飲食店を開業するには、設備費用はどれくらいかかるのか?実例と内訳でわかりやすく解説します

出店・開業

飲食店を開業する際、最も大きな初期費用のひとつが「設備費用」です。
厨房機器や客席の家具、空調や給排水設備など、必要な設備は多岐にわたります。

開業後の資金繰りにも関わってくるため、あらかじめどれくらいの費用がかかるかを把握しておくことは非常に重要です。
費用感をつかむことで、無理のない資金計画と現実的な開業プランを立てることができます。

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目次

飲食店の設備費用にはどんなものがある?

飲食店の設備費用は、開業において避けては通れない大きな支出のひとつです。
業態や提供する料理の種類によっても異なりますが、一般的には以下のような設備が必要になります。

● 厨房機器

飲食店の心臓部ともいえるのが厨房機器です。ここにかかる費用は最も大きくなることが多く、主に以下のようなものがあります。

冷蔵庫・冷凍庫

食材を衛生的に保存するための必須アイテムです。業務用の大型タイプは数十万円することもあります。

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加熱調理器具:ガスコンロ、IH、オーブン、フライヤー、スチームコンベクションなど、提供する料理に応じて必要な機器が異なります。

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シンク・作業台

食品衛生法の基準を満たすためにも、複数のシンクやステンレス製の作業台を備える必要があります。

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食器洗浄機

回転率を上げるためには効率の良い洗浄設備も重要です。

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● 客席・内装設備

お客様が実際に滞在する空間の快適さを左右する部分です。コンセプトやターゲットに合わせて費用が大きく変動します。

テーブル・椅子・カウンター

デザイン性にこだわると費用が高くなりますが、雰囲気作りには欠かせません。

照明・インテリア

ライティングや装飾によって印象が大きく変わります。特にカフェや居酒屋では空間演出が集客に直結することもあります。

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床材・壁材・トイレ

耐久性や清掃性を考慮して素材を選ぶ必要があります。トイレも店舗の印象を左右するため、丁寧に整えたいポイントです。

● 空調・換気・給排水設備

店内の快適さや衛生面に大きく影響するのがこの部分です。

エアコン・換気扇

飲食店は熱やにおいがこもりやすいため、性能の高い空調と排気設備が求められます。

ダクト工事・給排水工事

厨房と客席のレイアウトに合わせた配管工事が必要になり、工事費用も無視できません。

● 外装・看板設備

店舗の「顔」となる部分です。通行人へのアピールやイメージ作りに直結します。

看板・ファサード(外観)

照明付きの看板や、コンセプトに合った外装デザインは、集客において重要な要素です。

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防犯カメラ・シャッター

防犯や閉店後の安全確保のために導入するケースも増えています。

● IT・レジ関連機器

業務効率化や顧客満足度向上のために導入される設備です。

POSレジ

売上管理、在庫管理、顧客分析が可能なシステム。クラウド型やタブレット型など、種類も多様です。

券売機

ラーメン店やセルフサービス業態では導入が進んでいます。人件費削減にも貢献します。

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Wi-Fiルーター・ネットワーク機器

カフェや長居しやすい業態では、無料Wi-Fiが集客の決め手になることもあります。

このように、飲食店の設備費用は非常に多岐にわたっており、それぞれの選定によって全体のコストが大きく変わってきます。

まずは、自店の業態と提供するサービスに必要な設備をリストアップし、優先順位をつけて見積もりを取ることが重要です。

設備費用の相場はいくら?業態別で見てみよう

設備費用は業態によって大きく変わります。
業種ごとの特徴や必要な設備が異なるため、それぞれのケースに合わせた予算感を持つことが大切です。

以下に、一般的な業態別の設備費用相場を表でご紹介します。

業態:小規模カフェ

坪数目安:10〜20坪
設備費用の相場(目安):約200万〜500万円

おしゃれな空間づくりが求められる一方で、厨房機器は最低限で済むことも多いため、比較的低予算で開業できるケースが多いです。
エスプレッソマシンなど一部の機器にこだわると、費用が上がる傾向にあります。

業態:ラーメン店

坪数目安:15〜25坪
設備費用の相場(目安):約300万〜700万円

調理工程に特化した厨房機器(茹で麺機、スープ釜、強力な換気設備など)が必要になるため、厨房への投資額が高くなりがちです。
また、カウンター中心の客席構成が多く、内装費はやや抑えめで済むこともあります。

業態:居酒屋

坪数目安:20〜30坪
設備費用の相場(目安):約400万〜800万円

メニューの多様性に対応するために広めの厨房と多くの調理機器が必要となるほか、落ち着いた雰囲気の内装・照明設計が求められます。
結果として、厨房・内装ともに費用が高めになる傾向があります。

業態:テイクアウト専門

坪数目安:5〜15坪
設備費用の相場(目安):約150万〜400万円

店舗の規模が小さく客席が不要なため、内装費は大きく抑えられます。
その一方で、注文・会計・受け渡しをスムーズに行うための券売機やPOSシステムなどに投資するケースもあります。

このように、設備費用は「何を重視するか」によっても大きく変動します。
業態ごとの特徴を理解し、必要な設備に優先順位をつけながら、現実的な予算配分を検討することが大切です。

中古と新品、リースの違いは?コストを抑える選択肢

業務用機器や設備を導入する際、「新品」「中古」「リース」という3つの選択肢があります。
それぞれのメリット・デメリットを理解して、自社にとって最もコストパフォーマンスの高い方法を選びましょう。

■ 新品購入の特徴

メリット
・最新モデルで高性能・高機能
・故障リスクが低く、長期間の使用が可能
・メーカー保証がついている
・カスタマイズ対応が可能

デメリット
・初期投資が大きくなりがち
・減価償却に時間がかかる
・購入後の資産管理やメンテナンスが必要

おすすめのケース
・長期間使用する予定がある
・業務にとって最新機能が必須
・ブランドイメージや安全性を重視する業種

■ 中古購入の特徴

メリット
・初期コストを大幅に抑えられる
・過去に評価の高いモデルを安価で導入できる
・即納可能なケースが多い

デメリット
・保証期間が短い、または保証がない場合がある
・使用状況によっては故障リスクが高い
・最新機種ではないため、機能や性能が劣る可能性

おすすめのケース
・予算に制限があるスタートアップや小規模事業者
・一時的・短期的な使用が前提
・故障時にすぐに代替機を手配できる体制がある

■ リース(またはレンタル)の特徴

メリット
・初期費用が抑えられる(月額払い)
・メンテナンスや修理費用がリース会社負担になることが多い
・常に最新機器を使えるプランも存在
・資産計上せずに経費処理が可能(税務上のメリット)

デメリット
・長期間利用すると割高になる可能性がある
・契約期間中の中途解約が難しい
・自社の資産にならない

おすすめのケース
・試験的に導入して様子を見たい
・短期間だけ使用したい(イベントや短期プロジェクトなど)
・キャッシュフローを重視している企業

■ 比較表

導入コストを抑えるには、「中古」や「リース」という選択肢をうまく活用することがカギになります。
ただし、長期的な運用や性能・信頼性が重要な場面では、新品の購入も十分検討に値します。

事業の成長ステージや用途に応じて、最適な方法を選びましょう。

実際に開業した人のケーススタディ

開業準備の参考として、実際に開業を経験した方々の事例をご紹介します。
それぞれ異なる業種や規模感ですが、共通して「資金面」「設備選定」「運営準備」で悩んだ経験を持っています。

■ ケース1:カフェを開業した30代女性(東京都・個人開業)

会社員として10年以上働いた後、「自分の空間でお客様に癒しの時間を提供したい」という思いから、カフェの開業を決意。
予算は約300万円。

取り組んだこと

・店舗は空き家をDIYでリノベーションしてコストを大幅カット
・エスプレッソマシンは中古で購入、冷蔵庫などはリースを活用
・メニューや接客オペレーションは、開業前に知人のカフェで実習
・インスタグラムを活用して開業前からファンづくりを実施

良かった点

・初期費用を抑えることができ、運転資金に余裕が生まれた
・「手作り感」が地域のお客様に好評でリピーターが増えた

苦労した点

・中古機器のトラブルが1件発生し、オープン後に修理対応が必要に
・書類申請や保健所の対応に時間を取られ、スケジュール管理に苦労

■ ケース2:移動販売車でスイーツ販売を始めた20代夫婦(福岡県)

製菓専門学校卒業後、キッチンカーでの独立を目指して開業。
予算は250万円。
スイーツは手作りの焼き菓子とクレープが中心。

取り組んだこと

・キッチンカーは中古車を専門店で購入し、必要設備を追加
・車両の一部はリース契約、毎月の固定費として管理しやすく
・SNSとイベント出店を組み合わせて認知度を拡大

良かった点

・地域イベントに出店することで、実際の顧客の声を直に聞けた
・スペースが限られる分、機器選定に集中できた

苦労した点

・天候に左右される日が多く、売上が不安定
・衛生管理や保健所対応が意外と複雑で、何度も修正対応が必要だった

■ ポイントまとめ

これらの体験談から分かる開業のポイントは以下の通りです。

・予算内でいかに設備を整えるか(中古やリースの活用)がカギ
・DIYや工夫でコストを下げられるが、スケジュール管理に注意
・販促(SNSやチラシなど)は開業前から戦略的に準備するのが効果的
・初期のトラブル対応力も、成功の可否を分けるポイントになる

このようなリアルなケースを知ることで、「自分にもできるかも」という具体的なイメージが湧くはずです。
どのケースも、必ずしも完璧なスタートではなかったことも、読者の安心感につながります。

設備費を抑えるために知っておきたいコツ

開業時の大きな出費の一つが「設備投資」です。
ですが、ポイントを押さえればコストをぐっと抑えることができます。
以下は、実際の現場でも活用されている「知っておくと差がつく」節約のコツです。

■ ポイント1:必要最小限から始める

最初から完璧な設備を揃えるのではなく、「まず必要なものだけ」に絞るのが鉄則です。開業後に本当に必要なものが見えてくる場合も多く、焦ってフルセットをそろえるとムダな出費になりがちです。

ポイント
・売上やお客様の声を見ながら、後から追加購入する柔軟さを持つ
・開業当初は「最低限+少しの余裕」を目安に

■ ポイント2:中古品・型落ちモデルを活用する

業務用設備は耐久性が高いため、信頼できる中古機器や1~2年型落ちのモデルでも十分に機能します。新品の半額以下で購入できるケースも多く、費用対効果が高い選択肢です。

チェックするべき点
・中古でも「整備済み・保証付き」のものを選ぶ
・実績のある中古業者や専門サイトを活用(例:テンポスバスターズ など)
・型番と製造年を必ず確認し、スペックが要件に合っているか比較する

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■ ポイント3: リース・レンタルを使って初期費用を分散

高額な設備は購入ではなく、リースや短期レンタルで導入するという手もあります。初期費用を大幅に減らしつつ、毎月の定額支払いで計画的な資金管理ができます。

注意点
・長期間リースすると総額が割高になる可能性がある
・契約内容を事前に細かく確認(メンテナンス含むか、中途解約可能か等)

■ ポイント4: 補助金や助成金をフル活用

国や自治体が実施している「小規模事業者持続化補助金」「創業支援補助金」などでは、設備費の一部を補助してくれる場合があります。

やるべきこと
・地元の商工会や市区町村の創業支援窓口に相談
・補助金申請には事業計画書が必要なので、早めに準備を始める
・採択実績のあるフォーマットや例文を参考にする

■ ポイント5:内装・什器はDIYやリユースで工夫する

内装や店舗什器にかかる費用も見逃せません。自分で工夫すれば、雰囲気を損なわずに費用を抑えられます。

実例
・テーブルや棚はIKEAやニトリの製品+DIYでオリジナリティを出す
・メルカリやジモティーなどでのリユース品活用
・看板やメニュー表はデザイナーに依頼せずCanvaなどで自作

■ ポイント6:複数見積もりを取る(相見積もり)

業者に設備や工事を依頼する際は、必ず複数社から見積もりを取り比較しましょう。
同じ機材でも業者によって価格に大きな差が出ることがあります。

チェックポイント
・金額だけでなく、納期・保証内容・サービスの質も見る
・提案内容に不明点があれば、遠慮せず質問・交渉する

■ コツまとめ

コツ1:最小限スタート

メリット:無駄な出費を防げる
注意点:後から買い足す時間的余裕が必要

コツ2:中古・型落ち活用

メリット:大幅なコスト削減
注意点:信頼できる業者選びが重要

コツ3:リースの利用

メリット:資金繰りが楽になる
注意点:長期契約だと割高に

コツ4:補助金活用

メリット:実質負担を減らせる
注意点:申請準備に手間と時間が必要

コツ5:DIY・リユース

メリット:個性も出せて安上がり
注意点:安全面や耐久性に注意

コツ6:相見積もり

メリット:最適な価格で導入可能
注意点:比較時の条件統一が必要

設備費の節約は、開業後の資金繰りや経営の安定性に直結します。
大切なのは、「無理なく、でも質は落とさない」というバランスです。
情報収集とちょっとした工夫で、大きな差が出ることをぜひ覚えておきましょう。

まとめ:適正な設備費で無理なく開業するために

設備費用は飲食店開業において避けて通れない大きな出費ですが、ポイントを押さえることで賢くコストを抑えることができます。
大切なのは、業態に合った設備投資を行い、優先順位を明確にして必要なものを見極めること。

そして、現実的な費用感をもとに無理のない計画を立てることが、飲食店経営の成功へとつながります。

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