味を楽しめます。
ここでは、基本的な魚介ラーメンの作り方について紹介していきます。
主に以下の材料や作り方があげられます。
材料(2人分)
魚介出汁用
・煮干し(頭と内臓を取ったもの):10~15g
・鰹節:10g
・昆布:10g
・水:800ml
動物系スープ用(ダブルスープの場合)
・鶏ガラ(または鶏手羽元):300g
・玉ねぎ(大きめにカット):1/2個
・生姜スライス:2~3枚
・水:800ml
タレ(かえし)
・醤油:50ml
・みりん:10ml
・お酒:10ml
・砂糖:小さじ1
・魚粉(煮干しパウダー):小さじ1(あれば)
その他
・ラーメン用中細ストレート麺:2玉
・トッピング:チャーシュー、煮卵、ねぎ、メンマ、海苔など
作り方
魚介出汁を取る
鍋に水と昆布を入れ、30分〜1時間ほど浸けておきます。その後、弱火にかけ、沸騰直前に昆布を取り出します。
煮干しを加えて、弱火で10分ほど煮出し、さらに鰹節を加えて3分煮てから火を止め、こし器でこしましょう。
動物系スープを作る
別の鍋に、鶏ガラと野菜を入れ、水を加えて中火で1時間ほど煮込みます。アクを丁寧に取り除き、スープが白濁するまで煮込んだら、こしておきます。
スープをブレンドする
魚介出汁と動物系スープを1:1の割合で混ぜ、味を見ながら調整します。やや魚介が強い方が、魚介ラーメンらしい風味になるでしょう。
かえしを作る
醤油、みりん、お酒、砂糖を鍋に入れ、軽く煮立たせてアルコールを飛ばします。火を止めて魚粉を加え、よく混ぜて冷ましましょう。
麺をゆでる
中細のストレート麺を、表示時間より少し短めにゆでます。
盛り付け
どんぶりにかえしを入れ、熱々のスープを注ぎます。麺を加え、お好みのトッピングをのせて完成です。
ポイント
魚介の風味を活かすには、煮干しの下処理(頭と内臓を取る)を丁寧に行うことが大切です。
また、スープを煮出しすぎるとエグみが出るので、火加減と時間に注意しましょう。
市販の魚粉や和風だしパックをうまく使えば、手軽に魚介風味をプラスできます。
魚介ラーメンは、和の出汁文化を感じられる一杯です。自分好みに調整しながら、奥深い味を楽しんでみてください。
魚介ラーメンに使う調理器具や食器
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まとめ
今回は、魚介ラーメンはどんな味がするの?発祥や作り方について紹介してきました。
魚介ラーメンは、魚介類をベースにしたスープが特徴のラーメンで、一般的には煮干し、鰹節、鯖節、昆布、干し貝柱などの出汁を味わえます。
魚介ラーメンは、自宅でも簡単に作れるうえ、和の食事を楽しめる一杯として今後も親しまれていくでしょう。
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