飲食店を経営されている皆さまにとって、「閉店」は決して軽い決断ではないはずです。愛情を注いだお店を手放すという現実に向き合うのは、体力的にも精神的にも大きな負担となります。しかし、もしその「閉店」が、次に進むためのステップに変えられるとしたらどうでしょうか。
本記事では、飲食店を閉店する際に有効な手段として注目されている「居抜き物件の売却」について詳しく解説します。店舗を「売る」ことで得られるメリットや、売却までの流れ、さらにはプロによるサポートの重要性についてもお伝えしていきます。
目次
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株式会社テンポスフィナンシャルトラストでは、専門スタッフがサポートいたします。
なぜ「居抜き売却」がおすすめなのか?
閉店する際、多くの飲食店オーナー様が頭を悩ませるのが、内装や設備の処分です。厨房機器、什器備品、内装工事…数百万円から数千万円を投じた店舗を解体するのは、経済的にも心理的にも大きな損失です。
そこで注目されているのが「居抜き物件」としての売却です。居抜き売却とは、内装や設備をそのままの状態で次の借主に引き継ぐ形で店舗を売却する方法です。
飲食店としてすぐに営業できる状態で引き渡せるため、当社の現場でも非常に人気が高く、実際に「居抜きでなければ出店しない」と明言する開業希望者も多数います。初期投資を大幅に抑えられる点が特に評価されており、居抜き物件の需要は年々高まりを見せています。
居抜き物件売却のメリット
解体費用を抑えられる
通常、賃貸契約には「原状回復義務」があるため、退去時には店舗をスケルトン(内装や設備をすべて撤去した状態)に戻す必要があります。しかし、居抜きで次の借主がスムーズに決まれば、この原状回復が免除されるケースも多く、撤去費用などの余分なコストを大幅に抑えることが可能です。
さらに、内装解体や設備撤去の業者を選定・手配する必要もなくなるため、精神的・時間的な負担も軽減されます。繁忙期の中でも短期間で閉店・引き渡しを完了できるのは、オーナー様にとって大きなメリットです。
売却益が得られる
厨房機器や内装設備に資産価値がある場合、それらをセットにして「店舗ごと売却」することで、現金を手に入れることが可能です。閉店後に何も残らないという状況を避け、次の挑戦への資金に充てることができます。
個別に厨房機器を売却するより手間はかかりますが、ばら売りに比べてトータルの売却益が大きくなる傾向にあります。まとまった形での引き渡しは、買い手にとってもメリットが大きいため、好条件での売却が実現しやすいのです。
次の借主が早く見つかる
近年、開業希望者の約7割が居抜き物件を希望しているとも言われています。飲食店の出店には大きな初期投資が必要なため、既存設備が使える居抜き物件のニーズは高く、比較的スムーズに借り手が見つかる傾向にあります。
居抜き売却の流れ

① 事前相談・査定
まずは、不動産会社や専門のサポート企業に相談しましょう。店舗の立地や状態、設備の内容などを確認し、売却可能性や価格の目安を提示してもらいます。
② 媒体への掲載・集客
物件情報を不動産ポータルサイトや業界専用サイト(例:飲食店ドットコムなど)に掲載。ターゲットとなる買い手(借り手)を集めるためのプロモーションを行います。
③ 内見対応・交渉
興味を持った出店希望者に対して、物件の内見を案内します。内装の状態、厨房設備の使用年数、引き渡し条件などを説明し、交渉を進めます。
④ 契約締結・引き渡し
売却金額や条件がまとまったら、契約を締結します。賃貸借契約の引き継ぎ手続きや、不動産オーナーとの調整も発生するため、専門のサポートがあるとスムーズです。
飲食店オーナーをサポートするプロの存在
居抜き物件の売却は専門性が高く、個人で行うにはハードルがあります。そこで重要なのが、飲食店向けの店舗売却サポートを行う専門会社の存在です。
当社では、年間15,000件以上の飲食店閉店情報にアクセス可能なネットワークを活かし、豊富なデータと実績に基づいたマッチングを行っています。さらに、ファイナンスやM&Aに関する事業も手がけており、居抜き部分を当社が丸ごと買い上げる、会社や事業を売却・事業承継をマッチング等 様々な提案も可能です。
店舗を「売る」という選択で、次の一歩へ
閉店は、決して失敗ではありません。むしろ、ひとつの挑戦をやりきった証であり、次へのステップと捉えるべきです。
居抜きで店舗を売却することによって、これまで築いてきたものを次の誰かに引き継ぐことができる。それは、オーナーとしての誇りを保ちつつ、未来へ進むための“前向きな出口”とも言えるのではないでしょうか。
まとめ:こんな方におすすめです
- 閉店を考えているが、できるだけ損失を抑えたい
- 厨房機器や内装にまだ価値がある
- 次の挑戦のために資金を少しでも得たい
- 自分で交渉するのは難しく、信頼できるサポートがほしい
どれかひとつでも当てはまる方は、ぜひ「居抜き売却」という選択肢を視野に入れてみてください。
店舗と想いを未来へつなぐサポートを、私たちテンポスフィナンシャルトラストが全力で行います。
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