ミールキットとは
ミールキットとは、料理を作るための食材・調味料とレシピをセットにして販売した手作りキットのことです。
下ごしらえが済んだ状態であることで時短調理ができ、本格的な味を家庭で手軽に楽しめることができます。
「家庭で出来立ての本格的な料理を食べられる」、「自分で作る楽しみ」、「使いきりなので食品ロスを防ぐことができる」と、人気で、利用者は子どものいる世帯から高齢者まで幅広い層が存在します。
ミールキットの需要
『ミールキット』サービスは、内食と中食が合わさった新たなフードサービスとして需要が伸びています。
共働きや子を持つ世帯を中心に人気を博してきましたが、近年、単身者や高齢者などの利用者層も増やしながら着々と市場は拡大しています。
利用層の拡大により、キット内容も、「低価格でおいしい」ものから「プロの本格的料理」、「健康志向」「ヴィーガン」「アレルギー」に対応したメニューなど多様性が出てきています。
リピーターの増加、新規利用者の増加、販売経路の充実化が見込めることから、今後も市場は拡大していくとみられます。
ミールキット販売への参入増加
ミールキットは、2012年ころアメリカで誕生して以来日本にも上陸し、宅配事業者、小売業者、調理家電メーカーなど様々な業種の企業が参入しています。
コロナ禍において、飲食店でも新たにミールキットの販売を開始する店舗が増加しています。
顧客ニーズをとらえ、飲食店ならではの企画を行うことで、認知性が高まり売上補填に繋がります。
差別化が成功の鍵
まず、ターゲットを決定するところから始めます。
単身者・高齢者・子どものいる家庭・食事制限をしている人など、誰をターゲットにするかによってメニュー構成や設定金額が変わってきます。
「小さな子どものいる家庭向け」「食欲旺盛な世代のいる家庭向け」「健康志向の夫婦向け」など、ターゲット層を詳しく考えることで、ターゲット層のメニュー構成・金額が定まります。
「おうちパーティーキット」「晩酌キット」など利用シーンを想定した趣向を凝らしたメニューも取り入れるなど、他店と差別化できるメニューを用意できるとよいでしょう。
ミールキットには、「時短」「手軽さ」を求める利用者も多いため、30分以内に作れることを想定したメニューにすることが重要なポイントです。
定期的に新メニューや季節メニューを開発し、飽きずに利用してもらえる工夫も必要です。
販売方法
半調理品
下ごしらえが済んだ食材・調味料とレシピをセットにした販売方法です。利用者は調理時間が短縮できるメリットがあります。
メニューは、野菜を多く取り入れ、栄養バランスを考えたものが人気です。
短時間で調理可能であることと、分かりやすいレシピであることが重要です。
調理品
ほぼ完成した料理を冷凍・冷蔵し、利用者が電子レンジや湯煎で温めるだけよい状態で販売する方法です。
冷凍・冷蔵品は、地域を限定せず遠方でも販売することが可能です。
冷凍時に味や品質が変わりやすいため、メニュー、調理方法、食材には工夫が必要です。
必ず、販売前に品質のチェックをするようにしましょう。
ネットで販売する場合
食品をネットで販売する場合は、「食品衛生法」に基づく営業許可が必要になります。
取り扱う食品の種類や調理・製造・処理・販売の工程、施設のある都道府県によって、必要な営業許可は変わりますので、管轄の保健所に事前にご相談ください。
