鍋といっても色々ある!調理用鍋の種類を知ろう~素材編~

厨房づくり

飲食店を経営されている皆様、日々の業務お疲れ様です。
さて、皆様は「鍋」と聞いて、どのようなものを思い浮かべるでしょうか?

冬の定番である鍋料理、ラーメンなどの麺類、煮物など、さまざまな料理に鍋は欠かせません。
しかし、鍋には多種多様な種類があり、それぞれに適した用途や素材があります。

今回は、飲食店で使用する調理用鍋の種類についてご紹介します。
鍋の種類を知り、用途に応じて適切な鍋を選ぶことで、より効率的に、そして美味しく調理することができるでしょう。

今回は、素材に焦点を当て、飲食店で使用される代表的な鍋の種類と、それぞれの使用例について詳しく解説していきます。

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鍋の種類

調理用鍋は、素材、形状、機能などによって、大きく以下の種類に分けられます。

素材による分類

ステンレス鍋

耐久性、耐食性に優れ、幅広い用途に使用可能

アルミ鍋

熱伝導率が高く、短時間で調理可能

銅鍋

熱伝導率が非常に高く、繊細な温度調節が可能

鉄鍋

蓄熱性が高く、炒め物や揚げ物に適している

土鍋

保温性が高く、煮込み料理や鍋料理に最適

形状による分類

両手鍋

煮込み料理やスープなど、幅広い用途に使用可能

片手鍋

ソース作りや少量の調理に便利

寸胴鍋

大量のスープや煮込み料理に適している

雪平鍋

熱伝導率が高く、麺類や煮物などに使用される

圧力鍋

普通の鍋より早く調理可能

機能による分類

IH対応鍋

IHクッキングヒーターで使用可能

多層鍋

異なる素材を重ね合わせ、熱効率を高めた鍋

無水鍋

食材の水分を利用し、少ない水分で調理可能

鍋の特徴やメリットデメリットをご紹介

素材による分類

ステンレス鍋

ステンレス鍋は、その耐久性と汎用性の高さから、プロの料理人から一般家庭まで幅広く愛用されています。ステンレス鋼は、鉄にクロムやニッケルなどを加えた合金であり、錆びにくく、耐食性に優れているのが特徴です。

ステンレス鍋のメリット

耐久性と耐食性:ステンレスは非常に丈夫で、傷やへこみがつきにくいため、長く使用できます。
また、酸やアルカリにも強いため、さまざまな食材に対応できます。
衛生性:表面が滑らかで汚れが落ちやすく、雑菌が繁殖しにくいので、衛生的に使用できます。
多様な熱源に対応:ガス火、IHクッキングヒーター、電気コンロなど、ほとんどの熱源で使用できます。
美しい外観 :ステンレス特有の光沢があり、デザイン性の高い製品も豊富です。
保温性が高い:ステンレスは一度温まると冷めにくいので、煮込み料理などに適しています。

ステンレス鍋のデメリット

熱伝導率:アルミや銅に比べると熱伝導率が低いため、食材に均一に熱が伝わるまでに時間がかかる場合があります。
焦げ付き:熱伝導率の低さから、火加減によっては焦げ付きやすい場合があります。
価格:他の素材の鍋に比べると、比較的高価な製品が多いです。

ステンレス鍋を選ぶ際のポイント

素材:ステンレスの種類によって、耐食性や耐久性が異なります。一般的には、「18-8ステンレス」や「18-10ステンレス」などが高品質とされています。
厚み: 鍋の厚みによって、熱伝導率や保温性が異なります。厚みのある鍋は、熱が均一に伝わりやすく、焦げ付きにくいのが特徴です。
構造: 多層構造の鍋は、異なる素材を組み合わせることで、熱伝導率や保温性を高めています。
形状:用途に合わせて、両手鍋、片手鍋、寸胴鍋など、最適な形状を選びましょう。
IH対応: IHクッキングヒーターで使用する場合は、IH対応の鍋を選びましょう。

ステンレス鍋のお手入れ方法

・使用後は、中性洗剤とスポンジで洗い、水気を拭き取ります。
・焦げ付きがひどい場合は、重曹水で煮沸すると、汚れが落ちやすくなります。
・ステンレス専用のクリーナーを使用すると、美しい光沢を保つことができます。

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アルミ鍋

アルミ鍋は、その優れた熱伝導性と軽量性から、プロの料理人から一般家庭まで幅広く使用されています。
アルミニウムは、熱伝導率が非常に高く、短時間で鍋全体に熱を伝えることができるため、素早く調理したい場合に最適です。

アルミ鍋のメリット

優れた熱伝導性:アルミは熱伝導率が非常に高く、鍋全体に素早く均一に熱が伝わります。そのため、短時間で調理でき、温度調節も容易です。
軽量性:アルミは非常に軽い素材なので、扱いやすく、調理やお手入れが楽に行えます。
価格:他の素材の鍋に比べて、比較的安価な製品が多いです。
多様な形状:さまざまな形状の製品があり、用途に合わせて選ぶことができます。

アルミ鍋のデメリット

耐食性:アルミは酸やアルカリに弱く、腐食しやすい性質があります。そのため、酢やレモン汁などの酸性の食材や、重曹などのアルカリ性の洗剤の使用は避けましょう。
耐久性:ステンレスや鉄に比べると、傷やへこみがつきやすいです。
IH非対応:アルミ鍋は、基本的にIHクッキングヒーターでは使用できません。IH対応の製品を選ぶ必要があります。
焦げ付き:熱伝導率が高いゆえに、火加減が難しいと焦げ付きやすいです。

アルミ鍋を選ぶ際のポイント

用途:煮物、麺類、汁物など、用途に合わせて最適な形状を選びましょう。
厚み:厚みのある鍋は、熱が均一に伝わりやすく、焦げ付きにくいのが特徴です。
表面加工:アルマイト加工やフッ素樹脂加工が施された製品は、耐食性や焦げ付き防止効果が高まります。
IH対応:IHクッキングヒーターで使用する場合は、IH対応の製品を選びましょう。

アルミ鍋のお手入れ方法

中性洗剤を使用:酸性やアルカリ性の洗剤は避け、中性洗剤を使用しましょう。
柔らかいスポンジを使用:傷つきやすいので、柔らかいスポンジで優しく洗いましょう。
水気を拭き取る:洗い終わったら、水気をよく拭き取り、乾燥させてください。
黒ずみ対策:アルミ鍋は黒ずみやすいので、レモンやリンゴの皮などを煮ると黒ずみが取れます。

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銅鍋

銅鍋は、優れた熱伝導性と美しい外観から、プロの料理人に愛用される調理器具です。
銅は、金属の中でも非常に熱伝導率が高く、鍋全体に均一に熱が伝わるため、繊細な温度調節が必要な料理に最適です。

銅鍋のメリット

優れた熱伝導性:銅は、熱伝導率が非常に高く、鍋全体に素早く均一に熱が伝わります。そのため、微妙な温度調節が可能で、焦げ付きや煮ムラを防ぎます。
美しい外観:銅特有の美しい光沢があり、使い込むほどに風合いが増します。
抗菌作用:銅には抗菌作用があり、衛生的に使用できます。
熱保有率:一度温まると冷めにくいので、煮込み料理などに適しています。

銅鍋のデメリット

価格:他の素材の鍋に比べて、比較的高価な製品が多いです。
手入れ:酸化しやすく、変色しやすいので、こまめな手入れが必要です。
酸やアルカリに弱い:酸やアルカリ性の食材や洗剤を使用すると、変色や腐食の原因になります。
IH非対応:基本的にIHクッキングヒーターでは使用できません。

銅鍋を選ぶ際のポイント

用途:卵焼き、ジャム作り、ソース作りなど、用途に合わせて最適な形状を選びましょう。
厚み:厚みのある鍋は、熱が均一に伝わりやすく、温度変化が少ないのが特徴です。
内側の加工:内側に錫(すず)メッキやニッケルメッキが施された製品は、耐食性が高まります。
持ち手:持ちやすく、熱くなりにくい持ち手を選びましょう。

銅鍋のお手入れ方法

使用後すぐに洗う:汚れがひどくなる前に、中性洗剤と柔らかいスポンジで洗いましょう。
水気を拭き取る:洗い終わったら、水気をよく拭き取り、乾燥させてください。
磨き:銅専用の磨き剤を使用すると、美しい光沢を保つことができます。
緑青(ろくしょう)について:緑青は無害ですが、気になる場合は酢と塩を混ぜたもので磨き落とします。

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鉄鍋

鉄鍋は、その優れた蓄熱性と耐久性から、プロの料理人から一般家庭まで幅広く愛用されています。
鉄は、熱伝導率と蓄熱性が高く、鍋全体に均一に熱を伝え、食材の旨味を最大限に引き出すことができます。

鉄鍋のメリット

優れた蓄熱性:鉄は熱を蓄える力が強く、一度温まると冷めにくいので、食材を均一に加熱し、温度変化を抑えます。
高い熱伝導率:鉄は熱伝導率が高く、鍋全体に素早く熱が伝わるため、高温調理に適しています。
耐久性:鉄は非常に丈夫で、適切なお手入れをすれば、長く使用できます。
鉄分補給:鉄鍋で調理することで、料理に鉄分が溶け出し、鉄分補給に役立ちます。
油なじみ:使い込むほどに油がなじみ、焦げ付きにくくなります。

鉄鍋のデメリット

重量:鉄は重い素材なので、扱いづらいと感じる場合があります。
錆びやすい:鉄は錆びやすいので、使用後のお手入れが重要です。
シーズニング:使い始める前に、シーズニング(油ならし)が必要です。
IH対応:製品によってはIHクッキングヒーターで使用できない場合があります。

鉄鍋を選ぶ際のポイント

用途:炒め物、揚げ物、煮物など、用途に合わせて最適な形状を選びましょう。
厚み:厚みのある鍋は、蓄熱性が高く、温度変化が少ないのが特徴です。
表面加工:窒化鉄加工やシリコン塗装が施された製品は、錆びにくく、お手入れが簡単です。
IH対応:IHクッキングヒーターで使用する場合は、IH対応の製品を選びましょう。

鉄鍋のお手入れ方法

使用後すぐに洗う:お湯とタワシで洗い、洗剤は極力使用しないようにします。
水気を拭き取る:洗い終わったら、火にかけて水分を飛ばし、完全に乾燥させます。
油を塗る:薄く油を塗り、錆びを防ぎます。
シーズニング:定期的にシーズニングを行い、油なじみを良くします。

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土鍋

土鍋は、土を原料とした陶器製の鍋で、古くから日本の食文化に根付いています。
その独特の素材と形状から、保温性、蓄熱性に優れ、煮込み料理や鍋料理に最適です。

土鍋のメリット

高い保温性:土鍋は一度温まると冷めにくく、食材をゆっくりと均一に加熱します。そのため、煮込み料理や鍋料理では、食材の旨味をじっくりと引き出すことができます。
優れた蓄熱性:土鍋は熱を蓄える力が強く、火を止めた後も余熱で調理を続けることができます。
遠赤外線効果:土鍋から放射される遠赤外線は、食材の内部までじっくりと加熱し、ふっくらと美味しく仕上げます。
食卓を彩る:土鍋は、その素朴で温かみのある風合いから、食卓を豊かに演出します。

土鍋のデメリット

割れやすい:陶器製のため、急激な温度変化や衝撃に弱く、割れやすい性質があります。
吸水性:土鍋は吸水性があるため、使用前に目止めが必要です。
手入れ:金属製の鍋に比べて、手入れに手間がかかる場合があります。
IH非対応:基本的にIHクッキングヒーターでは使用できません。

土鍋を選ぶ際のポイント

用途:鍋料理、煮込み料理、ご飯炊きなど、用途に合わせて最適な形状とサイズを選びましょう。
素材:土鍋の素材によって、耐熱性や蓄熱性が異なります。
形状:形状によって、熱の伝わり方や使い勝手が異なります。
サイズ:人数や調理する量に合わせて、適切なサイズを選びましょう。

土鍋のお手入れ方法

目止め:使い始める前に、目止めを行い、ひび割れを防ぎます。
使用後すぐに洗う:汚れがひどくなる前に、お湯とタワシで洗いましょう。
十分に乾燥させる:洗い終わったら、風通しの良い場所で十分に乾燥させます。
保管:湿気の少ない場所に保管しましょう。

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まとめ

鍋の種類は非常に多く、それぞれに特徴があります。
用途や素材、サイズなどを考慮し、最適な鍋を選ぶことで、日々の調理をより快適に、そして美味しくすることができます。

今回の記事を参考に、皆様の飲食店にぴったりの鍋を見つけてください。
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