飲食店の開業や運営において、業務用機器はなくてはならない存在です。調理、保存、洗浄、提供といった各工程において、業務用機器は作業の効率化と品質維持を支えています。
「とりあえず家庭用でも代用できるのでは?」と考える方もいるかもしれませんが、業務用と家庭用では機能性・耐久性・生産性がまったく異なります。
この記事では、飲食店における業務用機器の基本から、選び方、費用、導入方法までを解説します。

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目次
業務用機器とは?|飲食店経営に不可欠な理由
業務用機器とは、商業目的での調理や提供に使用される機器のことを指します。家庭用に比べて以下のような特徴があります。
- 大容量・高出力:一度に大量の加熱・冷却が可能
- 耐久性が高い:1日数十回の使用に耐える設計
- 安全機能が充実:過熱防止・漏電対策など
これらの特性により、業務用機器の導入は、作業効率の向上や人件費削減、品質の安定化といった面で、経営を大きく左右する要素となります。
また、営業時間中の機器トラブルは致命的です。信頼できる機器を選ぶことは、トラブルを未然に防ぐ意味でも重要です。
業態別|必要な業務用機器のリスト
業態によって細かな違いはありますが、多くの飲食店に共通して必要となる基本的な業務用機器があります。
ここでは、どのようなジャンルの店舗でも使用頻度が高い代表的な機器と、その導入ポイントを詳しく紹介します。
■ コールドテーブル

庫内に冷蔵・冷凍機能を備え、天板が作業台としても活用できる厨房の中心的存在です。
仕込み作業と食材保存を同時にこなせるため、作業動線の短縮に役立ちます。引き出し式(ドロワータイプ)・扉式などタイプも多彩で、配置場所や使用頻度に合わせた選定が重要です。
■ 縦型冷蔵庫・冷凍庫

背の高い収納型冷蔵庫で、大量の食材や仕込み済み料理を効率よく管理できます。
観音開きや片開きタイプがあり、庫内温度の安定性や棚の調整自由度も選定のポイントです。
冷凍と冷蔵を組み合わせたツインタイプも人気です。
■ 冷蔵ショーケース

商品を陳列しながら冷蔵保存できるショーケースは、カフェやテイクアウト業態で特に重宝されます。
見た目の印象も売上に直結するため、照明付きやガラス面が広いタイプなど、視認性も重視しましょう。
■ 製氷機

ドリンク提供や冷製料理、魚介類の冷却・保管など、幅広い場面で活躍する製氷機も、飲食店にとって欠かせない機器です。
氷のサイズや形状、1日の製氷量などに応じたモデル選定がポイントです。
氷の質はドリンクの味や見た目にも影響するため、性能の安定性や掃除のしやすさも重要です。
■ 冷凍ストッカー

トップオープン式の深型冷凍庫で、業務用の冷凍食品・食材を大量に保管可能です。
省スペースながら大容量の保存力を持つため、在庫ロスの削減にも効果的です。
長期保存用途として1台は導入しておきたい機器です。
■ ガスコンロ・IHコンロ

調理の要となる加熱機器は、出力(kwまたはkcal)、口数、五徳の強度などをチェック。
ガスコンロは火力に優れ、炒め物や焼き物に適しています。
IHは掃除がしやすく火災リスクを抑えたい店舗に向いています。
■ 業務用炊飯器

大容量・連続炊飯に対応した炊飯器は、ランチ営業や定食中心の店舗に必須です。
ガス式・電気式の違いだけでなく、保温性能や米の食感の好みに応じた選定が重要です。
3升炊き・5升炊きなどサイズも複数あります。
■ フライヤー

揚げ物メニューを扱う飲食店には欠かせない調理機器です。
油温の安定性や火力、安全性の面で業務用ならではの設計がされています。
卓上タイプや2槽式、大型のフルサイズまで種類が豊富で、1日の揚げ物提供量に合わせて選ぶ必要があります。
油切れの良さや掃除のしやすさも重要な選定ポイントです。
■ 作業台・シンク・棚類

厨房の作業効率を支える基本設備です。
作業台は食材の下処理や盛り付けに使用し、シンクはサイズ・槽数(1槽・2槽・3槽)で用途を分けます。
棚類は収納性だけでなく、調理中の動線を邪魔しない配置が鍵になります。
■ その他:オーブン・電子レンジ
ベーカリーや洋食業態では業務用オーブンも必要です。また、温め直しの多い店舗では高出力の業務用電子レンジも導入すべきでしょう。
これらは飲食店のジャンルを問わず、厨房の基盤を支える重要な設備です。新品での導入はもちろん、状態の良い中古品を活用することで、コストを抑えつつ品質の高い厨房を実現できます。
初めての人が失敗しやすいポイント

業務用機器の導入にあたり、初心者がやってしまいがちな失敗例を紹介します。
- サイズミス:設置スペースや搬入経路に合わない
- 電源・ガス容量の確認不足:契約容量を超えるとブレーカーが落ちる、火力が出ない
- 安さ重視で機能を妥協:日々のストレスや買い直しの原因に
- 見た目で選んでしまう:使い勝手や掃除のしやすさを無視すると後悔しやすい
とくに搬入経路の確認は見落としがちです。
店舗の入り口より機器が大きい、階段で吊り上げが必要、などのトラブルも珍しくありません。事前の計測と専門スタッフの確認が欠かせません。
業務用機器は新品?中古?|費用とメリット比較
業務用機器の購入では、「新品にするか中古にするか」で悩む方も多いでしょう。それぞれの特徴を比較します。
■ 新品
- 初期費用 : 高い(数十万円〜)
- 保証 : メーカー保証あり
- 状態 : 最新・未使用
- おすすめケース: 長期使用・余裕ある予算
■ 中古
- 初期費用 : 抑えられる(半額以下も)
- 保証 : 店舗によって保証あり
- 状態 : 程度に差があるが整備済みも多い
- おすすめケース: 開業初期・コスト削減重視
中古でも、専門業者が整備・清掃・動作確認をして販売している場合は、安心して導入できます。
テンポスドットコムでは保証付きでの販売も行っています。
導入方法とチェックポイント

業務用機器の導入には段取りが大切です。以下のような流れで進めるのが一般的です。
- 必要機器の洗い出し
- 厨房レイアウトの作成(動線・電源配置)
- 機器選定・見積もり
- 購入・納品スケジュール確認
- 搬入・設置・試運転
また、以下のポイントは必ずチェックしましょう
- 機器の外寸と設置場所のスペース
- 電源(単相・三相)、ガス種別
- 排水・排気の経路
- アフターサポートの有無
飲食店では厨房作業が長時間に及ぶため、快適なレイアウト設計と適切な機器配置が生産性に直結します。厨房設計に慣れていない場合は、専門スタッフへの相談をおすすめします。
よくある質問(Q&A)
Q:どこで業務用機器を買えばいい?
→ 実店舗で実物を見ながら選べるほか、テンポスドットコムのような業務用専門サイトも便利です。
Q:中古機器でも本当に大丈夫?
→ 状態の良い整備済み品を選べば十分活躍します。保証付きなら安心度も高まります。
Q:搬入や設置もお願いできる?
→ 多くの専門店では、搬入・設置・取り付けまでサポート可能です。
Q:機器の選び方に迷ったら?
→ 無料相談を活用し、業態やスペースに合わせた提案を受けましょう。
まとめ|業務用機器選びが飲食店の“命綱”
飲食店の運営は、料理やサービスだけでなく、厨房の「使いやすさ」や「効率性」に大きく左右されます。その基盤となるのが業務用機器です。
設備投資は開業準備の中でも大きな支出です。妥協せずに“使える”機器を選ぶことが、長期的な成功につながります。
「どれを選べばいいかわからない」「どこで買えば安心?」と迷ったときは、プロに相談するのが近道です。中古機器を上手に活用すれば、予算内でも理想の厨房を実現できます。
#飲食店 #業務用機器