飲食店を経営するうえで、「仕込み」の時間は想像以上に大きなウエイトを占めています。
仕込みがスムーズに進めば調理に余裕が生まれ、結果的に提供スピードも安定します。
逆に仕込みに時間がかかれば、人件費が増えるだけでなく、ピーク時のオペレーションにも支障をきたしてしまいます。
特にスペースが限られる小さな厨房では、「仕込み場の配置」がそのまま利益を左右すると言っても過言ではありません。
今回は、小規模店舗でも実践できる効率的な仕込み場づくりについてご紹介します。

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目次
小さな厨房でありがちな「仕込み場の失敗例」

作業台がバラバラで動線が乱れてしまう
小さな厨房では、スペースを埋めるように作業台を配置してしまうケースが多いです。
その結果、仕込み作業のたびに「洗う場所」「切る場所」「仕分ける場所」を行ったり来たりすることになり、無駄な移動が増えてしまいます。
特に仕込み量が多い開店前は、この移動が積み重なって時間と体力を大きく消耗してしまいます。
シンクと作業スペースが離れている
仕込みの基本動作は「洗う → 切る → 仕分ける」です。
しかしシンクと作業台が離れていると、洗った食材を持って移動する必要があり、床に水滴が落ちて滑りやすくなる危険も伴います。
また、移動のたびに調理器具や食材とぶつかる可能性があり、作業効率だけでなく安全性や衛生面にも悪影響を与えてしまいます。
包丁やまな板の置き場が定まっていない
包丁やまな板を「とりあえず空いた場所に置く」習慣があると、いざ使うときに探し回ることになります。
仕込み中に毎回数十秒探すだけでも、積み重なれば大きなロスになります。
また、他の食材や調理器具と混ざって置かれることで、交差汚染のリスクも高まります。
効率と衛生管理の両面から、定位置の確保が重要です。
下処理中の食材と完成品が混在している
限られたスペースだからといって、下処理中の生鮮食材と、仕込みが完了した食材を同じテーブルに置いてしまうと、見た目も整理されず、ごちゃごちゃした印象になりがちです。
さらに、未加熱の食材と仕上がったものが近い位置にあることで、食中毒などのリスクが高まります。
仕込み段階での衛生トラブルは、お客様の信頼を失う大きな原因になりかねません。
食材や調味料が収納不足であふれている
収納が足りない厨房では、仕込みに必要な食材や調味料が通路や作業台に置かれてしまい、動線をふさいでしまうことがあります。
必要な調味料を取り出すのにたった数歩でも歩かなければならないだけで、仕込み作業は非効率になります。
結果として「探す時間」「取りに行く時間」が積み重なり、仕込み全体のスピードを遅らせてしまいます。
効率を上げる「仕込み場配置の基本ルール」

一方向の導線を意識する
仕込み作業の基本は 「洗う → 切る → 下ごしらえ → 仕分け・収納」 という流れです。
この順番が逆流すると、同じ動作を繰り返したり、移動が増えたりしてしまいます。
シンクの隣に作業台を置き、その横に調理器具や仕込み済み食材の置き場を作ることで、一方向に流れるスムーズな動線ができます。
無駄な歩数が減るだけでなく、スタッフ同士の動きがぶつかることも減り、厨房全体の効率が高まります。
作業台の高さと奥行きを揃える
作業台の高さや奥行きがバラバラだと、仕込み中にバットやまな板をスライドして移動させることができず、一度持ち上げる動作が必要になります。
この「持ち上げる」「置く」という小さな動作の積み重ねが、仕込み時間のロスになります。
高さを揃えた作業台を横並びに配置すれば、まな板やバットを滑らせながら次の工程に渡すことができ、作業がスムーズになります。
小さな工夫ですが、日々の仕込みを大きく効率化してくれます。
包丁・まな板は“手が届く定位置”に置く
仕込みで最も多く使う道具は包丁とまな板です。
これらが見つからないと、それだけで仕込みがストップしてしまいます。
専用のスタンドやラックを導入して、いつでも手が届く位置に配置しておくことが大切です。
作業ごとに道具を探す必要がなくなり、スタッフ間でも「どこに置くか」が共通認識になるため、厨房内の混乱を防げます。衛生管理の観点でも、定位置の管理は非常に有効です。
仕込み動作を「3歩以内」で完結させる
効率的な仕込み場を考えるときは、「立ち位置を変えずに3動作できる」ことを目標にすると良いです。
例えば、正面に作業台、右手にシンク、左手に収納棚があれば、振り返ることなく洗浄・カット・仕分けができます。
スタッフが一人で仕込みを担当する時間帯でも、体力の消耗を抑えながらスピーディに作業を進められます。
清掃しやすい配置を意識する
仕込み効率を高めるには、日々の清掃も重要なポイントです。
作業台やシンクの隙間に食材くずが入り込むと、掃除が大変になり、結果的に作業効率も下がります。
できるだけ壁にぴったりと設置できる作業台を選んだり、キャスター付きのワゴンや台を導入したりして移動しやすくすることで、清掃性が向上します。
常に清潔な状態を保てれば、仕込み場の快適性と安全性が自然に高まります。
▶ このように、「一方向の導線」「高さを揃えた作業台」「道具の定位置化」「3歩以内で完結する配置」「清掃のしやすさ」を意識することで、小さな厨房でも驚くほど効率的な仕込み場をつくることができます。
テンポスで揃う!仕込み効率化アイテム紹介
ステンレス作業台 ― 高さを揃えて効率的な流れをつくる
テンポスのステンレス作業台は、幅・奥行・高さが豊富なサイズ展開で、小さな厨房にもぴったりです。
例えば「テンポスオリジナルステンレス作業台TBWT-124」は組み立ても簡単で、高さ800mmで統一すれば、まな板やバットを滑らせながら流れるように作業できます。
効率だけでなく耐久性や清掃のしやすさも◎です。
TBWT-124 【テンポスオリジナル】ステンレス作業台 幅1200×奥行450×高さ800mm【業務用/新品】【送料無料】

シンク付き作業台 ― 洗う→下ごしらえまで一連で完結
シンクと作業スペースが一体化したこのタイプは、洗浄から切る動作まで移動が不要で済むため、効率と安全性を同時にアップさせます。
移動による水滴での滑りやすさも軽減でき、スタッフの負担軽減にもつながります。
BSM2-126LH/BSM2-126LNH【マルゼン】二槽水切付シンク 幅1200×奥行600×高さ850mm【業務用/新品】【送料無料】

包丁スタンド・まな板立て ― 道具の定位置化で時短と衛生を両立
包丁やまな板は毎回探すことで仕込み時間のロスに。
ステンレス製の「まな板スタンド」や「包丁差し」で定位置管理をすれば、誰が使っても迷わず取り出せます。
衛生面でも、縦置き収納は乾燥が早く安心です。
まな板 18-8 包丁まな板スタンド DP-1079/業務用/新品

バット・ざる・番重 ― 下ごしらえばっちりの必需品
仕込みで食材を置いたり、水切りしたり、下味をつけたり…と手間が多い工程をスムーズに進めるには、ステンレス製のバットやざる、番重がとても便利です。
重ねて収納できるので、限られたスペースの厨房にも最適です。
EBM 18-8 PROミキシングボール 33cm/業務用/新品

【TKG】18-8 水切バット 21枚取 /9-0135-0814/業務用/新品/小物送料対象商品

サンコー 中型 番重/業務用/新品/小物送料対象商品

キャスター付きワゴン ― 運搬と多目的作業台に
重たい食材や複数のバットを移動させるのはスタッフの負担になりがちです。
キャスター付きワゴンを仕込み場に取り入れれば、スムーズな運搬ができるだけでなく、仕込み後は清掃用具や乾燥器具の置き場所としても大活躍します。
【業務用/新品】ニッセイ 折りたたみ式ステンレスワゴン【3段】KEAM-3(耐荷重30kg/段)幅763×奥行505×高さ958(mm)/1台に付き送料2,200円

冷蔵庫用保存コンテナ ― 整理された保管でロス防止
仕込み後の食材は保存スペースが限られると羅列されがちですが、透明タイプの保存容器を使うと中身が一目でわかり、在庫管理が楽になります。
テンポスの容器は積み重ね可能で、冷蔵庫の奥行や棚をスッキリ使えるのがうれしいです。
RC-83 レンジコンテナ 小/業務用/新品/小物送料対象商品

まとめ:効率・衛生・収納すべて叶えるテンポスのアイテムたち
▶作業台でスムーズな「流れる動線」を作り、仕込み時間を削減
▶一体型シンクで作業のムダを減らし、安全性も確保
▶定位置収納で探すロスをゼロにし、衛生管理も簡単に
▶汎用グッズ(バット・ざるなど)で作業工程を整理整頓
▶移動可能ワゴンで運搬効率&片付け効率も一気に向上
▶保存容器で食材管理の質を高め、ロスを防ぐ
こうしたアイテムを使いこなすことで、仕込みの効率化・スタッフの負担軽減・安全衛生・省スペース化といった成果が、一貫して得られます。
ぜひテンポスのラインナップから最適なアイテムを選び、仕込み場の改善を実践してください。
実際に配置するときに工夫したいポイント

「一方向の流れ」を意識する
仕込み場は、洗浄 → カット → 下処理 → 仕分け → 保管という流れで進めるのが理想です。
これを逆流させないことが効率化の大前提です。
たとえば、シンクのすぐ隣に作業台を置き、その先にバットや保存容器を並べることで、作業の順序が自然と決まります。
行き戻りする動きがなくなり、仕込み時間の短縮につながります。
スペースに合わせた「高さ・幅の統一」
作業台の高さがバラバラだと、カットした食材を横にスライドさせたり、重たいバットを移動させたりするときに無駄な力が必要になります。
テンポスで扱うステンレス作業台のように高さ800mm前後で揃えると、水平移動がスムーズになり、腰や肩への負担も軽減できます。
また、幅を揃えておけば複数人での同時作業もスムーズに行えます。
「定位置収納」で探さない環境をつくる
包丁やまな板、調味料や調理器具は、どこに置くかを決めることが効率化の近道です。
作業台の下にまな板立てを設置したり、壁際に包丁スタンドを置いたりすると、誰でもすぐに取り出せます。
さらに、収納場所を定めることで「使いっぱなし」が減り、仕込み後の片付け時間も短縮できます。
動線を「人」ではなく「食材」に合わせる
仕込み場では、人が移動するよりも食材や器具が移動する方が効率的です。
キャスター付きワゴンを導入すれば、バットやコンテナをまとめて移動でき、調理人が動き回らなくても済みます。
結果として、厨房内の渋滞や事故のリスクも軽減できます。
「清掃のしやすさ」を考えた配置
仕込み場は常に水や食材カスが落ちやすい場所です。
清掃しにくい隙間や、機器の裏にゴミが溜まりやすい配置は、衛生的にも良くありません。
作業台やシンクは壁から少し離して配置すると、モップや掃除機が入りやすく、日常清掃が楽になります。
さらに、キャスター付きの台を選ぶと、動かして大掃除ができるため、食中毒リスクを減らす工夫にもつながります。
「仕込みと調理の境界」を意識する
小規模な厨房では、仕込みスペースと調理スペースが混ざりがちです。
しかし、仕込み場の火口に近い機器を置くと、熱や油はねが発生して危険です。
仕込み場と調理場のエリアを明確に分けることで、安全性の確保と作業効率の向上を同時に実現できます。
▶仕込み場の配置は、単に「物を置く」ことではなく、流れ・高さ・収納・動線・清掃・安全を考えたうえで整えることが大切です。
これらのポイントを意識すれば、小さな厨房でも驚くほど効率よく仕込み作業を進められるようになります。
まとめ ― 「仕込み場」は“稼ぐ厨房”の心臓部
仕込みの効率化は「売上と利益」に直結します
飲食店の多くは、仕込みに思った以上の時間と人手を割いています。
もし仕込みが非効率であれば、その分スタッフの労働時間が増え、人件費がかさみます。
さらに、仕込みが遅れることで営業中に調理が追いつかず、提供スピードや品質が落ち、売上機会を逃してしまうこともあります。
つまり、仕込み場の効率化は利益を守るための最重要ポイントなのです。
厨房の中でも仕込み場は“心臓部”
仕込み場は、営業中のスムーズな調理を支える「心臓部」です。
ここがしっかり整っていれば、仕込み済みの食材を効率よく使うことができ、調理場はリズムよく回ります。
逆に、仕込み場が散らかっていたり、動線が悪かったりすると、調理場全体の効率まで落ちてしまいます。
小さな厨房であればあるほど、この「心臓部の強さ」が営業全体のパフォーマンスを左右します。
配置と道具選びで“小さな厨房”も大きく変わる
「厨房が狭いから仕方ない」と諦める必要はありません。
実際には、配置の工夫と道具選びで小さな厨房でも十分に効率的な仕込み環境をつくることが可能です。
たとえば、高さを揃えた作業台や、定位置を決められる収納器具を導入するだけで、驚くほど作業がスムーズになります。
テンポスには、省スペースで活用できるアイテムが豊富に揃っているため、狭い厨房ほど導入効果を実感しやすいのです。
衛生と安全も仕込み場から始まる
仕込み場は、食材が一番多く扱われる場所でもあります。
そのため、清掃のしやすさや衛生的な収納を意識した配置が欠かせません。
また、火口やフライヤーと仕込み場を明確に分けることで、事故や怪我のリスクも軽減できます。
効率だけでなく、衛生・安全の観点からも仕込み場は「心臓部」といえるのです。
今すぐ見直す価値がある「投資」
仕込み場の改善は、一度整えれば長期間にわたって効果を発揮します。
作業効率が上がれば、人件費削減や売上向上につながり、初期投資はすぐに回収できるケースが多いです。
テンポスで揃う作業台・収納器具・ワゴンなどは、まさに「未来の売上を支える投資」といえるでしょう。
▶ 小さな厨房こそ、「仕込み場」を工夫することが最大の差別化になります。
ぜひ仕込み場を“心臓部”として整備し、効率的で稼げる厨房を実現してください。
テンポスでは、これから開業を目指す方、飲食店の経営についてお悩みの方に向けてさまざまな情報を発信しています。
是非ご活用ください。
業務用調理機器や小物、食器から家具に至るまで、多数取り揃えております。
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