飲食店を開業するとき、多くの方は「とりあえず最低限そろえて始めよう」と考えがちです。
確かに初期投資を抑えるのは大切ですが、実際に営業を始めて半年ほど経つと、「冷凍庫が足りない」「収納がなくて作業が回らない」「容器が足りなくて仕込みができない」といった問題が次々と出てきます。
そうなると追加投資がかさみ、結果的にコストも手間も増えてしまいます。
今回は、開業準備の段階で知っておきたい「抜けがちなリスト」と、最初の買い方の工夫についてご紹介します。

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目次
半年後に“追加投資”で困りやすいアイテムとは?

開業直後は最低限で回せていても、営業を続けるうちに「もっと欲しい」と感じるアイテムが必ず出てきます。
特に仕込み量やお客様の来店数が増えていく半年後は、思わぬ不足に頭を抱える方が多いのです。
ここでは、後から買い足すことになりやすい代表的なアイテムを詳しく見ていきましょう。
冷凍ストッカー ― 仕込み量の増加に対応できない
開業当初は「冷蔵庫があれば十分」と思っていても、営業を続けるうちに仕込みや仕入れの量が増え、冷蔵庫だけでは収まりきらなくなります。
特にランチやテイクアウトを併用する店舗では、冷凍の食材や仕込み済みの料理をストックする量が急激に増えていきます。
結果として「もっと早く冷凍ストッカーを買っておけば良かった」と後悔するケースが非常に多いのです。
仕切り棚・ラック ― 散らかりが作業効率を奪う
厨房では食材・器具・調理道具を効率よく収納できるかどうかが、作業スピードに直結します。
開業時には「とりあえず床置きで大丈夫」と考えていても、半年経つと棚の不足で物があふれ、動線をふさぐ原因になってしまいます。
収納が足りないと探し物の時間が増え、調理のリズムも乱れやすくなります。
仕切り棚やステンレスラックは、後からよりも最初に導入したほうが、無駄がありません。
バット・トレー類 ― 仕込みの回転が追いつかない
仕込みや下ごしらえに欠かせないバットやトレーは、開業当初に必要最低限しか用意しない方が多いですが、実際には「あと数枚あればもっとスムーズに仕込みが進む」と感じる場面が多々あります。
特にスタッフが増えた場合や、一度に仕込む量が増えるタイミングで不足が目立ちます。
浅型・深型、さらに蓋や網などもセットでそろえておくと、後から買い足す必要が減ります。
保存容器・フードコンテナ ― ロスと衛生リスクの原因に
保存容器やフードコンテナは、「まだ家で使っているタッパーでいい」と軽視されやすいですが、業務用厨房では食材の管理精度が非常に重要です。
容器が足りないと仕込み済みの食材を雑に保存してしまい、品質が落ちる原因になります。
さらに衛生的にも不安が残り、結果としてロスが増えてしまいます。
スタッキングできる透明のフードコンテナをあらかじめ用意しておくと、仕込みの効率も衛生管理も大幅に向上します。
小物類(トング・レードル・ボウルなど) ― 人数分が必要になる
開業時には「一つあれば十分」と思っていたトングやレードル、ボウル類も、実際の営業ではスタッフ一人につき一つずつ必要になる場面が出てきます。
特にピークタイムでは、器具の使い回しで手が止まると大きなロスにつながります。
余裕を持って複数用意しておくことで、厨房全体の流れがスムーズになります。
▶このように、半年後に困りやすいアイテムは「仕込み・保存・収納」に関わるものが中心です。
開業時には見落としがちですが、最初からそろえておくことで追加投資を減らし、営業の安定につなげることができます。
最初に買うべきか、後からでもいいかの判断基準

飲食店の開業準備では、すべての機器や道具を一度にそろえるのは難しいものです。
限られた予算の中で「最初に買っておくべきもの」と「後から追加しても良いもの」をきちんと分けて考えることが、無駄な出費を防ぐコツになります。
ここでは、その判断基準を具体的に解説いたします。
設置場所に影響するものは“最初に買う”
冷凍ストッカーや大型のラックなど、設置場所を確保する必要があるアイテムは、開業時に導入することをおすすめします。
後から購入すると「置き場所がない」「動線がふさがる」といった問題が発生し、逆に厨房全体の効率を落としてしまうことがあります。
厨房設計の段階から設置を想定しておくことで、無理のない動線を確保できます。
消耗品や回転数で増減するものは“後からでもOK”
バットやボウル、トングなどの小物類は、まず必要最低限の数をそろえれば開業は可能です。
実際の営業を重ねるうちに「スタッフがもう一人いるときはこのサイズが足りない」といった具体的な不足が見えてきます。
このように回転率や人数によって必要量が変わるアイテムは、後から買い足す形でも問題ありません。
店舗の成長に合わせて“買い増し前提”で考えるもの
保存容器やフードコンテナは、開業直後は少なくても回せますが、半年後には仕込み量の増加やメニュー拡大で必ず追加が必要になります。
最初からすべてをそろえるのではなく、「買い増し前提でシリーズをそろえておく」ことが大切です。
シリーズを統一しておけば、後から追加購入してもスタッキングや収納がしやすく、結果的に無駄がなくなります。
導入コストが大きいものは“中古活用を検討”
冷凍ストッカーやステンレスラックのような大型機器は、新品でそろえるとコストが大きくなります。
こうしたアイテムは中古でも十分に使える場合が多いため、開業時に導入しておく方が賢明です。
逆に、衛生に直結する保存容器や調理小物は新品を選んだ方が安心です。
「最初からあると回転率が変わる」ものは優先して購入
例えば、冷凍ストッカーや仕切り棚は「なくても営業はできる」ものの、あるかどうかで回転率やスタッフの作業効率に大きな差が出ます。
半年後に追加するのではなく、最初から導入しておくことで売上や回転率にプラスの効果を発揮します。
▶このように、「設置に関わるものは先に」「数で調整できるものは後から」というルールを意識すると、開業時の投資バランスがぐっと取りやすくなります。
抜けがちなリスト ― 開業準備チェックシート

開業準備をしていると、つい大きな設備や内装のことに意識が向きがちですが、実際には「細かいものが足りなくてオープン直前に慌てる」というケースが少なくありません。
ここでは、意外と抜けやすいアイテムを整理したチェックシートをご紹介します。
店内で必要な「細かな備品」
■メニューブック・卓上POPスタンド
■予約席プレート・番号札
■おしぼりトレー・カトラリーレスト
■追加の椅子や折りたたみテーブル
こうした備品は、いざ営業が始まると「もう少し必要だった」と気づくことが多いです。
厨房で忘れがちな「消耗品」
■保存容器・フードコンテナ
■キッチンタイマー・温度計
■ペーパータオル・使い捨て手袋
■食材ラベルシールやテープ類
調理をスムーズに行うためには、こうした消耗品が不可欠です。
まとめ買いしておくと安心です。
清掃・衛生管理のためのアイテム
■ゴミ箱の分別ステーション
■厨房用マット・滑り止め
■消毒液・スプレーボトル
■モップ・ブラシ・排水口ネット
オープン後に「掃除のしにくさ」で困るケースは意外と多いものです。
衛生管理は店舗の信頼にも直結します。
バックヤードで必要な収納・事務用品
■書類整理用のファイル・バインダー
■売上管理ノートや伝票整理用品
■在庫管理用のホワイトボード
■スタッフ用の荷物置き・鍵付きロッカー
表に出ない部分の整備も、日々の運営をスムーズにする重要な要素です。
トラブル対応に役立つアイテム
■延長コード・電源タップ
■予備の電球やLEDライト
■簡易工具(ドライバー・レンチ)
■応急処置用の救急セット
「いざ」というときに役立つアイテムは、開業前に揃えておくことで安心感が違います。
小さな準備が大きな安心に
開業準備は大きな投資や設計ばかりに目が行きやすいですが、実際の運営では細かい備品や消耗品の有無が日々のスムーズさを左右します。
チェックシートを作り、項目ごとに確認しながら準備を進めることで、オープン直前の慌てるリスクを大幅に減らすことができます。
賢い買い方 ― 追加投資を減らす工夫
開業準備で悩ましいのは「どこまで最初に揃えるか」という点です。
必要以上に買い揃えてしまうと資金を圧迫しますし、逆に足りないとオープン後に追加投資が発生してコストが増えてしまいます。
ここでは、追加投資をできるだけ減らすための買い方の工夫をご紹介します。
その1. 「最初は最小限」でテストする
すべてを完璧に揃えてからオープンするのではなく、まずは必要最低限の機材・備品で始める方法がおすすめです。
実際の営業を通じて「本当に使うもの」「意外と不要なもの」が見えてきます。
これにより無駄な出費を減らすことができます。
その2. 中古やリースを上手に活用する
厨房機器や家具は新品にこだわるとコストが大きくなります。
信頼できる中古品やリースを組み合わせれば、初期投資を抑えられるだけでなく、「試しに導入してみて必要に応じて入れ替える」といった柔軟な対応も可能です。
その3. 「まとめ買い」と「小ロット仕入れ」を使い分ける
消耗品はまとめ買いすることで単価を下げられますが、オープン直後は消費量が読めない場合も多いです。
使い切れずに余らせると在庫スペースを圧迫しますので、最初は小ロットで仕入れ、使用頻度が確定してからまとめ買いに切り替えるのが賢い方法です。
その4. 複数の用途で使えるものを選ぶ
例えば、調理器具なら「一台で何役もこなせる機器」、家具なら「レイアウト変更に対応できる折りたたみ式テーブル」など、多用途に使えるものを優先して選ぶと、追加購入を防げます。
長期的に見てもコスト削減につながります。
その5. スタッフの意見を取り入れる
実際に使うスタッフにとって使いやすい備品を選ぶことも、無駄な買い直しを減らすポイントです。
現場で「使いにくい」と感じれば結局買い替えが必要になってしまいます。
開業前にスタッフと相談して選ぶことで、後々の追加投資を防げます。
その6. 「レンタル」や「お試し導入」を利用する
最近では、調理機器や食器をレンタルできるサービスも増えています。
最初はレンタルで様子を見て、必要だと確信してから購入する方法はリスクを抑えるのに効果的です。
計画的な購入で余計な出費を防ぐ
開業準備では「買いすぎない勇気」と「必要なものを見極める柔軟さ」が大切です。
最初からすべてを揃えるのではなく、実際の営業で検証しながら少しずつ追加していくスタイルこそ、長く続けるお店にとって賢い買い方といえます。
テンポスでそろう!おすすめアイテム例
飲食店開業時に「後から買い足すことになりがち」なアイテムも、テンポスドットコムなら幅広く取り揃えられています。
ここでは、実際の店舗で役立つ具体的な商品カテゴリーをご紹介します。
冷凍ストッカー ― 材料ストックを安定させる必需品
飲食店では想定以上に冷凍保存が必要になる場面が多いです。
仕込みを多めにしたり、仕入れをまとめて行ったりすると冷凍スペースがすぐに不足してしまいます。
テンポスでは業務用の冷凍ストッカーが各サイズ用意されているため、店舗の広さやメニュー構成に合わせて選ぶことができます。
TBSF-45-RH 【テンポスオリジナル】 冷凍ストッカー スライドタイプ 44L 単相100V 幅315×奥行545×高さ843(mm) 【業務用/新品】【送料無料】

仕切り棚・ラック ― 厨房の整理整頓をサポート
営業が始まると「作業台がごちゃごちゃする」「どこに何を置いたかわからない」といった問題が出やすくなります。
最初に棚やラックを導入しておくことで、作業効率が大きく変わります。
テンポスにはステンレス製の棚や可動式ラックなど、清掃性と耐久性を兼ね備えた商品が豊富にそろっています。
【業務用/新品】【東製作所】パイプ棚 PS-1500-200 幅1500×奥行200×高さ200mm 【送料無料】

バット・番重 ― 食材の仕込みと保存を効率化
仕込み食材や揚げ物の衣付けなどに欠かせないバットは、数量をケチると営業中に困る典型的なアイテムです。
テンポスではサイズ展開が豊富で、ステンレス製や樹脂製など用途に合わせて選ぶことができます。
番重もパンや麺の保存・運搬に便利で、開業直後からそろえておくと安心です。
バット アルマイト 深バット 6取/業務用/新品

容器類・保存用品 ― 食材ロス削減につながる
冷蔵・冷凍保存用のフードコンテナや、調味料用の小分け容器は、営業を始めると「もっと必要だった」と感じやすいものです。
きちんとした保存容器を使うことで、食材ロスの削減や衛生管理の強化にもつながります。
テンポスではスタッキングできるタイプや透明で中身が見えるタイプなど、便利な容器が充実しています。
RC-83 レンジコンテナ 小/業務用/新品/小物送料対象商品

業務用食器・グラス ― 数をそろえて安心
グラスや皿は「最初の数で足りる」と思いがちですが、繁忙期には一気に足りなくなることがあります。
テンポスでは定番の白い洋皿から和食器、さらにドリンク用のグラスやジョッキまで幅広くそろっています。
特に開業直後は想定以上に回転率が上がる場合もあるため、余裕を持って購入しておくと安心です。
店舗用家具 ― お店の印象を左右する要素
イスやテーブルは、使い勝手やデザイン性だけでなく、耐久性も重要です。
テンポスには新品・中古ともに店舗用家具がそろっているため、予算やコンセプトに合わせて選ぶことができます。
開業時に「とりあえず」でそろえるよりも、最初からお店の雰囲気に合った家具を導入しておくと長く使えて結果的にお得です。
テンポスなら「足りない」を防げる
飲食店の開業準備で抜けやすいのは、大型機器ではなく小物や補助的なアイテムです。
テンポスドットコムなら、そうした「忘れがちだけど必須」の商品をまとめてチェック・購入できるので、開店後に慌てて買い足すリスクを減らせます。
計画的にそろえることで、余計な追加投資を防ぎ、安定したスタートを切ることができます。
まとめ ― 「半年後の追加投資」を防ぐには?
飲食店の開業準備では、どうしても「最初に必要なもの」ばかりに目が行きがちです。
しかし実際に営業を始めて半年ほど経つと、「あの機材を最初から入れておけばよかった」「容器が足りずに仕込みが回らない」といった追加投資が発生するケースが少なくありません。
ここでは、そのリスクを防ぐために押さえておきたいポイントを整理します。
抜けやすいアイテムを把握しておく
冷凍ストッカーや仕切り棚、バットや保存容器類といった「補助的だけれど必須」のアイテムは、開業時に抜けやすい部分です。
これらは後から買い足すと、余分な費用や配送の手間がかかります。
あらかじめチェックリストを作り、開業前に必要な量を見積もっておくことが大切です。
将来の運営を見据えて選ぶ
「今の規模なら不要」と考えて省いてしまうと、営業が軌道に乗った後に不足が表面化します。
半年先、一年先の客数やメニューの増加を想定し、余裕を持った設備選びをしておくことが、結果的にコストを抑える近道になります。
買い方を工夫してリスクを減らす
新品だけでなく、中古やリースをうまく活用することで、最初からフル装備にしなくても柔軟に対応できます。
また、容器や食器類はまとめ買いと小ロット購入を使い分けることで、在庫の無駄を減らしつつ不足も防げます。
テンポスを活用して効率よくそろえる
テンポスドットコムなら、冷凍ストッカーやラックから容器・食器・家具まで、開業に必要なアイテムをまとめてチェックできます。
バラバラに探すよりも効率がよく、「抜け」を防ぐことにもつながります。
さらに中古商品やセール品も豊富なので、予算に合わせた賢い買い方が可能です。
最初の準備が「半年後の安心」になる
開業直後は「今を回すこと」で精一杯になりがちですが、半年後に落ち着いて営業できるかどうかは、最初の準備で決まるといっても過言ではありません。
足りないアイテムを慌てて買い足すよりも、最初から想定して準備する方が時間もコストも節約できます。
最後に
「半年後の追加投資」を防ぐためには、必要なものを見極め、余裕を持って揃えることが大切です。
特にテンポスのような総合ショップを活用すれば、開業前に効率的かつ計画的に準備を整えられます。
開業後に「買っておけばよかった」と後悔しないためにも、今の段階でチェックしておきましょう。
テンポスでは、これから開業を目指す方、飲食店の経営についてお悩みの方に向けてさまざまな情報を発信しています。
是非ご活用ください。
業務用調理機器や小物、食器から家具に至るまで、多数取り揃えております。
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