ステーキを最高に美味しく焼くために、厨房には何を揃えるべき?

経営ノウハウ

「ステーキは素材勝負」と思われることが多いですが、実際には厨房機器の選び方が味や焼き加減、さらには提供スピードを大きく左右します。
お客様に安定して美味しいステーキを提供するためには、適切な機器の導入が欠かせません。

ここでは、飲食店でステーキを調理・提供する際に必要となる機器を、調理工程ごとにご紹介します。

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目次

仕込み段階で必要な機器

ステーキを美味しく提供するためには、焼き始める前の仕込みがとても重要です。
肉の保存状態や下処理の精度によって、焼き上がりのジューシーさや柔らかさが大きく変わります。
そのため、仕込みを支える機器を整えておくことが、安定した品質提供の第一歩となります。

冷蔵庫・冷凍庫 ― 肉の品質を守る基本設備

ステーキ用の肉は、ブロック単位で仕入れることが多いため、十分な容量と安定した温度管理ができる冷蔵庫や冷凍庫が必要です。

特に熟成肉を扱う場合には、温度だけでなく湿度の安定も求められます。
庫内の温度変化が少ない機種を選ぶことで、ドリップ(肉汁)の流出を防ぎ、肉の旨みを守ることができます。

真空包装機(真空パック機) ― 保存性と仕込み効率を高める

真空包装機は、肉を空気から遮断することで酸化を防ぎ、鮮度を長く保つことができます。
下味を付けた状態で真空にすれば、味が均一に染み込みやすくなり、仕込みの効率も向上します。

また、低温調理を取り入れる店舗では欠かせない機器です。
真空状態にしてから加熱することで、肉の水分や旨みを逃さずに柔らかく仕上げることができます。

肉カット包丁 ― 均一な厚みに仕上げるために

包丁は肉の仕上がりを左右する重要な道具です。ステーキ用の包丁は切れ味が鋭く、刃こぼれしにくいものを選ぶと良いでしょう。

均一な厚みにカットすることで、焼き加減のブレが少なくなり、提供するステーキの品質が安定します。
さらに、余分な筋や脂を取り除く作業もスムーズに行えます。

ミートスライサー ― 大量仕込みを効率化

仕込み量が多い店舗では、ミートスライサーの導入がおすすめです。
厚みをミリ単位で調整できるため、常に均一な大きさでステーキ肉をカットできます。

人の手では時間がかかる作業も、スライサーを使うことでスピーディーに処理でき、スタッフの負担軽減にもつながります。

作業台・まな板 ― 衛生管理の基本

肉を扱う仕込み工程では、作業台やまな板を「肉専用」として準備することが重要です。
肉専用にすることで、魚や野菜との交差汚染を防ぎ、食中毒のリスクを大幅に下げることができます。
作業台はステンレス製で清掃しやすいものを選ぶと、日々の衛生管理がスムーズになります。

このように、仕込み段階では「保存」「下処理」「衛生管理」の3つが大きなポイントになります。
適切な機器をそろえておくことで、ステーキの仕上がりはもちろん、厨房全体の作業効率と安全性が大きく向上します。

焼成に必要な機器

仕込みを終えた肉を実際に焼き上げる工程は、ステーキの魅力を最大限に引き出す最重要のステップです。
焼き加減の正確さや、外は香ばしく中はジューシーに仕上げる技術は、適切な機器によって支えられます。
ここでは、ステーキを焼成する際に欠かせない機器をご紹介します。

フラットグリドル/鉄板 ― 安定した火力で一度に複数枚を焼く

フラットグリドルや大型の鉄板は、繁忙時間帯に一度に複数枚のステーキを効率よく焼くことができます。
火力が安定しているため、ステーキ表面に均一な焼き色を付けることができ、肉の旨みをしっかり閉じ込められます。

特に鉄板焼きスタイルを演出したい店舗では、お客様の目の前で豪快に焼くパフォーマンス効果も期待できます。

グリル(チャーブロイラー) ― 炭火風の香ばしさを再現

直火の強い火力で焼くグリルやチャーブロイラーは、本格的なステーキ店で人気の機器です。
炭火のような香ばしい香りと美しい焼き目を付けられる点が特徴です。

遠赤外線効果で肉の内部にもしっかり火が通るため、表面は香ばしく、中はジューシーに仕上げられます。
特に肉本来の風味を大切にしたい店舗には欠かせません。

スチームコンベクションオーブン ― 焼き加減の安定と大量調理に便利

ステーキを提供する際、焼き加減を安定させることは非常に重要です。
スチームコンベクションオーブンを活用すれば、ステーキを一度表面だけ焼き固め、その後オーブンで中心温度を調整することで、ミディアムやレアなど希望どおりの焼き加減に仕上げることができます。

また、大量調理が必要な宴会やランチタイムには、スチコンで下焼きしてから鉄板やグリルで仕上げる「二段階調理」によって効率よく提供できます。

IHコンロ・ガスレンジ ― サイドメニューや同時調理をサポート

ステーキを焼きながらソースや付け合わせの野菜を同時に仕上げるためには、IHコンロやガスレンジも必要です。
特にIHは温度管理が正確で、ソースを焦がさず安定した品質で仕上げられます。焼成中のタイミングを逃さず、トータルで料理を仕上げるための強い味方です。

サーモメーター(肉用温度計) ― 焼き加減を数値で管理

焼成機器と併せて導入しておきたいのが、デジタル式の肉用温度計です。
肉の内部温度を正確に測ることで、経験や感覚に頼らずに「レア」「ミディアム」「ウェルダン」を安定して提供できます。

焼きすぎや生焼けを防ぐだけでなく、クレーム防止や品質の均一化にも直結します。
このように、焼成段階では「効率」「香ばしさ」「焼き加減の安定」がポイントになります。

どの機器を選ぶかは、店舗のコンセプトや提供スタイルに直結しますので、「鉄板焼きの迫力を見せたいのか」「高回転で効率を重視したいのか」を基準に選ぶことが成功への近道となります。

提供前の仕上げに必要な機器

ステーキは焼き上げただけで終わりではありません。
提供直前の仕上げによって、見た目の美しさや温度感、香ばしさが大きく変わります。

お客様の前に運ばれる「最後のひと手間」が、満足度を左右するのです。
ここでは、提供前の仕上げに役立つ機器をご紹介します。

サラマンダー(上火焼き機) ― 最後の香ばしさをプラス

サラマンダーは強力な上火を使って表面に焼き色を付ける機器です。
焼き上がったステーキを短時間で加熱することで、肉を乾燥させることなく香ばしさを加えることができます。

さらに、少し冷めてしまった肉を素早く温め直すことも可能です。
繁忙時でも「アツアツ感」を損なわずに提供できるため、レストランや専門店では重宝されます。

ソースパン・IHコンロ ― 味の決め手となるソースを仕上げる

ステーキの印象を大きく左右するのがソースです。
デミグラスソースや赤ワインソースなど、火加減が重要な仕上げは、IHコンロや小型のガスレンジを使うと効率的です。

IHは温度調整が正確で焦げつきを防げるため、特に繊細なソース作りに適しています。
ソースパンを常備し、提供直前に仕上げることで、フレッシュな香りと深い味わいをお客様に届けられます。

保温機器(フードウォーマー・ヒートランプ) ― 提供のタイミングを逃さない

ステーキを複数皿同時に提供する場合、保温機器は欠かせません。
フードウォーマーやヒートランプを使えば、肉やソースを最適な温度で保ちながら提供のタイミングを調整できます。

特に団体客や混雑時には、料理を冷まさずに揃えて出すための強力なサポートになります。

耐熱プレート・ステーキ皿 ― 最後まで熱々を演出

提供用の皿も「仕上げの一部」です。
鉄皿や耐熱性のセラミックプレートを使用することで、肉の温度を保ちながらテーブルに届けられます。

ジュウジュウと音を立てながら運ばれてくるステーキは、味だけでなく視覚や聴覚でもお客様を楽しませます。
耐熱皿を温めておく専用のウォーマーを導入すれば、演出効果と温度保持を両立できます。

サイドメニュー仕上げ用フライヤー ― メインを引き立てる名脇役

ステーキと一緒に提供されるポテトやオニオンリングなどの付け合わせは、仕上げの段階で揚げたてを出すことが理想です。

小型フライヤーを備えておけば、メイン料理と同時にサイドメニューを仕上げられ、食感や温度のバランスを崩さずに提供できます。
ステーキ単体ではなく「一皿の完成度」を高めるための重要な要素です。

このように、提供前の仕上げ段階では「温度を維持する」「香ばしさを加える」「全体の完成度を高める」の3つが大切なポイントです。

お客様が口にする瞬間の感動を演出するために、仕上げの機器にもこだわることで、ステーキの価値を一段と高めることができます。

提供スタイルに合わせた追加機器

ステーキを提供する方法は、店舗のコンセプトや客層によって大きく異なります。
高級感を重視するのか、回転率を優先するのか、ファミリー層をターゲットにするのかによって、必要となる追加機器は変わってきます。

ここでは、提供スタイルごとに役立つ機器を具体的にご紹介します。

肉温度計(デジタルスティック温度計) ― 焼き加減を安定させる必須アイテム

ステーキの焼き加減はお客様の満足度を大きく左右します。
「レア」「ミディアム」「ウェルダン」といった希望を正確に再現するためには、肉の内部温度を数値で確認できる温度計が欠かせません。

特にスタッフの経験値に差がある店舗では、感覚に頼らず安定した品質を提供できるため、クレーム防止にもつながります。

耐熱皿・ステーキ皿 ― 演出と温度保持を両立

ステーキは「熱々で提供すること」が大切です。
鉄皿や耐熱セラミックのプレートを使えば、テーブルに届いた瞬間もジュウジュウと音を立てながら提供できます。

これはお客様の視覚や聴覚にも訴える強力な演出効果となり、満足度を高めます。
さらに、皿を温めておく専用のウォーマーを導入すると、忙しい時間帯でも安定して熱々の状態を維持できます。

付け合わせ用フライヤー ― メインを引き立てるサイドメニュー

ステーキと一緒に提供されるフライドポテトやオニオンリング、ガーリックチップなどは、揚げたてで出すことが理想です。
小型フライヤーを導入すれば、ステーキの焼き上げと同時進行でサイドメニューを仕上げられます。

これにより、一皿としての完成度が高まり、料理全体の印象をぐっと引き上げることができます。

トッピング・盛り付け用機器 ― 多彩なバリエーションに対応

お店によっては、ステーキにバターやハーブ、チーズをトッピングするスタイルを採用することもあります。
その際には、小型のIHコンロやバーナー、または耐熱皿を活用して仕上げると、見た目にも香りにもインパクトが出ます。

ファミリー層や女性客をターゲットにする店舗では、こうした演出で「選ぶ楽しさ」を提供することができます。

ドリンク・サラダ用機器 ― セットメニューをスムーズに提供

ステーキをメインに据えるお店では、サラダやスープ、ドリンクをセットにすることが一般的です。
そのため、サラダスピナーや冷水機、ドリンクディスペンサーなども役立ちます。
特にランチ営業では、スピーディーにセット提供できる環境を整えることで、回転率を大幅に向上できます。

このように、提供スタイルに合わせた機器選びは「お客様の体験」を左右します。
高級感を打ち出したいなら演出性の高い耐熱皿やバーナー、効率を重視するなら小型フライヤーやディスペンサーが効果的です。

店舗の方向性を明確にしたうえで、追加機器を戦略的に取り入れることが、売上アップと顧客満足度向上につながります。

衛生・効率を支える裏方機器

ステーキ店では、焼き上げる機器や仕上げ機器だけでなく、衛生管理や作業効率を支える裏方機器も欠かせません。
これらは直接お客様の目には触れませんが、品質の安定やスタッフの作業負担軽減に直結する重要な存在です。

業務用食器洗浄機 ― 高温洗浄で衛生と効率を両立

ステーキ皿やカトラリー、ソースパンなどの食器類はピークタイムに大量に出ます。
業務用の食器洗浄機を導入すれば、手洗いよりも短時間で高温洗浄が可能となり、衛生的に清潔な状態を保てます。
特にランチやディナータイムの連続提供では、作業効率の大幅な向上につながります。

冷蔵・冷凍ストッカー ― 食材の鮮度を維持

ステーキ用の肉はもちろん、ソースや付け合わせの野菜、調味料などを適切に保管するために、容量に応じた冷蔵・冷凍ストッカーが必要です。
温度管理が安定している機種を選ぶことで、肉のドリップや酸化を防ぎ、仕込み時の鮮度を維持できます。

作業台・シンク ― 衛生的な作業環境の基本

ステンレス製の作業台やシンクは、肉の下処理やソース仕込みなどに欠かせません。
作業台は耐久性が高く、清掃も容易なため、日々の衛生管理がスムーズに行えます。
シンクは複数槽タイプを選ぶと、「洗う・すすぐ・消毒する」の作業を分けて効率的に衛生管理を行えます。

廃棄物処理機器 ― 安全で清潔な厨房を維持

ステーキ店では、脂や筋、トリミングした余分な肉などの廃棄物が多く発生します。
廃棄物処理機器やゴミステーションを整備しておくことで、においや衛生リスクを最小限に抑え、厨房を清潔に保つことができます。

スタッキングラック・ワゴン ― 作業効率を向上

焼き上げたステーキやソース、付け合わせの皿を一時的に保管したり、提供の順番を管理したりするために、ステンレス製のワゴンやスタッキングラックが便利です。
忙しい時間帯でも、スタッフが効率よく皿を運搬・整理でき、提供スピードの向上に寄与します。

このように、裏方機器は「衛生の維持」と「作業効率の改善」という二つの側面で、ステーキ店の営業を支える重要な要素です。
適切な機器を導入することで、厨房全体の安全性と品質が安定し、お客様に常に高水準のステーキを提供できます。

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まとめ ― 「ステーキの質は機器選びで決まる」

機器選びが味とサービスを左右する

ステーキ店では、どれだけ良質な肉を仕入れても、焼成機器や仕上げ機器が不十分であれば本来の美味しさを最大限に引き出すことはできません。

鉄板やグリルの火力、冷蔵・冷凍機器の温度管理、そして仕上げに使うヒートランプなどは、すべて料理の完成度に直結いたします。

衛生管理と効率化も重要な要素

また、提供する料理の質を安定させるためには、表に見える調理機器だけでなく、裏方を支える洗浄機器や保管機器も欠かせません。
衛生面を整え、調理効率を高めることで、結果的にお客様に提供する料理の質とスピードが向上いたします。

投資と長期的な視点

機器は決して安いものではありませんが、長期的に見れば「調理の安定」「人件費削減」「リピート率向上」といった大きなリターンにつながります。
最初にしっかりと選定することが、安定経営の第一歩となります。

総括

つまり、ステーキの美味しさとお店の評価は、調理技術だけではなく「どの機器を選び、どう使いこなすか」によって決まるといっても過言ではありません。
お客様の満足度を最大化するためにも、機器選びは慎重に行う必要があります。

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