閉店後30分で厨房をピカピカに!プロが実践する時短清掃術とタイムスケジュール

経営ノウハウ

飲食店を経営されている方の多くが、営業終了後の厨房片付けに時間がかかってしまうという悩みを抱えています。
特に、スタッフが少ない小規模店舗では、調理や接客で体力を使い切った後に1時間以上もかけて清掃するのは大きな負担です。

疲れが溜まると翌日の仕込みにも影響し、結果的に営業全体の効率が落ちてしまいます。
一方で、同じ規模の飲食店でも閉店後わずか30分で厨房清掃を終わらせているお店があります。
これは、掃除の腕前が特別に優れているわけではありません。

ポイントは、「営業中から汚れをためない動き方」と、「清掃作業を効率的に進める仕組みづくり」にあります。

この記事では、現場のプロが実践している時短清掃術を、初心者の方でもすぐに取り入れられるよう解説します。
さらに、実際に30分で片付けを終えるためのタイムスケジュールも具体的にご紹介します。
少人数経営でも負担なく厨房を清潔に保てる方法を知り、閉店後の時間を短縮してみませんか。

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目次

「汚れをためない」考え方が時短のカギ

閉店後の清掃に時間がかかってしまう一番の原因は、営業中に汚れや洗い物がたまってしまうことです。
例えば、調理器具やボウルを次々と使いっぱなしにしたまま料理を進めると、閉店後には洗い物の山ができ、油汚れは固まり落としにくくなります。

これが1時間以上かかる清掃の原因です。
プロの厨房が短時間で片付くのは、「汚れを溜めない動き方」が徹底されているからです。
以下のポイントを意識するだけで、後片付けの負担が大きく変わります。

器具を使い終わったら即洗浄

包丁やまな板、ボウルは使い終わったらすぐにシンクへ。
水に浸けておくだけでも、後からこびりついた汚れを落とす手間が減ります。

調味料・調理器具は動線上に配置

醤油やソースを頻繁に使うのに遠い場所にあると、移動中に垂れたりこぼれたりして床や調理台が汚れます。
あらかじめ調理ライン上に配置して、動作を最小限にしましょう。

調理台にシートを敷く

揚げ物やソース調理では油やタレが飛び散りやすいため、調理台に使い捨てシートを敷いておくと後で拭き取りが簡単です。

このように、営業中から「汚れが溜まる前に拭く」「使い終わったらすぐ洗う」を繰り返すことで、閉店後の大掃除が必要なくなります。

プロの厨房は、調理しながら同時に洗い、拭き取り、整理する動きを常に行っています。
これを取り入れるだけで、30分清掃の第一歩になります。

仕込み中から始める同時清掃術

閉店後の片付けを短時間で終わらせるためには、営業中だけでなく仕込みの段階から清掃を進めておくことが重要です。

仕込み作業は一度に多くの器具や食材を扱うため、片付けを後回しにすると器具や調理台がすぐに散らかり、汚れも固着してしまいます。

プロの厨房では、仕込み作業を進めながら「同時に洗浄・整理」を行うことで、終わった時にはほとんど片付けが残っていない状態を作ります。
具体的な方法は以下の通りです。

「ながら洗い」を習慣化する

例えば野菜のカットが終わったボウルや包丁は、そのまま置かずに次の作業に移る前にサッと洗ってしまいます。
手がふさがっているときは、少なくとも水に浸けて汚れを浮かせておくと後がラクです。

2槽シンク運用でつけ置きを効率化

仕込み中に使用した器具やバットは、片方のシンクにまとめてつけ置きしておきます。
仕込みの合間や次の食材を準備している間にもう片方のシンクで手洗いすれば、器具が山積みになることを防げます。

2槽シンクをお探しの際はこちら

まな板や包丁は複数用意して交互に使用

1枚のまな板を使い終わるたびに洗って乾かすより、複数枚を用意して順番に使う方が効率的です。
洗って乾燥させる時間を待つ必要がなくなり、作業が途切れません。

仕込み台は作業ごとに拭き取りリセット

肉や魚を扱った後は必ずアルカリ洗剤や除菌スプレーで拭き取り、次の野菜カットに移ります。
これにより交差汚染を防ぎ、後で大掛かりな清掃をする必要がなくなります。

この「同時清掃術」を習慣にすると、仕込みが終わる頃には器具や作業台がほとんど片付いており、閉店後に再度洗い物をする手間が大幅に減ります。
忙しい時間帯に余裕を作るためにも、まずは仕込み中の洗浄・拭き取りをルール化することから始めてみましょう。

洗浄ゾーンの作り方

厨房を短時間で片付けるためには、洗浄作業をスムーズに行える「洗浄ゾーン」を作ることが欠かせません。
洗浄ゾーンとは、調理器具や食器を効率よく洗って乾燥まで完了できるスペースのことで、動線や配置が整っていないと洗い物が滞り、清掃時間が延びてしまいます。

洗浄ゾーンづくりのポイント

シンクを「つけ置き」「手洗い」「仕上げ」の3段階に分ける
1つのシンクだけで洗浄を済ませようとすると、汚れが残りやすく効率も落ちます。

1槽目:汚れ落とし用のつけ置き
2槽目:しっかり洗う手洗い
3槽目:仕上げ用のすすぎ・除菌

というように役割を分けることで、流れ作業でスピーディに洗えます。

食器や器具は用途別にカゴを用意

洗う前から皿・コップ・調理器具などを分けてカゴに入れておくと、後で仕分ける手間が省けます。
これだけで数分の時短になります。

作業動線は「汚れた→洗う→乾かす→収納」の一方通行に

洗浄作業中に何度も行き来するのは非効率です。
汚れた食器をシンク横に置き、洗ってすすいだものは隣の水切りラックや食洗機に入れ、乾いたらそのまま収納に運べる一方通行の動線を確保しましょう。

洗浄機器はできるだけ近くに配置

食洗機や乾燥ラックをシンクから離れた場所に置くと、移動に時間がかかります。
シンク横や下に設置し、洗ったらすぐに投入できるようにしましょう。

排水口・シンクまわりはこまめに掃除

洗浄ゾーン自体が汚れていると、流れ作業が滞り、排水詰まりで時間をロスします。
仕込み中や営業中にこまめにゴミ受けを清掃しておくと、閉店後の大掃除が不要になります。

洗浄ゾーンを整えると、スタッフが複数いても動きが交錯せず、自然に流れるように洗浄が進みます。
結果として洗い物が溜まりにくくなり、閉店後の片付け時間を短縮できます。

清掃を30分で終わらせるタイムスケジュール例

ここまで紹介した「汚れをためない考え方」「仕込み中の同時清掃」「洗浄ゾーンの整備」を実践すると、閉店後の清掃は30分以内で完了できます。
以下は、1~2名で厨房を回している小規模飲食店を想定したタイムスケジュール例です。

0~5分:調理器具の回収とつけ置き

・営業中に使用したフライパン、鍋、ボウルをシンクに集める
・焦げ付きや油汚れの強い器具は、洗剤入りのぬるま湯につけ置き
・ゴミはすぐに袋を交換し、床に落ちた大きな食材カスを拾う

5~15分:洗浄と乾燥作業

・つけ置きしていた器具から順に手洗いまたは食洗機へ投入
・皿・コップ・調理器具をカゴごとに仕分けしながら洗浄
・洗浄が終わったものは水切りラックまたは乾燥機に並べる
・並行して、まな板や包丁など次回仕込みで使う器具は念入りに除菌

15~25分:調理台・機器・床の清掃

・調理台、コンロ周りを除菌スプレーで拭き上げ
・揚げ物や焼き場の油汚れは、ペーパーで大まかに取り除いてから拭く
・業務用冷蔵庫の取っ手や扉、スイッチ類もアルコールで拭く
・床のゴミを回収し、モップ掛けまたは簡易スチームで清掃

25~30分:乾燥・収納・仕上げチェック

・水切りラックの器具や食器が乾いたら、用途ごとに収納
・排水口のゴミ受けを洗い、シンク全体を水で流す
・最後に厨房全体を見回し、拭き残しや器具の出しっぱなしがないか確認

このスケジュールは、営業中に「使った器具をこまめに洗う」「汚れをためない動線」ができていることが前提です。
もし営業中に洗い物を貯めすぎると、同じ作業でも倍以上の時間がかかってしまいます。
ポイントは、片付けの順番を決めて迷わないことです。

スタッフ全員が同じ流れで作業できれば、清掃時間はさらに短縮できます。

プロが使う時短アイテム

厨房の片付けを30分で終わらせるためには、動き方だけでなく「便利な道具の活用」も重要です。
プロの現場では、効率よく汚れを落とし、洗浄や乾燥をスピーディに行うための時短アイテムが多く使われています。

ここでは、特に小規模飲食店でも導入しやすいアイテムを紹介します。

業務用食洗機(スルータイプ・アンダーカウンタータイプ)

手洗いでは数十分かかる洗浄も、業務用食洗機なら数分で完了します。

連続で大量の洗浄ができる「スルータイプ」
狭い厨房でも設置しやすい「アンダーカウンタータイプ」

を使い分けると便利です。

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つけ置き専用バットやコンテナ

鍋やフライパンの頑固な焦げ付きは、直接こすり洗いすると時間がかかります。
つけ置き専用のバットやコンテナを用意しておけば、仕込みや営業中に汚れを浮かせておき、閉店後は軽く洗うだけで済みます。

速乾性マイクロファイバークロス

従来の布巾よりも吸水性が高く、調理台やシンクの拭き上げが一度で済みます。使い捨てではないためコストも抑えられ、何度も絞らなくても水分が取れるため時短になります。

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使い捨てシート・油吸収パッド

揚げ場や焼き場で出る油汚れを、あらかじめ吸収パッドや使い捨てシートで受け止めると、後の清掃が格段にラクになります。
特にフライヤー周りやコンロ下に敷くと効果的です。

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画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: abura.jpg

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除菌スプレーと泡タイプの強力洗剤

スプレー型の除菌剤は拭き取りが早く、泡タイプの洗剤は汚れに密着して時短になります。
プロは仕込み中から頻繁に使い、汚れをためない動きを徹底しています。

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速乾性のある業務用床洗浄モップ

通常のモップでは床が乾くまで時間がかかりますが、業務用の速乾タイプやスチーム式モップなら、短時間で床がきれいに乾きます。
閉店後すぐに床が乾けば、スタッフが最後に滑る危険も減らせます。

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これらのアイテムを組み合わせることで、洗浄・拭き取り・乾燥の工程が大幅に短縮されます。
特に食洗機やマイクロファイバークロスは初期投資以上の時短効果があるため、少人数経営の店舗ほど導入メリットが大きいです。

翌日の仕込みをラクにする「終わり方」

片付けを30分で終わらせることはもちろん重要ですが、プロの厨房では「翌日にどれだけスムーズに仕込みを始められるか」も同じくらい大切です。

閉店後の片付けを単なる「清掃作業」で終わらせず、翌日の仕込み準備まで含めて整えることで、開店前の負担が大幅に軽減されます。

必要な器具を次の作業単位でセットしておく

翌日も必ず使う包丁、まな板、ボウル、バットなどは、洗浄後すぐに定位置に戻すだけでなく、仕込みの順番通りに並べておくと朝の作業がスムーズです。
例えば、最初に野菜をカットするなら、まな板と野菜用包丁を作業台の手前に置いておきます。

食材の一次処理を先に済ませておく

洗浄が終わって時間に余裕がある日は、野菜の皮むきや肉の下味付けなど、衛生的に保管できる範囲で翌日の仕込みの一部を進めておくと効率的です。
冷蔵庫に保存しておけば、翌日はすぐに調理を始められます。

消耗品の補充と点検をセットで行う

調味料やラップ、ペーパー、洗剤、除菌スプレーなどが翌日足りないと、朝から買い出しや補充に追われてしまいます。
閉店後の片付け時に必ず在庫をチェックし、必要な分を補充しておくと無駄なロスタイムを防げます。

ゴミの処理と排水口のメンテナンスを忘れない

翌日の作業効率を下げる大きな原因が「悪臭」と「詰まり」です。
ゴミ袋は必ず閉店時に交換し、排水口のゴミ受けやグリーストラップもできる範囲で洗浄しておくことで、翌朝から快適な状態で作業を始められます。

照明・冷蔵庫まわりの安全チェック

最後に、冷蔵庫や冷凍庫の扉がしっかり閉まっているか、コンロやフライヤーの火元が確実に消えているか、電気のスイッチが切れているかをチェックします。
これにより、食材ロスや安全事故を防げます。

このように、閉店後の片付けを「次の日に向けた準備」として考えることで、翌朝はすぐに仕込みに取りかかることができます。
プロの厨房では、「片付け終わり=次の仕込みが始めやすい状態」をゴールとしているのです。

まとめ

飲食店の閉店後の片付けは、つい長時間になりがちですが、ポイントを押さえて動線や手順を工夫するだけで30分以内に完了することが可能です。

この記事でお伝えしたように、まずは「汚れをためない考え方」を身につけ、仕込み中や調理中からこまめに洗浄・拭き取りを行うことが重要です。

そして、洗浄ゾーンを明確に作り、食器や器具を効率よく回せる環境を整えましょう。
また、プロが現場で使っている時短アイテムを導入すれば、洗浄・拭き上げ・乾燥のスピードが飛躍的に向上します。

さらに、閉店後の片付けを「翌日の仕込み準備」まで含めて考えることで、朝からの作業効率が格段に上がり、スタッフの負担も軽減できます。

この30分清掃術を実践することで、

・閉店後の残業時間を減らし、労働環境を改善できる
・翌日の仕込みがスムーズになり、開店準備のストレスが減る
・厨房が常に清潔に保たれ、衛生管理もしやすくなる

といった効果が期待できます。

少人数で運営している店舗こそ、毎日の片付けに無駄な時間をかけず、「動きながら清掃する」「終わりを翌日の始まりに変える」というプロの考え方を取り入れてみてください。
きっと、今までよりもずっと軽やかに営業を続けられるはずです。

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