ドリンクの回転率で客単価は本当に伸びる?カウンター裏の配置で変わる効率とは

経営ノウハウ

飲食店の売上を伸ばすために、料理の品質やメニュー構成に力を入れる方は多いですが、実は「ドリンクの提供速度」も客単価を大きく左右する要素です。

特にアルコールやソフトドリンクは「もう一杯」と注文されやすく、その提供がスムーズかどうかで追加注文の有無が変わります。

つまり、カウンター裏の機器配置や導線づくりは、売上に直結する重要ポイントなのです。

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目次

小規模店でありがちな「カウンター裏の失敗例」

カウンター裏は限られたスペースしかなく、機器やグラスを詰め込むことで一見便利そうに見えます。
しかし配置を誤ると、かえって作業効率が下がり、ドリンク提供の遅れにつながります。
ここでは特に小さな店舗で起こりがちな失敗例をご紹介します。

製氷機が遠すぎて移動が増える

製氷機がカウンターから離れた場所にあると、氷を取りに行くたびにスタッフが何歩も歩くことになります。
ドリンク提供のたびに数秒のロスが積み重なり、ピークタイムには致命的な遅れとなります。
特に氷を多用するカクテルやサワーを扱う店舗では注意が必要です。

グラスが整理されず探しにくい

洗浄したグラスが適当に積まれている、または収納場所が一定していないと、スタッフが探す時間が発生します。
提供のたびにグラスを探すような流れになると、ドリンク提供がスムーズに進まず、提供スピードが落ちてしまいます。

サーバーやディスペンサーが一列に並び渋滞を起こす

ビールサーバーやドリンクディスペンサーを一列に並べてしまうと、複数のスタッフが同時に作業できず、順番待ちが発生します。
これにより「ドリンクはすぐに出せるはずなのに、提供が遅い」という不満を招きます。

スタッフの動線が交差してぶつかる

氷を取りに行く人、グラスを取る人、ドリンクを注ぐ人の動線が交差していると、スタッフ同士がぶつかり合い、作業の手が止まってしまいます。
特にカウンター裏の狭いスペースでは、数秒のロスが積み重なって回転率を下げる原因となります。

ストックや清掃用具が通路をふさぐ

カウンター下に箱やボトルのストックを置きすぎて、スタッフがスムーズに動けないケースも少なくありません。
これでは必要な機材にすぐ手が届かず、急ぎのオーダーにも対応しにくくなります。

このように、小規模店では「省スペースだからこそ効率的に動ける配置」が求められます。
しかし実際には収納や配置の工夫が足りず、ドリンク提供の遅れが発生している店舗が多いのです。

効率を上げる「カウンター裏配置の基本ルール」

ドリンクの提供速度を上げるには、限られたカウンター裏をどのように使うかが重要です。

単に機器を並べるだけではなく、「どう動けば最短で提供できるか」を考えた配置が必要になります。
ここでは、具体的な基本ルールをご紹介します。

「一歩以内」ルールを意識する

スタッフが氷を入れる、グラスを取る、サーバーで注ぐといった動作をする際に、すべてが一歩以内で完結するのが理想です。

氷を取りに数歩歩くだけでも、1杯あたり数秒のロスになります。
特にピークタイムでは数十杯単位の積み重ねになるため、大きな差が出てしまうのです。

ゾーニングで作業を整理する

カウンター裏は「製氷ゾーン」「グラスゾーン」「サーバー・ディスペンサーゾーン」など、役割ごとにエリアを区切ると効率的です。

例えば、氷を入れてからすぐにグラスを手に取り、そのままサーバーで注げるように一方向の流れを作ると、スタッフの動きがスムーズになります。

縦の空間を有効に使う

スペースが限られている小規模店では、横に並べるだけではすぐに窮屈になります。
そこで、グラスラックや吊り下げ式のグラスハンガーを使い、縦方向に収納を広げると良いです。
これにより作業台や冷蔵庫の上も有効活用でき、取り出しやすさも向上します。

複数人で同時作業できる配置を考える

繁忙時にはスタッフが2人以上カウンター裏に入ることも多いです。
そのときに作業動線が交差しないよう、左右に分かれて作業できる配置にしておくことが大切です。
例えば、ビールサーバーとドリンクディスペンサーを距離をあけて配置することで、同時に注文を処理できます。

「使用頻度が高いもの」を最前列に置く

ドリンク提供で毎回使う氷やグラスは、取り出しやすい位置に置くのが鉄則です。

逆に、あまり使わないリキュールやボトル類を手前に置いてしまうと、頻繁に手を伸ばす動作が増え、効率が悪くなります。
使用頻度を基準に収納場所を決めることで、無駄な動きを減らすことができます。

清掃・補充のしやすさも考慮する

効率化は「使うとき」だけでなく「準備や片付け」も含まれます
製氷機やサーバー周りは必ず水が飛び散るため、清掃しやすい配置にすることが大切です。

また、ドリンクディスペンサーや冷蔵庫は補充がしやすい向きで設置すると、仕込みの時間短縮にもつながります。
このような基本ルールを意識することで、狭いカウンター裏でも驚くほど効率が上がります。

小さな工夫が、ドリンクの提供速度や客単価アップに直結するのです。

テンポスで揃う!ドリンク効率化アイテム

カウンター裏の効率化は、配置の工夫だけでは限界があります。
専用機器を揃えることで、提供スピードや作業効率をさらに高めることができます。
ここではテンポスで揃う、ドリンク業務を大幅にサポートしてくれるアイテムをご紹介します。

製氷機 ― 氷を安定供給してロスを防ぐ

ドリンク提供に欠かせないのが氷です。
製氷機がなければ、手作業での氷準備に時間がかかり、すぐに足りなくなってしまいます。

製氷機を導入することで常に安定した量の氷を確保でき、追加注文が続く繁忙時でもドリンク提供を止めずに済みます。

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ビールサーバー ― 安定した品質とスピード提供

生ビールは特に提供スピードが重要なドリンクです。
泡の比率や注ぎ方で品質が大きく変わるため、専用のビールサーバーは必須といえます。

ビールサーバーがあれば、誰でも均一な品質で素早くビールを注ぐことができ、スタッフの経験値に左右されにくくなります。

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グラスラック・グラスハンガー ― スペースを有効活用

カウンター裏では、グラスの置き場が乱雑になりがちです。
グラスラックを使えば洗浄後のグラスを整然と収納でき、取り出しもスムーズです。

また、吊り下げ式のグラスハンガーを導入することで縦のスペースを活用でき、限られた作業台を広く使うことができます。
見た目も整うため、清潔感の演出にもつながります。

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ドリンクディスペンサー ― ワンプッシュでスピード提供

ソフトドリンクやサワーの割り材を毎回手作業で注いでいると、わずかな時間でも積み重なれば大きなロスになります。

ドリンクディスペンサーを導入すれば、ワンプッシュで一定量を素早く注げるため、スピードと均一性を両立できます。
複数の種類を扱う店舗にも便利です。

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カウンター下冷蔵庫(コールドテーブル)― すぐに取り出せる冷却ストック

ドリンク用のグラスやジュースを冷やしておくカウンター下冷蔵庫は、提供スピードを支える隠れた必需品です。
スタッフが背後の冷蔵庫まで取りに行く必要がなく、作業導線の短縮につながります。
また、カウンター下というデッドスペースを有効に使える点でもおすすめです。

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組み合わせて導入することで最大の効果に

これらの機器は単体でも効果的ですが、組み合わせて導入することで真価を発揮します。
たとえば「製氷機の上にグラスラックを設置し、その隣にビールサーバーを置く」など、流れるような配置にすることで、一歩も無駄にせずドリンクを完成させられる環境が作れます。

このように、テンポスで揃うアイテムを活用すれば、狭いカウンター裏でも効率的に作業できる環境を整えられます。
結果としてドリンク提供が早まり、追加注文や客単価アップにもつながります。

実際の配置アイデア

カウンター裏は限られたスペースだからこそ、「どの順番で作業するか」をイメージして機器を配置することが大切です。
ここでは実際の導入例をもとに、効率的な配置アイデアをご紹介します。

製氷機とドリンクディスペンサーを隣接させる

ドリンクの多くに氷を使うため、製氷機はカウンターの中でも最もアクセスしやすい位置に置くことをおすすめします。

その横にドリンクディスペンサーを配置すれば、氷を入れたグラスにそのままドリンクやカクテルを注げるため、無駄な移動を省くことができます。
特に繁忙時は「氷+注ぐ」をワンステップで完結できるのが大きな強みです。

グラスハンガーはお客様から見える位置に

グラスハンガーは、カウンター上部の吊り下げ式が効率的です。
取り出しやすいだけでなく、清潔なグラスが並ぶ様子は視覚的な演出効果にもなります。
お客様からも「手際よく作っている」印象を与えることができ、安心感やライブ感の演出にもつながります。

カウンター下冷蔵庫は左右に分けて設置

カウンター下冷蔵庫は一台だけでなく、左右に分けて配置するのも効果的です。

右側にはソフトドリンクや割り材、左側には冷えたグラスやビール瓶を入れるなど、用途を分けることで探す時間が減り、提供スピードが向上します。
スタッフが複数人で動く際も動線が重なりにくくなります。

ドリンクディスペンサーは中央に置く

ディスペンサーはソフトドリンクやサワーなど複数回利用することが多いため、カウンター中央に設置すると便利です。
左右どちらからも使える位置に配置すれば、複数のスタッフが同時に作業しても効率を落とさずに済みます。

作業動線を「一方向」に流す

もっとも重要なのは、作業動線を一方向に流すことです。

一例)
・グラスを取る(上部ハンガーまたは下冷蔵庫)
・氷を入れる(製氷機)
・ビール・カクテルを注ぐ(ビールサーバーやディスペンサー)
・最終確認して提供

このように配置しておけば、スタッフが左右に往復する必要がなくなり、スムーズな流れでドリンクを完成させられます。

見た目と効率を両立させる

単に効率だけを追い求めるのではなく、お客様からの見え方も意識するとさらに良い結果につながります。
例えば、吊り下げ式のグラスハンガーや冷蔵庫に並ぶボトルは、清潔感や豊富なラインナップを視覚的にアピールできます。

効率と演出を両立させることで、「待たせない・魅せる」ドリンク提供が可能になります。
このように実際の配置を工夫することで、作業効率が大きく変わります。結果として、ドリンクの提供スピードが上がるだけでなく、お客様に快適な体験を届けることができます。

まとめ ― 「ドリンクの速さ」は追加注文と利益を生む

ドリンク提供の速さはお客様満足に直結します

お客様が「喉が渇いた」と思った瞬間に、すぐにドリンクが届くことは想像以上に満足度を高めます。

反対に、なかなか提供されないと「次は頼むのをやめておこう」となってしまい、追加注文のチャンスを逃してしまいます。
スピード感は、リピート注文を生む大切な要素なのです。

提供スピードが客単価を押し上げます

ドリンクはフードに比べて原価率が低く、利益を確保しやすい商品です。

特にビールやサワーなどは回転率が高いため、1杯でも多く提供できれば、客単価を大きく押し上げることができます。
つまり「1分早く提供する」ことが、そのまま利益に直結すると言っても過言ではありません。

スタッフの負担軽減にもつながります

効率的な配置や機器の活用は、お客様の満足だけでなくスタッフの働きやすさにもつながります。
提供に時間がかかれば焦りやストレスが増えますが、スムーズに作業できれば余裕を持って接客に回ることができます。

結果として、店全体の雰囲気が良くなり、リピート率も上がります。

「見せる効率化」でブランド価値もアップ

カウンター裏の動きはお客様の目に触れやすい部分です。
無駄のない流れるような動きは「このお店は手際がいい」「安心して任せられる」という印象を与えます。
効率を演出に変えることで、ただのオペレーション改善以上の効果を発揮します。

最後に

カウンター裏の機器配置を工夫し、ドリンク提供の速さを意識することは、単なる作業効率化ではありません。
お客様の満足度を高め、追加注文を促し、利益を伸ばすための重要な投資です。
小さな改善が、売上とお店の評判を大きく変えるきっかけになります。

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