台湾グルメといったら、小籠包が外せません。小籠包の起源は、上海だと言われていますが、1949年以降に上海から台湾に移住する人が増えたことから、台湾でも愛される料理となり、今では台湾の代表的な料理になりました。
上海小籠包は、皮が厚く「モチモチ」したものが多いですが、台湾小籠包は、薄皮に包まれているのが特徴です。
中には、肉汁たっぷりの熱々のあんが入っており、食べると口の中いっぱいに「ジューシーな肉汁」が広がります。
今回は、あなたは知っている!?上海小籠包と台湾小籠包の違いについて紹介していきます。

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目次
小籠包とは?

小籠包は、中国発祥の点心の一種で、特に上海料理を代表する料理として知られています。
小さなセイロ(蒸し器)で蒸されることから「小籠」と名が付き、「包」は包子(パオズ)=中身を包んだ食べ物を意味しています。
外見は、小さな餃子やまんじゅうのようですが、最大の特徴は中にスープ(肉汁)がたっぷり入っていることです。
このスープは、あん(具材)と一緒に包まれ、蒸されることで熱々のスープへと変わります。
一般的な具材は、豚ひき肉がベースで、生姜やネギなどの香味野菜、醤油やごま油で味付けされます。
さらに、スープの元となる「お肉の煮こごり(ゼラチン状のスープ)」をあんに混ぜ込むことで、蒸した時にその煮こごりが溶け、ジューシーなスープが生まれます。
これが小籠包の最大の魅力であり、食べる際にはスープをこぼさないように注意が必要です。
食べ方にもコツがあります。まずレンゲにのせて、箸で皮を少し破り、中のスープをレンゲに流し出してから少し冷まして食べるのが一般的です。
黒酢と千切り生姜をそえて食べると、お肉のうまみが引き立ち、より一層おいしくいただけます。
中国国内では、上海の「南翔(なんしょう)小籠包」が特に有名で、台湾や日本、アメリカなどでも人気が高く、世界中の中華料理店で親しまれています。
近年では、冷凍食品としても販売されており、家庭でも手軽に楽しめるようになっています。
小籠包は、シンプルながらも奥深い技術と味わいを持つ点心の代表格といえるでしょう。
上海小籠包と台湾小籠包の違いとは?
上海小籠包と台湾小籠包は、見た目や基本的な構成は似ていますが、味やサイズ、食べ方、作り方において、いくつかの違いがあります。
ここでは、上海小籠包と台湾小籠包の代表的な違いについて紹介していきます。
主に以下のことがあげられます。
皮の厚さと食感の違い
上海小籠包の皮は、やや厚めで、もちっとした食感が特徴です。これは、スープをしっかり閉じ込めるためと、蒸しても破れにくくするための工夫です。
一方で、台湾小籠包(特に鼎泰豊などで提供されるもの)は非常に薄く、透けるほど繊細な皮が特徴です。
そのため、見た目が上品で軽やかであり、口当たりも滑らかです。この皮の薄さにより、中のスープと餡の味わいがよりダイレクトに伝わるのでしょう。
サイズと一口感
上海小籠包は、比較的大ぶりで、一口で食べるには少し大きく感じることもあります。
そのため、レンゲのうえで皮を破ってスープを飲んでから食べるスタイルが主流です。
対して台湾小籠包は、小さめに作られており、一口で食べられるよう設計されています。これにより、皮、餡、スープが一体となった味のバランスを楽しめます。
あんとスープの風味
上海小籠包は、豚肉ベースのあんに、ゼラチン化した濃厚な肉スープをたっぷり加えるのが特徴で、コクがあり少し油分も多めです。
一方で、台湾小籠包はさっぱりとした味わいが特徴で、調味も控えめにされていることが多く、素材の繊細な味を活かす傾向にあります。
また、お店によっては鶏肉や蟹味噌などを使ったバリエーションも豊富です。
提供スタイルと食べ方
上海では、小籠包は庶民的な朝食や軽食として提供され、酢醤油と千切り生姜で食べるのが一般的です。
そのため、上海小籠包は屋台や専門店でも気軽に楽しめる料理です。
一方で、台湾小籠包は高級店で洗練されたスタイルで提供されることが多く、食べ方も丁寧に説明される場合があります。
台湾では、レンゲに乗せ、皮を破ってスープをすくい、黒酢と生姜でいただくのが基本だと言われています。
このように、上海と台湾の小籠包は、ルーツを同じくしながらも地域や文化、調理法の違いによって異なる魅力を持っています。
どちらも、その土地ならではの味わいが楽しめる逸品です。
本場の小籠包を楽しんでみよう!

小籠包は、中国の代表的な点心で、ひとくちサイズの皮の中にお肉のあんとたっぷりのスープが詰まった魅力的な蒸し料理です。
見た目は、小さな餃子のようですが、口に入れた瞬間にあふれる熱々のスープが最大の特徴です。
そんな小籠包には、上海と台湾という二つの「本場」があり、それぞれの地域で異なるスタイルが楽しまれています。
まず、上海小籠包は、厚めで弾力のある皮に、豚肉のあんとゼラチン状の煮こごりを包み、蒸し上げるのが伝統的なスタイルです。
蒸されることで、ゼラチンがスープに変わり、濃厚でコクのある味わいになります。
やや大きめでボリュームがあり、朝食や軽食として地元の人々に親しまれています。
一方で、台湾小籠包は、繊細で薄い皮が特徴で、見た目も上品です。特に、有名なのが、世界的に知られている「鼎泰豊(ディンタイフォン)」の小籠包です。
サイズは、小ぶりで一口で食べやすく、味付けはあっさりとした仕上がりです。
素材の味を引き立てるよう工夫されており、黒酢と千切り生姜をそえると、より一層風味が際立ちます。
どちらの小籠包もそれぞれに魅力があり、食べ比べることで違いを楽しめます。
旅行や専門店で、本場の小籠包の奥深い味わいをぜひ体験してみてください。
熱々のスープと香り高いあん、そして職人技の光る皮。さらに、一口で広がるおいしさに、きっと感動するはずです。
小籠包に使う調理器具や食器
テンポスで扱っている、小籠包を作る際に使う調理器具や、おすすめの食器をご紹介!
のぼり

小籠包竹セイロ あみ底 身 21cm

まとめ
今回は、あなたは知っている!?上海小籠包と台湾小籠包の違いについて紹介してきました。
上海小籠包と台湾小籠包の違いとして、皮がやや厚めで、もちっとした食感が特徴です。
一方で、台湾小籠包(特に鼎泰豊などで提供されるもの)は非常に薄く、透けるほど繊細な皮が特徴です。
日本で楽しむのももちろんですが、本場の奥深い小籠包の味わいをぜひ味わってみてください。
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