寒い日の味方!黒い出汁が癖になる静岡おでん【ご当地グルメ】

ご当地グルメ

寒い毎日。こんな時は暖かい食べ物で、身体の中からホカホカに過ごしたくなりますよね。そんな時に食べたくなるのは、ぐつぐつと煮えた鍋物ではないでしょうか。
鍋物は様々な種類がありますが、誰もが一度は食べたことのある「おでん」は、特別なおいしさがありますよね。
ポピュラーで手軽なおでんですが、地域によって様々な味や特徴があります。今回はその中から「静岡おでん」をピックアップしてご紹介します。

黒いつゆで、めずらしい。静岡おでん

各地のおでんは数あれど、静岡おでんはその見た目から独特なおでんとして有名です。そんな静岡おでんの歴史や特徴などを掘り下げていきましょう。

静岡おでんの歴史・特徴

どのようにして静岡おでんは生まれたのでしょうか?その歴史や特徴を見ていきましょう。

歴史

まずはその歴史です。
農林水産省によると、

 ”静岡おでんのはじまりは大正時代だが、第二次大戦後には、廃棄処分されていた牛すじや豚モツをおでんの具材としたところ、人気が高まったという。また当時から駿河湾で水揚げされる魚介類を利用できたため、黒はんぺんなど魚のすり身を使った練り製品がおでんの具に使われていた。”

出典:農林水産省うちの郷土料理より抜粋

とあります。

戦後には、役所へ向かう大通りに200台前後のおでん屋台が軒を連ね、屋台街となっていました。その後開発で移転していき現在の「青葉おでん街」や「青葉横丁」に生まれ変わって、今でも小さなお店が所狭しと並んでいます。

特徴

静岡市内ではおでん街や横丁を合わせて600軒程の店が存在しています。
大抵のお店がカウンターだけの屋台のような、席数10程度の小さな店構えです。全ての具が串に刺さっていて、黒いつゆの入ったおでん鍋に仲良く並んでいます。
そんな静岡おでんの特徴を挙げてみましょう。

★つゆが黒いです。牛すじ入りの甘めな味付けで、濃口醤油を利用しています。
★串に具が刺さっています。
★黒はんぺんが入っています。
・だし粉(魚を削ったもの。鰹節とは少し違う。ふりかけっぽい)と青のりをかけます。
・惣菜屋や駄菓子屋などで売っています。
・具に牛すじが入っています。

特に★マークの項目は静岡おでん特有の特徴で、特に黒いつゆと黒はんぺんは静岡だけでみられる独特のものです。

黒さの秘密と県民のソウルフード

「黒さ」が特徴の静岡おでんですが、その黒さはいったいどこからくるのでしょうか?黒いつゆの秘密やどんな具が入っているのか、どんな風に食されているのかを詳しく見てみましょう。

黒さの秘密

そもそも静岡おでんは何故黒いのでしょうか?その黒さの秘密に迫ります。

黒いつゆの謎。

黒いつゆはいかにして黒くなったのか。その秘密は濃口醤油を使っているということと、うなぎ屋や焼き鳥屋のように昔から継ぎ足しでつゆを使用しているということの他に、具として入れる黒はんぺんにあります。
黒はんぺんを具として入れることでその色がさらに黒くなるようです。
味としては黒いので濃いように見えますが意外とさっぱりめの味付けで、少し甘めな味付けが多いようです。
さっぱりな味付けなので、青のりやだし粉(削り粉)をかけて食べるのもうなずけます。
具として入れる牛すじがコクを深くしてくれます。

黒はんぺんって?

静岡の人以外は、黒はんぺんってなんだろう?と疑問に思うかもしれません。普段目にする白いはんぺんとは違い、黒はんぺんは魚を丸ごと練って入れて作るはんぺんなので、皮も骨も全部が入っています。そのため灰色がかった色になるのです。骨も一緒に入っているのでカルシウムや鉄分も豊富で栄養満点です。カロリーも低いそうです。

静岡県民思い出の味

静岡県民のソウルフードである静岡おでんは、どのように県民に愛されているのでしょうか?どんな風に食べられているのか見てみましょう。

子供から大人まで親しまれている味

静岡ではおでんは季節を問わず食べられます。身近なおやつ感覚の食べ物で、現在では少なくなっているものの駄菓子屋におでん鍋が置いてあり、セルフサービスで食べるのが静岡スタイルとなっています。
串一本から食べられるので子供たちが少ないお小遣いを握りしめて、おやつを食べる感覚で小腹を満たす。そんな幼い頃の思い出と共に、大人になれば数ある屋台でお酒と共に楽しく食べる。どんな世代にも人気のソウルフードなのです。

どんな食べ方?おすすめの具は?

お店によって食べ方は様々あると思いますが、駄菓子屋などで見られる「静岡スタイル」とでも呼ぶべきスタイルをご紹介します。

セルフサービス:基本的に鍋から自分でお皿に取って食べるスタイルです。
お会計:自分で何をどれだけ食べたか覚えておき、串の本数などで自己申告でお勘定をするスタイルです。きちんと串を残していないといけないので気を付けましょう。

このように、気軽に食べられるスタイルなので何件かはしごして食べる事も出来そうですね。
勿論全てのお店がこのスタイルというわけではないので、そのお店ごとのスタイルに合わせて楽しみましょう。

人気の

静岡おでんに合う具をみてみましょう。

黒はんぺん:これは必須と言ってもいいでしょう。黒いつゆのポイントでもあります。
牛すじ:牛すじがコクを生み出すのでこれも必須です。
なると巻:静岡の焼津市が有名な産地なので、なるとを入れる事が多いそう。
ウインナー:お子様に人気の具なので、入っていると喜ばれそうです。
大根:味が染みた分だけ美味しくなる大根は、つゆが特徴の静岡おでんには相性が良さそうです。
ジャガイモ:ジャガイモの甘みと、少し甘めのつゆがマッチしそうです。

おでんに入れる事の出来る具は多種多様。静岡おでんはつゆに特徴があるので、つゆが染み込むおいしい具を選びたいところですね。

まとめ

寒い冬、冷え切った身体を温めてくれるおでんは、おかずにも肴にも、はたまたおやつにさえなります。
静岡おでんは、串に刺して少しづつ食べられるので、小腹を満たすには最適なおでんかもしれませんね。
この寒い時期、いろんな変わり種おでんに挑戦してみても楽しいのかもしれません。飲食店の皆さんは、新しくメニューに追加してみてはいかがでしょうか?

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