ある調査によると、2024年のラーメン店経営事業者の倒産は72件となり、過去最多を更新したと発表されました。
(出典元:帝国データバンク)
人気店も例外ではなく、全国で200店舗以上を展開する大手チェーン「天下一品」も、2025年6月末に首都圏の10店舗を大量閉店すると報じられています。
サラリーマンや学生の間で、人気がある「天下一品」が閉店してしまうのはとても残念に思う方も多いはずでしょう。
今回は、「天下一品」の閉店ラッシュが続く!?その要因について紹介していきます。

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目次
「天下一品」とは?

「天下一品(てんかいっぴん)」とは、京都発祥のラーメンチェーンで、特に「こってりラーメン」で知られています。
1971年に創業者・木村勉氏が京都市左京区に一号店を開業し、その後フランチャイズ展開を進め、現在では日本全国に多数の店舗を展開しています。
天下一品の最大の特徴は、他に類を見ないほど濃厚な「こってりスープ」です。このスープは鶏をベースに、野菜などを長時間煮込んで作られており、ドロッとした粘度と深いうまみが特徴です。
「スープというより、もはやソース」とも言われるほどで、多くのファンを魅了しています。
一方で、あっさり系の「屋台の味」や、両者を組み合わせた「こっさり」も選べるなど、好みに合わせたメニュー展開もされています。
また、「天下一品祭り」と呼ばれる年に一度のイベントでは、来店客に無料券が配布されるなど、独自のキャンペーンでリピーターの獲得に成功しています。
店舗ごとに、個性があるのも特徴で、サイドメニューやセット内容が異なる場合も多く、食べ歩きの楽しみもあります。
一部では、「中毒性がある」とも称されるその味は、好き嫌いが分かれることもありますが、根強いファンを持ち、「天一」の愛称で親しまれています。
天一は、単なるラーメン店にとどまらず、日本のラーメン文化に独自のポジションを築いた存在と言えるでしょう。
ラーメン店の倒産はなぜ起こるのか?
ラーメン店の倒産は、人気業種である一方で競争の激しい業界だからこそ、さまざまな要因によって起こります。
ここでは、ラーメン店の倒産はなぜ起こるのかについて紹介していきます。
主に以下のことがあげられます。
過当競争による顧客の奪い合い
ラーメン業界は、新規参入が比較的容易で、年間数千店単位で開業がある反面、廃業も同じくらい多いという非常に競争の激しい市場です。
周囲に新しいラーメン店ができると、常連客を奪われたり、価格競争に巻き込まれたりすることがあります。
また、SNSなどで話題になる店が増える中、話題性やトレンドについていけないと、すぐに客足が遠のくリスクがあります。
味やサービスの品質低下
ラーメン店は、味が命と言っても過言ではありません。しかし、仕込みの手間や人材不足、材料費の削減などで味が落ちてしまうと、リピーターが減少し売上が減ってしまいます。
また、スタッフの接客態度や店内の清潔感が悪ければ、味がよくてもマイナスイメージとなり、悪い口コミが広まって客離れにつながることもあります。
コスト管理の甘さと経営知識の不足
多くのラーメン店オーナーは、職人気質で、料理には自信があっても経営の知識に乏しいケースがあります。
特に、仕入れ原価の高騰、人件費や光熱費の上昇に対応できず、利益が圧迫されてしまうことがあります。
また、初期投資の回収計画が甘かったり、家賃や借入金の返済負担が重くなったりしてしまうと、資金繰りが苦しくなり倒産に至るケースも多く見られます。
時代のニーズや食の変化に対応できない
近年は、健康志向の高まりや、ヴィーガン、アレルギー対応など多様なニーズが求められています。
また、デリバリーやテイクアウトへの対応、キャッシュレス決済の導入など、新しいスタイルへの柔軟な適応が求められています。
こうした変化に対応できないお店は、時代遅れとみなされ、顧客の支持を失っていくのです。
このように、ラーメン店の倒産には「外部との競争」「内部の運営力不足」「経営能力の課題」「時代適応力の欠如」といった複合的な要因が関係しています。
味がよいだけでは生き残れないのが現代のラーメン業界の現実です。
「天下一品」の閉店ラッシュが続く要因とは?

「天下一品」の一部店舗で閉店が相次いでいる背景には、いくつかの複合的な要因が考えられます。
長年にわたって根強いファンを持つラーメンチェーンである一方で、現代の飲食業界の大きな変化に直面しているのが実情です。
まず一つ目の要因は、原材料費と人件費の高騰です。天下一品の名物「こってりラーメン」は、手間と時間をかけた濃厚スープが特徴であり、その製造には多くの原材料を使用しています。
昨今の物価上昇により、原価率が高くなり、加えて人手不足による人件費の増大も経営を圧迫しています。
二つ目は、フランチャイズ経営の難しさです。天下一品は多くの店舗がフランチャイズで運営されており、各店舗の経営力や立地にばらつきがあります。
特に、地方や郊外では、固定費の重圧や集客の苦戦から収益が伸び悩み、オーナーが撤退を選ぶケースが見られます。
三つ目は、味の好みに対する時代の変化です。こってりスープは、一部に熱狂的なファンを持つ一方で、健康志向の高まりや脂っこい食事を避ける若年層も増えてきています。
そのため、以前ほど広い層に支持されにくくなっている点も閉店の一因です。
最後に、競争激化と差別化の難しさが挙げられます。ラーメン業界はトレンドの変化が早く、新規参入も多いため、独自性を維持しながら集客することが困難になっています。
「天下一品」も長年続いたブランドであるがゆえに、かえって新しさを求める層には響きにくくなっているのです。
これらの要因が重なり、「天下一品」の一部店舗では閉店が続いていると考えられます。
ブランド力があっても、環境変化に柔軟に対応できるかどうかが、今後の生き残りを左右する時代となっているのです。
ラーメンに使う調理器具や食器
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まとめ
今回は、「天下一品」の閉店ラッシュが続く!?その要因について紹介してきました。
全国展開している大手ラーメンチェーン「天下一品」が、2025年6月末に首都圏の10店舗を大量閉店すると報じられています。
その要因として、原材料費と人件費の高騰やフランチャイズ経営の難しさなどがあげられます。
今後を生き残るうえで、環境変化に柔軟に対応できるかどうかが、成功のカギを握っているでしょう。
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