飲食店の営業において、業務用食洗機は欠かせない存在です。
皿洗いにかかる人手や時間を削減し、衛生管理の強化にもつながるため、効率的な厨房運営にとって非常に重要な設備といえるでしょう。
しかし、「種類が多すぎてどれを選べばよいかわからない」「店の規模に合ったものを選びたい」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、業務用食洗機のタイプ別・メーカー別の違いを徹底比較し、あなたのお店に最適な1台を選ぶためのポイントをわかりやすく解説します。
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目次
食洗機のタイプ別比較:お店に合ったタイプを選ぶ

業務用食洗機には、主に「アンダーカウンター型」「ドアタイプ」「フライトタイプ」の3つのタイプがあります。
それぞれ処理能力や設置条件、価格帯が異なりますので、お店の業態や食器の使用量に応じて最適なタイプを選ぶことが重要です。
以下に、それぞれのタイプの特徴を詳しくご紹介します。
アンダーカウンター型
特徴
アンダーカウンター型は、その名の通り作業台やカウンターの下に設置できるコンパクトタイプの食洗機です。
見た目は家庭用の食洗機に近く、比較的省スペースで使えるため、小規模な店舗やスペースに制限のある厨房に向いています。
向いている店舗
・カフェ、バー、喫茶店
・小規模な個人経営のレストラン
・省スペース重視の業態
メリット
・設置面積が小さく、限られたスペースにも導入可能
・初期費用が比較的安価
・操作が簡単で扱いやすい
デメリット
・1回あたりの処理枚数が少なく、ピークタイムには追いつかないことも
・ドアタイプやフライトタイプに比べて、作業効率がやや劣る
ドアタイプ(前開き・上下開き)
特徴
ドアタイプは、食器をセットしたラックを手前から差し入れ、上部のドアを開閉して洗浄する中型タイプの食洗機です。
処理能力が高く、アンダーカウンター型よりも短時間で多くの食器を洗えるため、多くの飲食店で採用されています。
向いている店舗
・定食屋、ラーメン店、居酒屋など中規模の飲食店
・ランチやディナータイムの来客が集中する業態
メリット
・一度に多くの食器を洗える
・洗浄時間が短く、回転が早い
・耐久性もあり、コストパフォーマンスに優れる
デメリット
・アンダーカウンター型に比べて本体サイズが大きく、設置スペースが必要
・給排水や電源工事が必要な場合がある
フライトタイプ(コンベア式)
特徴
フライトタイプは、大量の食器をベルトコンベアに載せることで自動的に洗浄・すすぎ・乾燥までを一連で行う大型の業務用食洗機です。人の手を極力かけずに高速で処理できるため、大規模な厨房に適しています。
向いている店舗
・ホテル、ビュッフェレストラン、社員食堂
・セントラルキッチン、大量調理施設
メリット
・連続投入が可能で、大量の食器も短時間で処理
・洗浄・すすぎ・乾燥まで自動化でき、スタッフの負担を軽減
・人件費の削減につながる
デメリット
・本体価格が高く、設置にも大がかりな工事が必要
・設置スペースを広く確保する必要がある
・水道・電気使用量も多く、ランニングコストがかかる
タイプ選びのポイント
以下の3点を中心に、タイプを検討するのがポイントです。
1時間あたりの洗浄ラック数・処理能力
ピークタイムに必要な洗浄能力を逆算しましょう。
厨房のスペースと導線
食洗機の設置スペースだけでなく、食器を運ぶ動線も考慮することが重要です。
スタッフの作業負担とオペレーションのしやすさ
自動化や処理スピードだけでなく、日々の操作や清掃のしやすさも見逃せません。
お店の規模やメニューの種類、洗い物の頻度に応じて、無理なく導入できるタイプを選ぶことが、厨房の効率化とスタッフの働きやすさの両立につながります。
メーカー別に見る特徴と選び方

業務用食洗機は、多くのメーカーからさまざまな機種が販売されています。ここでは、特に飲食業界で実績のある代表的なメーカーに絞って、それぞれの特徴や選び方のポイントを詳しくご紹介します。
ホシザキ(HOSHIZAKI)
特徴
ホシザキは、日本国内で最も高いシェアを誇る厨房機器メーカーで、業務用冷蔵庫や製氷機の分野でも高い評価を得ています。
食洗機においても、省エネ性、洗浄力、耐久性、静音性のバランスが非常に優れており、特に初めて導入する方や中長期的な運用を見据える店舗におすすめです。
ここが強み
・節水・節電設計でランニングコストを抑えられる
・ノズルの水流設計が優れており、こびりつきもきれいに洗浄
・全国にサービス拠点があり、トラブル時の対応が迅速
向いているお店
・回転の早い飲食店や定食屋
・営業時間が長く、食洗機の使用頻度が高い店舗
・長期的に見てメンテナンス体制を重視したい方
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マルゼン(MARUZEN)
特徴
マルゼンは、業務用コンロやフライヤーなど加熱機器を得意とするメーカーですが、食洗機分野でも着実に信頼を得ています。
価格を抑えつつも基本性能がしっかりしており、コストパフォーマンスの良さを重視したい方に選ばれています。
ここが強み
・必要最低限の機能に絞ることで価格を抑えている
・コンパクトな設計で、小〜中規模店舗でも導入しやすい
・ラック1枚ずつ手動で操作するシンプルな構造で、故障リスクが少ない
向いているお店
・開業初期でなるべく設備費を抑えたい方
・使用頻度はそれほど高くないが、効率的に食器を洗いたい店舗
・操作が複雑でない食洗機を探している方
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タニコー(TANICO)
特徴
タニコーは、厨房全体のレイアウト設計からオーダーメイド機器の製造まで手がける総合厨房メーカーです。
特に耐久性や造りの堅牢さに定評があり、長期使用を前提とする現場や、業務負荷の高い大型店舗でよく導入されています。
ここが強み
・厨房環境や業務量に応じて設計されており、ヘビーユースに強い
・ステンレス製の筐体が頑丈で、衛生的かつ長寿命
・大型店舗向けラインナップが豊富で、高処理量にも対応可能
向いているお店
・ラーメン店、焼肉店など、油汚れが多く過酷な環境の厨房
・スタッフが頻繁に入れ替わる店舗(耐久性と直感的な操作性が求められる)
・開店後数年以上使い続ける予定の中〜大規模店舗
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その他の注目メーカー
ウィンターハルター(Winterhalter)
ドイツ製の高性能機種を提供するメーカーで、ビュッフェ形式の飲食店やホテル、ケータリング業態に採用されています。自動搬送機能や乾燥機能付きなど、機能性重視の方におすすめです。
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フクシマガリレイ(旧:福島工業)
主に冷蔵・冷凍機器で有名ですが、業務用食洗機の一部も手がけています。省スペース設計や省エネ対応モデルを展開しており、小〜中規模店舗での導入実績があります。
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メーカー選びのアドバイス
機種を選ぶ際は、以下のような観点からメーカーを比較検討すると良いでしょう。
信頼性と実績
長年使うことになるため、実績のあるメーカーが安心です。
サポート体制
地方であっても修理・保守対応ができる体制か確認しましょう。
予算とのバランス
初期費用とランニングコストのトータルで考えることが重要です。
操作性
日々使うスタッフが誰でも扱えるシンプルな構造かどうかも大事な要素です。
適切なメーカーを選ぶことは、トラブルの少ない厨房運営や、スタッフの負担軽減につながります。
「価格」だけでなく「使いやすさ」「修理体制」「お店との相性」まで含めて、総合的に判断しましょう。
導入前に、各メーカーの実機をショールームで見たり、専門業者のアドバイスを受けたりすることもおすすめです。
あなたのお店にぴったりの一台を、ぜひ見つけてください。
コスト面の比較:初期費用とランニングコスト

業務用食洗機の導入にあたっては、「初期費用」と「ランニングコスト」の両面から検討することが大切です。
見た目の本体価格だけではなく、日々の使用で発生する水道代・電気代・洗剤代、さらにはメンテナンス費用まで含めてトータルで考えることが、コストパフォーマンスの良い選定につながります。
初期費用とは?
初期費用には、次のような費用が含まれます。
本体価格
アンダーカウンター型で約30万〜50万円、ドアタイプで50万〜80万円、フライトタイプになると100万円以上の機種もあります。
設置費用・工事費用
電気(単相200Vまたは三相)、給排水、給湯の工事が必要になるケースが多く、設置状況によっては10万〜20万円程度かかることもあります。
専用ラックやアクセサリ
食器を効率よく洗うための専用ラックや、プレウォッシュシンクなどの周辺機器も費用に含めて考える必要があります。
初期費用の抑え方
・中古機器を導入する(※ただし保証や修理体制を確認)
・リース契約を利用し、初期費用を分割で支払う
・補助金・助成金制度を活用(自治体によっては厨房機器に対応した制度も)
ランニングコストとは?
ランニングコストは、日々の営業の中で発生する継続的な費用のことです。
以下の項目が主に該当します。
水道代
節水タイプの食洗機では1回あたり数リットルに抑えられる機種もあり、年間で大きな差になります。
電気代
洗浄時のポンプ動作やヒーターによる給湯にかかる電力です。
一般的には月数千円〜1万円程度が目安ですが、使用頻度が高いほど増加します。
洗剤・リンス剤の費用
専用の業務用洗剤を使用する必要があります。
1ヶ月あたり2,000〜5,000円程度が相場です。
メンテナンス・修理費
定期的な点検や、部品交換の費用が発生します。
年1回の点検契約をしておくと、突発的な修理費用を抑えられることもあります。
ランニングコストを抑えるポイント
・節水・節電タイプの最新機種を選ぶ
・使用しないときは主電源をこまめに切る
・洗剤を正しく計量して使う
・フィルターやノズルを定期的に清掃して故障を防ぐ
機種別・規模別のコスト感

※上記は目安であり、機種や使用頻度、設置条件により変動します。
「安く買う」より「無駄なく使う」が重要
導入時はどうしても本体価格に目が行きがちですが、大切なのは「店舗の規模と使用状況に合った機種を選び、長くトラブルなく使い続ける」ことです。
例えば、安い機種を買っても洗浄能力が足りず、手洗いとの併用になってしまえば意味がありません。
また、オーバースペックな機種を導入すれば、電気代・水道代ばかりかかって損をしてしまいます。
導入前に試算しておくべきこと
・1日あたりの食器枚数、洗浄回数
・店舗のガス・電気・水道の契約状況と設備
・洗剤代・人件費とのバランス(手洗いとの比較)
こうした要素を事前に整理し、販売店や厨房設計のプロに相談すると、より具体的なコスト試算が可能になります。
業務用食洗機は「安ければ良い」というものではなく、「お店に最適な一台を選ぶこと」が結果的にコスト削減につながります。
初期投資とランニングコストのバランスを見極めながら、安心して長く使える機種を選んでいきましょう。
業態・店舗規模別のおすすめ機種例
小規模店舗(カフェ・個人経営のレストラン・小さなベーカリーなど)
特徴
・食器の使用量は少なめ
・洗浄スペースが限られていることが多い
・手洗いと併用しているケースも
おすすめ機種タイプ:アンダーカウンター型
アンダーカウンター型は、家庭用食洗機より一回り大きく、シンク下やカウンター下に設置できるコンパクトサイズが魅力です。
1回の洗浄で約30〜40点の食器が処理でき、手洗いに比べて衛生面や効率性が格段に向上します。
おすすめ機種例
ホシザキ JWE-400TUB3
静音性が高く、省スペース設計。1回の洗浄が約1分30秒とスピーディです。
マルゼン MDEG-3
シンプル構造で操作も簡単。コストを抑えつつ基本性能を確保したモデル。
中規模店舗(居酒屋、定食屋、ラーメン店、ファミリーレストランなど)
特徴
・食器・調理器具の使用量が多く、短時間での回転が求められる
・洗浄頻度が高いため、耐久性と効率性が重要
・厨房内にある程度のスペースが確保されている
おすすめ機種タイプ:ドアタイプ食洗機
ドアタイプは、洗浄能力が高く、1時間に30〜60ラック処理できるモデルもあります。
手前にドアを開けてラックを差し込むため、操作も簡単で、飲食店では定番のタイプです。
おすすめ機種例
ホシザキ JWE-580UA3
節水・省エネ性に優れ、1時間に約50ラック処理可能。飲食店全般に対応。
タニコー TDWD-6E
頑丈な設計で、ラーメン店など過酷な使用環境でも安心。高温洗浄に対応。
大規模店舗(社員食堂、ホテルバイキング、大型レストランなど)
特徴
・一度に大量の食器・トレー・バットなどを処理する必要がある
・人手だけでは回しきれないため自動化が重要
・洗浄時間の短縮と業務の効率化が最大の課題
おすすめ機種タイプ:フライトタイプ(コンベア式)またはラックコンベアタイプ
ベルトコンベアやラック搬送システムにより、洗浄物を連続的に処理できるタイプです。
人手を最小限にしながら大量の食器を短時間で洗うことができます。
おすすめ機種例
ホシザキ JW-1300WEシリーズ(ラックコンベア)
大型厨房向け。パワフルな洗浄力と省エネ設計を両立。
Winterhalter STRシリーズ
ホテルやケータリング業に多く導入されているドイツ製高性能モデル。
乾燥ユニットとの連携で洗浄後の拭き上げ作業も不要に。
業態別のポイントまとめ

機種選びの際のアドバイス
導線と設置スペースを確認する
厨房設計によっては導入できないタイプもあるため、事前に確認が必要です。
洗浄物の内容を把握する
深さのある器やガラス製品、鉄板など、店舗で扱う洗い物の種類によって適した機種が変わります。
忙しい時間帯の洗浄回数を想定する
ピークタイムに食器が溜まってしまうようでは回転率に悪影響を与えるため、処理能力も大切です。
店舗の業態や規模に応じた機種選定は、厨房の作業効率とコスト削減、スタッフの負担軽減に大きく影響します。
「うちのお店の営業スタイルにはどのタイプが合うか?」を軸に、具体的な使用イメージを持ちながら、最適な一台を選びましょう。
必要に応じてショールームでの体験や、厨房機器専門業者への相談もおすすめです。
導入前に必ず確認したいポイント
厨房のスペースとレイアウト
業務用食洗機は想像以上に場所を取ります。
特にドアタイプやフライトタイプなど大型機種の場合、設置スペースだけでなく、食器の出し入れに必要な「作業スペース」も確保しなければなりません。
確認ポイント
・設置場所の寸法(幅・奥行・高さ)
・排水溝や電源の位置
・周辺機器(ラック、プレリンス台など)との兼ね合い
・扉の開閉や人の導線を妨げないか
アドバイス
厨房の図面がある場合は、それを基に業者と相談するとスムーズです。
レイアウトに無理があると、作業効率が落ちたり安全面に支障が出たりする可能性があります。
電源と給排水・給湯設備の確認
業務用食洗機は高出力の電力や給湯設備が必要です。
設置を予定している場所に適切な設備があるか、あるいは工事が必要かを必ず確認しましょう。
確認ポイント
・電源の種類(単相100V・単相200V・三相200Vなど)
・電源容量(ブレーカーの許容範囲内か)
・給水圧(水圧が低すぎると性能が発揮されません)
・給湯温度(60〜80℃推奨の機種が多い)
・排水経路(排水溝やグリストラップの位置)
アドバイス
設置に関する設備工事が必要な場合、追加費用がかかります。
工事内容によっては数日かかることもあるため、事前のスケジュール調整も重要です。
食器の量と種類の把握
店舗で使用する食器の量や種類により、適した機種やオプションは異なります。
特に大皿、深皿、鍋、グラス類など形状が異なるものが多い場合は、対応可能なラックやノズルも考慮が必要です。
確認ポイント
・1日・1回あたりの洗浄枚数
・使用している食器のサイズ・素材(陶器、ガラス、木製など)
・調理器具の洗浄も行うか
アドバイス
洗浄物のサイズによっては、通常のラックに入らないものもあります。
あらかじめ洗浄対象のリストを作っておくと、販売店との打ち合わせがスムーズです。
洗浄回数とピークタイムの回転率
食洗機の処理能力(1時間あたりのラック数)と、実際の店舗のピーク時の運用が噛み合わないと、洗い物がたまり、オペレーションに支障をきたします。
確認ポイント
・営業時間帯ごとの洗浄頻度
・一度に洗う食器の量
・ピークタイムの食器回転スピード
アドバイス
導入前に1日分の営業シミュレーションをして、「ピーク時に何分おきに洗浄が必要か」「何ラック処理すれば間に合うか」などを具体的に把握しておきましょう。
使用者の人数・スキル・導線
業務用食洗機は、操作に慣れていないと効率的に使えません。
また、導線が悪いと、洗浄作業そのものが現場の負担になります。
確認ポイント
・実際に食洗機を使うスタッフの人数・スキル
・プレウォッシュ(予備洗い)を誰がどこで行うか
・食器の搬送や収納の動線
アドバイス
実際に現場で働くスタッフに意見を聞いておくと、導入後のトラブルを避けやすくなります。
シンプル操作のモデルや、ミス操作を防ぐ設計の機種もおすすめです。
清掃性・メンテナンス性の確認
どんな高性能な食洗機も、毎日の清掃と定期的なメンテナンスなしには長持ちしません。
使いやすさだけでなく、「手入れしやすいか」も大きな選定ポイントです。
確認ポイント
・フィルターやノズルの取り外しやすさ
・内部の構造(汚れがたまりにくいか)
・メーカーのメンテナンス体制・保証期間
アドバイス
日常清掃が面倒な機種だと、現場で使われなくなりトラブルの原因になります。
設置前に、実機を見て「掃除のしやすさ」も確認できると安心です。
導入コストとランニングコストのバランス
コスト面については前項でも詳しくご紹介しましたが、あらためて「最初にいくらかかるか」だけでなく、「使い続けることでどのくらいの費用が発生するか」にも注目する必要があります。
確認ポイント
・本体価格と設置費用
・月々の光熱費、洗剤代
・補助金やリースの利用可能性
アドバイス
「今だけの安さ」ではなく、「5年使ったときの総コスト」で比較しましょう。
省エネ型の高効率機種は、初期投資が高くても長期的に得になるケースが多くあります。
業務用食洗機の導入は、厨房全体の作業効率や人件費、衛生管理にも大きな影響を与える重要な決断です。
導入前には、以下の7つのポイントをしっかり確認しておきましょう。
1.厨房スペースとレイアウト
2.電源・給排水・給湯設備の有無
3.洗浄する食器の量と種類
4.ピークタイムの洗浄回数
5.使用者の導線とオペレーション
6.清掃・メンテナンスのしやすさ
7.初期費用とランニングコストのバランス
これらを明確にすることで、お店にぴったりの食洗機を無駄なく、そして効果的に導入することができます。
機器販売会社や厨房設計の専門家とも相談しながら、最良の選択をしていきましょう。
よくある失敗とプロからのアドバイス
失敗1:サイズや設置スペースの確認不足で、厨房に入らない
よくあるケース
機種のスペックや機能に惹かれて購入したものの、いざ搬入しようとしたら「扉を通らない」「設置予定場所に収まらない」「作業動線がふさがってしまった」というトラブルが起こることがあります。
プロのアドバイス
・厨房のレイアウト図を元に実寸を測ることが必須です。
・設置場所だけでなく、「搬入経路」(通路、階段、ドア幅)も忘れずに確認しましょう。
設置前には販売店に現地調査を依頼するのがおすすめです。
無料で対応してくれるところも多くあります。
失敗2:洗浄能力が足りず、ピーク時に洗い物がたまる
よくあるケース
「省スペースに収まるから」とサイズだけで選んだ結果、ピークタイムに食器が回らず、オペレーションが滞ってしまうという事例があります。
プロのアドバイス
・食洗機の処理能力(1時間あたりのラック数や洗浄時間)は必ず確認してください。
・店舗の最大使用量を基準に選定することが重要です。
特に回転率が高い居酒屋やランチ営業のある店舗は、処理能力に余裕のある機種を選びましょう。
失敗3:水道や電気の仕様が合わず、追加工事が必要に
よくあるケース
機種を注文してから「三相200Vの電源が必要だった」「給湯器の能力が不足していた」と判明し、導入までに余計な時間や費用がかかってしまうケースが少なくありません。
プロのアドバイス
・機種ごとの電源容量、電圧、給湯条件、給水圧などを事前に確認してください。
・必要があれば、工事費用も含めてトータルの見積もりを取りましょう。
機器業者に「店舗側の設備状況に合う機種」を相談すると、工事を最小限に抑える提案が受けられることがあります。
失敗4:メンテナンスがしづらく、汚れやすい機種を選んでしまう
よくあるケース
性能はよくても、毎日の清掃がしづらい構造だったり、部品の取り外しが面倒だったりするために、衛生管理が疎かになってしまうことがあります。
プロのアドバイス
・フィルターの取り外しやすさ、ノズルの掃除のしやすさなど、メンテナンス性も選定基準に加えるようにしましょう。
・実機を見られるショールームで「掃除しやすいか?」を確認するのも有効です。
洗浄後に庫内を開けて乾燥できる構造になっている機種は、においやカビの発生を防ぎやすく、衛生的です。
失敗5:「安さ重視」で選び、長期的にコストがかさむ
よくあるケース
初期費用を抑えようと安価な機種を選んだ結果、耐久性が低く故障が多い、消費水量が多くて水道代がかかるなど、長期的に見ると逆にコストが膨らんでしまうことがあります。
プロのアドバイス
・購入前に「5年使ったときのコスト」を試算してみましょう。
・節水・省エネ性能に優れたモデルは、光熱費の削減につながり、トータルでお得になることが多いです。
長期保証がある機種や、メンテナンス対応がしっかりしているメーカーを選ぶことも、安心して使い続けるためには重要です。
失敗6:実際の運用に合わず、スタッフが使いにくいと感じる
よくあるケース
機能が多すぎて操作が難しい、予備洗いの工程が現場で回らないなど、現場スタッフがうまく使いこなせず、結局「手洗いに戻る」という残念な結果になることもあります。
プロのアドバイス
・現場のスタッフと導入前にヒアリングを行い、「どのような流れで食器を洗っているか」を確認しておきましょう。
・シンプル操作でわかりやすいインターフェースの機種を選ぶのがポイントです。
洗浄前の“予備洗い”が不要な機種や、ワンプッシュで全自動のタイプも、現場での負担軽減につながります。
業務用食洗機の導入で失敗を避けるには、「スペックや価格だけで判断しないこと」が何より重要です。以下のような視点を持ちながら選定・準備を進めましょう。
■現場の作業導線に合っているか
■ピーク時の運用に耐えられるか
■設備(電源・水道)との相性
■メンテナンスや清掃のしやすさ
■長期的に見たコストと効果
■現場スタッフが使いやすい設計か
こうした点を事前にしっかりチェックしておくことで、導入後に「買ってよかった」と思える食洗機選びが実現します。
厨房のプロや専門業者のアドバイスを取り入れながら、納得のいく機種選定を進めましょう。
まとめ:最適な1台で厨房の生産性を最大化しましょう
業務用食洗機は、単なる「食器を洗う機械」ではありません。
正しく選び、うまく活用することで、厨房全体のオペレーション効率やスタッフの働きやすさ、そして店舗全体の生産性向上につながる、非常に重要な設備です。
食洗機導入のメリットを最大化するには
導入によって得られる主な効果は、以下のようなものがあります。
・洗浄時間の短縮による人件費削減
・スタッフの作業負担の軽減と業務の標準化
・手洗いでは難しいレベルの衛生管理
・ランチ・ディナーのピーク時の食器回転効率アップ
・水・電気の無駄を抑えた省エネ運用
しかし、これらのメリットを得られるかどうかは、「店舗に合った機種を選べるかどうか」にかかっています。
最適な1台を見つけるための視点
以下のような視点を持って選定を進めることが、成功への近道です。

こうしたポイントを一つ一つ丁寧に見極めることで、後悔のない選定ができます。
導入後の効果を高める運用も大切です
導入して終わりではなく、スタッフへの操作指導や、日々のメンテナンス体制も生産性アップの鍵となります。
可能であれば、以下のような工夫も検討してみてください。
・スタッフ全員に操作マニュアルを共有する
・朝や閉店後に、簡易チェックと清掃をルーティン化する
・フィルターやノズルの汚れを定期的に確認・交換する
・洗浄剤やリンス剤を適正な濃度で使う
これにより、常に食洗機を最良の状態で運用することができ、結果的にトラブルや故障の予防にもつながります。
最後に
最適な1台を選ぶことで、食器洗いという「裏方」の作業が、大きな利益と信頼を生む「戦力」に変わります。
今の厨房環境や業態にとって、本当に合った1台を選ぶことで、
・業務のスピードが上がり
・人手不足のリスクを減らし
・衛生レベルが保たれ
・コストパフォーマンスも向上する
そんな好循環が生まれます。
導入を検討する際は、価格やブランドだけでなく、実際の店舗運営にどれだけフィットするかを重視して、専門業者や厨房機器のプロの意見も積極的に活用していきましょう。
食洗機は“見えない部分”で店舗の成長を支える、頼れる相棒です。
あなたのお店にとって、最適な1台と出会えることを願っています。
テンポスドットコムではさまざまな食器洗浄機を取り揃えておりますのでぜひご覧ください。
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