ラーメン店をすぐにでも開業したい人必見!失敗しないためには?

出店・開業

飲食店開業で最も人気がある業種のひとつが「ラーメン屋」。いろいろな場所で出店されているラーメン屋は市場競争が激しく、開業したとしても失敗して閉店するラーメン屋が多いのも現状です。
実際に1年以内に4割、3年以内に7割以上が開業に失敗して閉店しているという統計データもあるほどです。(出典元:東京商工リサーチ)

今回はラーメン店の開業をすぐやりたい人に向けて、失敗しないために必要なことはなにかを紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

ラーメン店開業はスピードが大事?

ラーメン店の開業を考えている人で、「今すぐにでもやりたい!」と思っている方は、意外と多いのではないでしょうか。

ただし、ラーメン店を開業すると決めてからお店を開店するまで、早ければよいというものではありません。事前に計画を立てたうえで準備期間を作らなければ、失敗してしまう可能性が非常に高くなってしまうのです。

また、ラーメン店を開業すると決めた場合、すぐに開業できるわけではありません。

開業計画の作成や経営・技能の習得・資金の確保・経営するにあたって必要な資格の取得・土地や立地の条件・メニュー作り等、ラーメン店を開業するためたくさんの手続きが必要になります。

特に、技能の習得は経験の有無によって、お客様に提供できる味を担保できるようにならなくてはいけません。決して、自分のみで判断してはいけないのです。お客様に「美味しい!」と言ってもらえるような味を提供しなくてはいけません。

経験期間は人によって違うため、飲食業界の経験がない人であればかなりの時間を要してしまいます。
接客から料理提供を一から学ぶ必要があるため、すぐに開業するというのは現実問題厳しいとわかります。

そのため、ラーメン店の開業を決めてから、すぐに開業してしまうと準備不足が原因でお店を閉店しなくてはいけない事態に生じる可能性が高くなるのです。

ラーメン店で開業するにあたって安定した経営を目指すためにも準備期間を長く用意して、計画を立てたうえで開業準備を進めましょう。

提供スピードは早い方がよい?

ラーメン店に限った話ではなく繁盛する飲食店は、お客様を一番に考え待たせないように料理を提供します。

飲食店業界では、料理を提供するまでのスピードが、最もお店の売上に影響すると考えられているのです。ほとんどの飲食店では、お客様が着席してから料理が提供されるまで約10~15分となっています。

料理が提供されるまで15分以上の時間が経ってしまうと、お客様は「待たされている」感覚になるため、料理を提供する時間を10分以内にするのが理想です。

ただし、混雑時は料理提供まで30分以上かかるケースもあるためその際は、「お客様に提供が遅れる」と伝えておく必要があるのです。

そのため、ラーメン店を開業した際、サラリーマンを対象にランチタイム営業をする場合は、お客様はお昼休みの時間にお店に来客しているため、スピードが命になってきます。

来店されたお客様は食事を済ませるとすぐに、会社に戻らなければいけないため、ラーメンの提供スピードを考えて営業することが大切です。

万が一、提供時間を10~15分以内にできない場合は、ランチタイムのメニューを再確認して、早く提供できるメニューに絞り営業することを考えましょう。

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ラーメン店開業で失敗しないためには?

ラーメン店開業で失敗しないためには、どうしたらよいのでしょうか。

ここでは開業するにあたって必要になる、重要なポイントを紹介していきます。

以下のことがあげられます。

・場所・立地を慎重に決める
・利益計算をする

それぞれ詳しくみていきましょう。

場所・立地を慎重に決める

一つ目は、場所・立地を慎重に決めることです。場所や立地によって集客が決まっても過言ではありません。

人気エリアの場所や立地でなくては、人が集まらず開業したはいもののすぐに閉店してしまったというケースがいくつもあります。

たとえば、新宿区と奥多摩町ではどちらが人で賑わっているでしょうか。紛れもなく、新宿区を思い浮かべるのではないかと思います。

このように場所や立地で集客の見込みがある程度予想できるため、慎重に考える必要があるのです。

また、ターゲット顧客を常日頃から獲得しなくてはいけないため、ターゲット層の行動や思考に合わせて出店場所や立地を検討する必要があります。

たとえば、たくさん食べたい男性であればオフィス街、健康を重視しているOLであれば女性に人気なショッピング街。

このように、ラーメン巡りが好きなマニアの場合、激戦区といってもよいでしょう。

利益を生み出すためには、より多くの人に来店してもらえる場所に出店する必要があります。「どの地域であれば、集客が見込めて自分のラーメンを提供できるか」よく考えたうえで、最もよい立地を確保しましょう。

利益計算をする

二つ目は、利益計算をすることです。開業で失敗しないためにも、メニューと価格の設定をしなくてはいけません。ラーメンの価格はもちろんのこと、サイドメニューやアルコール類といったメイン料理以外に価格の設定をしましょう。

飲食店の売上は以下の計算式です。

売上 = 客単価 × 客数

上記の計算式を用いて計算します。

たとえば、客単価1,000円、客数が1日50人とした場合、

1,000円×50人×(1カ月30日とした場合)=1,500,000円となり、

月の平均売上は150万円です。


ラーメン屋の売上で最も重要になるのが回転率になります。そのため、サイドメニューやアルコール類を提供してしまうと、回転率が落ちて、1日で可能な客数が減ってしまうことも考えられるのです。

サイドメニューやアルコール類は、売上計算を考慮したうえで本当に必要であるか再確認をして、メニューや価格の設定をしましょう。

まとめ

今回はラーメン店の開業をすぐやりたい人に向けて、失敗しないために必要なことを紹介していきます。

ラーメン店を「今すぐにでもやりたい!」と考えている人がいるかもしれません。ですが、今まで紹介してきた場所や立地のことも踏まえ開業を考えなくてはいけません。

やる気があることはとてもよいことです。しかし、開業してすぐに閉店してしまっては、お金と時間の無駄になってしまうため開業する際は、慎重に検討したうえで判断しましょう。

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