焼き鳥をおいしく提供するために、最低限そろえるべき機材はどれ?

経営ノウハウ

焼き鳥は、居酒屋や専門店はもちろん、幅広い飲食店で人気の高い定番メニューです。
美味しい焼き鳥を提供するためには「素材の良さ」や「焼き手の技術」はもちろん大切ですが、実はそれと同じくらい重要なのが厨房機器の選定です。

「どんな焼き台を導入すべきか」「煙対策はどうすればいいのか」といった疑問は、開業を目指す方からよく相談されます。
今回は、飲食店で焼き鳥を提供する際に欠かせない機器をわかりやすくご紹介します。

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目次

焼き鳥調理に必須の機器一覧

焼き台(炭火焼台・ガス焼台)

焼き鳥を焼くための中心となるのが焼き台です。
焼き台の選び方によって、焼き鳥の味や香り、提供スピードが大きく変わります。

炭火焼台

炭火から出る遠赤外線によって肉の中までふっくらと火が通り、外は香ばしく焼き上がります。
炭独特の香りも付与されるため、「本格的な焼き鳥を出したい」と考える店舗には欠かせません。
ただし、火加減の調整に技術が必要で、煙や灰の処理、炭代などのランニングコストも考慮する必要があります。

ガス焼台

ガスの火力は安定しており、スピーディーに焼けるのが特長です。
オペレーションがシンプルになり、人材教育もしやすいため、多店舗展開や回転率を重視する業態でよく使われます。

煙の発生が少ないタイプもあり、都市部やテナント物件でも導入しやすい点がメリットです。

串打ち・仕込み用設備

焼き鳥は「仕込みの精度」で味が変わるといっても過言ではありません。
串打ち作業を効率的に、かつ衛生的に行うための設備が必要です。

串打ち作業台

長時間の作業でも疲れにくいように、少し低めの高さに設定された専用作業台を導入すると効率が上がります。

包丁・まな板・バット

鶏肉用、野菜用、その他と用途ごとに分けて使うことで、食材の交差汚染を防ぎます。
特に鶏肉は食中毒リスクが高いため、衛生管理の徹底が必須です。

業務用冷蔵庫・冷凍庫

新鮮な状態で仕込みを保管するためには欠かせません。串打ち後の肉や野菜を一時保存する場所としても活用します。
容量は客席数に応じて選ぶことが大切です。

仕込み効率化の機器

真空パック機を導入すれば、下味を付けた肉を鮮度よく保存でき、味もしっかり染み込みます。
また、串打ち補助器具を活用することで、初心者でも一定の品質を保ちながら仕込みが可能です。

保温機器(スープウォーマー・保温庫)

ピークタイムに合わせて一度に焼き上げた串を、適温のまま短時間ストックするために使います。
スープウォーマーや保温庫を利用することで、提供までの待ち時間を短縮しつつ、お客様に「焼き立て感」を損なわない温度で料理を出すことができます。

宴会利用やテイクアウト対応がある店舗では、保温機器を導入しておくとオペレーションの安定に直結します。

排煙・換気設備

焼き鳥調理において最も課題となるのが煙の問題です。
特に炭火を使用する場合は大量の煙が出るため、排煙設備は必須となります。

ダクトフード

厨房の上に設置し、煙やにおいを効率的に排出します。
規模や天井の高さによって適切な形状やサイズを選ぶ必要があります。

排煙装置・空気清浄機

テナント物件などで大きなダクト工事が難しい場合は、排煙装置や煙処理機を導入するケースもあります。
油煙を分解するフィルター付きのものを選ぶと安心です。

無煙ロースタータイプ

煙の発生を抑えた焼き台を導入することで、店内環境を快適に保つことができます。
お客様が衣服のにおいを気にせず利用できるため、ファミリー層や女性客の集客にもつながります。

調理補助機器

焼き鳥調理には直接関わらないものの、店舗運営をスムーズにするために欠かせない機器もあります。

業務用冷蔵庫・冷凍庫

食材保存の基本。串打ち後のストックや、仕込み済み食材を保管するのに必須です。

真空パック機

マリネした鶏肉やタレ漬けした食材を真空状態で保存すれば、鮮度保持だけでなく味の浸透も良くなります。
仕込み時間の短縮や廃棄ロスの削減にも役立ちます。

業務用食洗機

串や食器は本数が多く、手洗いでは時間も人手もかかります。食洗機を導入することで、洗浄の効率化と衛生面の強化が可能です。

▶このように、「焼き台」を中心に据えながら、仕込み・保存・提供・環境管理を支える機器を揃えることで、効率的かつ高品質な焼き鳥提供が可能になります。

店舗規模別・おすすめの機器組み合わせ

小規模店舗(10〜20席程度)

客席数が少なく、カウンター中心の小さな店舗では、省スペース・低コスト・オペレーション効率が重視されます。

ガス焼台

コンパクトで火力調整がしやすいガス焼台がおすすめです。
仕込み量がそれほど多くないため、炭の火起こしや灰の処理を省けるガスの方が効率的です。
煙も比較的少なく、狭い店内でも安心です。

小型冷蔵庫・冷凍庫

食材の回転が速い小規模店舗では、大型の冷蔵庫は必要ありません。
省スペースで設置できる小型の業務用冷蔵庫で十分です。

簡易排煙装置

店舗規模に合わせ、ダクト工事を大規模に行わずとも対応できる簡易排煙設備を導入すると安心です。
空気清浄機やフィルター付き排煙機を併用するケースも多いです。

▶小規模店舗では「スリムで扱いやすい機器」を導入し、少人数でも回せる効率的な厨房を作ることがポイントです。

中規模店舗(30〜50席程度)

席数が増える中規模店舗では、焼き鳥の品質と提供スピードを両立させる機器選びが重要になります。

炭火焼台

本格的な炭火焼を導入することで、味の差別化を図れます。
遠赤外線効果で焼き鳥のジューシーさを引き出し、香りも豊かになるため、リピーター獲得につながります。

大型冷蔵庫・冷凍庫

仕込み量も多くなるため、十分な容量を持った冷蔵庫・冷凍庫が必要です。
串打ち済みの食材や宴会用の大量仕込みにも対応できます。

本格的なダクトフード・排煙装置

席数が多い分、営業中は常時複数本の串を焼き続けることになります。
そのため排煙量も大きく、簡易型では追いつきません。
本格的なダクトフードを設置し、快適な店内環境を維持することが必須です。

保温機器(スープウォーマー・保温庫)

宴会や団体利用では、複数本をまとめて提供することが多くなります。
保温機器があることで、焼きたての品質を保ちながら、提供スピードを落とさずに対応できます。

▶中規模店舗では「本格的な味わい+効率的な提供」が鍵になります。
そのため、炭火焼台と排煙設備への投資が成功のポイントです。

テイクアウト中心店舗

持ち帰り専門や、店内飲食よりもテイクアウトを主軸にしている店舗では、スピードと安定性が何よりも大切です。

ガス焼台 or 無煙ロースター

オーダーごとに素早く焼き上げる必要があるため、火力調整が容易なガス焼台が便利です。
煙を抑えたい場合は無煙ロースターを導入すると、近隣環境への影響も減らせます。

保温機器(ホットショーケース・保温庫)

焼き上がった串を一定時間保温できる設備は必須です。
ショーケース型を導入すれば、陳列と保温を兼ねられるため、お客様への訴求力も高まります。

包装資材のストックと作業スペース

テイクアウトでは、パックや袋などの資材を十分に確保することが重要です。
専用の資材置き場や包装作業台を設けることで、オペレーションがスムーズになります。

▶ テイクアウト中心店舗は「焼く → 保温する → 包装する」の流れをいかに効率化するかがポイントです。

まとめ

・小規模店舗は「扱いやすさと省スペース」
・中規模店舗は「本格的な味わいと効率的なオペレーション」
・テイクアウト店舗は「スピードと保温・包装体制」

それぞれの店舗規模によって、最適な機器構成は大きく異なります。
開業前には、客席数や客層、店舗のコンセプトを踏まえて、最適な機器を選定することが成功のカギとなります。

導入前にチェックすべきポイント

消防・保健所の規制確認

焼き鳥店を開業する際にまず確認すべきなのが、消防署や保健所による規制です。

炭火使用の可否

地域や建物の条件によっては、炭火を使用できない場合があります。
特に商業ビルや地下店舗では制限がかかるケースが多いため、事前に必ず確認しましょう。

換気設備の基準

炭火やガスを使用する場合、換気能力や排煙経路について細かい規定があります。
保健所の検査では厨房の衛生管理だけでなく、換気設備の設置状況もチェックされます。

消火設備の設置義務

炭火焼台や大型ガス機器を使用する場合、消火器やスプリンクラーなど、消防法に基づく設備が求められることがあります。

▶法規制に適合していないと、営業許可が下りなかったり、開業後に改善命令を受けたりして余計なコストがかかる恐れがあります。
必ず事前確認を徹底しましょう。

設置スペースと動線の確認

焼き鳥は仕込みから焼成、提供まで流れが明確なメニューです。
そのため、厨房のレイアウトと動線設計が非常に重要になります。

焼き台の位置

焼き台は客席に近い位置に配置されることが多く、ライブ感を演出できます。
ただし、狭い厨房では通路をふさがないよう注意が必要です。

仕込みスペース

串打ち作業は長時間にわたるため、広さと清潔さを確保できる場所が必要です。
調理と仕込みを同じスペースで行う場合は、食材の交差を防ぐ工夫をしましょう。

提供までの流れ

焼き上がった串を一時的に保温 → 提供 → 返却された串や食器を洗浄、という流れがスムーズにできるかを確認してください。
動線が複雑だとスタッフの負担が増え、ピーク時に混乱を招きます。

▶ 実際に営業するイメージをしながら配置を検討することが大切です。

ランニングコストの把握

機器導入の際には初期投資だけでなく、毎月のランニングコストも見積もっておく必要があります。

燃料費

炭を使う場合は炭代、ガスの場合はガス代がかかります。
特に炭は品質によって価格差が大きいため、仕入れ先の安定性も考えておきましょう。

電気代

冷蔵庫や保温機器、排煙設備などは常時稼働するため、電気代も無視できません。

清掃・メンテナンス費用

排煙ダクトやフィルターの清掃には定期的な費用が発生します。
炭火焼台の場合は灰処理や網交換なども必要です。

消耗品費

串、包装資材、洗浄用洗剤などの細かいコストも積み重なるため、見積もりに入れておきましょう。

▶思った以上にランニングコストがかかるのが焼き鳥業態の特徴です。
初期費用だけでなく、月々の支出をシミュレーションしておくことが安心です。

将来的なメニュー展開への対応

焼き鳥専門店であっても、将来的にサイドメニューや季節メニューを増やすことはよくあります。
そのため、汎用性のある機器選びも大切です。

焼き台の汎用性

焼き鳥だけでなく、焼き野菜や魚介類を扱えるタイプの焼き台を選んでおくと、メニューの幅が広がります。

冷蔵庫の容量

開業当初は小さくても、メニューを増やすと保存スペースが不足することがあります。
少し余裕を持たせたサイズを選んでおくと安心です。

調理補助機器

真空パック機や保温庫は、焼き鳥以外のメニューでも活用できます。
仕込みや提供効率を上げるためにも、汎用性のある機器を導入すると無駄になりません。

▶将来的な方向性を考え、「今の規模+α」を見越して機器を選ぶことが、長く安定した経営につながります。

まとめ

焼き鳥用の機器を導入する前には、

・法規制の確認
・厨房レイアウトと動線設計
・ランニングコストの把握
・将来的な展開への対応力

これらを必ずチェックしておくことが大切です。
導入後に「使いにくい」「維持費が想像以上に高い」とならないために、事前の計画とシミュレーションを徹底しましょう。

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まとめ

焼き鳥提供の要は「焼き台」

焼き鳥を提供するうえで中心となるのは、やはり焼き台です。
炭火焼台は香りや味わいで差別化でき、本格的な店舗づくりに適しています。

一方でガス焼台は火力調整が簡単で、スピードや安定性を重視した店舗運営に役立ちます。
どちらを選ぶかは、店舗のコンセプトや立地条件、客層に応じて決めることが大切です。

仕込みから提供までの流れを支える設備

焼き鳥は「仕込み → 保存 → 焼成 → 提供」という流れが明確な料理です。
そのため、串打ち作業台や冷蔵庫、真空パック機などの仕込みを効率化する設備、保温機器や食洗機などの提供や後処理を支える機器をバランス良く揃える必要があります。

この一連の流れがスムーズに回ることで、スタッフの負担軽減やサービス品質の向上につながります。

煙対策と衛生管理は必須条件

焼き鳥店において避けて通れないのが煙と衛生の問題です。
排煙設備を整えることは、店舗環境を快適に保つだけでなく、近隣への配慮や法令遵守にも直結します。
さらに、鶏肉を扱う業態だからこそ、食中毒防止のための衛生管理機器やレイアウト設計も欠かせません。

規模や将来を見越した計画が成功の鍵

小規模店舗・中規模店舗・テイクアウト中心店舗、それぞれに最適な機器構成があります。
開業当初だけでなく、「数年後の店舗展開やメニュー拡大」にも対応できる設備を選んでおくことが、長期的に見てコスト削減や安定経営につながります。

最後に

焼き鳥の美味しさは素材と技術、そして適切な機器の三位一体で生まれます。
どの機器を選ぶかによって、提供できる味やお客様の満足度、さらには店舗運営の効率まで大きく変わります。

開業や新規導入を検討している方は、今回のポイントを参考に、自店舗の規模・コンセプト・将来像に合った機器を選んでいただければと思います。

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