カフェを開きたいけど、何から始めればいいのか分からない――そんな人も多いはず。
第2回では「開業の準備」として、必要な知識の基本、ビジネスプランの考え方、そして気になる資金や費用の目安について、先輩と後輩の会話形式で分かりやすくお届けします。

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目次
開業に必要なのは「夢」だけじゃない?

後輩:「先輩、カフェやりたいって思うだけじゃ、やっぱりダメですよね?」

先輩:「まあ“やりたい気持ち”は一番大事。でもそれだけじゃ店は回らない。必要なのは“夢”と“計画”の両方だな。」

後輩:「計画って、例えばどんなことを考えるんですか?」
先輩:「お客さんは誰か、どんなメニューを出すか、いくらで売るか、そしてそれをどうやって続けていくか。全部“計画”に含まれるんだよ。」
知識と計画はセットで考える
後輩:「なるほど。でも知識と計画って、どっちを先に学ぶんですか?」
先輩:「いい質問だな。実は“セット”で考えるんだよ。知識だけあっても机上の空論になるし、計画だけ立てても中身が薄い。」
後輩:「たしかに…料理の勉強ばっかりしても、お金の計算ができなきゃダメですもんね。」
先輩:「そうそう。逆に数字に強くても、食材や調理の知識がなければ現場でつまずく。だから両輪で回すイメージだな。」
資金は「夢を形にするための燃料」
後輩:「で、結局“資金”ってどういうふうに考えればいいんですか?」
先輩:「資金は、夢を走らせる“燃料”みたいなもんだな。どんなにいいアイデアでも、燃料がなきゃ車は走らないだろ?」
後輩:「なるほど!資金がないと店はオープンすらできないんですね。」
先輩:「その通り。しかも燃料は“ガソリン満タン”でスタートしても、走り続けるには補給が必要。つまり“開業時の資金”だけじゃなく、“継続するための資金計画”も大事なんだ。」
後輩:「オープンするだけで満足しちゃいけないってことですね。」
計画は「夢と現実の橋渡し」
後輩:「じゃあ、資金を集めたらそれで安心ですか?」
先輩:「いや、それだけじゃ足りない。資金は“道具”であって、使い方を決めるのが“計画”なんだよ。」
後輩:「計画って…メニューとか内装とかも入るんですか?」
先輩:「もちろん。どんな内装にするか、どんな雰囲気を作るか、食材にどのくらい予算をかけるか。資金の使い道を決めるのが計画だ。」
後輩:「資金=燃料、計画=ハンドルと地図、って感じですね!」
先輩:「お、いい例えだな。まさにその通り。」
資金と計画を一緒に考えることが第一歩
後輩:「整理すると、開業って“資金を集めること”と“計画を立てること”を同時に考えるのが大事なんですね。」
先輩:「そういうこと。夢を現実に変えるには、その両方を並行して進めるのが近道なんだ。」
後輩:「なるほど…カフェ開業が“思いつき”じゃダメな理由がちょっと見えてきました!」
開業のために必要な知識って?

知識って料理だけじゃダメ?
後輩:「先輩、カフェを開業するのに必要な知識って、やっぱり“料理ができること”ですか?」
先輩:「もちろん料理の腕は大事。でもそれだけじゃ全然足りない。開業って“経営者になること”だからね。」
後輩:「経営者…!なんか急にハードル上がった気がします。」
先輩:「でも逆に言えば、“必要な知識”を意識して学べば、誰でも一歩ずつ近づけるってことだよ。」
必要な知識は大きく4つ
後輩:「じゃあ、具体的にはどんな知識がいるんですか?」
先輩:「大きく分けると、こんな感じかな。」
・調理と食材の知識
・経営とお金の知識
・法律や許可の知識
・マーケティングと接客の知識
後輩:「思ったより幅広いですね…!」
▶調理と食材の知識
先輩:「まずは当然、料理やドリンクに関する知識。仕入れや保存方法、食材の旬なんかも大事だ。」
後輩:「カフェでも、原価を意識してメニューを作らないとダメですよね?」
先輩:「そうそう。人気のメニューを作れても、コストが合わなきゃ赤字になるからね。」
▶経営とお金の知識
先輩:「次に大事なのは経営とお金の知識。家賃、人件費、光熱費…全部“固定費”としてかかってくる。」
後輩:「あ、売上だけ見てたらダメなんですね。」
先輩:「そう。1日に何杯コーヒーを売れば家賃が払えるのか、っていう計算ができないと危ない。」
▶法律や許可の知識
後輩:「そういえば、飲食店って許可がいるんですよね?」
先輩:「うん。保健所の営業許可が基本で、深夜営業なら“深夜酒類提供飲食店”の届け出も必要になる。」
後輩:「知らなかった…!知らずに始めたらアウトじゃないですか。」
先輩:「だからこそ、最低限の法律知識は必須なんだよ。」
▶マーケティングと接客の知識
後輩:「最後の“マーケティング”って、なんか難しそうです。」
先輩:「要は“どうやってお客さんに来てもらうか”ってこと。SNSの使い方、立地の選び方、メニューの見せ方…全部マーケティングだ。」
後輩:「たしかに、美味しくても誰も知らなきゃ意味ないですもんね。」
先輩:「そう。さらに接客の知識も大事。“また来たい”と思わせるサービスができると、リピーターがついて経営が安定するんだ。」
知識は経営の武器になる
後輩:「まとめると、調理・お金・法律・集客の4つを意識して学ぶのが大事ってことですね。」
先輩:「その通り。知識は一気に全部覚えなくてもいいけど、“何を学べばいいか”を知ってるだけで動きやすくなるよ。」
後輩:「よし、まずはどこから学ぶか決めないとですね!」
ビジネスプランの立て方

ビジネスプランって何から始めればいいの?
後輩:「先輩、ビジネスプランって聞くけど、実際何から始めればいいんですか?」
先輩:「ビジネスプランはお店の設計図みたいなものだよ。まずは『コンセプト』を決めることから始めるのが基本だね。」
後輩:「コンセプトって具体的にどういうことですか?」
先輩:「例えば、『ゆったり読書できるカフェ』や『スイーツ特化型カフェ』。これが決まるとメニューや内装、客層も見えてくる。」
コンセプトとターゲットを決める
後輩:「コンセプトの次は?」
先輩:「ターゲットだね。誰に来てもらうかを決める。学生、会社員、家族連れ、観光客…ターゲットによって価格設定や営業時間も変わってくるよ。」
後輩:「なるほど。確かにターゲットが曖昧だと全体がブレそうです。」
先輩:「そうなんだ。具体的に想定していくと計画が立てやすくなる。」
売上予測の考え方
後輩:「売上はどうやって計算するんですか?」
先輩:「基本は客単価×来客数×営業日数だよ。」
後輩:「たとえば?」
先輩:「客単価1,000円、1日50人来店、月25営業日だと…1,000×50×25=125万円の売上予測になる。」
後輩:「計算すると具体的ですね。」
先輩:「そう。これで売上の目安がわかる。さらに固定費・変動費も見積もる。」
費用計画と資金計画
後輩:「費用計画ってどう立てます?」
先輩:「固定費と変動費に分けるんだ。固定費は家賃や人件費。変動費は原材料や光熱費。合計して資金計画を作る。」
後輩:「資金計画はどれくらいが目安ですか?」
先輩:「運転資金は最低半年分。開業資金+半年分の運転資金を用意できるのが理想だね。」
集客計画も忘れずに
後輩:「計画に集客も入れるんですか?」
先輩:「もちろん。SNS、チラシ、イベント、口コミ戦略など。ターゲットに合わせた方法を決めると効果的。」
後輩:「準備がいっぱいですね…」
先輩:「最初は大変だけど、計画をしっかり作ることで開業後の迷いが減るし、成功確率も上がるんだ。」
ビジネスプランは“進化する設計図”
先輩:「ビジネスプランは完成品じゃなくて、開業後も修正していくもの。まずはコンセプト・ターゲット・売上・費用・資金・集客を整理しよう。」
後輩:「計画してから動く方が安心ですね。」
先輩:「そう、開業は準備の積み重ね。丁寧に作ったプランが大きな武器になるよ。」
初期費用の目安は?
初期費用って何?
後輩:「先輩、開業するには初期費用がどれくらい必要なんですか?」
先輩:「それはお店の規模や業態によるけど、一般的にカフェなら500万〜1,500万円くらいが多いかな。」
後輩:「そんなに幅があるんですね。何にそんなにお金がかかるんですか?」
先輩:「主に内装費、厨房機器、什器・備品、開業前の仕入れや広告費。あと許認可の申請費用や人件費も含まれる。」
初期費用の内訳
先輩:「具体的に分けるとこんな感じだよ。」
・内装費:300万〜800万円
・厨房機器:200万〜500万円
・什器・備品:50万〜200万円
・仕入れ・開業準備費:30万〜100万円
・許認可・登録費用:10万〜50万円
・広告・宣伝費:10万〜50万円
後輩:「ざっくりでも合計すると大きな金額ですね。」
先輩:「そう、これが開業前に必要なお金の全体像。事前に整理しておくことが大事。」
規模や戦略によって変わる初期費用
後輩:「じゃあ、初期費用は減らすこともできるんですか?」
先輩:「もちろん。小規模に始める、内装をシンプルにする、中古機器を活用するなど工夫できる。逆にこだわりを強くすると費用は上がる。」
後輩:「メリハリが大事なんですね。」
先輩:「そう。コンセプトに合わせてどこに投資するか計画することがポイント。」
運転資金も忘れずに
後輩:「初期費用だけじゃなくて運転資金も必要ですよね?」
先輩:「その通り。運転資金は開業後、売上が安定するまでの資金。少なくとも半年分は確保した方が安心。」
後輩:「半年分…例えば月50万円の運営費なら300万円必要ってことですね。」
先輩:「そういう計算だね。初期費用と運転資金を合わせると、開業にはかなりまとまった金額が必要になる。」
初期費用は計画と覚悟が大事
先輩:「初期費用は単に必要額を知るだけじゃなく、どう工夫するかまで考えることが大事。」
後輩:「準備段階で計画しておくことで安心して開業できそうですね。」
先輩:「その通り。初期費用の把握は、開業成功の第一歩だよ。」
資金調達の方法は?
資金調達って何から考える?
後輩:「先輩、開業資金ってどうやって集めるんですか?」
先輩:「資金調達にはいくつか方法があるよ。それぞれメリット・デメリットがあるから、自分の状況に合わせて選ぶことが大事。」
後輩:「なるほど。でも選択肢が多いと迷いそうです。」
先輩:「だから、まずはどれくらい自己資金があるか、どれくらい借りられるか、どんなリスクを取れるかを整理するといいよ。」
主な資金調達方法と特徴
先輩:「主な方法は4つあるね。」
自己資金
・利益や融資の負担がない
・資金力が限られると開業規模に制限が出る
銀行融資
・金額が大きく借りられる
・審査が厳しい
・利息がかかる
公的融資(日本政策金融公庫など)
・低金利で創業支援制度がある
・手続きに時間がかかる
クラウドファンディング
・資金集めと同時にPR・集客ができる
・手数料がかかる
・支援者へのリターン準備が必要
メリット・デメリットを比較
後輩:「それぞれメリット・デメリットがあるんですね。」
先輩:「そう。たとえば自己資金は利息なしで自由だけど、足りないと融資を併用することになる。銀行融資は安定して資金を得られるけど、返済の負担も大きい。」
後輩:「クラウドファンディングは最近よく聞きますけど、実際どうなんですか?」
先輩:「PR効果は大きいけど、目標額に達しないと資金が手に入らない場合もある。手間もかかるから計画的に使う必要があるね。」
資金調達のポイント
後輩:「どの方法を選ぶべきか迷います…」
先輩:「ポイントは、自己資金+借入のバランス。借入が多いと返済負担が大きくなるし、自己資金が少ないと計画に無理が出る。だから複数の方法を組み合わせることが多い。」
後輩:「例えばどんな組み合わせですか?」
先輩:「自己資金で最低限の開業費用をカバーし、残りは銀行融資や公的融資。足りない分はクラウドファンディングで補う、みたいな形だね。」
計画的に資金を準備する
先輩:「資金調達は開業準備の大きなカギ。メリット・デメリットを理解し、自分の状況に合った方法を組み合わせることが成功への第一歩。」
後輩:「計画的に準備しないと、開業後すぐに資金ショートしそうですね。」
先輩:「そう。資金調達は単なる“お金集め”じゃなく、事業計画の土台づくりなんだよ。」
まとめ — 開業準備のポイント(会話形式)
準備は“知識・計画・資金”の三本柱
後輩:「先輩、今日は色々教えてもらいましたけど、結局開業前って何が一番大事なんですか?」
先輩:「大事なのは“知識”“計画”“資金”の三本柱だね。この3つをしっかり押さえることが、開業成功の近道になる。」
後輩:「具体的には?」
先輩:「知識は衛生管理や原価計算、労務管理などの基礎。計画はビジネスプランのこと。資金は初期費用と運転資金の準備だ。」
計画は早く、でも丁寧に
後輩:「計画って時間かかりませんか?」
先輩:「確かに。でも開業前にじっくり計画しておくことで、開業後の迷いや失敗を減らせる。だから時間をかける価値があるんだ。」
後輩:「逆に急ぎすぎも良くないですか?」
先輩:「そう。準備不足だと途中で修正が多くなって資金や時間が余計にかかる。だから早く動くことは大事だけど、丁寧さも忘れないこと。」
資金は“自己資金+借入+工夫”で組み立てる
後輩:「資金面はどう考えればいいですか?」
先輩:「自己資金だけじゃ足りないことが多い。銀行融資、公的融資、クラウドファンディングなどを組み合わせて計画すること。さらに無駄を減らす工夫も大事だね。」
後輩:「工夫って?」
先輩:「例えば中古機器を使う、内装を簡素にする、宣伝方法を工夫するなど。計画段階で予算の優先順位を決めることが重要。」
開業は準備の積み重ね
後輩:「準備が多すぎて不安になります…」
先輩:「確かに。でも開業は“準備の積み重ね”だと思えば気が楽になるよ。ひとつずつクリアしていけば、開業の日は自信を持って臨める。」
後輩:「なるほど、確かに計画通りに準備できれば安心ですね。」
先輩:「その通り。計画は完成品じゃなく、開業後も進化させるもの。だから焦らず、でも早く準備することが大切なんだ。」
最後のアドバイス
先輩:「開業準備で大事なのは、計画を立てるだけじゃなく、それを行動に落とし込むこと。計画と実践の両輪があって初めて成功に近づける。」
後輩:「分かりました。知識・計画・資金、この三本柱を意識して準備します!」
先輩:「いい心構えだね。次は具体的な店舗づくりの話に進もう。」

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