近年、お米の価格が高騰し、ニュースなどで話題になっています。
2025年3月10〜16日までの1週間の平均価格は、5キロあたり4172円(税込み)でした。
備蓄米の放出発表後もコメの値上がりは止まらず、前の週より95円上昇し、11週連続の値上がりにしています。
1年前は、5キロあたり2045円で、2倍を超える高値となっているのです。
(出典元:農林水産省)
しかし、値上がりしていても、お米の主食としての地位はゆるぎません。お米の食べ方としては、白米を炊飯するのが一般的です。
そもそも、白米を食べるようになったのはいつ頃からなのでしょうか。
今回は、お米を食べる習慣はいつから始まったのか?発祥や美味しい炊き方について紹介していきます。

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目次
お米を食べる習慣はいつから始まったのか?

お米を食べる習慣は、日本では非常に古くから存在しており、起源は弥生時代(紀元前3世紀ごろ)にまでさかのぼると言われています。
それ以前の縄文時代にも、雑穀や木の実が主食として食べられていましたが、稲作の技術が中国大陸から朝鮮半島を経て伝わることで、日本の食文化に大きな変化が訪れました。
弥生時代の人々は、稲作に適した湿地帯に水田を作り、集落を形成して定住するようになりました。
この時期からお米は単なる食糧としてだけではなく、収穫を祈願する祭りや、共同体の結びつきを強める儀式にも使われるようになり、文化的・宗教的な価値も持つようになったのです。
その後、古墳時代から奈良時代にかけては、お米が貴重な物資として税の代わりにもなり、政治や経済の中心にもなりました。
特に、律令制度の下では「租庸調」の一部として米が納められ、支配体制の維持に欠かせない存在となっていきます。
平安時代以降は、貴族や武士階級の間でもお米を中心とした食事が重視され、江戸時代には一般庶民の間にも広まり、白米が日常的に食べられるようになりました。
このように、お米を食べる習慣は、時代とともに徐々に日本人の生活に深く根づいていき、現代に至るまで日本の主食として受け継がれています。
つまり、日本でお米を食べる習慣はおよそ2000年以上の歴史を持ち、その間に単なる食べ物を超えた文化的・社会的意味を持つ存在として発展してきたのです。
白米ではなく玄米が主流だった?
当時の人々は、白米ではなく玄米を食べていたと言われています。現在のように、白く精製されたお米が一般的に食べられるようになったのは、比較的最近のことです。
稲作が始まった弥生時代から、玄米はそのまま炊いて食べる。もしくは、石でついて表面を少し削った「半つき米」として食べられていました。
当時の技術では、お米を完全に白く精製することは難しく、また白米を作るには多くの手間と労力がかかるため、主に玄米が食卓に並んでいました。
その後、平安時代や鎌倉時代になっても、白米は貴族や武士など一部の上流階級のものであり、庶民は基本的に玄米や雑穀米を主食としていたのです。
白米を食べることは「ぜいたく」の象徴とされ、特別な場でのみ提供される存在だったのです。
江戸時代に入ると、都市部では精米技術の発展により、白米を食べる人々が増えました。
しかし、白米は見た目が美しく、味もよいため人気が高まった一方で、栄養価の高い胚芽やぬかを取り除いてしまうため、ビタミンB1不足による「脚気(かっけ)」という病気が流行しました。
これにより、明治時代には白米の弊害が社会問題にもなったのです。
そのため、近年では玄米が健康的な食材として再評価されつつあります。現代では、白米と玄米の選択肢が自由にあり、玄米をあえて選ぶ人も増えてきています。
つまり、日本における米の主流は、長らく玄米であり、白米はぜいたく品として限られた人々だけのものでした。
そのため、白米が一般庶民の間で広く食べられるようになったのは、江戸時代以降の話なのです。
ご飯の美味しい炊き方

美味しいご飯を炊くためには、ちょっとした手間やコツが大切です。
ここでは、家庭でできる「ご飯のおいしい炊き方」について紹介していきます。
主に以下のことがあげられます。
お米の正しい洗い方(研ぎ方)
お米を研ぐときは、水が透明になるまで何度も洗うというよりも、最初の水で素早くぬかを落とすのが重要です。
最初の水は、お米が吸収しやすいため、濁ったまま放置してしまうと雑味が残ってしまいます。
ボウルにたっぷりの水を用意し、さっと混ぜてすぐに水を捨てます。その後、指先で優しくお米同士をこすり合わせるように数回研ぎ、水を替えながら2〜3回繰り返せば十分です。
力を入れすぎず、丁寧に扱うことがおいしさのポイントです。
吸水時間をしっかり取る
研ぎ終えたお米は、炊く前にしっかりと水を吸わせることが大切です。目安としては、夏場は30分、冬場は1時間程度が理想です。
お米がしっかり水分を吸収することで、炊き上がりが「ふっくら」し、甘みや粘りが引き出されます。
吸水を怠ると芯が残ったり、パサついた仕上がりになってしまったりしてしまいます。
炊く水の量と質にもこだわる
お米1合に対して水は約200mlが基本ですが、好みによって微調整が可能です。
新米は水分を多く含んでいるため、やや少なめにするのがよいでしょう。
また、使用する水にも注意したいところです。可能であれば、塩素臭の少ない浄水器の水やミネラルウォーター(軟水)を使うと、より一層お米の風味が引き立ちます。
炊き上がり後の蒸らしとほぐし
ご飯が炊き上がったら、すぐに蓋を開けず、10〜15分ほど蒸らしましょう。この蒸らしの時間に、余分な水分が全体に行き渡り、ムラのない「ふっくら」したご飯になります。
その後、しゃもじでご飯を切るように、底から優しくほぐします。これにより、余分な蒸気を逃がし、ご飯がベタつかず、一粒一粒が立った美しい仕上がりになります。
(これらのポイントは、テンポスフードメディア独自の視点で分析し作成しました。)
これらのポイントを意識することで、炊飯器でも驚くほどおいしいご飯が炊き上がります。毎日の食卓をより豊かにするために、ぜひ実践してみてください。
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まとめ
今回は、お米を食べる習慣はいつから始まったのか?発祥や美味しい炊き方について紹介してきました。
お米を食べる習慣は、弥生時代(紀元前3世紀ごろ)にまでさかのぼると言われています。
当時は、白米が贅沢品として扱われており、玄米が主流でした。
日常で食べているお米の発祥や炊き方を知ることで、よりご飯をおいしくいただけるようになるでしょう。
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