おかゆは、消化によい食事として多くの人に親しまれています。
主に、生米から炊く「炊き粥（かきかゆ）」と炊飯したご飯から煮る「入れ粥（いれがゆ）」といった2種類の炊飯方法があります。
また、水の量によって、全粥、７分粥、5分粥、3分粥、重湯などいろいろな種類のおかゆが存在しているのです。
おかゆは消化がよいとされ、風邪の時などの食欲が減少した際に摂るイメージですが、近年では健康に気を使う方たちの間で愛される食事として注目をされています。
今回は、注目度急上昇中！おかゆにはどのような栄養があるのか？歴史や特徴について紹介していきます。
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目次
おかゆとは？
おかゆとは、お米や雑穀を多めの水で柔らかく煮た料理で、消化がよく、体に優しい食べ物として古くから親しまれてきました。
主に、病人食や離乳食として知られていますが、地域によっては日常的な食事や特別な行事の料理としても食べられています
発祥と歴史
おかゆの起源は非常に古く、中国の「周礼」（紀元前1000年頃の書物）にはすでに「粥（しゅく）」という記述があり、穀物を煮て食べる文化は古代中国で確立されていました。
日本へは弥生時代（紀元前10世紀〜紀元後3世紀）に稲作が伝わるとともに、おかゆの調理法も広まったと考えられています。
奈良時代（8世紀）には、おかゆは貴族や僧侶の間で朝食として食べられていました。『延喜式』（10世紀の法令集）には、「七種粥（しちしゅがゆ）」という特別な粥が記されており、これは現在の「七草がゆ」のルーツだと言われています。
江戸時代には庶民の間でも広まり、特に「小豆がゆ」や「茶がゆ」など、地域ごとの特色が生まれていたと言われています。
また、おかゆは胃腸に優しいことから、病気回復時の食事としても定着しました。
現在でも、おかゆは日本や中国をはじめ、アジア各国で食べられており、健康食としての人気が続いています。
おかゆにはどのような栄養があるの？
おかゆは、お米を多めの水で煮て作るシンプルな料理ですが、消化吸収に優れ、体にやさしい食べ物として古くから親しまれています。
特に、病中病後の回復期や、胃腸の負担を減らしたいときに、食べられることが多いです。
ここでは、基本的な栄養成分と健康効果について紹介していきます。
主に以下のことがあげられます。
おかゆの基本的な栄養成分
まず、おかゆの基本的な栄養成分についてみていきましょう。
白米を使用したおかゆには、主に以下の栄養素が含まれています。
炭水化物（エネルギー源）
おかゆの主成分はお米であり、炭水化物が豊富に含まれていると言われています。炭水化物は、体の主要なエネルギー源となり、脳の働きを助ける役割も果たすと期待されています。
特に、病気で食欲が落ちているときに、少量でも効率的にエネルギーを補給できるでしょう。
水分（体の水分補給）
おかゆは、一般的なご飯よりも水分量が多いため、脱水症状の予防にも役立つと言われています。風邪や発熱時、体調不良で水分補給が必要なときに適しているでしょう。
ビタミンB群（代謝を助ける）
お米には、ビタミンB1、B2、B6などのビタミンB群が含まれていると言われています。
これらは、炭水化物の代謝を助け、エネルギーに変換するのをサポートする効果が期待できます。
特に、玄米や雑穀を加えたおかゆには、ビタミンB群がより多く含まれていると言われています。
ミネラル（健康維持に必要）
白米自体には、多くのミネラルは含まれていませんが、玄米や雑穀を加えることで鉄分やマグネシウム、亜鉛などのミネラルを補えると期待できます。
また、小豆がゆにすることで、鉄分が豊富になり、貧血予防にも役立つと言われています。
おかゆの健康効果
次に、おかゆの健康効果についてみていきましょう。
おかゆには、以下のような健康効果が期待できます。
消化吸収が良い
おかゆは、米粒が柔らかくなり、消化しやすい状態になっているため、胃腸への負担が少ないです。そのため、胃が弱っているときや、食欲がないときでも食べやすいでしょう。
腸内環境を整える
発酵食品（味噌や納豆）や、食物繊維が多い具材（さつまいも、かぼちゃなど）と組み合わせることで、腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整える効果が期待できます。
体を温める
温かいおかゆを食べることで、体の冷えを防ぎ、血行を促進できると言われています。特に、寒い季節や風邪のときに食べることで、体が温まりやすくなるでしょう。
低カロリーでダイエット向き
同じ量のご飯と比較して、おかゆは水分を多く含むため、カロリーが低くなります。腹持ちがよいわりに、低カロリーであるため、ダイエット中の食事としても適しています。
おかゆの種類による栄養の違い
おかゆの種類による栄養の違いは、以下のとおりです。
・玄米がゆ：食物繊維やビタミンB群が豊富で、血糖値の急上昇を抑える。
・小豆がゆ：鉄分が多く、貧血予防によい。
・卵がゆ：タンパク質が加わり、栄養バランスが向上。
・七草がゆ：ビタミンやミネラルが補給でき、正月明けの胃を休める効果が期待できる。
おかゆは、アレンジ次第で栄養価を高めることができ、いろいろな健康効果を得られる万能な食べ物です。
美味しいおかゆを楽しもう！
おかゆは、シンプルながら奥深い料理です。日本では、病気のときや胃腸を休めたいときに食べることが多いですが、実は日常の食事としてもおいしく楽しめます。
また、お米の甘みが引き立ち、体を温めてくれる優しい味わいが魅力的です。
おかゆをおいしく作るには、生米からじっくり炊くのがポイントです。米と水の割合を調整することで、さらっとした「五分がゆ」から、とろみのある「全がゆ」まで好みの食感を楽しめます。
また、昆布だしや鶏ガラスープで炊くことで、より深い味わいになるでしょう。
さらに、トッピングを工夫すると、おかゆの楽しみ方が広がります。和風なら梅干しや塩昆布、中華風なら卵や鶏ささみ、ごま油を加えると風味が増します。
チーズやトマトを加えた洋風おかゆもおすすめです。
シンプルながらアレンジ自在のおかゆ。朝食や夜食、体調管理の一品として、ぜひおいしく楽しみましょう。
おかゆに使う調理器具や食器
テンポスで扱っている、おかゆを作る際に使う調理器具や、おすすめの食器をご紹介！
マジックしゃもじ 24cm
マイコンおかゆメーカー
まとめ
今回は、注目度急上昇中！おかゆにはどのような栄養があるのか？歴史や特徴について紹介してきました。
おかゆは、中国の「周礼」（紀元前1000年頃の書物）にはすでに「粥（しゅく）」という記述があり、穀物を煮て食べる文化が古代中国で始まっていたと言われています。
おかゆは、消化吸収が早いことや腸内環境を整えるなどの豊富な栄養効果が期待できる料理です。
ぜひ、みなさんもおかゆを楽しんでみてください！
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